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第二章 旋律の森
第一話
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小夜が学校から帰ると、柊矢に呼ばれた。
「ちょっと話があるんだが、いいか?」
「はい」
二人はリビングに入った。
柊矢がソファに座ったので、小夜も向かいに腰を下ろした。
「君の家なんだが……」
「はい」
小夜は身を固くした。
「火の付いたまま捨てられた煙草が原因らしい。火元の玄関先から焦げた吸い殻が見つかったそうだ」
玄関の外に置いてあった古新聞の束にタバコの火が付いたのだろうとのことだった。
小夜の家に限ったことではないが、新宿の古い住宅街というのは敷地が狭く、その敷地内ぎりぎりまで家を建てているところが多い。
しかも、どこの家も大抵は二メートルくらいの塀で囲まれている上に塀と家の間に人が通れるだけの幅がある家は少ない。
人が通れないなら裏口は作らないし、窓があってもそこから外には出られない。
小夜の祖父が逃げ遅れたのも、唯一の出口である玄関が火元で外に出られなかったからだ。
「煙草……」
小夜は俯いて手を握りしめた。
煙草の火が元で家が燃えてしまった。
祖父も亡くなった。
全てを失ってしまった。
誰かが捨てた火の付いた煙草のせいで。
「……柊矢さん、私は誰を恨めばいいんですか? 何を憎めばいいんですか? 煙草ですか? 煙草会社? 煙草を吸う人?」
煙草がなければこんなことにならなかった。
煙草があっても、火が付いたまま捨てる人がいなければ火事は起こらなかった。
「何を憎むのも勝手だが、憎むってのは結構エネルギーがいるもんだ。そんなことにエネルギーを使うくらいなら、もっと建設的なことをした方がいいと思うがな」
柊矢さんは大人だな。
自分はそんなに簡単に割り切れそうにない。
「本題に戻るぞ。いいか?」
「あ、はい」
小夜は慌てて顔を上げた。
確かに、恨むとか憎むとかの前にやらなければならないことがある。
柊矢の言うとおり、余計なことに労力を使っている暇はない。少しでも柊矢達に負担をかけないようにしなければ。
でも……。
古新聞の束?
そんなもの自分が家を出たときは置いてなかったし、廃品回収は当分先だ。
雨に濡れると引き取ってもらえなくなるから当日までは外に出さないはずなのに……。
「土地をどうするか決めないといけないんだ」
「どうって?」
「まず、焼け跡のまま残しておくことは出来ない」
「はい」
それは理解できた。
「瓦礫を撤去していいか?」
「はい」
仕方ない。あれだけ燃えたのだ。何も残ってるはずがない。
「じゃ、次だ。更地にした土地はどうする?」
柊矢によると、地価が高すぎて相続税の基礎控除分を大きく超えるらしい。
遺産相続の場合、不動産は時価の八割程度で計算されるのだが、相続人が小夜一人と言うこともあり、他の控除や特例を使っても相当額の相続税を支払うことになりそうなのだという。
古い家でローンが残ってなかったのも災いした。
相続税だけではない。
そのまま持ち続けると場所が場所だけに、毎年高額の固定資産税などがかかってしまうらしい。
新宿駅や都庁まで徒歩十分程度の距離なのだから当然だ。
「じゃあ、手放すしかないって事ですか?」
予想していなかったわけではないとはいえショックだった。
建物は燃えてなくなってしまったとしても、せめて土地があればまたやり直せる気がしていたのだ。
土地まで手放したら、本当にもう何も残らなくなる。
小夜は俯いて膝の上に置いた拳を握りしめた。
泣いたらダメだ。
ただでさえ迷惑をかけているのに、これ以上困らせるようなことは出来ない。
