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第1章 覇気使い戦争。
第16話 リーゼントと横分けと最強への問答。
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「さて、どこから話をすればいいんだ?」
忍は足を優雅に組み、サインをし終わった色紙とペンを相川に渡し修二たちの質問に答える態度になる。
「何故、『覇気使いバトル』を始めた理由は?」
相川には忍の行動が解せなかった。
今までコソコソと逃げ隠れしていた忍が、アッサリと言い訳もせずに敵を二人に堂々としているのが相川には違和感を感じるほどに腑に落ちなかった。
「単なる暇潰しだ。数少ない『覇気使い』を知るのに丁度よかったからだ。」
忍は余裕綽々と相川に質問を返す。
「『覇気使い最強の座』は?」
修二も相川と違い食い気味に質問をした。
「アレは誰かが流した噂だ。まあ、そのお陰で隠れていた『覇気使い』を炙り出す事に成功した。」
忍は皮肉を交えながらも修二と相川の質問にちゃんと答える。
「あくまでアナタは暇潰しのために『覇気使いバトル』なんて物を開催したのですか?」
だが忍の動機が思っていた答えとは違ったのか、相川は拳を握りしめ声が震え怒気を籠めていた。
「…そうだ。暇潰しにもならなかったがな?」
忍の言葉に普段は温厚の相川でさえ、こめかみに血管が浮き出て目の前にいる忍に右拳で殴り掛かろうとするが、その行動は修二に左手で右腕を捕まれ止められた。
「止めろ、相川。コイツの策略に乗せられるな、コイツは半分嘘をついてる。」
相川は修二の言葉に驚愕した。忍は余裕な表情でいたが、次に目を見開き、くの字に突然と吹き飛ばされ壁に激突音が発生し土煙を舞い上げていた。
それは修二がギプスごと右拳で忍の顔に目掛けて攻撃したからだ。
その激突音から何も知らない喫茶店にいる客はどよめき動揺していた。
「相川、お前の拳は殴る物じゃねぇ。その拳は俺に勉強を教えるための手だ。それにカンザキシノブを殴るのは俺だ!」
相川の気持ちを無視して修二は自分勝手な事ばかり言う。相川は苦笑いを浮かべ呆れていたが内心は忍が殴られたのはスッキリしたようだ。
「流石、速さとパワーはあるな。ちょっとガードが遅ければ頬骨は完全に砕けてたな。」
土煙が晴れた所から余裕な声と無傷の忍が首をポキポキと鳴らし埃を払いながら立ち上がる。
「…どうやって!」
「簡単だ。ここは喫茶店、盾になるものは幾らでもある。」
忍が修二に光る何かを投げ渡し修二は左の指先で挟み掴む。
それはさっきまで忍が飲んでいたコーヒーカップの破片だった。
「そ、そんな! あんな小さいコーヒーカップだけでガードしたなんて!」
「お前のギプスが衝撃を殺し、コーヒーカップでベクトルのエネルギーを相殺した。別に難しいことじゃない、ただ一般人には出来ない芸当だ。」
そう忍は修二の右拳による攻撃を素早い反応で感知し、身近にあったコーヒーカップを左手に持ち、頬骨を守り、残りの修二による衝撃エネルギーを消す為に後ろに飛び込んだのが形になった。
「あり得ねぇ訳じゃねぇが、本当にやる奴がいるなんてな…」
色々な『覇気使い』と戦った修二でさえも、こんなテクニカルにごり押しの攻撃を相殺されたのは初めてで驚きとショックを隠しきれなかった。
「まあ、以前より強く早くなっているのは褒めてやろう。我流で学んだのか?」
忍は前より強くなっている事が気に入ったらしく修二に賛辞の言葉を送り、更に深く問う。
「いや、基礎から全部を繰り返し鍛えてるだけだ。俺はアンタみたいに武術や『覇気』を上手く使いこなせていない。」
「…そうか。三銃士を全員倒した時が楽しみだな、お前の成長が何処まで行くのか高みで見物させてもらおう…最後の質問はいいのか? できればパンチは止めてもらいたいが。」
