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2019年10月16日。『宝箱』への憧れとロマン
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10月16日。
話題がしばしば散り散りで節操がなくなるのが我ながら未熟だと思うのだが、結局自分の書きたいことしか書けないので気の向いた話題を書くことになる。しっかりとしたエッセイや読み物を期待している人はすみませんね。
断りを入れたとはいえ突然だが、僕は『箱』が好きだ。
ネット通販などで大きめのダンボールが届いたり、何かの商品(僕の場合オタクコンテンツの限定版とかが多いが。ゲームとか)の特製の箱とかがあると、ワクワクする。
もっと具体的に言えば、大きめのアタッシュケース、さらにはビデオゲーム内で登場するような『宝箱』が堪らなく好きである。
『宝箱』『アタッシュケース』とはロマンである。
まあアタッシュケースはともかく、誰もが察しの通り『宝箱』はRPGを中心としたビデオゲームの影響が100%だ。
苦難を経た冒険のゆく先々に鎮座している、装飾の入った宝箱。ゲームシステム的な都合はこの際抜きにして、一体どんな人物が、どんな想いでこの箱に宝を詰めたのだろう。そして中身を知らぬ獲得者には、開ける瞬間までのドキドキ感と、開けた直後の獲得の悦び、或いは期待外れだった時の落胆を与えてくれる。そこに単なる財宝だけではない、そこはかとないロマンやドラマ性が詰まっている。
RPGというフィクションの世界でそんな愉しみやロマン、ドラマ性を感じた僕は、次第に現実でも宝箱の面白さを追求するようになっていた。
まずは小学校の図画工作の時間に、大きなダンボール箱を用意して、それを適当な蓋に相当する切り込みを入れ、マーカーペンで色を塗り(今思えば塗装の部分だけは色画用紙でも貼れば良かったな)、手作りの宝箱を作った。中身には玩具とか本とかの当時なりの『宝物』を入れて悦に浸った。所詮は紙なので長期間経つと腐って不衛生になり、捨てなければならないのが悲しかったなあ。
続く中学の辺りでは、まずは『バイオハザード3』の影響で、追跡者を倒すと貴重なアイテムが入ったアタッシュケースを落とすシーンと、当時の同級生がゲームソフトやトレカ入れに使っていたアタッシュケースを見て『宝箱』同様のワクワク感を抱いた。
そして、小遣いを貯めてホームセンターに行き、手頃なアタッシュケースを買った。金属で出来ているので錆びにさえ気を付ければ腐りもしないし頑丈だったが、未だにフルに活かしきれる使い方をしていない気がする。
ゲームソフトではなくハード本体を入れて保管したり、その他作画用具、PC関連機器、工具……色々な物を保管するのに使ってみたが、今や押し入れの肥やしかもしれない。鍵をかけて中身を見られたり盗られたり出来ないようにするのは(誰もそんなことをする人はいなかった気がするが)中二心が大いにくすぐられた。今後もう少し荷物を整理すれば、それこそ本来のアタッシュケースや宝箱のような使い方が出来そうではある。取っ手も付いているから持ち歩けるし。
そして今なら……欲しいものをネットで簡単に注文出来るようになった今なら、宝箱そのものすら買える。
数百円の紙の簡素な作りから、数万円の頑丈でデカい金属を用いたものまで買える。
何と良い時代になったものだ。自分でDIYすることも出来るが、遂に宝箱そのものをネットで買える日が来るとは! ちょっぴり2次元(主にゲーム)の世界と現実が近くなった気分だ。
だが、ここまでロマンを感じる……今風に言うと『エモい』買い物でも、僕は踏み切れずにいる。
理由は単純。置くスペースが無いのだ……。
僕の夢のひとつは、部屋の片隅にどかっと鎮座しているデカくて重厚な宝箱を意味もなく開け閉めしたり、大事なものでも入れて鍵をかけて悦に浸ったり、誰かへのプレゼントの演出に使ったり、お気に入りの服を入れて「ついに……闘うべき時が来たか…………」などと意味ありげな台詞を言いながら身支度を調える某RPGの勇者ごっこでもしたり……とにかく年甲斐もなく遊び倒したいのだ。だが、我が家では置き場所がまるでない。書類など要るのか要らないのか分からないもので溢れているし、お世辞にも広い家ではない。
いつか大規模な整理整頓を試みるつもりだが、ああ、なんということだ。
たかが置き場所ひとつで買うタイミングを逃しているなんて……。
もうひとつは家族の反対だろうか。いや、反対と言うほど強く怒られているわけではないのだが……やはりそういうロマン≒中二心が分からない家族にしてみればガラクタだし、家にあっても邪魔に感じるだろう。重厚な宝箱なら、蓋を閉める時に怪我をする危険もありそうだ。
そこでひとつの妥協点もある。
もっとミニマムなサイズ……弁当箱程度の大きさのものもある。
実はそれは既に1個持っている。銀の塗装がされた宝石箱だ。時計や薬、小物などを入れているが、附属しているオルゴールが少々収納的に邪魔だ。開ければ宝物と共にオルゴールが鳴り出す宝石箱ならそれはそれで違うベクトルの中二心が満たされそうではあるが。
簡素な作りや、宝石箱程度の小さな宝箱……はたまたアタッシュケースで妥協すべきか。
否、出来ない。
いずれ十分なスペースと実用性、予算を鑑みた上で、素敵な宝箱を我が家に鎮座させてみせる。宝箱のロマンは永遠なのだあああああアアアア!!