火災保険は建て直しにかかるお金を全額出してくれるわけではないし、不足分を出せるだけのお金は小夜にはない。
生命保険で下りたお金を使ってしまえば、生活費も固定資産税を払うことも出来なくなる。
かといって、建物の建っていない更地のままだと固定資産税などが高すぎて毎年払い続けるのは無理とのことだった。
住宅と更地では固定資産税が違い、住宅の税率はかなり軽減されるが更地はそうはいかない。
地上げで不良債権になった土地が軒並み駐車場になったのも駐車料金で少しでも回収したいというのもあるだろうが固定資産税が払いきれないからでもあるのだ。
「分かりました。手続きとかはどうすれば……」
「良ければ俺が代わりにやるが。こういう手続きには慣れてるからな」
「では、お願いしてもいいでしょうか?」
小夜には他に頼れる大人はいない。赤の他人にここまでやらせてしまうのは申し訳ないが、他にどうしようもない。小夜にはどうすればいいのか全く分からないのだ。
「分かった」
柊矢はそう言うと席を立って二階の部屋へ戻っていった。
柊矢がいなくなると抑えていた涙が溢れてきた。
ひとしきり泣くと、小夜は顔を洗って音楽室へ入った。
何も考えず、聴こえて来る歌に身を任せるようにして歌い始めた。
柊矢は自室の椅子に座って小夜の歌声を聞いていた。
窓から差し込む光に向かって塵が舞い上がっていく。
天に向かうように。
このまま小夜の悲しみが全て天に昇って消えればいい。
一ヶ月後、祖父の遺体が帰ってきた。二十分ほどで済む行政解剖と違い、司法解剖は時間がかかるのだ。
小夜の家はもう無いので落合にある斎場の会場を借りて通夜と葬式を行った。
全ての手配は柊矢がやってくれた。
小夜一人だったらどうしたらいいか分からなくて途方に暮れていたところだ。
参列者は小夜と柊矢と楸矢だけだった。
近所の人や学校の友人達には知らせなかった。
葬儀の間中、ずっと祖父の死を悼んでくれてるかのような歌が聴こえていた。
小夜は骨になった祖父の骨壺を抱えて霧生家に帰ってきた。
「すみません。嫌ですよね、お骨なんて」
「何言ってるの。小夜ちゃんのお祖父さんでしょ。全然嫌じゃないよ」
「ありが……」
涙が溢れてきて、骨壺に被せられている布の上に落ちた。
小夜はその場に座り込むと泣き崩れた。
もう自分には誰もいない。
帰れる場所もない。
何も残ってない。
柊矢も楸矢も何も言わずに小夜を泣かせてくれた。
小夜は泣くだけ泣くと、泣き疲れてその場で眠り込んでしまった。
誰かが優しく抱き上げてベッドに運んでくれたのが分かった。
目が覚めるともう暗くなっていた。
大変! 夕食作ってない!
腫れぼったい目をこすりながら小夜が台所に飛び込むと、楸矢がデリバリーのパスタを食べていた。
「あ、起きたんだ。トマト&チーズのパスタで良かったかな? 何がいいか分かんなくて適当に頼んじゃった」
「すみません!」
小夜が頭を下げた。
「何が?」
「その、色々と……」
「気にしなくていいよ。それより食べなよ」
「有難うございます。それじゃ、いただきます」
小夜は大きな紙の入れ物に入っているパスタを皿に取った。
「あの、柊矢さんは?」
「先に食べて部屋に戻った」
パスタは一皿で二人分くらいあるらしく、皿に取った分でお腹いっぱいで、入れ物に入っていた分の半分以上残してしまった。それを楸矢がじっと見ていた。
「あ、私はもうお腹いっぱいですから……」
「いいの? 有難う」
楸矢はすぐに手を伸ばして紙の入れ物を引き寄せると、嬉しそうに食べ始めた。
小夜がデリバリーの入れ物を片付けていると、柊矢が入ってきた。
「明日は学校を休んでくれ。色々手続きをしないといけないんだ」
