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01:受け入れられる落としどころ
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森で目を覚まし、虫や動物、あるいは魔物や野盗に襲われることなく、
中規模な街に着き、親切な守衛にギルドを紹介され、
さりげなくチート披露のパターンA。
街にたどり着く前に知る人ぞ知る商人に馬車に乗せてもらったり、
訳ありのどこぞの王族に会うパターンBもある。
悪役令嬢になるパターンCもある。
ステータスオープンなる厨二病的呪文もかなり初歩に出てくる。
ゲームの世界で培った知識が役に立つこともある、らしい。
現実問題、人はどうするか?
誰かに出会う前、そこに行き着くまでに森の木々が風にざわつく音におびえ、
子供のように泣きながら、
歩き出し、つまずき、倒れ、子供のように泣きながらそのまま寝てしまう。
目が覚めてみれば、元ネタは見たことがないが、
このパターンではお約束の言葉とともにイケメンが入ってくるパターンD。
残念ながら、そのどれでもなかった。
目が覚め、ほんのりと薄暗い中、見上げれば月とおぼしきものが2つ。
眼鏡をかけていないからぼやけているのかと思ったが、
月明かりの中、遠くも近くもよく見える。
それに、かなりの時間が経っているはずだが、喉の渇きも、空腹も感じない。
トイレにも行きたくない。
今の状態をお肌と反比例する皺のないお脳様が受け入れてくれる落としどころは、
死後の世界、夢の世界、異世界転移。
うん、夢の世界で。
このほうが我がお脳様には受け入れられるのか、幾分か気持ちがすっきりした。
我がお脳様は単純で、
ならば、明晰夢のような気持ちでとりあえず森を抜けることにした。
で、ふと、今の自分の姿を確認する。
裸足である、スウェットにどてら。
うん、いつもの姿だ。夢だな。死後の世界ではない。
なぜなら死ぬ事態が起こるときは、とりあえず小奇麗な身なりでと、
家訓にもなっていたはずだ。この状態で死ぬわけがない。
このパンツでは死ねないよと、うちでは鉄板ネタのパンツをはいているしね。
そんなどてら姿で、夢の中。
うむ、空が飛べるかもしれん。
よく夢の中でジャンプして足をバタバタさせれば浮いている状態になることがある。
それをいまできるはず。
できた!
おおー、月面もかくや、というぐらいすごい跳躍力がある。
ル〇ンのカ〇オストロの城状態といえばわかるだろうか?もしくはコ〇ン。未来の。
あら?両方とも宮〇駿作品ですな。
好きなことができる。夢万歳。
20メートルはあろう木々の上部を目指しジャンプ一番、地面を蹴って飛び上がる。
空気抵抗を感じながら上空で止まる。
森林の向こうに砂漠が見える。
森を眼下にふよふよと何かに引かれるように進んでいった。
森も視界からなくなり、少し周りより低い砂丘に降りた。
唐突に砂を掘り起こしたくなる。
もう一度上空に飛び上がり
厨二病を発症。
『なぎ払え!』
右手を前に出し、埃を払うように振った。
ズドドドーンと空気が振動し
円弧を描くように砂ぼこりが舞い上がった。少し遅れて砂が雨のように降り注ぐ。
うわぁー、、、、
地味に砂ぼこりが当たって痛い。
ん?痛い?
夢の中でも痛みを感じることはあるという。
粉塵が落ち着いてから、えぐれたクレーターの砂の中から飛んできたであろう
少し透明度のある、雲母のような石を手に取った。
これが当たったのか?
ピッと腕に傷をつけてみる。
ほんの軽くつけるつもりが、力が強かったのか石が鋭かったのか、肌が裂け、血があふれる。
うそーん
慌てて口で吸い上げる。埃っぽい味と血の味。
ん?味?
離した腕を見ると血は止まり、傷もなくなっていた。
いわゆる異世界転移。
あきらめよう。
サバイバルに特化したパターンEもあるが、わたしのお脳さまの知識ではそれもダメだろう。
チート路線のご都合主義かもしれないが、何に対してのチートとなる?
『元の世界へ!』
と先ほどのように呪文っぽく唱えたが、目が覚めることなく
手にした石とそこらに散らばった石ころがキラキラと消えていった。
クレーターに目をやると、かなり大きな岩がごろんと現れた。
砂地に異質な岩がある。
さっきの石が「元の世界に」行って、これが現れたのか?
違うな、現れたのではなくて、粉々に破壊されて元に戻ったということか?
それにこれに引き付けられたというのがひしひしとわかる。
どてらを脱ぎ、今度は
『ゆっくり元に戻れ!』
と唱えると、するすると逆回転ビデオのように姿を変えていった。
数枚の布、綿、糸などになった時点で
慌てて止まれと思う。
止まった。
思うだけでいいのか?
