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174:対話
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このやり取りの間、マティスとドーガーは何をしているかというと
フルーツタルトの作り方を研究している。
食に関してはドーガーの勘はいいらしい。
マティスはわたしが負けることなぞないと知ってるから
終わった後にすぐにでも食べれるようにと、
考えてくれている。いいのか、わるいのか。
「モウ殿?なにか疑問はありますか?」
セサミンも負けることはないとわかっているが、
決闘の事をしらないということにたいして心配してくれている。さすが弟である。
「ルグはどうして試合の後ではなく前に話を聞いてもらうの?
普通後じゃない?」
「ああ、試合の後、申し込んだ人が負けた場合、反動があります。
その決闘の相手の今までの苦労というか受けてきた苦痛ですね、
それが自分の中に圧縮されて入り込みます。
出ないと、むやみやたらに決闘を申し込むものもいる。
世間のことなどお構いなしに。」
「そうか、じゃ、ルグの辛いことや嫌なことだけを受けるってこと?」
「そうなりますね。大抵は、数日寝込みます。
人の苦労も知らないでその人になろうとするのです。その苦労のみ味わうことになる。」
「わたしの話よりよっぽど怖いね?」
「当然のことですよ?」
「じゃ、あの娘さんはわたしの苦労したこととか経験するの?
今までの人生の中ですべての?」
「どこまでが入るかはわかりません、
もしかしたら故郷のことは入らないかもしれません。」
「んー、どちらにしても数日なら仕方がないか。
えっと、死ぬことはないよね?」
「それはなんとも。人によって耐えられないものもあるでしょう?」
「その場合はわたし殺人者?」
「いえ、決闘の場合はなりません。わたしが立ち会いです。
この場合一番、地位の高いものになります。ファンロは当事者の家長なので除外です。
ほかには?」
「その決闘申し込みの家族に恨まれることは?」
「ありますが、それを理由に何もできません。
受けた方に不利な行動、言動、噂を流すこともできません。」
「あの娘さんが家族に疎まれることは?」
「それもないです。家長が許可した時点でみな同じです。
お前が負けたからだとかは、思わない。決闘で負けたからだとしか思わない。」
「それらは石の力?」
「!こ、古来よりそうです。ああ、石の力なのか、、、」
「おい!早く対話を始めろ!こちらは問題ない!」
ファンロがせかす。
「愛しい人、無理をすることはない。
お前は良心が咎めているのだろう?大丈夫だ。
拒否してもいいし、不名誉のそしりを受けてもいい。
あの小娘がしんだとて仕方がない。
私はお前の夫なのだ。そして私の妻はお前だ。」
「うん、最初になるかもしれないのに極悪人までいかないなーって?」
「それか。先に極悪人ワイプを殺してくるか?」
「どうしてわたしが殺されるんですか?」
「あ!師匠!!師匠のせいですよ!この決闘は!」
「そのようですね。えーと、ファンロ殿?とそのご息女?
わたしが弟子を断ったのは女性だからではないですよ?
あの時の筋肉の付き具合では無理だと判断したんです。」
「そんな!じゃぁどうしてその女が弟子なんですか?
筋肉ではなくて肉の塊ではないですか!!
今となっては、そのことはもういいのです!決闘を申し込むのですから!!
これが終わったら、ワイプ様の弟子はわたしで秘蔵っ子と呼ばれるのです!!」
「だめですね、モウ、頑張りなさい。」
「はーい」
仕方がない。
「娘!決闘を受けよう。望むものを言え!」
「お前のなにもかもだ。わたしが賭けるものはわたしのものすべてだ。
家長の許可もある!
ラルトルガの領主の娘としての資産もすべてだ。」
「承知!この決闘は双方承諾のもと成立した。
わたしはお前の何もかもはいらない!
無能な領主の父親に、若い男に色目を使う母親、手癖の悪い盗人の姉。
そんなものはいらない!おのれの力量を理解せず、ただ、女性だからと断られたと
無理矢理隠匿の力を借りてしていた仕事なぞもいらない!
さぞかし廻りのものは笑っていただろう、間抜けな娘がまたやっていると。
お前はワイプ師匠の鍛錬姿にほれたのであろう、それはいい。
ならばなぜ、それに近づこうと努力をしなかった!お前は、どれだけの筋肉をつけたのだ!
否!なにもしていない!何も努力はしていない!!そんな人間の人生など
頼みこまれてもいらぬわ!
条件は3つ。
1つ、お前が受ける、現時点での資産、このラルトルガの領地!
それをコットワッツに譲れ!コットワッツ側だ!
土地、上空領土、水、その土地にいる生き物、領民すべてだ!
2つ、領民が国替えを拒否すれば、その土地の代金はそちらが払い、領民に渡せ。
今回のことで領民が不利なことが起こらぬよう、すべての責任は父親である領主が行え。
それが娘がしでかした家長しての務めだ!!いまさら、この娘は自分の子ではないというなよ!
