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190:会合
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謁見の館ではない会合の館。
それぞれに館があるのはすごいね。管理も大変だ。
中心が王族が住んでいる館で、
廻りにそれぞれの用途の館がある。
各領主逗留の館もだ。我が鶏館は一番奥。
王都の門すぐが城下街。街までが遠い。
謁見の時のように中央が王様、その後ろが王族。
右に4、左に4と各領主が向かい合わせに座り
その後ろがそれぞれの従者と護衛。
全員参加というのも非効率だ。発言権はないのにね。
(セサミン?会合の間、これ、つなげておく?)
(お願いします。)
(セサミナ、気を付けろ?)
(ええ、もちろん!)
20人の大所帯、マトグラーサ領国は席に着くまでが時間がかかる。
領主と従者の椅子は有る。護衛はなし。
6人が護衛なので14人。順番なんか先に決めて来るか
年の順でいいじゃん。
やっと決まった並びは何だろう?
(正面のあの国の席の順番て何?体重?)
(頭髪だろう?少ない順だ。)
(あ、それか。なるほど。)
(ぶふっ!やめて!姉さんも兄さんも!!)
セサミンが咳をしてごまかしている。
(気を付けろといったのに。)
「かーい。かーい。」
この合図で会合が始まった。
独特な掛け声だ。
会合だから?かい?
王様のお言葉から始まる。
「今期の会合も滞りなく進むことを願う。
よろしく頼む。」
会合の内容は収支報告なようだ。王都は各領国からの税で成り立っている。
さまざまな院から精鋭を派遣して税収をあげる努力をしている、そうだ。
ラルトルガがここで嘘の報告をしていたみたい。
各国のこうしてほしい、これが不便だ、融資は増やしてくれと、
とそれぞれが陳情していく。
だいたいが融資を受け、税とは別に利子を返していく。
王都の産業はいうなれば銀行だ。
で基本の税は領民と土地の大きさで決まる。減額はない。
税の額は何があろうと一定。足りなければ融資を受けなければならない。
その代わり儲かっていても増額で納めることもない。
だからみな自分の領国の産業に力を入れる。
王都は院を派遣してその上前を奪おうとする。怖いねー。
「コットワッツ、報告を」
セサミンが立上り、報告していく。
変動の事、砂漠石が取れなくなったので新しい産業に着手したこと、
今期からの税は砂漠石とリング、半々で納めること、ゆくゆくはリングにすべて移行すること
ラルトルガの一部の土地がこちらに移ったこと。
その分の増税金額は資産院の調査が終わってから報告するとのこと。
などなど。
そこから各国の質問タイム。
あまり真剣に質問はしない。
変動のことは大変ですなー、新しい産業がんばって的に半笑いで励ましてくれている。
砂漠石が取れなくなっても、他から買えばいいから困りはしないし、もう一つの砂漠からも
産出できると思っているようだ。10年前から皆無ということは極秘のようだ。
ただ、マトグラーサ領国の領主の顔はものすごく悪い顔だ。顔色ではなくて。
マトグラーサ領主が発言をするようだ。
「まずは、砂漠変動の事、お見舞い申し上げる。
我が国最大の砂漠石産出地の砂漠がまさに砂漠化したことは恐ろしいことだ。
皆皆さまは、もう一つの砂漠、我が領マトグラーサの砂漠があるからとお思いのようですが、
すでに10年も前から枯渇しているのです。このことを報告しなかったことをこの場を借りて謝罪したい。」
嘘はいけないが、黙っているのはOKということだ。
事実、石が取れなくなったと報告することもない。
他の産業で賄っているからだ。ここの場合、金銀鉄、銅だ。
しかし、その発言にみなプチパニックだ。
だって、便利な砂漠石がなくなったら明日から火がつけられない、明かりもない。
各国ストックは有るようだが、そんなに十分にはないのだろう。
「静かに。話の途中です。
皆さんが騒ぐのも無理はない。今後砂漠石の入手は他国に頼るしかない。
これには今まで以上の費用が掛かる。
わたしもそのような状況はよくないと、枯渇してからの10年、
砂漠石の採取方法を模索してきた。
最近なりやっと、10年前以上に採取することに成功したのです。」
おお!と皆声をあげる。
(なにそれ?自慢?)
「しかし、採取方法は特殊で今以上に手間と金がかかる。
コットワッツ産があればその方法で採取する必要もないと考えていたが、
他国より輸入するよりも少しだけ安価にはなるだろう。
そのことはここで、了承願いたい。」
(うまいね)
(というと?)
(10年前から枯渇してほかの方法を模索してたというのが
本当だとしても、この場で、輸入するより、少し安いよと言っておけば、
手間と金がかかるるのが嘘でもぼろもうけだ。
10年。いい期間だともうよ?待ってたんだ、コットワッツの変動を。)
(それはあまりにも用意周到すぎる)
(だからだよ、こんな偶然起こらない。天文院から先に情報もらってるんだろうね。
もっと前から。10年で完全に算出しなくなるまで、少しずつ減らしていたとおもうよ?
20年?30年?もっとかも。)
(ああ!)
(まわりもさ、少し高くなるけどしょうがないかーってなってる。
根回しがきちんとされてるんだよ。
マトグラーサがいうのだから仕方がないってね。これが逆の立場だったらと想像してみ?
誰もコットワッツの石は買わない。そんなんだったら多少高くても他国で買うってね。
そこがほれ、根回しなんだよ。昨日のマトグラーサの宴会はさぞかし豪勢だったんだろうね。)
(そんな!そんなこと!!)
(ははは!ま、これからだ、頑張れ、若き領主殿。この言葉は期待が込められている。)
(はい!)