……恥ずかしい。
傷が治ったのもそういうことか。
てか、寒いな。
さすが砂漠。夜は寒いのね。
バラバラになった愛用どてらを元に戻すべく、フード付きのコートをイメージする。
丈は短くなったが裁縫いらずで縫い目無しのコートが出来上がる。
裏地と糸はカバンにする。
なんとなくだが質量保存の法則はあるみたいだ。
ならばスエットとゆるパン(別名死ねないパンツ)もリフォーム。
センスで内輪もめ。
この言葉がよぎるが仕方がない。
いわゆる異世界転移
受け入れよう。
中規模な街に着き、親切な守衛にギルドを紹介され、
さりげなくチート披露のパターンA。
街にたどり着く前に知る人ぞ知る商人に馬車に乗せてもらったり、
訳ありのどこぞの王族に会うパターンBもある。
悪役令嬢になるパターンCもある。
ステータスオープンなる厨二病的呪文もかなり初歩に出てくる。
ゲームの世界で培った知識が役に立つこともある、らしい。
現実問題、人はどうするか?
誰かに出会う前、そこに行き着くまでに森の木々が風にざわつく音におびえ、
子供のように泣きながら、
歩き出し、つまずき、倒れ、子供のように泣きながらそのまま寝てしまう。
目が覚めてみれば、元ネタは見たことがないが、
このパターンではお約束の言葉とともにイケメンが入ってくるパターンD。
残念ながら、そのどれでもなかった。
目が覚め、ほんのりと薄暗い中、見上げれば月とおぼしきものが2つ。
眼鏡をかけていないからぼやけているのかと思ったが、
月明かりの中、遠くも近くもよく見える。
それに、かなりの時間が経っているはずだが、喉の渇きも、空腹も感じない。
トイレにも行きたくない。
今の状態をお肌と反比例する皺のないお脳様が受け入れてくれる落としどころは、
死後の世界、夢の世界、異世界転移。
うん、夢の世界で。
このほうが我がお脳様には受け入れられるのか、幾分か気持ちがすっきりした。
我がお脳様は単純で、
ならば、明晰夢のような気持ちでとりあえず森を抜けることにした。
で、ふと、今の自分の姿を確認する。
裸足である、スウェットにどてら。
うん、いつもの姿だ。夢だな。死後の世界ではない。
なぜなら死ぬ事態が起こるときは、とりあえず小奇麗な身なりでと、
家訓にもなっていたはずだ。この状態で死ぬわけがない。
このパンツでは死ねないよと、うちでは鉄板ネタのパンツをはいているしね。
そんなどてら姿で、夢の中。
うむ、空が飛べるかもしれん。
よく夢の中でジャンプして足をバタバタさせれば浮いている状態になることがある。
それをいまできるはず。
できた!
おおー、月面もかくや、というぐらいすごい跳躍力がある。
ル〇ンのカ〇オストロの城状態といえばわかるだろうか?もしくはコ〇ン。未来の。
あら?両方とも宮〇駿作品ですな。
好きなことができる。夢万歳。
20メートルはあろう木々の上部を目指しジャンプ一番、地面を蹴って飛び上がる。
空気抵抗を感じながら上空で止まる。
森林の向こうに砂漠が見える。
森を眼下にふよふよと何かに引かれるように進んでいった。
森も視界からなくなり、少し周りより低い砂丘に降りた。
唐突に砂を掘り起こしたくなる。
もう一度上空に飛び上がり
厨二病を発症。
『なぎ払え!』
右手を前に出し、埃を払うように振った。
ズドドドーンと空気が振動し
円弧を描くように砂ぼこりが舞い上がった。少し遅れて砂が雨のように降り注ぐ。
うわぁー、、、、
地味に砂ぼこりが当たって痛い。
ん?痛い?
夢の中でも痛みを感じることはあるという。
粉塵が落ち着いてから、えぐれたクレーターの砂の中から飛んできたであろう
少し透明度のある、雲母のような石を手に取った。
これが当たったのか?
ピッと腕に傷をつけてみる。
ほんの軽くつけるつもりが、力が強かったのか石が鋭かったのか、肌が裂け、血があふれる。
うそーん
慌てて口で吸い上げる。埃っぽい味と血の味。
ん?味?
離した腕を見ると血は止まり、傷もなくなっていた。
いわゆる異世界転移。
あきらめよう。
サバイバルに特化したパターンEもあるが、わたしのお脳さまの知識ではそれもダメだろう。
チート路線のご都合主義かもしれないが、何に対してのチートとなる?
『元の世界へ!』
と先ほどのように呪文っぽく唱えたが、目が覚めることなく
手にした石とそこらに散らばった石ころがキラキラと消えていった。
クレーターに目をやると、かなり大きな岩がごろんと現れた。
砂地に異質な岩がある。
さっきの石が「元の世界に」行って、これが現れたのか?
違うな、現れたのではなくて、粉々に破壊されて元に戻ったということか?
それにこれに引き付けられたというのがひしひしとわかる。
どてらを脱ぎ、今度は
『ゆっくり元に戻れ!』
と唱えると、するすると逆回転ビデオのように姿を変えていった。
数枚の布、綿、糸などになった時点で
慌てて止まれと思う。
止まった。
思うだけでいいのか?
……恥ずかしい。
傷が治ったのもそういうことか。
てか、寒いな。
さすが砂漠。夜は寒いのね。
バラバラになった愛用どてらを元に戻すべく、フード付きのコートをイメージする。
丈は短くなったが裁縫いらずで縫い目無しのコートが出来上がる。
裏地と糸はカバンにする。
なんとなくだが質量保存の法則はあるみたいだ。
ならばスエットとゆるパン(別名死ねないパンツ)もリフォーム。
センスで内輪もめ。
この言葉がよぎるが仕方がない。
いわゆる異世界転移
受け入れよう。
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