いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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タファイルの街はルコール君の父上が納めている街。
鉱山がある、活気ある街のようだ。
さすがに領主様ご一行なので、お約束の問答等はなかった。

人が多い。
その街中を馬車が抜けていく。仮にも領主の馬車だ、
もう少し、尊敬とか、羨望とかの目でみればいいのに、
みな、一瞥して、視線を逸らす。好かれていないのだろう。
その後ろについてるツイミさんへの目線の方が熱い。
そのあとに続く、師匠とマティスにもだ。
狩人の目のお嬢さん方が多かった。


館に到着すると、領主さんより、体系でない、
雰囲気に貫禄のある人が待ち構えている。
この人がルコール君の父上か。
んー?マティスのお姉さんの旦那さんになるから義理の兄さん?
ああ、じゃ、ルコール君たちは甥っ子か。
名乗るときは父親の兄の領主の甥だと名乗っていたな。
セサミンにとっても甥だよね?
権力のある方とのつながりをアピールするのはどこも同じか。

「兄上。お疲れ様です。境界石に問題はなかったでしょ?
王都からやっと戻られたと思ったら、湿地に興味を示すとは。
どういうことなんでしょうか?」
「黙れ!資産院の方が来てらっしゃる。今日はこちらで泊まるそうだ。」
「?資産院?ああ、境界線移動の?
ご苦労様です。湿地が移動しただけですから通達だけだと思っていましたよ。
なにか問題でも?」
「いえいえ。えーと、この地を納めていらっしゃる、テナンス殿ですね?
初めまして、資産院ワイプです。
境界石の確認中にスホーム殿にお会いしましてね、
今日はこちらでお泊りになるということで、誘って下さたんですよ。
ああ、後ろの2人はわたしの弟子ですが、彼らも一緒にと。
さすが、懐が広いお方ですね、あなたの兄上は。」
「はぁ、そうなんですか?ま、いいでしょう。
案内させましょう。」

スーとホーと別れて、館の中に案内された。
わたしたち3人は離れに案内してくれるようだ。
領主さんたちは別館に。
食事もご一緒にとのこと。

(師匠の事しらないんだ)
(だれもかれもが知ってる訳ではないぞ?
武に興味がないものは知らんだろ。知っていても鍛錬のワイプだ。
実力を知っているものは少ない。)
(しらないひーとはーしーらないがー、
しってるひとーはーしーいっているってやるか)
「「ぶふ」」

「どうかされましたか?」

案内の人が心配そうに聞いてくれる。

「いえ、あまりの豪華さに声が出てしまいました。素晴らしいですね」
「ああ、そうでしょとも。みなさん、そうおっしゃいますよ。」

(えー、趣味が悪いから褒めようないからじゃないの?)
(趣味は悪いが金はかかってるぞ?それはわかるな)
(2人とも黙りなさい)
(はーい)

「どうぞ、こちらをお使いください。
湯殿には水が張ってありますので、そばに置いております
砂漠石で湯にしてください。
食事の用意ができましたらお迎えに上がります。
それまで、どうぞ、庭を散策など、ご自由に。
なにか御用がありましたら、そちらのベルで。
では、失礼いたします。」


(隠密さんはいるけど、どうしようか?)
(そうですね、ちょっと大げさにはしゃげばいいんじゃないですか?)
(なるほど)

「師匠?もうしゃべってもいいですか?」
「ええ、いいですよ。とても素敵な部屋に通してくれましたね?
聞きましたか風呂があるそうですよ?」
「聞きました!ティス!部屋を探索しよう!すごいよね!
まるで王様扱いだ!」
「モウ!騒いで物を壊すなよ!一生働いても弁償できないぞ!
みろ、床がふかふかだ。」
「ほんとだ!腐りかけでふわふわしてるのかと思った!」
「ぐは!それはモウ、あまりにひどいですよ。絹でしょうか?
この下に綿を敷いてその上に絹織物ですね。なんと贅沢な。」
「これが絹織物?すごい!ちょっと、靴は脱ぎますね。汚したら大変だ。
ほら!ティス!お風呂を見に行こう!」


大げさもなにも本当にはしゃいでしまった。
ラルトルガより金はかかっている。が、趣味が悪い。
金をつぎ込めばいいというものでもないだろう。

それでも一通り3人で楽しく部屋の装飾を見て回った。
参考になったものも結構ある。
特に部屋に備え付けているティーカウンター。

「師匠!紅茶いれますよ。リンゴのおやつがあるんです。」
「そうですね、頂きましょう。それを食べてから庭に出ますか?」
「庭で食べましょう。今日はそんなに寒くないですしね。」

(樹石で簡単ヒーター作るから大丈夫!)
(モウ、あなた楽しんでますね?)
(もちろん!)



