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第2話 リルとの出会い
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優しく撫でられる感覚に目を覚ます。
なんか目を覚ましてばかりだな……
えっと確か、川に落ちて……
「あ、起きたみたいっ!」
声がした方を振り向いてみると、銀髪獣耳の少女。年は十代前半くらいに見える。
『初めて出会った人が獣耳の女の子だとは、なんてラッキーなんだ!』
突然のファンタジーとの邂逅だったが、戸惑いよりも感動が勝った。
モフモフは正義だよね。
少女は、左目が黒で右目が青のオッドアイ。銀色の髪の質感が凄いフワッフワ、美少女っぷりと合わせて神秘的で人間離れしてる。あ、モフモフ尻尾が見える。触りたいなぁ……
服は特に染色してない感じの布製に見える。知識にある「服」とはだいぶ違い、俺の基準としている世界観とは時代も環境もだいぶ異なったもののように見える。
「クルニャ……」
ねえ!と声をかけようとしたら、可愛らしい鳴き声が出た……
そういえば猫だったっけ。
「鳴き声も可愛いのー! わたしはリルだよ、ヨロシクね!」
少女の名前はリルというらしい。
ナデナデされて、ムギューと頬ずりされた。
嬉しく温かい気持ちになったけど、まずは現状を把握しなくては。
周囲は木々に囲まれている。なんとなくだけど、森の中のポッカリ空いた平地といった感じだ。
獣耳少女が出てきたことや猫女神様の存在から考えるに、この世界は「俺」の知識にあるラノベとかによく出てくるファンタジーな世界だろうか。
とりあえずラノベよろしく、「異世界」に来てしまったと考えておこう。
この世界で生きていくためには、可能な限り早く知識と力を手に入れないとな……
「ご飯を作るから、ちょっと待っててね」
リルがそう言って、その場を離れる。
数メートル先に焚き火があり、そこで鍋に食材らしきものを入れてるのが見える。
そう言えば、女神様が「プレゼント」って言ってたけど、何をくれたんだろうか。
ラノベ的なチート能力だと嬉しいんだけど。
獣耳少女の言葉が分かるから、よくあるチート特典の自動翻訳的なものはありそうだけど、他に何をくれたのだろう。女神様は「鑑定」とか言ってたような気がしたけど。
自分の手に向かって「鑑定」と頭のなかで唱えてみる。
その瞬間、目の前に半透明のウインドウが表示される。
おおー!?
これは凄い!とひとしきり感動することクルニャ。
ウインドウに目を通してみる。
------------------------------------------------------
名前:
種族:ワイルドキャット
レベル:1
体力:3
魔力:3
スキル:「自動翻訳」「自己鑑定」
称号:「シャスティの加護」
------------------------------------------------------
名前は名付けられてないから、空欄なのはいいとして、種族は野生の猫ってことかな。
そこで種族をじっと見ていると、さらに半透明のウインドウがポップした。
ニ重鑑定キタコレ!
------------------------------------------------------
「ワイルドキャット」――――魔物の一種。
森林を中心に生息している猫。雑食。
------------------------------------------------------
猫は猫だけど魔物だったのね……。
まあ……いいか、馬車をドラゴンが引く世界かもしれないし……。竜車って言うんだっけ。
他のもニ重鑑定しておこう。
------------------------------------------------------
「体力」――――物理的な身体能力の目安。腕力、耐久力、走力等の目安となる。
「魔力」――――魔法能力の目安。魔法の威力、魔法耐性等の目安となる。
「自動翻訳」――――あらゆる言語を理解することができる。
「自己鑑定」――――自分の情報を取得する。
「シャスティの加護」――――尋常ならざる適応力を手に入れる。異世界でも生きていける。
------------------------------------------------------
産まれたばかりだし、体力無いよね。
魔力があるってことはこの世界には魔法があるのだろう。
将来的には魔法が使えるようになるのだろうか。魔法を使う猫!楽しみになってきた。
「自動翻訳」「自己鑑定」「シャスティの加護」の三つがおそらく女神様からのプレゼントだね。
「シャスティの加護」の具体的な効果がイマイチ分からないけど、なんか凄そう。
まだ分からないけど、この世界の皆が持ってないようならチート能力の予感。
女神様ありがとう! だからと言って油断すると、すぐ死にそうだけどね。
ちなみに自分の毛の色は薄い茶色で、胸元と足首から先が白い毛になってる。
顔や後頭部がどうなってるかは見えない……この世界に鏡はあるのかな?
