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184:金剛石
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謁見の館をでると、なんというか、
会社主催の忘年会の後に、2次会を行くか行かないかで
だべっている状態になっていた。
権力のある領国主催の宴会にみな呼ばれたいのだろう
そわそわしているのだ。
我がコットワッツは中堅どころのお堅い国なので
こういうのに参加しないし、呼ばれもしない。
当然主催もしない。
なるほど、やっぱり若いな、と思ってしまった。
で、一番権力というか大きな領土で資産もあるのが、
今回20人の大所帯を引き連れてやってきたマトグラーサ領国。
ここも砂漠に面していて砂漠石が産業の一つ。
メインは岩塩、鉱石だそうだ。金剛石もとれる。
「金剛石!ダイヤモンド!!」
「え?食いつきがいいですね?」
「そりゃあね。毛皮、宝石、ここら辺はやっぱり興味があるよ?」
「そうなんですか?コットワッツもでますよ?
砂漠近辺はだいたい産業は似ていますが、産出量が違います。
マトグラーサは金銀銅鉄が豊富です。
コットワッツはやはり砂漠石が多い、いや、多かったですね。
金銀銅鉄は微小で、金剛石、翠玉、青玉、紅玉はそれなりに出ますよ?
金剛石は研磨剤ですね。あまり資産価値はないんですが。」
「なんですと!!!お間抜けが目の前に!!お間抜けの宝石箱やーーーー!!」
「え?ちょっと!ね、赤い塊殿!声が大きい!」
はぁー。落ち付け、落ち着くんだ。
『セサミナ様、後でお話があります。よろしいですね?
あと、我が夫、あなたにもです。いいですね?』
「「はい!」」
馬鹿だ、馬鹿兄弟だ。それが、わたしの旦那と弟。
いや、一番の馬鹿で大間抜けはわたしだ。さきに聞いておけばよかった。
もう、タオルとかゴムとか、それもいいけど!!いいけども!!
ダイヤモンドにエメラルド、サファイヤにルビー!!
宝飾産業で食っていける!
そう考えながらどんどん歩いていく。
マティスはわたし一人がぷりぷりしているが、
心配するようなことではないとわかっているうえに、
我が夫と呼ばれていることにご満悦だ。
そして、先を行く私の後ろで、
宝石箱やー!で大喜利をやっている。
なんだよ、ハニーは愛しさの宝石箱やー!って!
なんて、なんて馬鹿なんだ!!
なるほど、いらいらしたところに後ろで馬鹿をやられるとむかつく!
「お待ちください!コットワッツの方々!!」
みなが振り返り対応しているのだろう、その間に先に行くわたしを
マティスを抱きしめる。ということは害のない人だ。
「愛しい人。どうした?かわいらしく怒っているようだが?」
「自分の間抜け具合に怒ってます。」
「?」
「ここの世界とわたしのしってる世界の価値観があまりにも違ったから。
でも、わたしの知ってることって受け入れられるでしょ?」
「そうだな。みな、その価値に気付かない、その組み合わせが思いつかない。」
「そうなんだよね。だからさっき、石が取れるって聞いてね。
何で先に聞かなかったんだろう、って。」
「石と言っても、砂漠石や海峡石ではないぞ?ただ色のついた石だ。」
「うん、マティスも最初言ってたよね、
色がついたからって砂漠石にの価値が上がるわけじゃないって。」
「でもさ、色のついた透明の石ってものすごく価値があるの。元居たところでは。
金剛石を全部、工業ダイヤモンドの扱いなんて!。もっと早く気づけばよかった。
それがお間抜けすぎる。あれはセサミンに対してじゃない。わたしのことだよ。」
「ちがうぞ?ハニーは愛しさの宝石箱だ。」
「あははは!もう!わかったから!」
「ああ、愛しい人。恥じらう姿も怒る姿もかわいいが、笑っている姿が一番愛らしい。」
「うふふふ。ありがとう。」
「おまたせしました。」
話が終わったようで、セサミンたちが追い付いてきた。
「ごめんね、セサミン。護衛なのに近くにいなくて。
マティスもこっちに来たから害のない人だと思うけど、大丈夫だった?」
そうだ、ここでは護衛なんだから離れちゃだめだ。
「だいじょうぶですよ、姉さん。資産院の方です。
館の取り壊しの件で、いつになるのだと聞いてきたので、王都を出るときにと。
長くても3日もいませんので、そう答えておきました。」
「あ!妖精が燃やすって言ってた。女の人を塞いじゃえとか言ってたのに驚いて忘れてた。
そのとき館を燃やすのかなって、思ったんだ。」
「え?妖精の話が分かるのですか?」
「うん、一応。」
「嫌な話し方だぞ?同じ言葉を2回言う。1体なのに複数で会話しているようだ。」
「なんですか?それ?え?で燃やすと?」
「そう、酒を持たずに手ぶらで来たから、いらないから燃やせって。
館だったらどこに誰がいるか把握してるんだーって感心したんだ。」
「え?そんな暢気な!」
「いや、収納したし、いいかなと。」
「あ!そうでしたね。はぁぁぁー。せっかく手を掛けたのに、燃やされたかと思いました。」
「お前は、タロスの家に火をかけたんだぞ?」
「・・・・兄さん、ごめんなさい。」
「いいんだ、今となっては。愛しい人と結ばれるきっかけなんだから。」
「ひどいにーちゃんだね。いまさらなことを言うなんて。
ほれ、おいで?」
上着の前を外して、両手を拡げ、セサミンを迎える。
「姉さん!姉さん!」
「セサミナ!二度と許さんといっただろうが!」
「これは姉さんが迎え入れてくれたのです!!」
また2人でじゃれ始めたので、ルグとドーガーと3人で先に帰ることにした。
うん、やっぱり燃やされていました。
会社主催の忘年会の後に、2次会を行くか行かないかで
だべっている状態になっていた。
権力のある領国主催の宴会にみな呼ばれたいのだろう
そわそわしているのだ。
我がコットワッツは中堅どころのお堅い国なので
こういうのに参加しないし、呼ばれもしない。
当然主催もしない。
なるほど、やっぱり若いな、と思ってしまった。
で、一番権力というか大きな領土で資産もあるのが、
今回20人の大所帯を引き連れてやってきたマトグラーサ領国。
ここも砂漠に面していて砂漠石が産業の一つ。
メインは岩塩、鉱石だそうだ。金剛石もとれる。
「金剛石!ダイヤモンド!!」
「え?食いつきがいいですね?」
「そりゃあね。毛皮、宝石、ここら辺はやっぱり興味があるよ?」
「そうなんですか?コットワッツもでますよ?
