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キャスの居場所。
集合場所に向かうと既に他の騎士達も集まっていた。そして前に騎士団長と、黒と金のフードを被った人物が立っていた。
「ようやく集まったか。聞け、キャスの居場所がわかった。」
「?!それは本当ですか?!」
「あぁ、キャスの居場所はこちらの魔術師殿が特定してくださった。」
黒と金のフードを被った人物、魔術師は頭を深々とこちらに下げてきた。
「まずキャスの悪事で騎士団の皆様方にご迷惑をおかけして本当にすいませんでした。あれは私の弟子でしたが、傲慢で自分勝手で私や周りを常に困らせていました。本当に、なんと言えば…」
「いやいや、悪いのはキャスであって魔術師殿、貴方のせいではありませぬ。」
全くキャスの奴は、師匠であった魔術師にも大迷惑をかけるとは。
「それでですが、キャスはこの街外れのもう使われていない教会に拠点を置いているとわかりました。」
「!!本当ですか?!というかまだ近くに居るんですか…」
街外れとはいえ、この街の近くに拠点を置いているのは何故なのだろうか。単純に逃亡資金が足りないからなのだろうか。けれども魔術を悪用しているのだから資金が足りないとかありえない話だ。
そんな理由だけじゃない気がする。
「私もキャスの馬鹿が何を考えているのかは分かりません。ただ拠点にしている教会からただならぬ気配を感じます。」
魔術師は険しい顔をする。キャスが教会で何かをしようとしていると感知したからなのだろうか。
「とりあえずキャスの居場所がわかったからにはすぐに町外れの教会に至急迎え!」
団長に命令されて、俺達はすぐに街外れの教会に向かうことになった。
ーーーー
街外れの教会は10年前に潰れており、現在は廃墟になっている。つまり隠れるには最適という訳だ。
そして魔術師が言うにはしばらく教会で身を潜めているらしい。何が企んでいるということだ。気を引き締めていかないといけない。
「とりあえず片っ端から探さないといけない訳だが…」
この協会はそこまで広くはない。しかし今まで散々キャスの悪趣味な部屋に振り回されてきた。そうじゃなくとも娼館の時みたいに開けた瞬間に何か罠が発動する可能性だってある。部屋を開けるのでさえ慎重にならないといけない。
手分けして端っこの部屋から確認していく。
「おい!こっちに地下に続く階段が見つかったぞ!」
全ての部屋を確認する前に同期が地下に続く階段を見つけた。その階段の先は暗く、いかにも怪しい雰囲気を出していた。
「この先にキャスが居ると思うか?」
「さあな、ただキャスのことだ。慎重にいかないといけないだろうな。オレが先頭に行く。」
「むっ、俺が…いや、わかった。」
シリウスが自ら先頭に立つと言って若干ムカついたが、冷静に判断出来るシリウスが先頭の方がいいと判断した為受け入れることにした。
階段は暗く松明で灯りを照らしていく。先頭のシリウスの後ろに付くように俺は歩いていた。
すると突然シリウスは立ち止まり、後ろを振り返る。その目付きは鋭かった。
「あの先にキャスが居る。」
「本当か?!」
「ただ何か魔術をやっている。どうする?」
その場に居た俺たちはお互いに顔を見る。このまま突然するべきか否か。
「魔術師から魔法封じ道具を預かっている。今キャスが何かに集中しているならむしろチャンスじゃないか?」
魔術師から手錠タイプの魔術を封じ込める道具を預かった。これをはめたら魔術を使うことが出来なくなるらしい。もし隙を掴めたらキャスを捕獲することが出来るのではないだろうか。
「…一か八か、だな。」
他に方法が思いつかない。騎士達は顔を縦に振った。
「キャス!!そこまでだ!」
部屋に入るとそこには蝋燭で照らされた暗い空間に魔術の術が描かれ、その中心には大きい卵が置かれている。
そしてその前にキャスが実に魔術師らしい服装で立っていた。
突然の訪問者に驚いたのかキャスは目を丸くして動揺していた。その隙を狙って俺とシリウスはキャスに向かってタックルし、身体を拘束した。
「よし、捕まえたな。」
「よくも貴様!!さんっざん手を焼かせやがって!!」
ようやく、ようやくキャスを捕まえることが出来た!!こんなにも喜ばしいことはない!!!
