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347:質問はまとめて簡潔に
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(セサミン?今いい?)
(姉さん!先日はありがとうございました!器屋も来てくれましたよ!)
(そうなんだ。そこはうまく話ができたみたいだね?)
(ええ、おそらく皆が食べたがると思うのです。無料とまではいきませんが、
安価で提供します。速さの勝負になるかと)
(あははは!そうだね。ま、先に整理券配ったりすることもできるよ?
あー、時間の概念がないか。ま、それは考えよう)
(よろしくお願いします。それで、何かありましたか?)
(ああ、樹石のことね、イリアスに先に伝えるのはいいんだけど、
それより先に端の村に伝えたいんだ、いいかな?)
(もちろん。姉さんが気付いたときに教えていてもおかしくないんですから)
(うん。そこの村長さんは先のことをきちんと考えられる人なんだ。
だから、セサミンみたいにいいようにしてくれると思う)
(ええ、わかっています)
(水を撒いたら浮いてくるということは言わないよ。そこまで話してしまうと
コットワッツの湿地で乱獲があるかもしれないから。
これは気付いたあの2人の資産だ)
(そうですね。樹石の特性までですね、公表するのは)
(うん。これから会わずの月の日はまでぐらいはイリアスあたりで過ごすよ)
(わかりました)
(ニック?今いいか?)
「ん?」
(マティスか?これ、頭の中だな?俺も頭の中で考えればいいんだな?)
(そうだ)
(ちょっとまて、うん、いいぞ?どうした?)
(明日の月が昇る前に端の村に行く。樹石のことを伝えるためだ、どうする?)
(!!わ、わかった。呼んでくれ)
(わかった。それだけだ)
(あ!待て!ガイライが気付いた。あー、うるさい!)
(ガイライ?どうした?)
(なんだ、マティスか?モウとニックが話しているのかと)
(話しているのがわかるのか?)
(なんとなくだがな。モウは?)
(いるよー?ガイライ?元気?)
(モウ!もちろん元気ですよ。近いうちに来てください。
リグナが会いたがっています。
もちろんわたしもです。それと、あの20人は問題なく目が覚めました。
食事を自分でとれるまで回復しています)
(そう、よかった。会わずの月の日がおわったら、そっちに行くよ)
(ええ。お待ちしています)
(はーい)
思うに電話がかかってきて、
だれー?かわってー!っていう子供のような感じだな。
予定では渓谷、デイ、端の村だ。
渓谷ではなまこ狩り。砂漠でちょっと資源をいただく。
豚を狩りまくり、デイでまた乳製品に交換して端の村に行商に行く。
渓谷に移動すると岩壁には一面カエルのブルーだ。
「今、ここで狩るか?」
「んー、正規の時期に飛んで取ろう。なんとなくだけど、青みが足らない?
まだ早いんだよきっと。」
そのまま川に入る。
「そっち!!追い込んで!!」
「よっしゃー!!!」
なまこは学習能力が高い。
夜だから素早いんではなかった。
掴もうとした瞬間に散り散りになった。
あの恐怖の夫婦が帰ってきたのだ。
仲間たちを捕まえ笑いながら引き裂いていった!!あの!!
・・・ちょっとしたホラーだね。
しかし、弱肉強食!許せ!!
前回と同じだけの量を取り、また仕込む。
大きな葉っぱの木も声を掛けてから頂いていく。
そして砂漠に上がった。
「私は鉱物を集める。お前は砂漠石と磁石を。」
「アイアイアサー。」
『マトグラーサの砂漠石、海峡石よ。
我と共に外に出ないか?
我の手助けをしてくれないか?
我は我の思うことをやりたい。
それは決して人の為、世界の為ではない。
我の為だ。
それでも、良ければ出てきておくれ。』
ん?
「こちらは終わったぞ?どうした?」
「んー、声掛けしたんだけど、だめっぽね。
わたしの欲望のまま、つかっちゃうからよかったらきてーって、
お願い、し、た・・・」
「上に!!」
マティスがわたしを抱えて上に飛ぶ。
地面が動く。
「蜘蛛?」
「砂漠石が上がってきている。蜘蛛もいる。見るか?」
恐々下を見ると、確かに砂漠石だった。そして蜘蛛たちも。
ぞわぞわーっとするぐらい表面に出てきている。
磁石、黒い海峡石もだ。
「ちょっとすごいね。うわ、砂漠石を食べて急いで砂の中に潜ってる。
ここの蜘蛛って砂漠石が好きで食べてるのかな?