砂漠近辺はだいたい産業は似ていますが、産出量が違います。
マトグラーサは金銀銅鉄が豊富です。
コットワッツはやはり砂漠石が多い、いや、多かったですね。
金銀銅鉄は微小で、金剛石、翠玉、青玉、紅玉はそれなりに出ますよ?
金剛石は研磨剤ですね。あまり資産価値はないんですが。」
「なんですと!!!お間抜けが目の前に!!お間抜けの宝石箱やーーーー!!」
「え?ちょっと!ね、赤い塊殿!声が大きい!」
はぁー。落ち付け、落ち着くんだ。
『セサミナ様、後でお話があります。よろしいですね?
あと、我が夫、あなたにもです。いいですね?』
「「はい!」」
馬鹿だ、馬鹿兄弟だ。それが、わたしの旦那と弟。
いや、一番の馬鹿で大間抜けはわたしだ。さきに聞いておけばよかった。
もう、タオルとかゴムとか、それもいいけど!!いいけども!!
ダイヤモンドにエメラルド、サファイヤにルビー!!
宝飾産業で食っていける!
そう考えながらどんどん歩いていく。
マティスはわたし一人がぷりぷりしているが、
心配するようなことではないとわかっているうえに、
我が夫と呼ばれていることにご満悦だ。
そして、先を行く私の後ろで、
宝石箱やー!で大喜利をやっている。
なんだよ、ハニーは愛しさの宝石箱やー!って!
なんて、なんて馬鹿なんだ!!
なるほど、いらいらしたところに後ろで馬鹿をやられるとむかつく!
「お待ちください!コットワッツの方々!!」
みなが振り返り対応しているのだろう、その間に先に行くわたしを
マティスを抱きしめる。ということは害のない人だ。
「愛しい人。どうした?かわいらしく怒っているようだが?」
「自分の間抜け具合に怒ってます。」
「?」
「ここの世界とわたしのしってる世界の価値観があまりにも違ったから。
でも、わたしの知ってることって受け入れられるでしょ?」
「そうだな。みな、その価値に気付かない、その組み合わせが思いつかない。」
「そうなんだよね。だからさっき、石が取れるって聞いてね。
何で先に聞かなかったんだろう、って。」
「石と言っても、砂漠石や海峡石ではないぞ?ただ色のついた石だ。」
「うん、マティスも最初言ってたよね、
色がついたからって砂漠石にの価値が上がるわけじゃないって。」
「でもさ、色のついた透明の石ってものすごく価値があるの。元居たところでは。
金剛石を全部、工業ダイヤモンドの扱いなんて!。もっと早く気づけばよかった。
それがお間抜けすぎる。あれはセサミンに対してじゃない。わたしのことだよ。」
「ちがうぞ?ハニーは愛しさの宝石箱だ。」
「あははは!もう!わかったから!」
「ああ、愛しい人。恥じらう姿も怒る姿もかわいいが、笑っている姿が一番愛らしい。」
「うふふふ。ありがとう。」
「おまたせしました。」
話が終わったようで、セサミンたちが追い付いてきた。
「ごめんね、セサミン。護衛なのに近くにいなくて。
マティスもこっちに来たから害のない人だと思うけど、大丈夫だった?」
そうだ、ここでは護衛なんだから離れちゃだめだ。
「だいじょうぶですよ、姉さん。資産院の方です。
館の取り壊しの件で、いつになるのだと聞いてきたので、王都を出るときにと。
長くても3日もいませんので、そう答えておきました。」
「あ!妖精が燃やすって言ってた。女の人を塞いじゃえとか言ってたのに驚いて忘れてた。
そのとき館を燃やすのかなって、思ったんだ。」
「え?妖精の話が分かるのですか?」
「うん、一応。」
「嫌な話し方だぞ?同じ言葉を2回言う。1体なのに複数で会話しているようだ。」
「なんですか?それ?え?で燃やすと?」
「そう、酒を持たずに手ぶらで来たから、いらないから燃やせって。
館だったらどこに誰がいるか把握してるんだーって感心したんだ。」
「え?そんな暢気な!」
「いや、収納したし、いいかなと。」
「あ!そうでしたね。はぁぁぁー。せっかく手を掛けたのに、燃やされたかと思いました。」
「お前は、タロスの家に火をかけたんだぞ?」
「・・・・兄さん、ごめんなさい。」
「いいんだ、今となっては。愛しい人と結ばれるきっかけなんだから。」
「ひどいにーちゃんだね。いまさらなことを言うなんて。
ほれ、おいで?」
上着の前を外して、両手を拡げ、セサミンを迎える。
「姉さん!姉さん!」
「セサミナ!二度と許さんといっただろうが!」
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また2人でじゃれ始めたので、ルグとドーガーと3人で先に帰ることにした。
うん、やっぱり燃やされていました。
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