いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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今度の露天風呂は、岩肌風にして、洗い場も作った。
もちろんシャワーも。
床は寝そべれるように柔らかい。
床にも湯が流れるようにしている。
汚れた水は自動でどこぞに排水。



オイルは黒い実の樹液を混ぜたものと、混ぜていないものを用意。
マッパでそういう準備をするのはわたしが恥ずかしいので、フレアパンツをはいている。
チラリズムだ。

「なぜ下着をつけている?」
「んー?気にするな。あのさー、変なこと聞くけど、毎日快便?」
「・・・なぜそんなことを聞く?」
「いや、ちょっと健康状態はどうなのかな?と。」
「・・・きちんと食べているおかげで快便だ。しかし、なぜ今?」
「スペシャルマッサージをしてあげるよ。便秘気味だと、
ツボを押したときにこまるからね。」
「つぼ?」
「こういうの。」

軽く手を広げさせ、親指と小指にこちらの
手を挟み、そらすようにして、手のひらのツボを押す。

「あ、あ、あ、あ」

マティスちゃんはこういう感覚に弱い、弱すぎる!

「ね?気持ちいいでしょ?これを全身にしてあげる。
オイルを使ってね?そこ寝そべって?
お湯が流れてるから寒くないはずだよ?」

砂漠石で作った、半透明のエアークッションを渡し、
まずは背中から、普通にマッサージ。
「痛かったら言ってね?寝ててもいいよ?」

マティスは素直にうつぶせになり、寝る体制になった。

---扉はどうなった?
---ああ、2人の香りだ、ああ

案の定駄々洩れだ。
わたしは気合でブロックしている。
マッサージ屋に通い詰めるより、セルフでできないかと
本を買いまっくて勉強した。
結果は人にしてもらう方が断然気持ちいいい。
しかし、あの知識は無駄にはしない、いざ尋常に勝負!!

背中、肩、首。
腕に降りてきて、そのまま、腰、尻、股関節、太もも、ふくらはぎ、かかと。

「足のツボを押すよ?これは少し痛いと思うけど、ちょっと我慢ね。
どうしてもだめだったらいって?たぶんやってるうちに気持ちよくなるから。」

よっぽどの不健康体以外は素人に毛が生えたくらいの力量では
いたぎもちいい、止まりだ。
わたしは、ダメ。地面に小石が有るだけでだめ、痛い。
健康サンダルのあの突起もダメだった。不健康極まりなし。


「ん、う、あ。」
「爪きれいだね?あ、もらった爪切り一人で使ってるけど、
マティスはどうしてるの?」
「ん、、、、こま、かいやすりでけずっている、、あんな道具で、あ、切りはしない。」
「そうなんだ、そっちのほうがいいらしいけど、わたしは爪切り派だな。
 ここ?痛くない?」
「ん、痛くはない、あ、あ、あ。」

「このまま後ろを洗うね。」

持ってきた石鹸を泡立てて洗う。
あれだよね、マティスの尻はプリケツですね。

「はい、上向いて?マッサージからいくよ。
首、耳たぶ、頭、顔。
緩く立ち上がってるブツも軽く。

「あ、あ、あ、、」
「うん、マッサージだけね。オイル使ってるから、きもちい?」
「あ、あ、あん。」

正面に廻り、足を胸に預けふくらはぎをしたから上に。
「あしが、むねに、、あ、あ、あ」

「んー、大丈夫、はい、はんたーい。
筋肉はやわらかいんだね。それに、左腕、わたしの見た感じでは
右と同じになったね。はい、前を洗うよ、髪の毛もね。」


あわあわにして、きれいにしていく。
---まっさあじ、だけ?
---たしかに気持ちいいが、もっと、もっと

うふふ、これからだよ?

「はい、きれいになった。気持ちよかった?
んじゃあね、ちょと、四つん這いになろうか?」
「え?」
「四つん這い、こういう感じ。」

頭の中はクエッションマークでいっぱいのようだ。

「うん、股関節と、お尻をもうすこしするよ?
ちょっと、あれだけど、任せて?ね?」

---あれってなんだ?任せる?

「大丈夫だって、知識は有るから?ね?」

しぶしぶといった感じだが、子供を背に乗せるような感じなる。
「ん、こう、枕に頭乗せて、そうそう。」

お尻だけ高く上げてもらう。

孔の回りはきれいですね。うん、いい感じです。
薄めていないオイルを手に取り、
きわどいところをさわさわしていく。

---あ、あ、あ、あ
---もっと

うん、もっとだね。オイルを足し、孔に指を入れていく。

「あーーー、そこは!!」
「うん、大丈夫、これ、気持ちいいでしょ?」
「あ、あ、あ、あ」

前も一緒に扱いていく。
「あ、あ、あ、あ」

「ここの中にね、男の人が気持ちよくなるところがあるんだって。
 んー?わかんないな、もっと奥?」
「あーーーんっ」

ビクンとしてさらにお尻が上がっていく。
かわいいなー。

「マティス、マティス?こっち向いて?
ほら?ちょっと体制変えて?わたしに抱き付いておいで?」

指を抜き、こちらに向かせ、
抱きかかえる。
キスをしながら、また、ゆるく攻めていく。
「嫌だった?気持ちいい?」

「は、はあ、いやでない、その汚くないか?」
「んー?そんなの大丈夫だよ?ここ?いっしょにすると気持ちいい?」
前を後ろを攻める。体制が少しつらいが、マティスは膝たちで、わたしに抱き付いてきた。
もっとってことだね。

前を口に含み、奥もくちゅくちゅといじっていく。
「んっあーーー」



2人で湯舟に入る。


「えー?新しい扉が開いたんじゃないの?」
「・・・これのことだったのか?」
「んー、結局男の人にあるという気持ちいい場所はわかんなかったからね。
すまぬ、力不足でござった。根本的に同じだけど、違うことは違うからかな?」
「もとにいたところでは男のケツの中にそういうのがあるのか?」
「いや、読んだ知識だから確認したことなんてないよ。
もともとないのかもしれないな。
 それにさ、こっちに来てからもうすぐひと月、元の世界でのね。
こないものね。体の構造が変わってるのかもしれない。」
「こない?なにが?」
「ほら、妊娠する可能性がある日が12回あるって話。
 しなかったら、血が出るのよ。それがない。」
「え?血が?痛くないのか?」
「あー、痛い人もいるけどわたしは食欲が増すぐらい。
そこらへんは人によって違うからね。
あがったとは思えないしね。
マティスさんや、良いお知らせですよ?」
「・・・その物言いでいい知らせなのか?」
「うん、たぶんだけど、体がこの世界に順応している。
そのままのところもあるけれど、望んだことはこちらの世界と同じように作り変えている。
 同じ時間を生きられるよ?」
「!!!!」

自分がそうだと認識しているものは変わらない。
濡れるとか、そういうのは。
月のものがなければいいなーって思っていたものはなくなってる。
からだの時間を止められるんだもの、それぐらいできるんだろう。
同じ時をこれだけ願っているから、たぶん大丈夫。
元の世界も臓器的には200年保証があるらしいから。
まさしくたぶんな情報だが、望んだんだ。そうなる。



マティスは緑の瞳から青い涙をながした。






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