だったらあんまりみんな持っていくのもダメだよね?」
「みんな?」
「え?あー、うん。みんな。」
「わからんな。ワイプの蜘蛛に聞くか?」
「そうだよ!蜘蛛ちゃんに聞いてみよう!!」
(師匠?ワイプ師匠?お仕事中にすいません。今いいですか?)
(モウ!いいところに!ちょっと蜘蛛さんの通訳をしてもらえないですか?)
(ああ!こちらも蜘蛛ちゃんにちょっと聞きたいことがあって)
(そうなんですか?今どこです?)
(マトグラーサの砂漠です)
(!マティス君は?)
(いる。渓谷側だ。問題ない)
(ちょうど半分なんで、なんかご飯の用意します。
それができたら呼んでもいいですか?1時間後ぐらいで)
(そうですか。じゃ、ちょっと呼んでもらえますか?それで悪いんですが、
カップたち3兄弟も一緒に。)
(はい。4人ね)
(卵と乳を持ってこい)
(はいはい。わかりました)
砂漠石はとりあえず回収。
原石はないが、大きいものから小さいものがあった。
デッキを展開して、お好み焼きにする。
カンラン、キャベツがあるからだ。
お醤油もあるからお好み焼きソースもばっちりだ。
焼きそばも作れるかな?オムそば好きなんだ。
「・・・甘い。甘すぎる。」
「いや、だって、師匠も結構この前おひねり入れてくれたよ?
それとは別に支度金の500と石使いとしても300もらってるし。
500はこっちが勝手に渡したものだしさ、300ももらいすぎかなって。」
「当然の報酬だ。」
「それにほら、子供たちはいっぱい食べたほうがいいしね。」
「そうだな。それはそうだ。」
大体用意は終わって師匠を呼ぶ。
(師匠?いまから呼びます。大丈夫ですか?)
(ええ、お願いします)
『ワイプ師匠、カップ、チュラル、ルビス ここに来て』
「すいません、師匠。」
「いえ、かまいませんよ。もう少しで根性で呼ぶ?
というのをするところだったので。」
子供たちはすげーすげー砂漠だと走り回っている。
大抵は砂漠には入ったことがないらしい。砂漠の民だけだ。
「蜘蛛ちゃんは?」
「ここです。」
懐からダイレクトに蜘蛛だ。
とりあえず、浅い桶に入ってもらった。
「食べながら話そう。」
「蜘蛛ちゃんはなにがいい?ん?これは半分の時に食べるもの。
わたしの故郷では3度のご飯を食べるんだ。うん、夜より軽く。
ああ、なるほど。じゃ、カンランの炒め物は?辛いのは?
ああ、わかんないか。ちょっと待ってね。」
どうやら、毎日の生カンランで飽きが来たようだ。
キャベツのバター炒め。メイガの赤粉も少し振りかける。
師匠たちはとりあえず、もくもくと食べている。
よそ見をしていると取られるからだ。
マティスも参加している。たくさんあるのに。
「辛いの大丈夫?あ、大丈夫なんだね。え?もっと?
じゃ、赤粉ここに出しとくね。そうそう、お好みで。水分は?
それはいいの?へー。
じゃ、わたしも食べてくるね。
あとでちょっと教えてほしいことがあるんだ。うん。」
わたしの分はもちろんだれも取らない。
そんなことをしたらマティスに殺されるからだ。
「モウ様!これおいしいです。」
「そう?小麦と卵とカンランがあればできるよ?
具はお肉でも海鮮でもなんでも。
どう?師匠のところの生活は?まだ数日だけど?」
「ツイミはオート院長の補佐として正式に雇いました。
カップたちは今は常にわたしのそばで気配を消して行動してもらってます。」
「ああ、そうじゃなくて、衣食住よ。
仕事は師匠が教えてるんだもん、問題ないでしょ?
