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150:海
しおりを挟む海はひろいな、なんて歌を歌いながら、海を目指す。
マティスは海から月は昇らないといっている。そうなの?
潮の香りがする。おなじだ。生臭くはない。
帝都だけなんだ。
なんでだ?氷不足?なにかもっと臭いものをごまかすため?え?それ怖っ!
「なにを考えている?なにが怖い?」
「あ、聞こえた?いや、海の匂い、潮の匂いはおなじなのね。
で、なんで、帝都だけ匂ったのかなって。別の匂い?
氷不足か、なにかもっと臭いものをごまかすため?って考えたら怖いなって話。」
「あの生臭い匂いよりも臭いもの?腐乱臭?死臭?」
「うわー、やめて、また違うパターンに入りそう、却下です。
きっと氷不足なんだよ、うん、ストップ温暖化!」
「?」
「あ、また囲いが見えて来たよ?あれ?」
「ああ。そうだ。ここは漁業で栄えている。お前の言う、干物や、コンブがあればいいな。」
「そうだよ、カニとウニとコンブ。あと貝類。魚はいいや。あ!エビも。昨日はなかったね。」
「えびはなかなか取れないぞ?」
「え?季節的に?」
「ああ、違う。大きさ的にだ。」
「大きいの?小さいの?」
「大きいな。」
「そうか、大きいか。なるほど。エビをさー半身にしてね、そこにマヨとウニを乗せて窯で焼くの。
好みでチーズを掛けてもいいかな?どう?エビに合う?」
「!合うな!ものすごく合う!」
「じゃ、大きさは問題なくエビだね。問題なし!!あと、貝類。これは?」
「あるぞ。しかし、貝は装飾に使うものだ。」
「前に話した、アサリの酒蒸しのアサリって貝なんだよ。」
「食べるのか?あれを?」
「中身をだよ?」
入るに定番の問答はなく、自由に出入りできるようだ。
ザ・漁港という感じで、遠くに見える船の形状は大体同じ。少し大きいかな?
大きな魚と呼ばれるトドやエビをまさしく狩るからなのか。
道沿いに進んでいくとどこもかしこも魚屋さんだ。
でも、魚臭いが、それこそそんなもんだ。やはり帝都がおかしいのだ。
威勢のいい女の人が掛け声をかけている。
帝都からも買いに来ているのだろう、ここに来る途中
何台かは馬車が追い抜いていった。
カニは新鮮そのもので、生きてる!
「お姉さん!お姉さん!これってやぱり生で食べるのはダメ?」
「あん?あたしのことかい?お姉さんなんてどれぐらいぶりだろうね?」
「うそーん、うつくしい人は皆お姉さんだよ?わたしもそうなりたいと思う。
その見本だよね、お姉さんは!」
「あははは、うれしいね、あんたもなれるさ!」
「ほんと?あ、また脱線してるね、生で食べらるかって話なんだけど、どう?」
「もちろん、大丈夫さ。しかし、あんたたち帝都から?」
「ううん、もっと遠く。で、帝都でカニたべて、これは本場で食べねばなるまい!ってことでここに来たの。
帝都は海の幸の都っていうけど、
ここのほうが海の幸の宝石箱やでーって奴でしょ?」
「あははははは!なんだいそれ?うまいこというね!
その言葉気に入ったよ!使ってもいいかい?」
「わたしも聞いた言葉なんだけどね。
使っても問題ないとおもうよ。むしろ喜ぶよ?」
「そうかい。そうだね、ここで、とれたてを食べるんなら問題ないね。
氷をたくさん使えば帝都までも大丈夫だろう。
でもそこから向こうはだめだね。氷があってもダメだ。最初の氷が溶けるまでだね。
あとは、必ず火は入れなきゃいけないよ?」
「わかった!じゃ、仲間が外でまってるんだ。ここにあるカニ全部買ってもいい?」
「全部かい?それはいい。ほかには?」
「あんまり名前はわからないんだけど、エビとウニは?貝類とこう、なんか、あしの長い奴?」
「エビはあれだよ。さっき入った。ウニはそれ。タコイカのことかな?それはこれ。
貝はそれ。なんだ、食べるだけじゃないんだね。それは土産?」
「んー、これって、そのキラキラしたものを使うんだよね?」
大きなハマグリの大きさで内側ではなく外側がキラキラしていた。
もちろん、エビはマグロぐらいで、ウニはドッチボールぐらい。身が詰まっていることを望む。
「そうさ、その材料だ。手先が器用な人はこのまま買っていく。
出来上がりは、王都で人気の土産だよ。」
「へー初めて見た。これって生き物ですよね?」
「あはは、もちろんそうさ。」
「食べないの?」
「え?これを?あはははははは!今日一番、いやここ最近で一番笑ったよ?
これを?食べない食べない!!」
「毒があるからとか?」
「いや、それはないよ。カニの足と同じで撒き餌に使うからね。
ちょいと、後ろの旦那!この子にちゃんと食べさせてやってるのかい?
こんなのを食べたがるなんて!!」
「いや、なんでも興味を持つんだ。ちゃんと飯は食べているぞ?」
「そうかい?ならいいけどさ。ま、これは食べるもんじゃないんだよ。」
「そうなんだ、知らなかった。じゃ、海藻?こう、海の中ある植物みたいなのは?」
「また変なものをしってるね。それは売り物じゃないからここにはないよ?
船着き場にいってみな?櫂に絡まるからその都度引き揚げてる。
戻るとき投げ捨ててるが、それでも絡んでいるものさ。厄介なんだよ。
欲しいっていえば、勝手に持って行けって喜ばれるよ!あははははは!」
「へー、厄介者なんだ。やっぱり現地できかないとわかんない話ばっかりだ!
