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42:良からぬこと
しおりを挟む抱き起こし、頬を叩いてみる。
「んー、、」
こちらに来てからあまり眠くはないと言っていたが、
完全に眠っているようだ。
みだれた下ばきを元に戻し、砂を隆起させ、
そこに寝かした。
彼女は怒るだろうか?力を使ったことに。
寝顔を見つめていたが、寝息と、うまそうに口をたむたむと動かし、
しっぽを口に入れたときのような顔をし、
ふすぅーと寝息を立てる。
飯を食っているのか?
夜の飯は多めに作ろう。
今のうちにトカゲを狩ってこよう。サボテンも。
彼女が見える範囲でトカゲを狩る。
若い小さな個体と、大きなものとを数匹狩っていく。
次の混合いはじめには街に出るのだからこれぐらいでいいだろう。
足りなければまた夜にでればいい。
上着の小袋に施した収納空間に入れていく。
サボテンも数枚引きちぎり、実も拾っていく。
実が落ちたら食べごろなのだが、これはいつもトカゲに先に盗られる。
目が覚めたときに仲間と実がなくなってたらおどろくだろうか?
小さな砂漠石を拾いながら戻る。
夜の砂漠石は爆裂なく表面にでる。
海峡石も出ているだろうか?
石に呼ばれるといっていた。
彼女に贈る石を探さなくては。
深い青で光によっては美しい緑に見える石があるという。それを贈ろう。
石を拾い上げ見上げると、彼女は起きていた。
よかった。
彼女は手を組んで顎をのせ、ひじを組んだ足の上に置いて、にやりと笑っていた。
たぶん、これから起こることは
良からぬことだとはわかる。
でも、彼女は、とてもうつくしかった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
かばりと跳ね起き、あたりを見ると、
またしても天井がない。
あ、寝落ちしたのね。下着の中がちょっと冷たい。
乾かす?汚れは?
『きれいにして』
面倒なのでこの言葉で、オールオッケー。
すこし遠くにマティスがいる。
トカゲを狩ったんだろうか?
数歩歩いては、しゃがみ何かを拾ってる。石か?
あ、海峡石!
『海峡石さん、お迎えに上がりました。
こちらにどうぞ』
色とりどりの八面体が集まってきた。
初めて見る色もある。紫だ。きれい。
丸いものもあるね。これらの検証はまたあとだ。
ポッケに入ってもらう。
『こちらにどうぞ』
トストスと消えていく石。
さてと、マティスをどうしてくれようか?
にやりと頬が上がる。
足を組みひじをのせ、顎をのせた。
マティスがこちらに気づいたのか、
選手権一位の笑顔でこちらに向かってきた。
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