忍は修二の成長に期待する言葉を送り、最後に冗談混じりに少し笑いながら質問を待機する。
「…アンタ、一体何に喧嘩売ろうとしてんだ? “最強”のアンタが、こんな人間の争いを楽しむ奴じゃないのは薄々分かっていた。アンタの目はサングラスで隠れているが、体から出てる波動がどす黒く感じる。最初に会った頃はそんなのは感じなかったのに…。」
修二の的を得た言葉に、流石の忍に余裕の表情は消え押し黙る。
「…お前は神の存在を信じるか?」
唐突に意味不明な単語に戸惑いを隠せない修二と相川だが、忍はそれを気にせず続ける。
「俺たち人間を作り、『覇気能力』まで与えた神を信じるか信じてないかだ。俺は存在を知っているから信じているが…俺は許さない。この続きは三銃士を倒してからにしよう、今全て話してしまうと―――お前と無意味に戦わないとなくなるからな。」
その言葉を最後に一瞬だけ気迫を発揮した忍はポケットから高級な黒い革財布を取り出し、店の修理費込みで五万円を支払い、喫茶店から両手をポケットに突っ込み立ち去った。
二人は最後に間近で放たれた殺意とも呼べる圧倒的な気迫に恐れたのか、修二は冷たい汗を発汗させ寒気なのか手が震えていた。
前に遠くで忍の気迫を食らった相川は、体は震える事はなくなったが、その場で膝から落ちへこたれ瞳に光りがなくなっていた。
「間近だけで…あんな気迫…次元が違う。」
相川は独りでに呟き、忍に戦意損失していた。
(そうだったんだ。あの人が焦る必要も隠す必要が無かったのは…品川以外は興味がなく他の者は簡単に対処できる。だから神崎忍はクイズ式で僕たちに答えを見つけさせて…隠れるという行為の面倒事を強制的に終わらせたんだ。)
相川が忍の行動に不自然に思った事が全てが当てはまり後に悔しさが込み上げていた。
「相川、俺はもう出し惜しみはしねぇ。悪いが、ここから『M.O.F』を使う。だから観戦する時は…離れてくれないか? できれば遠くに…。」
目を閉じ修二は左手が出血するほど強く握りしめて強制的に震えを停止させていた。
そして修二の切り札、『M .O .F』という名前を奥義の名前を相川に教える。
「…なんで今まで使わなかったの?」
疲労でダル気に相川は修二が今まで使わなかった経緯を聞いた。
「体力の消耗が激しい、頭痛がしてくる。デメリットはそれだけ…のはず。」
「ちょっと疲れてるのにハッキリと詳細を言ってよ!」
最後の力を振り絞り、大きな声でツッコミをした後には力が抜けるように眠る。
「この“モード”は神崎忍と戦う時まで取っておきたかった。けれどここまで来たら使う使わないの話じゃなくなった。『毒の覇気使い』に通じるか分からないが、こっから全力だ。」
修二は独りでに話をしながら眠る相川を軽々と持ち上げ喫茶店から立ち去る。
そして運命の六月十日、修二と吹雪は放課後に残り、全教科の中間テストを受けていた。
修二は険しそうな顔をしながら回答していき、隣の吹雪はロボットが故障したみたいに頭から煙を出して答案用紙と向き合っていた。
普通ならば逆なのだが修二は勉強が苦手なだけでテストになると一生懸命に答案を埋めるように頑張る。
吹雪は勉強はできるが、この男は不器用なので敵意を感知できてもテストの答案を埋めることさえままならない状態。
その理由はテストに書いた答えを一問一答見直しては訂正し見直しては訂正するの繰り返しが続くが吹雪は途中で何かを悟ったのか答案の全てを選択問題だけを出来るだけやり後は適当に答えを埋めていた。
吹雪の悟った顔は一か八かの賭けではなく終わったと言う意味の悟りだった。
そして刻々と時間は過ぎてゆき、追試の中間テストは終了した。
修二は呑気に体と腕を伸ばし隣の吹雪は…全てが燃え尽きて灰になっていた。
「よし帰ろうぜ。」