お姉さん勉強になったよ!!ありがと!!」
それから、店にあるものをほぼ全部買って、店の裏側に運んでもらった。
仲間がほかの店を廻ってるから、ここで待ってると。
おかみさんは店があるからといって戻ていった。
生きてるものは入らないから、一瞬の真空状態にして、即殺。
姿が見えなくなると、海鮮専用の収納袋にいれて、船着き場に向かう。
「おもしろいね、食べないんだね。干物のことも聞けなかったよ。
今度は生まれてから一番笑ったって言われそうで。」
「私はあの時、3度の飯はわたしが作ると誓った。
お前にちゃんと不自由なく食べてもらっているだろうか?」
「へ?ああ!さっきの?あははは!それこそ、ここ最近の爆笑ものだよ?
ああいう話はおばちゃんになったらみんなするよ?ちょっとやせてる子を捕まえて
ちゃんと食べてるの?とかいって、飴ちゃん握らしたり。
あははは、おばちゃん、ああ、お姉さまの話し方はどこの世界もおなじだな。わたし、違和感なかったでしょ?」
「なかった。なじんでいた。」
「ね?あれぐらいの年齢なのよ。あ、落ち込むなよ?そうだったって話。
いまはマティスのかわいい奥さんだよ?」
「そうだ、そうだな。」
「もう!すぐ凹むから!!さ、今度はコンブだよ!珍しいってことでもらって帰ろう!
で、海見て、それで帰ろうか。」
同じように、戻ってきた船に絡まるコンブと思しきものを
珍しい!!といってもらってきた。
一応海の向こうってどんなの?って聞いたら、死にたいのかって心配された。
黙ってるマティスにちゃんとしてやってるのかって怒ってた。
ここでは海の向こうイコール死にたいってことみたいだ。
海峡石のこと聞いたら、昔は網にひっかかることは有ったが、今はないと。
帝都ので大型船を出して、海の底をすくいあげて回収するようだ。
時々、向こうの砂浜に打ち上げられることもあるそうなので
毎日捜して歩く人もいるそうな。ヒスイ海岸みたいだね。
それでもここ最近は見ない。砂漠石があるから別に構わないって笑っていた。
静かな砂浜。夕日が落ちていくならさぞかしロマンチックだろう。
違和感なく海と認識できる。
母なる海というのは同じなのかどうかはわからないが、
海はしょっぱかった。塩田はないようで、塩は山から岩塩を取ってくるらしい。
貝殻らしきものはなく、砂と青い海。
海水浴は?と聞くと、海では泳がない。それこそ死ぬのかといわれるらしい。
波打ち際に入るのは、変人扱いだそうだ。
変人結構!
靴を脱ぎ、ズボンをたくし上げて入ってみる。
海だ。何十年ぶりだろうか。
「おい、あまり入るな。」
マティスが心配そうに見ている。
「想像してみ?あのベビードールの服着て波と戯れてるところを。
で、こんなポーズ。どうだ?」
ちょっと胸を寄せてみるポーズをとってみた。
「ぶはっ!!」
マティスが盛大にむせている。
「あはははは!海っていうのはそういうところなんだよ、向こうでは。
みんな、そんな恰好で海であそぶの。
でも、ここは太陽がないしさみしいね。」
やはりお前の居たところは羞恥心が壊れているといわれた。間違いではないかもしれない。
海から上がると月無し石が騒いでる。海に入りたいらしい。
袋から出すと、
全部の石がじゃぶじゃぶ入っていく。いいのか?と思いながら
砂浜に座り、すこし遅いお昼を食べた。おにぎり。あー、のりもないのか。
「なんだかさ、向こうの世界の食べ物をさ、無理に再現しなくても
こっちはこっちでおいしいもの沢山あるよね。
でもさ、捨てたりするものを利用するぐらいいいよね?」
「なぜそんなことを聞く?」
「ん?毛皮のこともそうだけど、あんまり、こうすればこうなるってしないほうがいいのかなって。」
「どうして?」
「だって、いらんことしいみたいでさ。うまく言えないけど。」
「お前ができる範囲でする分はいいだろ?それに私も楽しい、だれにも迷惑はかけていない。」
「でも牛乳のことは迷惑かけてない?」
「あれは遅かれ早かれそうなってる。あの毛皮屋も豚の毛をある程度まで研究していたようだ。
それにいつか誰かが気付く話だろ?」
「うん、そうだね。」
月無し石はまたじゃぶじゃぶ帰ってきた。またここにいくつか残るという。
タオルでひとつずつふきふきしてると、これはまたしてほしいとリクエストがあった。
水浴びとセットがいいようだ。いつでもどうぞと約束をする。
足元のは礼だというので下を見ると、そこだけきれいな半透明な砂がこんもりあった。
波にさらわれる前に、慌てて廻りの砂ごと収納した。
砂時計にするのもいいかもしれない。
大量買いしたお店の前は通らずに、街を抜けていく。
貝細工があったので、買ってもらった。
ガムが入っているタロスさんの箱に似た化粧箱だ。
「タロスさんもここで買ったのかもしれないね。」
「そうだな。そう考えるとあの人は謎だな。父上と交流があったことも知らなかったから。」
帝都に近づくにつれてまた鼻を付く匂いがしてくる。
変な言い方だが、本物の魚臭い、生臭い匂いを嗅いだ後では
この匂いは別のものだと思ってしまうが、あまり考えないように
ガムを噛みながら、トックスさんの店先に移動した。
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