ご飯とかちゃんと食べてる?」
「モウ、あなた何気に失礼ですね?ちゃんと食べさせてますよ?
あの食堂の店に行ってますから。だから今回も一緒でしょ?」
「そう、ならよかった。」
「もう少し慣れてきたら自炊もできそうです。いえ、彼らが作れるそうですよ?」
「すごいね。ますます安心だ。
師匠が毎日ラーメンばっかり食べてたらどうしようかとおもったよ。」
「できたんですか?」
「うん。いっぱい作ったからね。持って帰って?」
「素晴らしい!!」
「ああ、蜘蛛ちゃんね、毎日カンランは飽きたって。
カンランはいいんだけど味の変化が欲しいんだって。」
「そうだったんですか。食べなくなったので心配してたんですよ。
それを聞いてもらおうかと。あなたは?」
ここでのことを説明する。
砂漠石はいるのかいらないのか。
「・・・・どうやって砂漠石を集めたかは聞きませんが、
そうですね。
砂漠石を食べるから糸を出すんでしょうか?
必ずいると思い込んでいましたね。
カンランを食べない時も石は食べていましたから。」
「どうなの?蜘蛛ちゃん?」
あれば食べる。なければそれでもいい。
食べ物がなければ食べる。
糸の成分?知らない。
ここの砂漠の蜘蛛が食べるのは邪魔だから。
砂だけで充分。
「これも聞いてください。あのとき糸が寄ってきましたね?それは?
聞いたのですが、わたしには詳しくわからなかった。
寄ってくるというのはわかるんですよ、どうしてかはわからない。」
「どう?・・・ぶははははは!それね、スー兄ね。」
「どうしてここでスーの名が出るんですか?」
「スー兄がいうようにワイプは応用が利かない。
想像力がないって。いや、スー兄が言ってたって話。」
「・・・わかりました。それは自分でもわかっています。それで?」
「糸?糸くずはなにかに寄っていくんだって。そこにあるものに。
だから先に糸があれば、そこに寄っていくって。
あの糸くずは人にはあまりよくないだろうってさ。
自分が糸を出しているのは糸を出してほしいとワイプが思っているから。
出すから食べ物がもらえるとおもっている、だって。
そうか、蜘蛛ちゃんはお仕事してるんだ。えらいね。
だからここの蜘蛛は糸を出さないんだ。」
「仕事ですか。確かに。」
「じゃあさ、ここら一帯の砂漠石もらっても、
ここにいる蜘蛛さんは困らないかな?
あ、そうなの?」
「なんと?」
「砂漠石はまた増えるからいらないって。」
「もともとここにいたんですか?」
「?あー、そうだね。うん。わかった。」
「今日は十分働いたからまた今度。質問はまとめて簡潔に?
すごいね、仕事というのが分かってるね。」
「・・・・わかりました。まとめましょう。
食事はカンランでもいいけど、味ですか?」
「うん、メイガの粉、2種類お皿に出したら?味がかわっていいよ?
あと、炒めたり?」
「わかりました。そうしましょう。
それで、あなた方の予定は?」
「今日はデイの村に泊まって、翌日、最初の村に行くつもり。
ニックさんと合流するよ?
そのあとはイリアスの海に向かって、
会わずの月の日をすごして、次の日にはガイライんとこに行く予定。」
「ちょうどいいですね。そのときご一緒させてください。」
「・・・ワイプ。愛しい人を巻きこむな。」
「ええ、わかっています。ただ、蜘蛛さんの話をもう少し詳しく知りたい。」
「名前つけないとだめなんじゃない?やっぱり。」
「名前ですか?モウ、つけてくれますか?」
「え?本人に聞くよ?名前なにがいい?あ、あるの?
え?クリーテ?カネリトリア?トメリタロ?長いね。
な!ぶはははははは!!!」
「?」
「冗談だって!!そんなのもわかるんだね!あははははは!!!
じゃ、クーちゃんで。うん。蜘蛛のクーちゃん。」
そんなところで別れた。
新作の簡単麺も渡しておく。
ツイミさんのお土産も、お好み焼きと、焼きそば。
もちろん、同じだけの分を人数分。
甘味にクッキーとバリバリだ。
チョコは無し。チョコはとっておきなのです。
(姉さん!先日はありがとうございました!器屋も来てくれましたよ!)