マティスが紅茶を準備している間に、
庭先におそらく掃除用の道具だろう、しまってあるものを
取り出して、その先に樹石をくくりつける。
リンゴの蔓だ。
それに鉄製であろうバケツをかぶせる。
うん、超不格好!!
それを地面に突き刺した。

「どうです?」
「いいですね。それにリンゴの香りがします。」
「ね?温まって香りが出るんですね。うん。いいね!
不細工だけどガーデンヒーターですよ!」
「故郷にあるのですか?」
「うん。寒い時でも庭にでてお茶を楽しめるって奴。まさにこれですよ。」
「はー、そこまでして庭に出たいんですかね。
でも、わからなくもないですね。」
「でしょ?さ、召し上がれ。」
「これは、リンゴの甘煮?とあのタルトのクリームですね?
この廻りのサクサクしたものがいいですね。」
「ねー。おいしい!!」
「モウ?部屋の中に一切れ置いといたがいいのか?」
「え?いいよ?あれは不思議なものへの分だから。」
「不思議なもの?」
「そうそう。なんか、いるなーって思うときにはああやって置いておくの。
それで、悪さしないようにってお願いするのね。なくなっていたら、
大丈夫ってこと。残っていたら、気を付けようって。そういう奴ですよ?」
「そういうのがあるんですね。知りませんでした。」
「私もだ。」
「うふふふふ。師匠もティスも知識が偏ってるからね。」
「それで、これが朝ごはんになるんですか?」
「これはおやつですね。朝ごはんはこのパイ生地を使ったものです。
砂漠石で温めれますから、あつあつを食べましょうね。」
「それも置くのか?」
「どうかな?あのリンゴを食べていなくなったらかな?」
「ん?逆では?」
「いなくなってくれてありがとうって意味で。
月が沈んだらまた、同じところに置いときます。」
「ああ、なるほど。」

あとは、お庭を眺めながらまったりした。
趣味はやはり悪いが、
それでも、緑を見ながらのお茶、アップルパイは格別だ。


(出ていったな)
(パイは?)
(なくなってる)
(モウ、それ本当の話ですか?)
(近いものはありますよ、目に見えないものはたくさんあるっていう
考え方がありましたから。夜はゆっくりしたいからね)
(結界を張ればいいのでは?)
(マティス君、それをすれば、余計に目を付けられますよ?)
(ああ、なるほどな)
(きっとうまく報告してくれてますよ?
田舎者がはしゃいでくつろいでいたって。監視する必要なしって)
(うまく考えましたね)
(それでも大事な話はできませんよ?)
(ま、そうだろうな)

「あ!」
「どうした?」
「食事ってまた師匠だけなのかな?」
「ああ、あり得ますね。」
「んー、そうなったら、即席めんを食べてやる!」
「あのおうどんですか?」
「ラーメンです。これは本格的なものを食べたからですよ?」
「そうですか?それも楽しみですね。でも、聞いてみましょうか?
ティス君、そのベルを鳴らしてくださいな。」

入り口近くに置いてあるベルを鳴らす。
リーン、と良い音だ。

「失礼いたします。お呼びでしょうか?」
「ああ、わざわざすいません。
無調法ものなので先にお聞きしますか、食事ってどのような形式でしょうかね?
弟子たちも?服装は?」


すこし、馬鹿にしたような顔をされたが丁寧に教えてくれた。
やはり領主がいるので正式な晩餐だ。
お弟子といえども客に違いないので、正装でお越しくださいとのこと。
でた!正装!


「お茶を飲んでる場合じゃなかったね。ちょっと準備するよ。
お風呂入ってくる。」

扉君を出して、急いで磨きあげる。
大会の時に結局着なかった赤いシンプルなドレスはもらったんだ。
それでいいだろう。
青色のドレスは領主が覚えているだろう。
ピンク色もだ。
マティス作のエメラルドのドレスはここでは恥ずかしい。


アクセサリーでダイヤとか付けるとややこしいかな?
メイガの花飾り?
ああ、沼トカゲの牙を丸くして、真珠のように。
耳飾りはマティスにこれで作ってもらおう。
髪は自分でアップできるほどは伸びていないけど、
樹石で作ったカーラーでウェーブを。
ちょっと!いいんじゃないの?

