158 / 869
158:弟子
しおりを挟む
ワイプさんの言うとおり、呼吸だ。
わたしがすぐに疲れるのは、呼吸するタイミングが悪いからだ。
それさえ間違わなければかなり動ける。
目で追うのではなく、流れを読む。
自分の力を出すのではなく、相手の力を返す。
「よくわかります!
マティスは人に教えるのはうまくないんで。
わたしも理論武装してからでないと理解ができないんです。
ありがとうございます。ワイプ師匠!」
「そうでしょう、そうでしょう。彼は天性の才能がある上に努力家だ。
わたしのような凡人が一番憎らしく思う人種ですね。
彼を超えるには、彼以上の鍛錬をするしかないのです。」
「わかります!100の努力をして100の力がやっと出せるのに
10の努力で100ならまだしも、200出す奴!いました!そういう奴!
これが小憎たらしい性格なら、けちょんけちょんに心の中でちぎってやるのに、
そういう奴に限って、いい奴なんです!!」
「あははは、わかりますよ。彼はその典型だ。
しかし、天才ゆえに、過程の変化を知らない。やればできてしまうのですから。
そこですよね、突くとすれば。」
「なるほど!師匠!この件に関しては、がぜん、師匠を応援します!!」
「ふはははは!それでこそ、我が弟子というものです。」
「2人ともいい加減にしろ!」
邪魔されてしまった。
手合わせは終わり、型からその流れの講義中だったのに。
しかし、振り返れば、あとは出発するだけになっていた。
お風呂も皆片付いている。
「あ、もう、すっかり片付いたね。
ごめんね、任せっきりで。」
「かまわない。それで?得るものはあったのか?」
「うん、マティスが言ってたことが、やっと理解できたよ。
マティスは先生には向かないね。ある程度、理論を持ってる人向けだ。
ずぶの素人にはワイプ師匠の理論的説明が必要だった。
ルグとドーガーは自分の理論を持ってるからよかったんだよね。」
「そうか、それは悪いことをしたな。ではこれからはもう大丈夫だな?
ワイプはいらないな?」
「なんですか?それは?師弟を引き離そうとしないでください。」
「ふふふ、楽しいね?」
「「楽しくはない!!」」
「そう?あ、師匠!これ、よかったらもらってください。
癒しグッズです。これは頭に。これは肩ですね。
で、この上に寝転んで背筋を伸ばすと肩甲骨の下に、ぐりぐりが当たります。」
「ほぉほぉ。これは素晴らしいですね。これも、資産院の皆で量産しても?」
「んー、これは砂漠石を使ってるから、効き目が違うかな?
でも、代わりに木なんかをつかっても、気持ちいいことは気持ちいですよ?」
「・・・わたし専用にします。」
先頭はスーとホーのワイプさんの馬車。
次が赤馬2頭、チャーとロクが馬車を引き、それにセサミンたちが乗っている。
チャーはお茶好き、ロクはわたしの出した水にいたく感動したからだ。
チャーとロクが言うにはうまいものを食べさせるからといって、付いてきたが、
サボテンはいまいちだったらしい。
それでも、新天地にワクワクはしていたと話してくれた。
ここで、王都の馬とも仲良くなれたし、うまい水、茶葉も食べれたので、大満足らしい。
王都の馬とは出身はちがうようだ。王都の馬はグレイの毛並みだ。
しんがりは、マティスとわたしが乗るサボテン大好き馬、命名テン君。
わたしも馬車にのることになっていたけど、酔う。馬車は酔う。
揺れない卵屋が開発した工夫がされている馬車でも酔う。
ワイプさんの馬車なら即だった。
なので、体をマティスに預け、進むこととなった。
ここまで、みなにいろいろ話しているから、飛んでいこうか?とマティスに言ったら
だれが見ているかわからないからやめておけと言われた。
気配を消せば?といえば、馬に乗せて進みたいからおとなしく前に乗れといわれた。
そうなの?