それぞれに館があるのはすごいね。管理も大変だ。
中心が王族が住んでいる館で、
廻りにそれぞれの用途の館がある。
各領主逗留の館もだ。我が鶏館は一番奥。
王都の門すぐが城下街。街までが遠い。
謁見の時のように中央が王様、その後ろが王族。
右に4、左に4と各領主が向かい合わせに座り
その後ろがそれぞれの従者と護衛。
全員参加というのも非効率だ。発言権はないのにね。
(セサミン?会合の間、これ、つなげておく?)
(お願いします。)
(セサミナ、気を付けろ?)
(ええ、もちろん!)
20人の大所帯、マトグラーサ領国は席に着くまでが時間がかかる。
領主と従者の椅子は有る。護衛はなし。
6人が護衛なので14人。順番なんか先に決めて来るか
年の順でいいじゃん。
やっと決まった並びは何だろう?
(正面のあの国の席の順番て何?体重?)
(頭髪だろう?少ない順だ。)
(あ、それか。なるほど。)
(ぶふっ!やめて!姉さんも兄さんも!!)
セサミンが咳をしてごまかしている。
(気を付けろといったのに。)
「かーい。かーい。」
この合図で会合が始まった。
独特な掛け声だ。
会合だから?かい?
王様のお言葉から始まる。
「今期の会合も滞りなく進むことを願う。
よろしく頼む。」
会合の内容は収支報告なようだ。王都は各領国からの税で成り立っている。
さまざまな院から精鋭を派遣して税収をあげる努力をしている、そうだ。
ラルトルガがここで嘘の報告をしていたみたい。
各国のこうしてほしい、これが不便だ、融資は増やしてくれと、
とそれぞれが陳情していく。
だいたいが融資を受け、税とは別に利子を返していく。
王都の産業はいうなれば銀行だ。
で基本の税は領民と土地の大きさで決まる。減額はない。
税の額は何があろうと一定。足りなければ融資を受けなければならない。
その代わり儲かっていても増額で納めることもない。
だからみな自分の領国の産業に力を入れる。
王都は院を派遣してその上前を奪おうとする。怖いねー。
「コットワッツ、報告を」
セサミンが立上り、報告していく。
変動の事、砂漠石が取れなくなったので新しい産業に着手したこと、
今期からの税は砂漠石とリング、半々で納めること、ゆくゆくはリングにすべて移行すること
ラルトルガの一部の土地がこちらに移ったこと。
その分の増税金額は資産院の調査が終わってから報告するとのこと。
などなど。
そこから各国の質問タイム。
あまり真剣に質問はしない。
変動のことは大変ですなー、新しい産業がんばって的に半笑いで励ましてくれている。
砂漠石が取れなくなっても、他から買えばいいから困りはしないし、もう一つの砂漠からも
産出できると思っているようだ。10年前から皆無ということは極秘のようだ。
ただ、マトグラーサ領国の領主の顔はものすごく悪い顔だ。顔色ではなくて。
マトグラーサ領主が発言をするようだ。
「まずは、砂漠変動の事、お見舞い申し上げる。
我が国最大の砂漠石産出地の砂漠がまさに砂漠化したことは恐ろしいことだ。
皆皆さまは、もう一つの砂漠、我が領マトグラーサの砂漠があるからとお思いのようですが、
すでに10年も前から枯渇しているのです。このことを報告しなかったことをこの場を借りて謝罪したい。」
嘘はいけないが、黙っているのはOKということだ。
事実、石が取れなくなったと報告することもない。
他の産業で賄っているからだ。ここの場合、金銀鉄、銅だ。
しかし、その発言にみなプチパニックだ。
だって、便利な砂漠石がなくなったら明日から火がつけられない、明かりもない。
各国ストックは有るようだが、そんなに十分にはないのだろう。
「静かに。話の途中です。
皆さんが騒ぐのも無理はない。今後砂漠石の入手は他国に頼るしかない。
これには今まで以上の費用が掛かる。
わたしもそのような状況はよくないと、枯渇してからの10年、
砂漠石の採取方法を模索してきた。
最近なりやっと、10年前以上に採取することに成功したのです。」
おお!と皆声をあげる。
(なにそれ?自慢?)
「しかし、採取方法は特殊で今以上に手間と金がかかる。
コットワッツ産があればその方法で採取する必要もないと考えていたが、
他国より輸入するよりも少しだけ安価にはなるだろう。
そのことはここで、了承願いたい。」
(うまいね)
(というと?)
(10年前から枯渇してほかの方法を模索してたというのが
本当だとしても、この場で、輸入するより、少し安いよと言っておけば、
手間と金がかかるるのが嘘でもぼろもうけだ。
10年。いい期間だともうよ?待ってたんだ、コットワッツの変動を。)
(それはあまりにも用意周到すぎる)
(だからだよ、こんな偶然起こらない。天文院から先に情報もらってるんだろうね。
もっと前から。10年で完全に算出しなくなるまで、少しずつ減らしていたとおもうよ?
20年?30年?もっとかも。)
(ああ!)
(まわりもさ、少し高くなるけどしょうがないかーってなってる。
根回しがきちんとされてるんだよ。
マトグラーサがいうのだから仕方がないってね。これが逆の立場だったらと想像してみ?
誰もコットワッツの石は買わない。そんなんだったら多少高くても他国で買うってね。
そこがほれ、根回しなんだよ。昨日のマトグラーサの宴会はさぞかし豪勢だったんだろうね。)
(そんな!そんなこと!!)
(ははは!ま、これからだ、頑張れ、若き領主殿。この言葉は期待が込められている。)
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