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2021年9月28日。理想のBL漫画のネームを描く夢を見た。

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 エッセイ9月28日。

 この1週間近くは所謂シルバーウィーク(みたいなもの)だったのだが、秋の気候の移り変わり、気圧の変化にやられて心身共に崩れてしまいまるで何も出来なかった。「この1週間は創作活動や体づくりに勤しんで実りあるものにするぞ!」と意気込んでいたのだが、その一方で「もしかしたら手も足も出ない、身動きする余裕もない1週間になるかも……」という漠然とした予感があった。

 悪い予感は的中。予感通りメンタルもバイタルも酷く落ちて創作活動に全く励めなかったし、体づくりも僅かに運動した程度だった。

 『このまま創作者として何も残せないまま終わるんじゃあないか』。そんな茫漠とした不安に襲われる始末。

 実際、プロの作家とか漫画家ならペースが多少遅かろうと一年中コンスタントに作品を作り続けるのが本来の有り様だと思う。僕のように、例え持病が重いからとはいえ一年のうちワンシーズンでも心身が落ちてしまうとプロには程遠いだろう。

 不調の時は色々自身にアプローチしてみた。

 過去に慣れ親しんだゲーム作品をやり込んで作品や過去の自分の記憶から活力を引き出そうとしてみる。

 単純に筋トレなど運動習慣を頼りに身体を動かしてみる。

 エネルギー不足ならひたすら飲み食いし、しっかりと寝て休む。

 残念ながらこの1週間の間に立て直せる程には至らなかった。

 今日は作業所への通所日。皮肉なことに、作業所など『しなくてはならないこと、行かなくてはならない処』がある日は明らかに心身共に安定感が違う。朝からシャッキリしている。人間ある程度プレッシャーや義務感、緊張感が無いと何も出来ないということか。やるせない。

 休日の間はとにかく寝て過ごすことが多かったので色々夢を見た。

 昨日に至っては『自分の理想のBL漫画の事中のネームを描く』という夢まで見てて、オマエは本当に創作者として何処へ向かう気なんだ、BLか? 冒険活劇か? コメディーか? などと自問自答した。やはり67ページもの投稿漫画でBLを描いたことで自分の中で人間の性に関わる何かの扉が開きつつあるのか???

 ともかく、嘆いた所でシルバーウィークは帰ってこない。毎年秋頃の気候による不調に泣かされる、という嘆きも、もう嘆き尽くしたはずだ。少しでも実りある一日一日を過ごしたいなら、もう少し慎ましく、ドライに行くべきなのだろう。いいじゃあないか。無理にプロの作家になれなくても。同人やネット媒体で活動するのもそれなりに楽しいことを僕は知っているはずだし。

 最近、もう18年も前の番組になるのだが『週刊少年「」』という漫画家への100の質問を投げかけるインタビュー動画にハマっている。何人かいるが、専ら荒木飛呂彦先生か島本和彦先生の回ばかり毎日のように見ている。

 特に島本和彦先生の回は本人の温かな人柄が感じられたせいか、一緒に見ていた母までファンになった様子だった。古本屋に置いてある『アオイホノオ』、今だに1冊300円以上する。今のところ他の島本和彦作品の中で一番人気のようだ。また続きを買ってこようかな。

 さっき言ったBL漫画を描く夢云々も関係ありそうだが、実際僕は2次元限定のショタコンで、美少年が好きだ。耽美なものが好きだ。作業をしててもつい古典的な天使の少年の裸体像など夢想し、描いてみたいな、などと思ってしまう。

 少年は良い。

 生物学的には女性こそが人間として完全体であるという。今にも小さく砕け散りそうな男性を決定づけるY染色体と平然としたX染色体を見ればそれは説得力がある。男性はどこか欠けていて不完全な生物なのだ。

 故に、男性、特に少年は美しい。

 欠けていて不完全だからこそ、儚く美しい。ある意味庇護されるべき存在なのかもしれない。


 こんなことを日々夢想している僕は多分だいぶアブナイ人間なのだろう。ケーサツの世話にならないように努めなければ! なればこそ芸術に、創作へと昇華しなくてはならないのだ。でなければただの少年愛好の社会不適合者である。

 創作よ、我を救い給え。
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