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2021年9月9日。次元大介への個人的な思い入れ。

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 エッセイ9月9日。

 この僅か2日間で……

・小林清志さんが次元大介役を大塚明夫さんに継承

・GACKTさんが重度の発声障害で無期限活動休止

・台風が日本縦断するやも

・ファイザー製ワクチンが半年で抗体が8割減少するらしい

・PS5Proが2年後ぐらいに出るかも


 など、自分的に大きなニュースが飛び交った。

 小林清志さんに関しては本人も重々自覚している通り御年88歳。やはり次元大介のようなタフな役を……否、88ともなればほとんどの人は現役など不可能。体力勝負の声優の収録現場で足腰が立てているだけでも超人的だ。

 声が出てない、変だ、という意見は視聴者からも度々出ていた。加齢による声質の変化はそれはそれで深みや渋みがあったが、やはり本人としても無理があったようだ。この世の摂理。人は歳を取り衰えるのだ、ということは百も承知だが、やはり寂しい限りだ。

 余談のようなものだが、僕は個人的に小林さんは昔からあまり声を強く張るイメージが無かった。むしろ声を無理に張らないようにしていたから長く次元大介を演じられたのかな……などと思いながらも、試しに肉体・精神共に全盛期と思われるカリオストロの城の次元の声を聴いてみると……「あ、若ぁ!!」とまず驚き、声もかなり張っていると思った。42年前の作品だから46歳ぐらいか。次元がクラリスを追う悪漢たちの頑丈なタイヤを撃ち抜く為に特製の弾を使い、見事命中し悪漢を倒す。

「やったーぃ!!」と歓声を上げる次元。若い時はしっかりと声を張っていました。お見逸れしました。

 だが、前々から引退じみたような雰囲気はルパン三世の作中にもあった気がする。

 Part5の終盤付近で、高度に発達したデジタル社会についていけず世界に居場所を失いつつあったルパンファミリー。

『ここらが潮時なんじゃあねえか、ルパン。』

 この台詞を次元が言うあたりが、『名残惜しいが、もう俺はついていけないよ』という小林さん自身の無念な気持ちを感じたのだ。キャラクターは生き続けるとはいえ、やはり去りゆく者の背中は寂しい。


 次元の2代目(で正しいのか?)に大塚明夫さん。

 小林さんの演技を惜しみつつなのだが、正直、役者に不足なし、と思う。レジェンド級の大御所の役を継ぐのもまた一回り下の世代の大御所だ。大塚さんの次元の演技も是非聴いてみたい。Part6からだろうか? 

 大塚さんも渋く哀愁のあるタフな男を演じることに定評のある役者だが、大塚さんはもっと生気に満ちて力強い、マッシブな演技のイメージがある。対してこれまで小林さんが演じてきた次元はもうちょっとドライというか、斜に構えている、本人曰く『江戸っ子でJAZZ』なイメージ。

 大塚さんも一切の油断も驕りもなく真剣に演じようとするはずだが、これは大塚さんにとっても大きなチャレンジかもしれない。タイプが微妙に異なる男の渋さだ。

 気になる話題を全部埋めようとすると長くなる。今日はこのくらいにしておこう。
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