「はい」
「学校に届けを出す必要があるなら俺が……」
「大丈夫です。自分で学校に電話をかけますから」
「そうか」
柊矢は頷くと部屋へ戻っていった。
「ちょっと話があるんだが、いいか?」
「はい」
二人はリビングに入った。
柊矢がソファに座ったので、小夜も向かいに腰を下ろした。
「君の家なんだが……」
「はい」
小夜は身を固くした。
「火の付いたまま捨てられた煙草が原因らしい。火元の玄関先から焦げた吸い殻が見つかったそうだ」
玄関の外に置いてあった古新聞の束にタバコの火が付いたのだろうとのことだった。
小夜の家に限ったことではないが、新宿の古い住宅街というのは敷地が狭く、その敷地内ぎりぎりまで家を建てているところが多い。
しかも、どこの家も大抵は二メートルくらいの塀で囲まれている上に塀と家の間に人が通れるだけの幅がある家は少ない。
人が通れないなら裏口は作らないし、窓があってもそこから外には出られない。
小夜の祖父が逃げ遅れたのも、唯一の出口である玄関が火元で外に出られなかったからだ。
「煙草……」
小夜は俯いて手を握りしめた。
煙草の火が元で家が燃えてしまった。
祖父も亡くなった。
全てを失ってしまった。
誰かが捨てた火の付いた煙草のせいで。
「……柊矢さん、私は誰を恨めばいいんですか? 何を憎めばいいんですか? 煙草ですか? 煙草会社? 煙草を吸う人?」
煙草がなければこんなことにならなかった。
煙草があっても、火が付いたまま捨てる人がいなければ火事は起こらなかった。
「何を憎むのも勝手だが、憎むってのは結構エネルギーがいるもんだ。そんなことにエネルギーを使うくらいなら、もっと建設的なことをした方がいいと思うがな」
柊矢さんは大人だな。
自分はそんなに簡単に割り切れそうにない。
「本題に戻るぞ。いいか?」
「あ、はい」
小夜は慌てて顔を上げた。
確かに、恨むとか憎むとかの前にやらなければならないことがある。
柊矢の言うとおり、余計なことに労力を使っている暇はない。少しでも柊矢達に負担をかけないようにしなければ。
でも……。
古新聞の束?
そんなもの自分が家を出たときは置いてなかったし、廃品回収は当分先だ。
雨に濡れると引き取ってもらえなくなるから当日までは外に出さないはずなのに……。
「土地をどうするか決めないといけないんだ」
「どうって?」
「まず、焼け跡のまま残しておくことは出来ない」
「はい」
それは理解できた。
「瓦礫を撤去していいか?」
「はい」
仕方ない。あれだけ燃えたのだ。何も残ってるはずがない。
「じゃ、次だ。更地にした土地はどうする?」
柊矢によると、地価が高すぎて相続税の基礎控除分を大きく超えるらしい。
遺産相続の場合、不動産は時価の八割程度で計算されるのだが、相続人が小夜一人と言うこともあり、他の控除や特例を使っても相当額の相続税を支払うことになりそうなのだという。
古い家でローンが残ってなかったのも災いした。
相続税だけではない。
そのまま持ち続けると場所が場所だけに、毎年高額の固定資産税などがかかってしまうらしい。
新宿駅や都庁まで徒歩十分程度の距離なのだから当然だ。
「じゃあ、手放すしかないって事ですか?」
予想していなかったわけではないとはいえショックだった。
建物は燃えてなくなってしまったとしても、せめて土地があればまたやり直せる気がしていたのだ。
土地まで手放したら、本当にもう何も残らなくなる。
小夜は俯いて膝の上に置いた拳を握りしめた。
泣いたらダメだ。
ただでさえ迷惑をかけているのに、これ以上困らせるようなことは出来ない。
火災保険は建て直しにかかるお金を全額出してくれるわけではないし、不足分を出せるだけのお金は小夜にはない。