「あぁ。」
最初の一声で二人は席を立ちテストの結果は来週通達されるので帰宅する。
「二人共、どうだったテストは?」
校門の前で待機していた相川が二人が学校から出てきた所に声をかけた。
「…終わった。」
吹雪は静かに涙を流し空に顔を向けていた。
「吹雪よ。二学期もあるんだぜ? 先行の脅しにビクビクする必要なくねぇか?」
「夏休みは!? 俺には夏休みで海に行って綺麗な姉ちゃんナンパして童貞卒業するっていう計画が!」
「相川、童貞ってなんだ?」
「…まあ、アレだよ。多分、僕たちには円も縁のない話かな?」
吹雪は絶叫し、修二は馬鹿を晒し、相川は涙を流すというカオスな状況の中で一台のリムジンが三人の目の前に停車した。
ドアが開かれ気品よく片足ずつ車の外に出し車内から完全に出ると彼女はワンピースの両裾を上げ挨拶をする。
「初めまして品川修二様。吹雪雅人様。相川祐司様。私はシェリア・ロームと申します。この度は決闘の挨拶に来ました。」
それは忍に竹島の代役として選ばれたシェリアだった。シェリアは三人に満面な笑顔で対応するが…
「クソぉぉぉぉッ! やっぱカンニングしておくべきだった!」
「おい、それじゃ警察に逮捕されるぞ! 止めとけって!」
「品川、それは大学入試の時だけだよ! 高校では捕まらないけど停学にされるよ!」
三人は自分の世界に入っており、忍が寄越した刺客にも目も行かず無視される始末になる。
「……。」
シェリアは敵が目の前にいるのに緊張感のない三人に呆然とするしかなかった。
「とりあえずさ今日はゲーセンに寄って行こうぜ。久し振りにパンチングマシンでストレス解消だ。」
「それは良いな…俺、持ち合わせなかった…。」
「じゃあ今度にしようか。」
「わ、私が! 支払います! い、一緒に…そ、そのゲーセンに行きましょう!」
修二が持ち合わせの無い事を聞いた。品質の育ちのお嬢様は力を振り絞りながら最後のチャンスに賭けた大声で三人に声をかける。
「…誰?」
ようやく気づいたと思えば三人の口にした事は失礼な一言でシェリアの硝子のハートに小さい亀裂が入った。
忍は足を優雅に組み、サインをし終わった色紙とペンを相川に渡し修二たちの質問に答える態度になる。
「何故、『覇気使いバトル』を始めた理由は?」
相川には忍の行動が解せなかった。
今までコソコソと逃げ隠れしていた忍が、アッサリと言い訳もせずに敵を二人に堂々としているのが相川には違和感を感じるほどに腑に落ちなかった。
「単なる暇潰しだ。数少ない『覇気使い』を知るのに丁度よかったからだ。」
忍は余裕綽々と相川に質問を返す。
「『覇気使い最強の座』は?」
修二も相川と違い食い気味に質問をした。
「アレは誰かが流した噂だ。まあ、そのお陰で隠れていた『覇気使い』を炙り出す事に成功した。」
忍は皮肉を交えながらも修二と相川の質問にちゃんと答える。
「あくまでアナタは暇潰しのために『覇気使いバトル』なんて物を開催したのですか?」
だが忍の動機が思っていた答えとは違ったのか、相川は拳を握りしめ声が震え怒気を籠めていた。
「…そうだ。暇潰しにもならなかったがな?」
忍の言葉に普段は温厚の相川でさえ、こめかみに血管が浮き出て目の前にいる忍に右拳で殴り掛かろうとするが、その行動は修二に左手で右腕を捕まれ止められた。
「止めろ、相川。コイツの策略に乗せられるな、コイツは半分嘘をついてる。」
相川は修二の言葉に驚愕した。忍は余裕な表情でいたが、次に目を見開き、くの字に突然と吹き飛ばされ壁に激突音が発生し土煙を舞い上げていた。
それは修二がギプスごと右拳で忍の顔に目掛けて攻撃したからだ。
その激突音から何も知らない喫茶店にいる客はどよめき動揺していた。
「相川、お前の拳は殴る物じゃねぇ。その拳は俺に勉強を教えるための手だ。それにカンザキシノブを殴るのは俺だ!」