(そうなんだ。そこはうまく話ができたみたいだね?)
(ええ、おそらく皆が食べたがると思うのです。無料とまではいきませんが、
安価で提供します。速さの勝負になるかと)
(あははは!そうだね。ま、先に整理券配ったりすることもできるよ?
あー、時間の概念がないか。ま、それは考えよう)
(よろしくお願いします。それで、何かありましたか?)
(ああ、樹石のことね、イリアスに先に伝えるのはいいんだけど、
それより先に端の村に伝えたいんだ、いいかな?)
(もちろん。姉さんが気付いたときに教えていてもおかしくないんですから)
(うん。そこの村長さんは先のことをきちんと考えられる人なんだ。
だから、セサミンみたいにいいようにしてくれると思う)
(ええ、わかっています)
(水を撒いたら浮いてくるということは言わないよ。そこまで話してしまうと
コットワッツの湿地で乱獲があるかもしれないから。
これは気付いたあの2人の資産だ)
(そうですね。樹石の特性までですね、公表するのは)
(うん。これから会わずの月の日はまでぐらいはイリアスあたりで過ごすよ)
(わかりました)
(ニック?今いいか?)
「ん?」
(マティスか?これ、頭の中だな?俺も頭の中で考えればいいんだな?)
(そうだ)
(ちょっとまて、うん、いいぞ?どうした?)
(明日の月が昇る前に端の村に行く。樹石のことを伝えるためだ、どうする?)
(!!わ、わかった。呼んでくれ)
(わかった。それだけだ)
(あ!待て!ガイライが気付いた。あー、うるさい!)
(ガイライ?どうした?)
(なんだ、マティスか?モウとニックが話しているのかと)
(話しているのがわかるのか?)
(なんとなくだがな。モウは?)
(いるよー?ガイライ?元気?)
(モウ!もちろん元気ですよ。近いうちに来てください。
リグナが会いたがっています。
もちろんわたしもです。それと、あの20人は問題なく目が覚めました。
食事を自分でとれるまで回復しています)
(そう、よかった。会わずの月の日がおわったら、そっちに行くよ)
(ええ。お待ちしています)
(はーい)
思うに電話がかかってきて、
だれー?かわってー!っていう子供のような感じだな。
予定では渓谷、デイ、端の村だ。
渓谷ではなまこ狩り。砂漠でちょっと資源をいただく。
豚を狩りまくり、デイでまた乳製品に交換して端の村に行商に行く。
渓谷に移動すると岩壁には一面カエルのブルーだ。
「今、ここで狩るか?」
「んー、正規の時期に飛んで取ろう。なんとなくだけど、青みが足らない?
まだ早いんだよきっと。」
そのまま川に入る。
「そっち!!追い込んで!!」
「よっしゃー!!!」
なまこは学習能力が高い。
夜だから素早いんではなかった。
掴もうとした瞬間に散り散りになった。
あの恐怖の夫婦が帰ってきたのだ。
仲間たちを捕まえ笑いながら引き裂いていった!!あの!!
・・・ちょっとしたホラーだね。
しかし、弱肉強食!許せ!!
前回と同じだけの量を取り、また仕込む。
大きな葉っぱの木も声を掛けてから頂いていく。
そして砂漠に上がった。
「私は鉱物を集める。お前は砂漠石と磁石を。」
「アイアイアサー。」
『マトグラーサの砂漠石、海峡石よ。
我と共に外に出ないか?
我の手助けをしてくれないか?
我は我の思うことをやりたい。
それは決して人の為、世界の為ではない。
我の為だ。
それでも、良ければ出てきておくれ。』
ん?
「こちらは終わったぞ?どうした?」
「んー、声掛けしたんだけど、だめっぽね。
わたしの欲望のまま、つかっちゃうからよかったらきてーって、
お願い、し、た・・・」
「上に!!」
マティスがわたしを抱えて上に飛ぶ。
地面が動く。
「蜘蛛?」
「砂漠石が上がってきている。蜘蛛もいる。見るか?」
恐々下を見ると、確かに砂漠石だった。そして蜘蛛たちも。
ぞわぞわーっとするぐらい表面に出てきている。
磁石、黒い海峡石もだ。
「ちょっとすごいね。うわ、砂漠石を食べて急いで砂の中に潜ってる。
ここの蜘蛛って砂漠石が好きで食べてるのかな?