生命保険で下りたお金を使ってしまえば、生活費も固定資産税を払うことも出来なくなる。
かといって、建物の建っていない更地のままだと固定資産税などが高すぎて毎年払い続けるのは無理とのことだった。
住宅と更地では固定資産税が違い、住宅の税率はかなり軽減されるが更地はそうはいかない。
地上げで不良債権になった土地が軒並み駐車場になったのも駐車料金で少しでも回収したいというのもあるだろうが固定資産税が払いきれないからでもあるのだ。
「分かりました。手続きとかはどうすれば……」
「良ければ俺が代わりにやるが。こういう手続きには慣れてるからな」
「では、お願いしてもいいでしょうか?」
小夜には他に頼れる大人はいない。赤の他人にここまでやらせてしまうのは申し訳ないが、他にどうしようもない。小夜にはどうすればいいのか全く分からないのだ。
「分かった」
柊矢はそう言うと席を立って二階の部屋へ戻っていった。
柊矢がいなくなると抑えていた涙が溢れてきた。
ひとしきり泣くと、小夜は顔を洗って音楽室へ入った。
何も考えず、聴こえて来る歌に身を任せるようにして歌い始めた。
柊矢は自室の椅子に座って小夜の歌声を聞いていた。
窓から差し込む光に向かって塵が舞い上がっていく。
天に向かうように。
このまま小夜の悲しみが全て天に昇って消えればいい。
一ヶ月後、祖父の遺体が帰ってきた。二十分ほどで済む行政解剖と違い、司法解剖は時間がかかるのだ。
小夜の家はもう無いので落合にある斎場の会場を借りて通夜と葬式を行った。
全ての手配は柊矢がやってくれた。
小夜一人だったらどうしたらいいか分からなくて途方に暮れていたところだ。
参列者は小夜と柊矢と楸矢だけだった。
近所の人や学校の友人達には知らせなかった。
葬儀の間中、ずっと祖父の死を悼んでくれてるかのような歌が聴こえていた。
小夜は骨になった祖父の骨壺を抱えて霧生家に帰ってきた。
「すみません。嫌ですよね、お骨なんて」
「何言ってるの。小夜ちゃんのお祖父さんでしょ。全然嫌じゃないよ」
「ありが……」
涙が溢れてきて、骨壺に被せられている布の上に落ちた。
小夜はその場に座り込むと泣き崩れた。
もう自分には誰もいない。
帰れる場所もない。
何も残ってない。
柊矢も楸矢も何も言わずに小夜を泣かせてくれた。
小夜は泣くだけ泣くと、泣き疲れてその場で眠り込んでしまった。
誰かが優しく抱き上げてベッドに運んでくれたのが分かった。
目が覚めるともう暗くなっていた。
大変! 夕食作ってない!
腫れぼったい目をこすりながら小夜が台所に飛び込むと、楸矢がデリバリーのパスタを食べていた。
「あ、起きたんだ。トマト&チーズのパスタで良かったかな? 何がいいか分かんなくて適当に頼んじゃった」
「すみません!」
小夜が頭を下げた。
「何が?」
「その、色々と……」
「気にしなくていいよ。それより食べなよ」
「有難うございます。それじゃ、いただきます」
小夜は大きな紙の入れ物に入っているパスタを皿に取った。
「あの、柊矢さんは?」
「先に食べて部屋に戻った」
パスタは一皿で二人分くらいあるらしく、皿に取った分でお腹いっぱいで、入れ物に入っていた分の半分以上残してしまった。それを楸矢がじっと見ていた。
「あ、私はもうお腹いっぱいですから……」
「いいの? 有難う」
楸矢はすぐに手を伸ばして紙の入れ物を引き寄せると、嬉しそうに食べ始めた。
小夜がデリバリーの入れ物を片付けていると、柊矢が入ってきた。
「明日は学校を休んでくれ。色々手続きをしないといけないんだ」
「はい」
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