で、いま、パカラパカラというよりは、かなりな速さで進んでいる。
月が沈んでから、遊びすぎたからだ。
癒しグッズをルグたちが欲しがったのだ。ヘッドスパ用のを特に。大丈夫そうなのにね。
同じようなものを作って渡すと、なんだか、師匠にわるいので、
急遽師匠に襟巻とお揃いの帽子をプレゼントした。
トックスさんの見本があるからある程度は大丈夫。
帽子はロシアの人をイメージした。
喜んでくれたからいいだろう。
帽子にした深い意味はない。
1つの領国を抜けていく。
街道は整備され、森を抜けると、草原ではなく、農地が広がる。
小麦、米、じゃがいも、玉ねぎなどを作っているそうだ。
農業が盛んな領地というわけだ。
ちなみに、米はトウモロコシのような形で。ぬかだと思っていたのは、花粉だったようだ。
違うのね、やっぱり。
じゃ、米を煎ったらポップコーンになるのかしら?
半分進んだ時に休憩がてら今後の予定を教えてもらった。
今日はこの領国ラルトルガの領主館に泊まるらしい。
月が昇る前に街に入る予定だ。
で、月が沈むと同時に、そこの領主といっしょに王都に入ることになる。
いつもそうなのか?と聞けば、今回はメディングの財産譲渡、砂漠の変動、広場であった武の祭り
のことなどの話が聞きたいと早馬で知らせが来たらしい。
人数が増えたけどだいじょうぶか?と問えば、
そのときには資産院のものが同行するということは知らせてあるので、
問題ないと、逆に100人規模で訪れても、領主の面子にかけて接待するだろうとのこと。
「じゃ、赤い塊じゃなくて、ワイプ師匠の弟子ということになるね。」
「なるほど。そうですね。資産院の人間というには後々問題が出そうですしね。
個人的な弟子ということにしましょう。ああ、マティス君もね。」
「な!!どうして!」
「え?いやなんですか?いいですよ?
モウ殿はわたしの弟子で、あなたは、セサミナ殿の配下ということでも。
部屋割で、もしかしたら離れるかもしれませんが、1日ぐらいかまわないでしょう。」
「・・・お前の弟子でいい。」
「師匠をお前と呼ぶ弟子はいませんが?」
「・・・ワイプ、師匠・・・」
「あはははは!なんて!なんてたのしい旅なのでしょうか!!」
「おぼえてろ!!」
「じゃ、師匠の弟子らしく服装も変えないとね。王都に付いたら赤い塊になるとして、
どうしようか?砂漠の民と高原の民はややこしくなる?師匠?どんなのがいいですか?」
「ふん、そんなのをワイプに聞いてわかるわけがない。」
「師匠ですよ?マティス、いえ、ティス君?でも、正直にいうとわかりませんね。
ここはセサミナ殿にお任せしましょう。」
「姉さん、領主館に入る前に街に寄りましょう。この速さだと、かなり余裕をもって到着できます。
さすが、コムの赤馬ですね。まず、簡単な服を買って、それから街に買出しに出ましょう。
穀物、野菜類と豊富ですよ、ラルトルガは。」
「やった!お米買わないといけないもんね。
卵と乳もあるかな?」
「卵は有りますね。乳はどうでしょうか?メーウーのものはないかもしれませんが、
別の種類の乳は有るかもしれませんね。」
「ああ、たしか、家畜化しているボットから乳を取っているはずですよ。
チーズを作っている。」
さすが、ワイプ師匠だ。食のことは詳しい。
「ティス、ボットってどんなの?」
土に木の枝でさ書いてくれた絵は、ヤギに近い。
毛は薄いので利用せず、肉をとる。牛のポジションだ。
「へー、そのお肉はおいしい?」
「うまいですね。サイよりも劣りますが、仔ボットの肉ならばサイ以上です。」
「おお、なるほど。そういうのあるね。」
「一般にはオスが肉に、メスは子を産み、乳をとって、そのあと肉になります。
一般に出回るのはその肉ですね。オスは肉のために餌も特別なものを与えているそうですよ。」
「姉さんはこういう話は平気ですか?」
「へ?ああ、かわいそうとかそういうの?」
「ええ、妻たちはだめですね。頂いたサイで館のものみなで焼肉としてふるまったんですよ。
みな喜んでくれました。たれも姉さんのところでいただいたものをドーガー主導で再現してね。
中庭で肉を捌きながらやったんです。それには顔を背けました。その肉は食べるのに。」
「あははは!いっしょ、いっしょ!わたしもそうだよ?捌くところは見たくなかった。
血抜きとかね。でも、そんなこと言ってられないとおもったね。
だって、食べるんだもの。無駄にはせずに、おいしくいただければいい。
でも、嫌がる気持ちもわかるよ。さばきながらはちょっと刺激が強すぎたかな?