だが、キャスは俺達に身体を拘束された瞬間は顔をこわばらせていたが、今は口元を歪ませていた。
この瞬間俺達は悟った。また何かが起きると。
その予感は的中し、魔術の術の上にあった大きな卵にヒビが入った。
そのヒビは割れた時に起きるものではなく、これから生まれてくる生命が卵から出ようとするものだった。
「グォァァァァー!!!」
「ようやく集まったか。聞け、キャスの居場所がわかった。」
「?!それは本当ですか?!」
「あぁ、キャスの居場所はこちらの魔術師殿が特定してくださった。」
黒と金のフードを被った人物、魔術師は頭を深々とこちらに下げてきた。
「まずキャスの悪事で騎士団の皆様方にご迷惑をおかけして本当にすいませんでした。あれは私の弟子でしたが、傲慢で自分勝手で私や周りを常に困らせていました。本当に、なんと言えば…」
「いやいや、悪いのはキャスであって魔術師殿、貴方のせいではありませぬ。」
全くキャスの奴は、師匠であった魔術師にも大迷惑をかけるとは。
「それでですが、キャスはこの街外れのもう使われていない教会に拠点を置いているとわかりました。」
「!!本当ですか?!というかまだ近くに居るんですか…」
街外れとはいえ、この街の近くに拠点を置いているのは何故なのだろうか。単純に逃亡資金が足りないからなのだろうか。けれども魔術を悪用しているのだから資金が足りないとかありえない話だ。
そんな理由だけじゃない気がする。
「私もキャスの馬鹿が何を考えているのかは分かりません。ただ拠点にしている教会からただならぬ気配を感じます。」
魔術師は険しい顔をする。キャスが教会で何かをしようとしていると感知したからなのだろうか。
「とりあえずキャスの居場所がわかったからにはすぐに町外れの教会に至急迎え!」
団長に命令されて、俺達はすぐに街外れの教会に向かうことになった。
ーーーー
街外れの教会は10年前に潰れており、現在は廃墟になっている。つまり隠れるには最適という訳だ。
そして魔術師が言うにはしばらく教会で身を潜めているらしい。何が企んでいるということだ。気を引き締めていかないといけない。
「とりあえず片っ端から探さないといけない訳だが…」
この協会はそこまで広くはない。しかし今まで散々キャスの悪趣味な部屋に振り回されてきた。そうじゃなくとも娼館の時みたいに開けた瞬間に何か罠が発動する可能性だってある。部屋を開けるのでさえ慎重にならないといけない。
手分けして端っこの部屋から確認していく。
「おい!こっちに地下に続く階段が見つかったぞ!」
全ての部屋を確認する前に同期が地下に続く階段を見つけた。その階段の先は暗く、いかにも怪しい雰囲気を出していた。
「この先にキャスが居ると思うか?」
「さあな、ただキャスのことだ。慎重にいかないといけないだろうな。オレが先頭に行く。」
「むっ、俺が…いや、わかった。」
シリウスが自ら先頭に立つと言って若干ムカついたが、冷静に判断出来るシリウスが先頭の方がいいと判断した為受け入れることにした。
階段は暗く松明で灯りを照らしていく。先頭のシリウスの後ろに付くように俺は歩いていた。
すると突然シリウスは立ち止まり、後ろを振り返る。その目付きは鋭かった。
「あの先にキャスが居る。」
「本当か?!」
「ただ何か魔術をやっている。どうする?」
その場に居た俺たちはお互いに顔を見る。このまま突然するべきか否か。
「魔術師から魔法封じ道具を預かっている。今キャスが何かに集中しているならむしろチャンスじゃないか?」
魔術師から手錠タイプの魔術を封じ込める道具を預かった。これをはめたら魔術を使うことが出来なくなるらしい。もし隙を掴めたらキャスを捕獲することが出来るのではないだろうか。
「…一か八か、だな。」
他に方法が思いつかない。騎士達は顔を縦に振った。
「キャス!!そこまでだ!」
部屋に入るとそこには蝋燭で照らされた暗い空間に魔術の術が描かれ、その中心には大きい卵が置かれている。
そしてその前にキャスが実に魔術師らしい服装で立っていた。
突然の訪問者に驚いたのかキャスは目を丸くして動揺していた。その隙を狙って俺とシリウスはキャスに向かってタックルし、身体を拘束した。
「よし、捕まえたな。」
「よくも貴様!!さんっざん手を焼かせやがって!!」
ようやく、ようやくキャスを捕まえることが出来た!!こんなにも喜ばしいことはない!!!
だが、キャスは俺達に身体を拘束された瞬間は顔をこわばらせていたが、今は口元を歪ませていた。
この瞬間俺達は悟った。また何かが起きると。
その予感は的中し、魔術の術の上にあった大きな卵にヒビが入った。
そのヒビは割れた時に起きるものではなく、これから生まれてくる生命が卵から出ようとするものだった。
「グォァァァァー!!!」
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