「ティス?どう?」
「ああ、美しい。それしか言葉はでないな。」
「師匠は?」
「ええ、きれいですよ。」
「2人の正装って?」
「わたしは資産院のローブを羽織ればい。
ティス君は慰労会の物でいいでしょう。」
「あの領主さんはティスの事覚えてるかな?」
「はは!覚えてなんかいませんね。」
「そっか。じゃ、大丈夫だね。
この姿、一応セサミンとトックスさんに見せてくる。」
「そうか?問題ないと思うがな。」
「ま、一応。行ってくるね。あ、これで耳飾りつくって。あと靴も!」
「わかった。なにかあればすぐ呼べ。」
「はーい。」


(セサミン?今いい?)
(あ!姉さん!どうしました?)
(あのね、師匠の弟子として、ナソニールの領主の弟さん、
セサミンのねーちゃんの旦那さんのところで
晩餐会に出ることになったの。例のごとく正装だよ。
で、赤いドレスを着たんだけど
この格好でいいかなって。
マティスと師匠にはきれいだって言ってもらったけど
一応確認してくれる?)
(ええ、いま、ちょうどトックスさんも来てますよ)
(ほんと、よかった。じゃ、行くね)


「セサミン!こんな感じ!」
「うわ!姉さん?髪が!」
「奥さんか!髪が!」
「え?ドレスじゃなくて髪?」
「姉さん、そのくねっているのは?」
「あ!カールがダメなのか!こう、樹石で髪にあてるとくるんと。」
「奥さん、髪は上げたほうがいいな。ちょっとさわるぞ?」
「うん。お願いします。」

そうか、この髪型はダメなんだ。
そう思えば、女の人は、後ろに流しているかアップだな。

「ああ、素敵ですね。髪はちょっと斬新でしたが。
あの時の赤いドレスですね。その首飾りは?白磁?」
「うふふ。これ?沼トカゲの牙。丸く削ってね。おそろいの耳飾りもつけるよ。」
「!!それはすごいな!」

座ったわたしのうしろに回ったトックスさんが声をあげる。

「まだあるから、これね。彫刻してもいいんじゃないかな?」
「ちょっと小さ目の髪にも付けるぞ?さ、これでいい。」

後ろ髪をきゅっと縛られてる感じがする。
前髪はひとふさ、カールのままおろしている。



部屋にいた、ルグとドーガーはぽかんと見ているので、
聞いてみる。

『どうですか?ルグ?ドーガー?』

また固まった。

「ね、姉さん?その声はダメです。兄さんもそういうでしょう。」
「そうなの?じゃ、ドレス姿は?」
「ええ、問題ないことが問題ですね。」
「?」
「ワイプ殿の弟子は何者だってことになりますよ?」
「うふふふ。いいよ。砂漠の民だとしか言いようがないんだから。
でも、このドレスは縁あって、トックスさんのをもらったっていうね。」
「ああ、それでいい。」
「あ!これ、新作のアップルパイ!紅茶とたべてね。
セサミン、カンランって知ってる?」
「カンラン?包み紙として使う植物ですね?ええ、知ってます。」
「うふふふ。これカンランだよ?たべて。」

沢山作ってあるので鍋ごと出す。


「ああ、いい匂いだ。
わたしも姉さんと一緒に旅がしたい!!」
「おいしものができたら、必ず食べさせてあげるよ?
師匠がね、領主は領主だからこそ領主だって。
でも、セサミンはセサミンで、
わたしの弟なんだから、ねーちゃんが守るからね?」
「ああ、我が主、わたしの姉さん。ありがとうございます。」
「さ、戻るよ。
あ、大会の時に身に付けた下着、あれ、予備に作ったから
常に身に付けてね。
ああ、トックスさんも。」
「ええ、いつも使ってますよ。でも、予備があればいいですね。」
「うん。必ずね。最終的には蜘蛛の糸で作りたい。
トックスさん、仕事が増えるけど、考えてね。」
「ああ、糸ができれば問題ないからな。効率よく使うことを考えるさ。」

「愛しい人?」
「あ!マティス!迎えに来てくれたの?」
「ああ、髪形を変えたか?最初のものいいが、それもいいな。」
「マティスも着替えたんだね。うん、素敵だ。」
「ああ、いいね。ちょっとまて、奥さんと揃いの飾りをつけろ。
奥さん、これを3つ、メイガの羽根をとがらせて、しずくのようにくっつけろ。」
「ん?こう?」
「この配置で。そう。それ襟元に。」
「はー、ほんと素敵。トックスさんはもう天才だね。」
「金剛石もつけたいが、それはまだ早いからな。」
「うん。それはわたしも思った。じゃ、行ってくるね。」

「セサミナ?ワイプから伝言だ。ゴミ処理場に異常がないか確認を。
トックスはこれを調べてくれ。詳しくはまた後日。」
「!わかりました。」
「わかった。」

















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