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中編
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「…………ただいま。」
帰り道、謎のパーカー男にクロと関わるなと警告されて、俺の頭はそれでいっぱいだった。
「おかえりシロウー、なんかこうして出迎えるの久しぶりだね♪あ、荷物ちゃんと受け取ったよ。」
「…あ、あぁ、ありがとう。」
確かに最近はどこに行ってもクロと一緒だったから、こうして出迎えてくれるのは久しぶりだ。
「…どうしたの?なんか考え事してるの?」
「えっ、あ、え~と…な、なんでもない。大したことじゃないから。」
俺は慌ててリビングに向かった。あのパーカー男のこと、クロと知り合いらしいが、なんとなく会ったことをクロに伝えない方がいい気がしたからだ。少なくともパーカー男はクロのこと良いイメージを抱いて居なさそうだった。
「ふーん?そう?」
けどクロにはきっと、いや絶対見透かされているだろう。けどそれ以上は追及してこなかった。
「そ、それより!頼んでた北海道魚介類セット届いたんだろ?さっそくそれ食べようぜ!」
「……うん、そうだね♪早く食べたーい!」
とりあえず場をごまかすように俺は冷蔵庫から通販で買った魚を取り出した。
ーーーーーーー
「ふう、ごちそうさまー!美味しかったー!」
「ああ、さすが北海道。身がでかい上に味もべっぴんだ。」
通販で購入した魚介類を食べて、俺達は大いに満足していた。一口食べるたびにうまいうまいと2人で言っていた。
「通販でこれなら、本場はもっと上手いんだろうな。」
「じゃあ今度そこに行かない?」
「悪くないな、お正月休みが入ったら北海道に旅行してもいいかもな。けどお前、寒いの平気なのか?猫って寒さに弱いイメージだが。」
「シロウにくっつけば平気平気♪」
「冬の北海道舐めるなよ…俺1人の熱で和らげるわけないだろ…」
たわいもない話。けど、俺は幸せだ。気軽に旅行に行こうと思えたのだって、以前の俺には考えられない。
「いやいや、こうすればあったかいよー。」
そう言ってクロは背中から抱きついてきた。
「いや、この体制で北海道歩けないだろ…」
「けどこうすればお互いあったかいでしょ…?」
ぎゅーとクロは抱きしめてくる。確かにあったかい。もしかしたら冬の北海道もこの温かさなら過ごせるかもしれない。
しばらく抱きしめられていると、そっとクロの指が俺の腹に触れてきた。
ビクッ…指先で軽く触れられて、俺は身体を震わせた。
「ねぇ、シロウ。今日も、いい…?」
クロの甘いおねだり、耳元で囁かれてゾクっと耳から興奮してしまう。
俺はコクンと軽く頭を縦に振った。
帰り道、謎のパーカー男にクロと関わるなと警告されて、俺の頭はそれでいっぱいだった。
「おかえりシロウー、なんかこうして出迎えるの久しぶりだね♪あ、荷物ちゃんと受け取ったよ。」
「…あ、あぁ、ありがとう。」
確かに最近はどこに行ってもクロと一緒だったから、こうして出迎えてくれるのは久しぶりだ。
「…どうしたの?なんか考え事してるの?」
「えっ、あ、え~と…な、なんでもない。大したことじゃないから。」
俺は慌ててリビングに向かった。あのパーカー男のこと、クロと知り合いらしいが、なんとなく会ったことをクロに伝えない方がいい気がしたからだ。少なくともパーカー男はクロのこと良いイメージを抱いて居なさそうだった。
「ふーん?そう?」
けどクロにはきっと、いや絶対見透かされているだろう。けどそれ以上は追及してこなかった。
「そ、それより!頼んでた北海道魚介類セット届いたんだろ?さっそくそれ食べようぜ!」
「……うん、そうだね♪早く食べたーい!」
とりあえず場をごまかすように俺は冷蔵庫から通販で買った魚を取り出した。
ーーーーーーー
「ふう、ごちそうさまー!美味しかったー!」
「ああ、さすが北海道。身がでかい上に味もべっぴんだ。」
通販で購入した魚介類を食べて、俺達は大いに満足していた。一口食べるたびにうまいうまいと2人で言っていた。
「通販でこれなら、本場はもっと上手いんだろうな。」
「じゃあ今度そこに行かない?」
「悪くないな、お正月休みが入ったら北海道に旅行してもいいかもな。けどお前、寒いの平気なのか?猫って寒さに弱いイメージだが。」
「シロウにくっつけば平気平気♪」
「冬の北海道舐めるなよ…俺1人の熱で和らげるわけないだろ…」
たわいもない話。けど、俺は幸せだ。気軽に旅行に行こうと思えたのだって、以前の俺には考えられない。
「いやいや、こうすればあったかいよー。」
そう言ってクロは背中から抱きついてきた。
「いや、この体制で北海道歩けないだろ…」
「けどこうすればお互いあったかいでしょ…?」
ぎゅーとクロは抱きしめてくる。確かにあったかい。もしかしたら冬の北海道もこの温かさなら過ごせるかもしれない。
しばらく抱きしめられていると、そっとクロの指が俺の腹に触れてきた。
ビクッ…指先で軽く触れられて、俺は身体を震わせた。
「ねぇ、シロウ。今日も、いい…?」
クロの甘いおねだり、耳元で囁かれてゾクっと耳から興奮してしまう。
俺はコクンと軽く頭を縦に振った。
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