話題がしばしば散り散りで節操がなくなるのが我ながら未熟だと思うのだが、結局自分の書きたいことしか書けないので気の向いた話題を書くことになる。しっかりとしたエッセイや読み物を期待している人はすみませんね。
断りを入れたとはいえ突然だが、僕は『箱』が好きだ。
ネット通販などで大きめのダンボールが届いたり、何かの商品(僕の場合オタクコンテンツの限定版とかが多いが。ゲームとか)の特製の箱とかがあると、ワクワクする。
もっと具体的に言えば、大きめのアタッシュケース、さらにはビデオゲーム内で登場するような『宝箱』が堪らなく好きである。
『宝箱』『アタッシュケース』とはロマンである。
まあアタッシュケースはともかく、誰もが察しの通り『宝箱』はRPGを中心としたビデオゲームの影響が100%だ。
苦難を経た冒険のゆく先々に鎮座している、装飾の入った宝箱。ゲームシステム的な都合はこの際抜きにして、一体どんな人物が、どんな想いでこの箱に宝を詰めたのだろう。そして中身を知らぬ獲得者には、開ける瞬間までのドキドキ感と、開けた直後の獲得の悦び、或いは期待外れだった時の落胆を与えてくれる。そこに単なる財宝だけではない、そこはかとないロマンやドラマ性が詰まっている。
RPGというフィクションの世界でそんな愉しみやロマン、ドラマ性を感じた僕は、次第に現実でも宝箱の面白さを追求するようになっていた。
まずは小学校の図画工作の時間に、大きなダンボール箱を用意して、それを適当な蓋に相当する切り込みを入れ、マーカーペンで色を塗り(今思えば塗装の部分だけは色画用紙でも貼れば良かったな)、手作りの宝箱を作った。中身には玩具とか本とかの当時なりの『宝物』を入れて悦に浸った。所詮は紙なので長期間経つと腐って不衛生になり、捨てなければならないのが悲しかったなあ。
続く中学の辺りでは、まずは『バイオハザード3』の影響で、追跡者を倒すと貴重なアイテムが入ったアタッシュケースを落とすシーンと、当時の同級生がゲームソフトやトレカ入れに使っていたアタッシュケースを見て『宝箱』同様のワクワク感を抱いた。
そして、小遣いを貯めてホームセンターに行き、手頃なアタッシュケースを買った。金属で出来ているので錆びにさえ気を付ければ腐りもしないし頑丈だったが、未だにフルに活かしきれる使い方をしていない気がする。
ゲームソフトではなくハード本体を入れて保管したり、その他作画用具、PC関連機器、工具……色々な物を保管するのに使ってみたが、今や押し入れの肥やしかもしれない。鍵をかけて中身を見られたり盗られたり出来ないようにするのは(誰もそんなことをする人はいなかった気がするが)中二心が大いにくすぐられた。今後もう少し荷物を整理すれば、それこそ本来のアタッシュケースや宝箱のような使い方が出来そうではある。取っ手も付いているから持ち歩けるし。
そして今なら……欲しいものをネットで簡単に注文出来るようになった今なら、宝箱そのものすら買える。
数百円の紙の簡素な作りから、数万円の頑丈でデカい金属を用いたものまで買える。
何と良い時代になったものだ。自分でDIYすることも出来るが、遂に宝箱そのものをネットで買える日が来るとは! ちょっぴり2次元(主にゲーム)の世界と現実が近くなった気分だ。
だが、ここまでロマンを感じる……今風に言うと『エモい』買い物でも、僕は踏み切れずにいる。
理由は単純。置くスペースが無いのだ……。
僕の夢のひとつは、部屋の片隅にどかっと鎮座しているデカくて重厚な宝箱を意味もなく開け閉めしたり、大事なものでも入れて鍵をかけて悦に浸ったり、誰かへのプレゼントの演出に使ったり、お気に入りの服を入れて「ついに……闘うべき時が来たか…………」などと意味ありげな台詞を言いながら身支度を調える某RPGの勇者ごっこでもしたり……とにかく年甲斐もなく遊び倒したいのだ。だが、我が家では置き場所がまるでない。書類など要るのか要らないのか分からないもので溢れているし、お世辞にも広い家ではない。
いつか大規模な整理整頓を試みるつもりだが、ああ、なんということだ。
たかが置き場所ひとつで買うタイミングを逃しているなんて……。
もうひとつは家族の反対だろうか。いや、反対と言うほど強く怒られているわけではないのだが……やはりそういうロマン≒中二心が分からない家族にしてみればガラクタだし、家にあっても邪魔に感じるだろう。重厚な宝箱なら、蓋を閉める時に怪我をする危険もありそうだ。
そこでひとつの妥協点もある。
もっとミニマムなサイズ……弁当箱程度の大きさのものもある。
実はそれは既に1個持っている。銀の塗装がされた宝石箱だ。時計や薬、小物などを入れているが、附属しているオルゴールが少々収納的に邪魔だ。開ければ宝物と共にオルゴールが鳴り出す宝石箱ならそれはそれで違うベクトルの中二心が満たされそうではあるが。
簡素な作りや、宝石箱程度の小さな宝箱……はたまたアタッシュケースで妥協すべきか。
否、出来ない。
いずれ十分なスペースと実用性、予算を鑑みた上で、素敵な宝箱を我が家に鎮座させてみせる。宝箱のロマンは永遠なのだあああああアアアア!!
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