だったらあんまりみんな持っていくのもダメだよね?」
「みんな?」
「え?あー、うん。みんな。」
「わからんな。ワイプの蜘蛛に聞くか?」
「そうだよ!蜘蛛ちゃんに聞いてみよう!!」
(師匠?ワイプ師匠?お仕事中にすいません。今いいですか?)
(モウ!いいところに!ちょっと蜘蛛さんの通訳をしてもらえないですか?)
(ああ!こちらも蜘蛛ちゃんにちょっと聞きたいことがあって)
(そうなんですか?今どこです?)
(マトグラーサの砂漠です)
(!マティス君は?)
(いる。渓谷側だ。問題ない)
(ちょうど半分なんで、なんかご飯の用意します。
それができたら呼んでもいいですか?1時間後ぐらいで)
(そうですか。じゃ、ちょっと呼んでもらえますか?それで悪いんですが、
カップたち3兄弟も一緒に。)
(はい。4人ね)
(卵と乳を持ってこい)
(はいはい。わかりました)
砂漠石はとりあえず回収。
原石はないが、大きいものから小さいものがあった。
デッキを展開して、お好み焼きにする。
カンラン、キャベツがあるからだ。
お醤油もあるからお好み焼きソースもばっちりだ。
焼きそばも作れるかな?オムそば好きなんだ。
「・・・甘い。甘すぎる。」
「いや、だって、師匠も結構この前おひねり入れてくれたよ?
それとは別に支度金の500と石使いとしても300もらってるし。
500はこっちが勝手に渡したものだしさ、300ももらいすぎかなって。」
「当然の報酬だ。」
「それにほら、子供たちはいっぱい食べたほうがいいしね。」
「そうだな。それはそうだ。」
大体用意は終わって師匠を呼ぶ。
(師匠?いまから呼びます。大丈夫ですか?)
(ええ、お願いします)
『ワイプ師匠、カップ、チュラル、ルビス ここに来て』
「すいません、師匠。」
「いえ、かまいませんよ。もう少しで根性で呼ぶ?
というのをするところだったので。」
子供たちはすげーすげー砂漠だと走り回っている。
大抵は砂漠には入ったことがないらしい。砂漠の民だけだ。
「蜘蛛ちゃんは?」
「ここです。」
懐からダイレクトに蜘蛛だ。
とりあえず、浅い桶に入ってもらった。
「食べながら話そう。」
「蜘蛛ちゃんはなにがいい?ん?これは半分の時に食べるもの。
わたしの故郷では3度のご飯を食べるんだ。うん、夜より軽く。
ああ、なるほど。じゃ、カンランの炒め物は?辛いのは?
ああ、わかんないか。ちょっと待ってね。」
どうやら、毎日の生カンランで飽きが来たようだ。
キャベツのバター炒め。メイガの赤粉も少し振りかける。
師匠たちはとりあえず、もくもくと食べている。
よそ見をしていると取られるからだ。
マティスも参加している。たくさんあるのに。
「辛いの大丈夫?あ、大丈夫なんだね。え?もっと?
じゃ、赤粉ここに出しとくね。そうそう、お好みで。水分は?
それはいいの?へー。
じゃ、わたしも食べてくるね。
あとでちょっと教えてほしいことがあるんだ。うん。」
わたしの分はもちろんだれも取らない。
そんなことをしたらマティスに殺されるからだ。
「モウ様!これおいしいです。」
「そう?小麦と卵とカンランがあればできるよ?
具はお肉でも海鮮でもなんでも。
どう?師匠のところの生活は?まだ数日だけど?」
「ツイミはオート院長の補佐として正式に雇いました。
カップたちは今は常にわたしのそばで気配を消して行動してもらってます。」
「ああ、そうじゃなくて、衣食住よ。
仕事は師匠が教えてるんだもん、問題ないでしょ?
