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2021年9月7日。『地獄の季節』ともしかしたら昇格かもしれないこと。

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 エッセイ9月7日。

 とうとう秋の気配が濃くなってきた。

 僕は持病の影響もあって自律神経系が弱いので、決まって秋頃……暑い時期から寒い時期へと『変わり目』の季節に心身共に大きく落ち込み、頑張りたくても力が出せなくなるのだ。

 だから今年の夏も『無理をしない』ことを念頭に置いていた。

 具体的には、過度に運動やトレーニングをやらず、暑さに負けぬようにアイスクリームなどを間食する、休日はよく寝るようにする、程度だが。

 とにかく『頑張らないこと』に努力していた。そして秋の気候が心身に無理なく馴染むまではそうしているだろう。

 何を言っているのだ、という声も聴こえてきそうだが、これが僕にとっては死活問題だ。

 夏場に活動し過ぎて秋を迎える頃燃え尽き症候群に陥り、酷い鬱状態になり何も手につかない……下手をすれば冗談抜きで首を括っているかもしれない。自傷行為まではまだ至っていないが、激鬱状態はこれまで何度も味わってきた。気を付けねばならない。


 実際、無理をしないように心掛けていても既に結構な鬱状態に陥っている。秋の爽やかな空気と美しい空模様、実りの季節の食事などは本当に好きなのだが、精神的には『地獄の季節』になりかねない。

 内心では酷く焦りや自己否定感に襲われるのだ。絵を描いたり小説を書いたりするにも気力がまるで湧いてこない。投稿用漫画の投稿が終わったのがちょうど区切りとなったらしい。iPadProでクリスタやプロクリに向かう気になれない。創作に邁進出来ない自分を見て、拭い切れない悔しさが湧き上がるのだ。

 だからしばらくは低飛行で行く。春から夏の終わりにかけて投稿用漫画にチャレンジ出来たことは本当に良い経験だったし、自分の中の可能性を得られた。何より描いていて楽しかった。

 きっと結果は大したことはないのだろうが、それでも楽しみである。来月半ば頃かな。賞の発表。

 今日は月イチの精神病院への通院日。『薬が余っているから次回の通院日を延期してくれ』と主治医に頼むとあっさり承諾。約3ヶ月ぶりに通院だ。何ともドライなものだ。

 事実、僕が精神病院で受ける処置は向精神薬の処方で充分なのだ。精々、3ヶ月に1度血液・尿検査で内科的に身体に異状が無いか確認する程度だ。

 正直、僕は精神病院に長居したくはない。こう言っては何だが、やはり精神を病んでしまっている人や重篤な障害を抱えている人を間近に見るのは気持ちのいいものでは無い。大声で怒鳴られたり暴力を振るわれた日には堪ったものではない。用事さえ済めばさっさと後にする。

 あとは、今日は母がワクチン2回目の接種。きっと家路に着く頃にはぐったりしていることだろう。安心して副反応が治まるまで気を配ってやらねば。

 僕自身も金曜に2回目の接種。1回目でも結構しんどかった……2回目はその後の土日休みが丸々潰れて苦痛に耐える期間にせざるを得ない。

 世間では3回目も必要か、と言われているようだが、これで取り敢えずは件の対策は済むことだろう。どうかこのまま何事もなく鎮静化してくれますように…………祈りしかない。


 今日、作業の終わった直後、作業所の代表と話があった。

 軽作業でマイクロキャンバスという、名前通りごく小さなキャンバスを作っているのだが、僕の作業技術と速さがある程度認められたのか、次回から別室……歩いて5分もしない距離にある作業所の本部に個人作業にしてくれると言う。

 代表は『この御時世、精々2年程度と思っていたが、苦慮に苦慮を重ねているが、今のままの体制ではもたない。そんな中君が作業メンバーとして育ってくれたから、マイクロキャンバス作業は独立化してより集中して作業したり他のメンバーとも折り合わせていきたいと思う』と言ってくれた。

 技術を認めてくれたことは素直に嬉しいことだが、実際はどう変化していくことやら。きっと何かしら上手くいかないことはあるだろう。期待し過ぎてはいけない。

 代表は『昇格みたいなものかな』と言うが、どこまで待遇が変わるかは手探りゆえ不明だ。工賃も上がったりするんだろうか。いやいや、期待はしない。

 帰ったら久しぶりに引っ張り出してきた『ジャンプ流』の荒木飛呂彦先生の回のDVDを観る。漫画家の作画風景はそれだけで面白い。『漫勉』はその際たる例だ。次回の放送いつかな。
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