それでも、お肉を食べてくれたんだもの、よいよい。」
「”食べてくれた”となるのですか?」
「そうだよ?刺激が強いけど、せっかく旦那さんが用意してくれたんだもの、
食べないとね。死んだサイにも悪いでしょ?殺した以上食べないと。
最悪なのは、食べないで捨てることだもの。
こんなの食べれん!なんていわないで、おいしく食べてくれたんでしょ?」
「ええ、それはもう、山盛りで。」
「あははは、じゃ、いいじゃん。食べなきゃ生きていけんのだからね。
ま、その過程は、必要なら受け入れられるよ?
餓死寸前なら、そんなこと言ってられないよ?
それだけ平和ってことだよ。あまりになにも知らないのは問題だけどね。
程度の話だよ?」
「そう、そうですね。」
「あ、そのことで、喧嘩したの?」
「喧嘩ではないのですが、どうなのだろう?と。」
「だれだって苦手なものはあるよ?ほんとに血が苦手な人もいるし、
高いところや、暗いところ、狭いところが苦手な人もいてるからね。
なんにせよ、無理強いしちゃだめだよ?」
「そうですね。なんでも受け入れてくれることを無理強いしていたのかもしれません。
妻たちはいつもよく尽くしてくれているのに。」
「おうおう、惚気てるよ、どうしてくれようか?」
「任せろ!愛しい人の惚気話は山ほどある。まずだな、あの先生姿での、、「黙れ!!」
無理矢理マティスを黙らせて、そろそろ出発することになりました。
へんなものが湧いてくることもなく、ラルトルガの領主館のある街、ベービスに付きました。
その行きつくまでの旅の小話は、苦手なもの、怖いものというつながりで
「まんじゅうこわい」披露しました。
大うけです。
「わたしなら、甘いもの、プリンとアイスですね!」
「あははは!それさ、例えば、領主館で苦手なものはございませんか?って聞かれて
そう答えちゃうと、ドーガーだけ甘味のない夕食になっちゃうかもよ?」
「そんな!ひどい!!」
わたしがすぐに疲れるのは、呼吸するタイミングが悪いからだ。
それさえ間違わなければかなり動ける。
目で追うのではなく、流れを読む。
自分の力を出すのではなく、相手の力を返す。
「よくわかります!
マティスは人に教えるのはうまくないんで。
わたしも理論武装してからでないと理解ができないんです。
ありがとうございます。ワイプ師匠!」
「そうでしょう、そうでしょう。彼は天性の才能がある上に努力家だ。
わたしのような凡人が一番憎らしく思う人種ですね。
彼を超えるには、彼以上の鍛錬をするしかないのです。」
「わかります!100の努力をして100の力がやっと出せるのに
10の努力で100ならまだしも、200出す奴!いました!そういう奴!
これが小憎たらしい性格なら、けちょんけちょんに心の中でちぎってやるのに、
そういう奴に限って、いい奴なんです!!」
「あははは、わかりますよ。彼はその典型だ。
しかし、天才ゆえに、過程の変化を知らない。やればできてしまうのですから。
そこですよね、突くとすれば。」
「なるほど!師匠!この件に関しては、がぜん、師匠を応援します!!」
「ふはははは!それでこそ、我が弟子というものです。」
「2人ともいい加減にしろ!」
邪魔されてしまった。
手合わせは終わり、型からその流れの講義中だったのに。
しかし、振り返れば、あとは出発するだけになっていた。
お風呂も皆片付いている。
「あ、もう、すっかり片付いたね。
ごめんね、任せっきりで。」
「かまわない。それで?得るものはあったのか?」
「うん、マティスが言ってたことが、やっと理解できたよ。
マティスは先生には向かないね。ある程度、理論を持ってる人向けだ。
ずぶの素人にはワイプ師匠の理論的説明が必要だった。
ルグとドーガーは自分の理論を持ってるからよかったんだよね。」
「そうか、それは悪いことをしたな。ではこれからはもう大丈夫だな?