ご飯とかちゃんと食べてる?」
「モウ、あなた何気に失礼ですね?ちゃんと食べさせてますよ?
あの食堂の店に行ってますから。だから今回も一緒でしょ?」
「そう、ならよかった。」
「もう少し慣れてきたら自炊もできそうです。いえ、彼らが作れるそうですよ?」
「すごいね。ますます安心だ。
師匠が毎日ラーメンばっかり食べてたらどうしようかとおもったよ。」
「できたんですか?」
「うん。いっぱい作ったからね。持って帰って?」
「素晴らしい!!」
「ああ、蜘蛛ちゃんね、毎日カンランは飽きたって。
カンランはいいんだけど味の変化が欲しいんだって。」
「そうだったんですか。食べなくなったので心配してたんですよ。
それを聞いてもらおうかと。あなたは?」
ここでのことを説明する。
砂漠石はいるのかいらないのか。
「・・・・どうやって砂漠石を集めたかは聞きませんが、
そうですね。
砂漠石を食べるから糸を出すんでしょうか?
必ずいると思い込んでいましたね。
カンランを食べない時も石は食べていましたから。」
「どうなの?蜘蛛ちゃん?」
あれば食べる。なければそれでもいい。
食べ物がなければ食べる。
糸の成分?知らない。
ここの砂漠の蜘蛛が食べるのは邪魔だから。
砂だけで充分。
「これも聞いてください。あのとき糸が寄ってきましたね?それは?
聞いたのですが、わたしには詳しくわからなかった。
寄ってくるというのはわかるんですよ、どうしてかはわからない。」
「どう?・・・ぶははははは!それね、スー兄ね。」
「どうしてここでスーの名が出るんですか?」
「スー兄がいうようにワイプは応用が利かない。
想像力がないって。いや、スー兄が言ってたって話。」
「・・・わかりました。それは自分でもわかっています。それで?」
「糸?糸くずはなにかに寄っていくんだって。そこにあるものに。
だから先に糸があれば、そこに寄っていくって。
あの糸くずは人にはあまりよくないだろうってさ。
自分が糸を出しているのは糸を出してほしいとワイプが思っているから。
出すから食べ物がもらえるとおもっている、だって。
そうか、蜘蛛ちゃんはお仕事してるんだ。えらいね。
だからここの蜘蛛は糸を出さないんだ。」
「仕事ですか。確かに。」
「じゃあさ、ここら一帯の砂漠石もらっても、
ここにいる蜘蛛さんは困らないかな?
あ、そうなの?」
「なんと?」
「砂漠石はまた増えるからいらないって。」
「もともとここにいたんですか?」
「?あー、そうだね。うん。わかった。」
「今日は十分働いたからまた今度。質問はまとめて簡潔に?
すごいね、仕事というのが分かってるね。」
「・・・・わかりました。まとめましょう。
食事はカンランでもいいけど、味ですか?」
「うん、メイガの粉、2種類お皿に出したら?味がかわっていいよ?
あと、炒めたり?」
「わかりました。そうしましょう。
それで、あなた方の予定は?」
「今日はデイの村に泊まって、翌日、最初の村に行くつもり。
ニックさんと合流するよ?
そのあとはイリアスの海に向かって、
会わずの月の日をすごして、次の日にはガイライんとこに行く予定。」
「ちょうどいいですね。そのときご一緒させてください。」
「・・・ワイプ。愛しい人を巻きこむな。」
「ええ、わかっています。ただ、蜘蛛さんの話をもう少し詳しく知りたい。」
「名前つけないとだめなんじゃない?やっぱり。」
「名前ですか?モウ、つけてくれますか?」
「え?本人に聞くよ?名前なにがいい?あ、あるの?
え?クリーテ?カネリトリア?トメリタロ?長いね。
な!ぶはははははは!!!」
「?」
「冗談だって!!そんなのもわかるんだね!あははははは!!!
じゃ、クーちゃんで。うん。蜘蛛のクーちゃん。」
そんなところで別れた。
新作の簡単麺も渡しておく。
ツイミさんのお土産も、お好み焼きと、焼きそば。
もちろん、同じだけの分を人数分。
甘味にクッキーとバリバリだ。
チョコは無し。チョコはとっておきなのです。
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