相川の気持ちを無視して修二は自分勝手な事ばかり言う。相川は苦笑いを浮かべ呆れていたが内心は忍が殴られたのはスッキリしたようだ。
「流石、速さとパワーはあるな。ちょっとガードが遅ければ頬骨は完全に砕けてたな。」
土煙が晴れた所から余裕な声と無傷の忍が首をポキポキと鳴らし埃を払いながら立ち上がる。
「…どうやって!」
「簡単だ。ここは喫茶店、盾になるものは幾らでもある。」
忍が修二に光る何かを投げ渡し修二は左の指先で挟み掴む。
それはさっきまで忍が飲んでいたコーヒーカップの破片だった。
「そ、そんな! あんな小さいコーヒーカップだけでガードしたなんて!」
「お前のギプスが衝撃を殺し、コーヒーカップでベクトルのエネルギーを相殺した。別に難しいことじゃない、ただ一般人には出来ない芸当だ。」
そう忍は修二の右拳による攻撃を素早い反応で感知し、身近にあったコーヒーカップを左手に持ち、頬骨を守り、残りの修二による衝撃エネルギーを消す為に後ろに飛び込んだのが形になった。
「あり得ねぇ訳じゃねぇが、本当にやる奴がいるなんてな…」
色々な『覇気使い』と戦った修二でさえも、こんなテクニカルにごり押しの攻撃を相殺されたのは初めてで驚きとショックを隠しきれなかった。
「まあ、以前より強く早くなっているのは褒めてやろう。我流で学んだのか?」
忍は前より強くなっている事が気に入ったらしく修二に賛辞の言葉を送り、更に深く問う。
「いや、基礎から全部を繰り返し鍛えてるだけだ。俺はアンタみたいに武術や『覇気』を上手く使いこなせていない。」
「…そうか。三銃士を全員倒した時が楽しみだな、お前の成長が何処まで行くのか高みで見物させてもらおう…最後の質問はいいのか? できればパンチは止めてもらいたいが。」
忍は修二の成長に期待する言葉を送り、最後に冗談混じりに少し笑いながら質問を待機する。
「…アンタ、一体何に喧嘩売ろうとしてんだ? “最強”のアンタが、こんな人間の争いを楽しむ奴じゃないのは薄々分かっていた。アンタの目はサングラスで隠れているが、体から出てる波動がどす黒く感じる。最初に会った頃はそんなのは感じなかったのに…。」
修二の的を得た言葉に、流石の忍に余裕の表情は消え押し黙る。
「…お前は神の存在を信じるか?」
唐突に意味不明な単語に戸惑いを隠せない修二と相川だが、忍はそれを気にせず続ける。
「俺たち人間を作り、『覇気能力』まで与えた神を信じるか信じてないかだ。俺は存在を知っているから信じているが…俺は許さない。この続きは三銃士を倒してからにしよう、今全て話してしまうと―――お前と無意味に戦わないとなくなるからな。」
その言葉を最後に一瞬だけ気迫を発揮した忍はポケットから高級な黒い革財布を取り出し、店の修理費込みで五万円を支払い、喫茶店から両手をポケットに突っ込み立ち去った。
二人は最後に間近で放たれた殺意とも呼べる圧倒的な気迫に恐れたのか、修二は冷たい汗を発汗させ寒気なのか手が震えていた。
前に遠くで忍の気迫を食らった相川は、体は震える事はなくなったが、その場で膝から落ちへこたれ瞳に光りがなくなっていた。
「間近だけで…あんな気迫…次元が違う。」
相川は独りでに呟き、忍に戦意損失していた。
(そうだったんだ。あの人が焦る必要も隠す必要が無かったのは…品川以外は興味がなく他の者は簡単に対処できる。だから神崎忍はクイズ式で僕たちに答えを見つけさせて…隠れるという行為の面倒事を強制的に終わらせたんだ。)
相川が忍の行動に不自然に思った事が全てが当てはまり後に悔しさが込み上げていた。
「相川、俺はもう出し惜しみはしねぇ。悪いが、ここから『M.O.F』を使う。だから観戦する時は…離れてくれないか? できれば遠くに…。」
目を閉じ修二は左手が出血するほど強く握りしめて強制的に震えを停止させていた。