3つ、このドレスは返そう、下げ渡したときのままの状態でだ。必ず夜会に着ていけ!以上だ!」
いやー、皆、怒った、怒った。
マティス以下5人には拍手をもらったが、
まー、ラルトルガサイドは怒ったね。
間違ったこと言ってないのにね。
フルーツタルトの作り方を研究している。
食に関してはドーガーの勘はいいらしい。
マティスはわたしが負けることなぞないと知ってるから
終わった後にすぐにでも食べれるようにと、
考えてくれている。いいのか、わるいのか。
「モウ殿?なにか疑問はありますか?」
セサミンも負けることはないとわかっているが、
決闘の事をしらないということにたいして心配してくれている。さすが弟である。
「ルグはどうして試合の後ではなく前に話を聞いてもらうの?
普通後じゃない?」
「ああ、試合の後、申し込んだ人が負けた場合、反動があります。
その決闘の相手の今までの苦労というか受けてきた苦痛ですね、
それが自分の中に圧縮されて入り込みます。
出ないと、むやみやたらに決闘を申し込むものもいる。
世間のことなどお構いなしに。」
「そうか、じゃ、ルグの辛いことや嫌なことだけを受けるってこと?」
「そうなりますね。大抵は、数日寝込みます。
人の苦労も知らないでその人になろうとするのです。その苦労のみ味わうことになる。」
「わたしの話よりよっぽど怖いね?」
「当然のことですよ?」
「じゃ、あの娘さんはわたしの苦労したこととか経験するの?
今までの人生の中ですべての?」
「どこまでが入るかはわかりません、
もしかしたら故郷のことは入らないかもしれません。」
「んー、どちらにしても数日なら仕方がないか。
えっと、死ぬことはないよね?」
「それはなんとも。人によって耐えられないものもあるでしょう?」
「その場合はわたし殺人者?」
「いえ、決闘の場合はなりません。わたしが立ち会いです。
この場合一番、地位の高いものになります。ファンロは当事者の家長なので除外です。
ほかには?」
「その決闘申し込みの家族に恨まれることは?」
「ありますが、それを理由に何もできません。
受けた方に不利な行動、言動、噂を流すこともできません。」
「あの娘さんが家族に疎まれることは?」
「それもないです。家長が許可した時点でみな同じです。
お前が負けたからだとかは、思わない。決闘で負けたからだとしか思わない。」
「それらは石の力?」
「!こ、古来よりそうです。ああ、石の力なのか、、、」
「おい!早く対話を始めろ!こちらは問題ない!」
ファンロがせかす。
「愛しい人、無理をすることはない。
お前は良心が咎めているのだろう?大丈夫だ。
拒否してもいいし、不名誉のそしりを受けてもいい。
あの小娘がしんだとて仕方がない。
私はお前の夫なのだ。そして私の妻はお前だ。」
「うん、最初になるかもしれないのに極悪人までいかないなーって?」
「それか。先に極悪人ワイプを殺してくるか?」
「どうしてわたしが殺されるんですか?」
「あ!師匠!!師匠のせいですよ!この決闘は!」
「そのようですね。えーと、ファンロ殿?とそのご息女?
わたしが弟子を断ったのは女性だからではないですよ?
あの時の筋肉の付き具合では無理だと判断したんです。」
「そんな!じゃぁどうしてその女が弟子なんですか?
筋肉ではなくて肉の塊ではないですか!!
今となっては、そのことはもういいのです!決闘を申し込むのですから!!
これが終わったら、ワイプ様の弟子はわたしで秘蔵っ子と呼ばれるのです!!」
「だめですね、モウ、頑張りなさい。」
「はーい」
仕方がない。
「娘!決闘を受けよう。望むものを言え!」
「お前のなにもかもだ。わたしが賭けるものはわたしのものすべてだ。
家長の許可もある!
ラルトルガの領主の娘としての資産もすべてだ。」
「承知!この決闘は双方承諾のもと成立した。
わたしはお前の何もかもはいらない!
無能な領主の父親に、若い男に色目を使う母親、手癖の悪い盗人の姉。
そんなものはいらない!おのれの力量を理解せず、ただ、女性だからと断られたと
無理矢理隠匿の力を借りてしていた仕事なぞもいらない!
さぞかし廻りのものは笑っていただろう、間抜けな娘がまたやっていると。
お前はワイプ師匠の鍛錬姿にほれたのであろう、それはいい。
ならばなぜ、それに近づこうと努力をしなかった!お前は、どれだけの筋肉をつけたのだ!
否!なにもしていない!何も努力はしていない!!そんな人間の人生など
頼みこまれてもいらぬわ!
条件は3つ。
1つ、お前が受ける、現時点での資産、このラルトルガの領地!
それをコットワッツに譲れ!コットワッツ側だ!
土地、上空領土、水、その土地にいる生き物、領民すべてだ!
2つ、領民が国替えを拒否すれば、その土地の代金はそちらが払い、領民に渡せ。
今回のことで領民が不利なことが起こらぬよう、すべての責任は父親である領主が行え。
それが娘がしでかした家長しての務めだ!!いまさら、この娘は自分の子ではないというなよ!
3つ、このドレスは返そう、下げ渡したときのままの状態でだ。必ず夜会に着ていけ!以上だ!」
いやー、皆、怒った、怒った。
マティス以下5人には拍手をもらったが、
まー、ラルトルガサイドは怒ったね。
間違ったこと言ってないのにね。
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