ワイプはいらないな?」
「なんですか?それは?師弟を引き離そうとしないでください。」
「ふふふ、楽しいね?」
「「楽しくはない!!」」
「そう?あ、師匠!これ、よかったらもらってください。
癒しグッズです。これは頭に。これは肩ですね。
で、この上に寝転んで背筋を伸ばすと肩甲骨の下に、ぐりぐりが当たります。」
「ほぉほぉ。これは素晴らしいですね。これも、資産院の皆で量産しても?」
「んー、これは砂漠石を使ってるから、効き目が違うかな?
でも、代わりに木なんかをつかっても、気持ちいいことは気持ちいですよ?」
「・・・わたし専用にします。」
先頭はスーとホーのワイプさんの馬車。
次が赤馬2頭、チャーとロクが馬車を引き、それにセサミンたちが乗っている。
チャーはお茶好き、ロクはわたしの出した水にいたく感動したからだ。
チャーとロクが言うにはうまいものを食べさせるからといって、付いてきたが、
サボテンはいまいちだったらしい。
それでも、新天地にワクワクはしていたと話してくれた。
ここで、王都の馬とも仲良くなれたし、うまい水、茶葉も食べれたので、大満足らしい。
王都の馬とは出身はちがうようだ。王都の馬はグレイの毛並みだ。
しんがりは、マティスとわたしが乗るサボテン大好き馬、命名テン君。
わたしも馬車にのることになっていたけど、酔う。馬車は酔う。
揺れない卵屋が開発した工夫がされている馬車でも酔う。
ワイプさんの馬車なら即だった。
なので、体をマティスに預け、進むこととなった。
ここまで、みなにいろいろ話しているから、飛んでいこうか?とマティスに言ったら
だれが見ているかわからないからやめておけと言われた。
気配を消せば?といえば、馬に乗せて進みたいからおとなしく前に乗れといわれた。
そうなの?
で、いま、パカラパカラというよりは、かなりな速さで進んでいる。
月が沈んでから、遊びすぎたからだ。
癒しグッズをルグたちが欲しがったのだ。ヘッドスパ用のを特に。大丈夫そうなのにね。
同じようなものを作って渡すと、なんだか、師匠にわるいので、
急遽師匠に襟巻とお揃いの帽子をプレゼントした。
トックスさんの見本があるからある程度は大丈夫。
帽子はロシアの人をイメージした。
喜んでくれたからいいだろう。
帽子にした深い意味はない。
1つの領国を抜けていく。
街道は整備され、森を抜けると、草原ではなく、農地が広がる。
小麦、米、じゃがいも、玉ねぎなどを作っているそうだ。
農業が盛んな領地というわけだ。
ちなみに、米はトウモロコシのような形で。ぬかだと思っていたのは、花粉だったようだ。
違うのね、やっぱり。
じゃ、米を煎ったらポップコーンになるのかしら?
半分進んだ時に休憩がてら今後の予定を教えてもらった。
今日はこの領国ラルトルガの領主館に泊まるらしい。
月が昇る前に街に入る予定だ。
で、月が沈むと同時に、そこの領主といっしょに王都に入ることになる。
いつもそうなのか?と聞けば、今回はメディングの財産譲渡、砂漠の変動、広場であった武の祭り
のことなどの話が聞きたいと早馬で知らせが来たらしい。
人数が増えたけどだいじょうぶか?と問えば、
そのときには資産院のものが同行するということは知らせてあるので、
問題ないと、逆に100人規模で訪れても、領主の面子にかけて接待するだろうとのこと。
「じゃ、赤い塊じゃなくて、ワイプ師匠の弟子ということになるね。」
「なるほど。そうですね。資産院の人間というには後々問題が出そうですしね。
個人的な弟子ということにしましょう。ああ、マティス君もね。」
「な!!どうして!」
「え?いやなんですか?いいですよ?