そして修二の切り札、『M .O .F』という名前を奥義の名前を相川に教える。
「…なんで今まで使わなかったの?」
疲労でダル気に相川は修二が今まで使わなかった経緯を聞いた。
「体力の消耗が激しい、頭痛がしてくる。デメリットはそれだけ…のはず。」
「ちょっと疲れてるのにハッキリと詳細を言ってよ!」
最後の力を振り絞り、大きな声でツッコミをした後には力が抜けるように眠る。
「この“モード”は神崎忍と戦う時まで取っておきたかった。けれどここまで来たら使う使わないの話じゃなくなった。『毒の覇気使い』に通じるか分からないが、こっから全力だ。」
修二は独りでに話をしながら眠る相川を軽々と持ち上げ喫茶店から立ち去る。
そして運命の六月十日、修二と吹雪は放課後に残り、全教科の中間テストを受けていた。
修二は険しそうな顔をしながら回答していき、隣の吹雪はロボットが故障したみたいに頭から煙を出して答案用紙と向き合っていた。
普通ならば逆なのだが修二は勉強が苦手なだけでテストになると一生懸命に答案を埋めるように頑張る。
吹雪は勉強はできるが、この男は不器用なので敵意を感知できてもテストの答案を埋めることさえままならない状態。
その理由はテストに書いた答えを一問一答見直しては訂正し見直しては訂正するの繰り返しが続くが吹雪は途中で何かを悟ったのか答案の全てを選択問題だけを出来るだけやり後は適当に答えを埋めていた。
吹雪の悟った顔は一か八かの賭けではなく終わったと言う意味の悟りだった。
そして刻々と時間は過ぎてゆき、追試の中間テストは終了した。
修二は呑気に体と腕を伸ばし隣の吹雪は…全てが燃え尽きて灰になっていた。
「よし帰ろうぜ。」
「あぁ。」
最初の一声で二人は席を立ちテストの結果は来週通達されるので帰宅する。
「二人共、どうだったテストは?」
校門の前で待機していた相川が二人が学校から出てきた所に声をかけた。
「…終わった。」
吹雪は静かに涙を流し空に顔を向けていた。
「吹雪よ。二学期もあるんだぜ? 先行の脅しにビクビクする必要なくねぇか?」
「夏休みは!? 俺には夏休みで海に行って綺麗な姉ちゃんナンパして童貞卒業するっていう計画が!」
「相川、童貞ってなんだ?」
「…まあ、アレだよ。多分、僕たちには円も縁のない話かな?」
吹雪は絶叫し、修二は馬鹿を晒し、相川は涙を流すというカオスな状況の中で一台のリムジンが三人の目の前に停車した。
ドアが開かれ気品よく片足ずつ車の外に出し車内から完全に出ると彼女はワンピースの両裾を上げ挨拶をする。
「初めまして品川修二様。吹雪雅人様。相川祐司様。私はシェリア・ロームと申します。この度は決闘の挨拶に来ました。」
それは忍に竹島の代役として選ばれたシェリアだった。シェリアは三人に満面な笑顔で対応するが…
「クソぉぉぉぉッ! やっぱカンニングしておくべきだった!」
「おい、それじゃ警察に逮捕されるぞ! 止めとけって!」
「品川、それは大学入試の時だけだよ! 高校では捕まらないけど停学にされるよ!」
三人は自分の世界に入っており、忍が寄越した刺客にも目も行かず無視される始末になる。
「……。」
シェリアは敵が目の前にいるのに緊張感のない三人に呆然とするしかなかった。
「とりあえずさ今日はゲーセンに寄って行こうぜ。久し振りにパンチングマシンでストレス解消だ。」
「それは良いな…俺、持ち合わせなかった…。」
「じゃあ今度にしようか。」
「わ、私が! 支払います! い、一緒に…そ、そのゲーセンに行きましょう!」
修二が持ち合わせの無い事を聞いた。品質の育ちのお嬢様は力を振り絞りながら最後のチャンスに賭けた大声で三人に声をかける。
「…誰?」
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