俺の記憶にある猫で言うと「メインクーン」に似てるかも。マフラーとソックスって感じだね。
ふとリルの方を見ると、丁度ご飯ができたところだったのか、鍋を持ってこっちに歩いてきた。
なんか目を覚ましてばかりだな……
えっと確か、川に落ちて……
「あ、起きたみたいっ!」
声がした方を振り向いてみると、銀髪獣耳の少女。年は十代前半くらいに見える。
『初めて出会った人が獣耳の女の子だとは、なんてラッキーなんだ!』
突然のファンタジーとの邂逅だったが、戸惑いよりも感動が勝った。
モフモフは正義だよね。
少女は、左目が黒で右目が青のオッドアイ。銀色の髪の質感が凄いフワッフワ、美少女っぷりと合わせて神秘的で人間離れしてる。あ、モフモフ尻尾が見える。触りたいなぁ……
服は特に染色してない感じの布製に見える。知識にある「服」とはだいぶ違い、俺の基準としている世界観とは時代も環境もだいぶ異なったもののように見える。
「クルニャ……」
ねえ!と声をかけようとしたら、可愛らしい鳴き声が出た……
そういえば猫だったっけ。
「鳴き声も可愛いのー! わたしはリルだよ、ヨロシクね!」
少女の名前はリルというらしい。
ナデナデされて、ムギューと頬ずりされた。
嬉しく温かい気持ちになったけど、まずは現状を把握しなくては。
周囲は木々に囲まれている。なんとなくだけど、森の中のポッカリ空いた平地といった感じだ。
獣耳少女が出てきたことや猫女神様の存在から考えるに、この世界は「俺」の知識にあるラノベとかによく出てくるファンタジーな世界だろうか。
とりあえずラノベよろしく、「異世界」に来てしまったと考えておこう。
この世界で生きていくためには、可能な限り早く知識と力を手に入れないとな……
「ご飯を作るから、ちょっと待っててね」
リルがそう言って、その場を離れる。
数メートル先に焚き火があり、そこで鍋に食材らしきものを入れてるのが見える。
そう言えば、女神様が「プレゼント」って言ってたけど、何をくれたんだろうか。
ラノベ的なチート能力だと嬉しいんだけど。
獣耳少女の言葉が分かるから、よくあるチート特典の自動翻訳的なものはありそうだけど、他に何をくれたのだろう。女神様は「鑑定」とか言ってたような気がしたけど。
自分の手に向かって「鑑定」と頭のなかで唱えてみる。
その瞬間、目の前に半透明のウインドウが表示される。
おおー!?
これは凄い!とひとしきり感動することクルニャ。
ウインドウに目を通してみる。
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名前:
種族:ワイルドキャット
レベル:1
体力:3
魔力:3
スキル:「自動翻訳」「自己鑑定」
称号:「シャスティの加護」
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名前は名付けられてないから、空欄なのはいいとして、種族は野生の猫ってことかな。
そこで種族をじっと見ていると、さらに半透明のウインドウがポップした。
ニ重鑑定キタコレ!
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「ワイルドキャット」――――魔物の一種。
森林を中心に生息している猫。雑食。
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猫は猫だけど魔物だったのね……。
まあ……いいか、馬車をドラゴンが引く世界かもしれないし……。竜車って言うんだっけ。
他のもニ重鑑定しておこう。
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「体力」――――物理的な身体能力の目安。腕力、耐久力、走力等の目安となる。
「魔力」――――魔法能力の目安。魔法の威力、魔法耐性等の目安となる。
「自動翻訳」――――あらゆる言語を理解することができる。
「自己鑑定」――――自分の情報を取得する。
「シャスティの加護」――――尋常ならざる適応力を手に入れる。異世界でも生きていける。
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産まれたばかりだし、体力無いよね。
魔力があるってことはこの世界には魔法があるのだろう。
将来的には魔法が使えるようになるのだろうか。魔法を使う猫!楽しみになってきた。
「自動翻訳」「自己鑑定」「シャスティの加護」の三つがおそらく女神様からのプレゼントだね。
「シャスティの加護」の具体的な効果がイマイチ分からないけど、なんか凄そう。
まだ分からないけど、この世界の皆が持ってないようならチート能力の予感。
女神様ありがとう! だからと言って油断すると、すぐ死にそうだけどね。
ちなみに自分の毛の色は薄い茶色で、胸元と足首から先が白い毛になってる。
顔や後頭部がどうなってるかは見えない……この世界に鏡はあるのかな?
俺の記憶にある猫で言うと「メインクーン」に似てるかも。マフラーとソックスって感じだね。
ふとリルの方を見ると、丁度ご飯ができたところだったのか、鍋を持ってこっちに歩いてきた。
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