モウ殿はわたしの弟子で、あなたは、セサミナ殿の配下ということでも。
部屋割で、もしかしたら離れるかもしれませんが、1日ぐらいかまわないでしょう。」
「・・・お前の弟子でいい。」
「師匠をお前と呼ぶ弟子はいませんが?」
「・・・ワイプ、師匠・・・」
「あはははは!なんて!なんてたのしい旅なのでしょうか!!」
「おぼえてろ!!」
「じゃ、師匠の弟子らしく服装も変えないとね。王都に付いたら赤い塊になるとして、
どうしようか?砂漠の民と高原の民はややこしくなる?師匠?どんなのがいいですか?」
「ふん、そんなのをワイプに聞いてわかるわけがない。」
「師匠ですよ?マティス、いえ、ティス君?でも、正直にいうとわかりませんね。
ここはセサミナ殿にお任せしましょう。」
「姉さん、領主館に入る前に街に寄りましょう。この速さだと、かなり余裕をもって到着できます。
さすが、コムの赤馬ですね。まず、簡単な服を買って、それから街に買出しに出ましょう。
穀物、野菜類と豊富ですよ、ラルトルガは。」
「やった!お米買わないといけないもんね。
卵と乳もあるかな?」
「卵は有りますね。乳はどうでしょうか?メーウーのものはないかもしれませんが、
別の種類の乳は有るかもしれませんね。」
「ああ、たしか、家畜化しているボットから乳を取っているはずですよ。
チーズを作っている。」
さすが、ワイプ師匠だ。食のことは詳しい。
「ティス、ボットってどんなの?」
土に木の枝でさ書いてくれた絵は、ヤギに近い。
毛は薄いので利用せず、肉をとる。牛のポジションだ。
「へー、そのお肉はおいしい?」
「うまいですね。サイよりも劣りますが、仔ボットの肉ならばサイ以上です。」
「おお、なるほど。そういうのあるね。」
「一般にはオスが肉に、メスは子を産み、乳をとって、そのあと肉になります。
一般に出回るのはその肉ですね。オスは肉のために餌も特別なものを与えているそうですよ。」
「姉さんはこういう話は平気ですか?」
「へ?ああ、かわいそうとかそういうの?」
「ええ、妻たちはだめですね。頂いたサイで館のものみなで焼肉としてふるまったんですよ。
みな喜んでくれました。たれも姉さんのところでいただいたものをドーガー主導で再現してね。
中庭で肉を捌きながらやったんです。それには顔を背けました。その肉は食べるのに。」
「あははは!いっしょ、いっしょ!わたしもそうだよ?捌くところは見たくなかった。
血抜きとかね。でも、そんなこと言ってられないとおもったね。
だって、食べるんだもの。無駄にはせずに、おいしくいただければいい。
でも、嫌がる気持ちもわかるよ。さばきながらはちょっと刺激が強すぎたかな?
それでも、お肉を食べてくれたんだもの、よいよい。」
「”食べてくれた”となるのですか?」
「そうだよ?刺激が強いけど、せっかく旦那さんが用意してくれたんだもの、
食べないとね。死んだサイにも悪いでしょ?殺した以上食べないと。
最悪なのは、食べないで捨てることだもの。
こんなの食べれん!なんていわないで、おいしく食べてくれたんでしょ?」
「ええ、それはもう、山盛りで。」
「あははは、じゃ、いいじゃん。食べなきゃ生きていけんのだからね。
ま、その過程は、必要なら受け入れられるよ?
餓死寸前なら、そんなこと言ってられないよ?
それだけ平和ってことだよ。あまりになにも知らないのは問題だけどね。
程度の話だよ?」
「そう、そうですね。」
「あ、そのことで、喧嘩したの?」
「喧嘩ではないのですが、どうなのだろう?と。」
「だれだって苦手なものはあるよ?ほんとに血が苦手な人もいるし、
高いところや、暗いところ、狭いところが苦手な人もいてるからね。
なんにせよ、無理強いしちゃだめだよ?」
「そうですね。なんでも受け入れてくれることを無理強いしていたのかもしれません。
妻たちはいつもよく尽くしてくれているのに。」
「おうおう、惚気てるよ、どうしてくれようか?」
「任せろ!愛しい人の惚気話は山ほどある。まずだな、あの先生姿での、、「黙れ!!」
無理矢理マティスを黙らせて、そろそろ出発することになりました。
へんなものが湧いてくることもなく、ラルトルガの領主館のある街、ベービスに付きました。
その行きつくまでの旅の小話は、苦手なもの、怖いものというつながりで
「まんじゅうこわい」披露しました。
大うけです。
「わたしなら、甘いもの、プリンとアイスですね!」
「あははは!それさ、例えば、領主館で苦手なものはございませんか?って聞かれて
そう答えちゃうと、ドーガーだけ甘味のない夕食になっちゃうかもよ?」
「そんな!ひどい!!」
13
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる