358 / 869
358:仕様
しおりを挟む
「愛しい人が戻った。帰るぞ。」
「ああ、付きあわせて悪かった。」
「いや、かまわない。20人の罪状は強制労働を言い渡されても、
仕方がないものだ。その期限がないというのはおかしいがな。
メイガ狩りもブラス狩りも交渉次第だな。」
「ああ、助かった。結局金が出ないと鍛錬もまともにできない軍隊なのだな。」
「何とも言えんな。筏の件はまた詳しく愛しい人に聞けばいい。
ああ、それと、フレシアに行くにあたってなにか注意点はあるか?」
「フレシア?行くのか?」
「そうだ。ホーの話で赤い実があると聞いた。ワイプ知っているか?」
「市場に出回ってるものではないですよね?んー?」
「馬だけが食べるものだと思うぞ?」
「ああ、プニカでしょうか?え?あれ人が食べてもいいんですか?」
「わからんな。で、フレシアの注意点は?」
「蚕だ。蚕様の悪口は言うな。それだけだな。」
「なるほど。それと、銃な。弾は砂玉が主流になるのか?」
「おそらくは。」
「それを豚なり、サイなりに狩りで使うとするだろ?
体の中に入った砂玉はどうなる?すでに何十人と死んでいるのは聞いた。
家畜は?その体内に入ってばらけて、
まだ動いてる血の管の中に入っていくか?」
「それが?」
「愛しい人が、血抜きをしたとしても砂が残って、
食べたときにジャリっとなったら泣くと言っていた。」
「ああ、泣きますね。わたしも。」
「さすが、モウちゃんだな。」
「移動させればいいがな。では、わからんということだな?」
「そりゃそうでしょ。弾丸一発、安くなったと言っても1リングです。
豚一頭の売値が1リング。もったいなくて使えませんよ。」
「そうか。豚ではなくサイだな。あれは一頭いくらなんだ?」
「最近は王都まで来ませんね。50は行くんじゃないですか?」
「・・・そんなにか。」
「もっとだよ、ワイプ。王城内で一頭500で買うという話が出ている。」
「ああ、だからか。コットワッツは銃の購入はしなかったが、
草原の民は買ったそうですよ?」
「ああ、そう聞いている。だれが仲介したかわかるか?」
「コットワッツの商人だとしか。」
「調べておいてくれ。」
「わかりました。」
「ただいま、愛しい人?なんだ?」
「マティス!マティス!目が痛い!!!」
「何!誰にやられた!」
「違う!お風呂!お風呂に連れてって!」
急いで愛しい人を抱きかかえ、風呂場に。
服を脱がして、顔にシャワーを掛けろというので、
ぬるい湯をゆっくりかける。
「あー、、痛かった。まいった、まいった。」
「目に何か入ったのか?移動できなかったのか?」
「うん。赤粉。ああ、移動させればよかったのか。
だめだ、咄嗟にはできなかった。」
「赤粉?台所が何というか、辛い?」
「あはは!辛い油をね作ってたの。ラーメンに入れる。
あと豚肉とキャベツの炒め物とか?あ、作ろうか?おなかすいたでしょ?」
「いや、このまま風呂に入ろう。あとでつくっておくれ?」
「はーい。」
ゆっくりと、聞いた話を伝える。
さも、何事もないように。
「そうかー。やっぱり強制労働者なんだね。
いつまでっていうのは誰が決めるの?」
「コットワッツならセサミナだな。書類が上がってきて、それを許可する。
無期限というのは余程だな。」
「あの、なんとかさんは?」
「ん?ああ、メジオだったか?そうだな、1年ぐらいじゃないか?
それも単純作業だ。金剛石の鉱山ぐらいだろうな。
ちゃんと飯もでる。年季があければ、給金もでる。
2回目はダメだがな。王都に管理してもらうことになる。
あの20人は2回目だ。王都管理になる前に、ナソニールに連れていかれたか、
王都が派遣したかだ。」
「じゃ、王都は知ってたってこと?その、もろもろのことを。」
「いや、派遣先は様々だ。マトグラーサが20人引き受けていたんだろうな。
ただ、それすらも言えなくしていた。
マトグラーサに連れていかれて、なにも疑問に思わないまま、
糞尿をかき混ぜていたようだな。」
「んー、ある意味親切だよね。」
「?なにが?」
「いや、だって、いやじゃん臭いの。
それを何も思わず仕事をできるようにしてたんでしょ?」
[・・・それで、年季が明けて開放されればな。
隠すことはしないぞ?それで、働けなくなれば、自分が埋められる立場だな。」
「・・・・・そうか、親切じゃないね。うん。
ん?じゃ、王都がいろんなところに派遣しっぱなしってこと?」
「そうだな。そこまで管理はしていないだろな。」
「うわー。ただじゃないよね?」
「マトグラーサが王都に金を払っているだろうな。いくらか知らないが。」
「ああ、労働力を買ってるってことか。
石を使って制御することは違法ではないんだね?」
「そうだ。だが、年季がある。
それが開ければ、そのままその国に居つくものが多い。」
「差別されることはないの?」
「差別?それはないな。2回目を終えた人間は大抵まじめな働き者になる。」
「うわー、 それってよっぽど強制されてるよね?
そもそも強制労働と言われるようなことはしない。してしまっても1回だ。
それが2回目で王都行きになって
帰って来てから真人間になるなんてよっぽどだよ?
石の効力が残ってるか、別人になったかだ。
昔ね、こう、暴力的な人を改善させようと
頭の中をいじる手術をしたことがあるらしいの。
で、一時的に穏やかになった症例はあるけど、
たいがいはよろしくないことになったから中止になったって。
その戻って来れる人ってどれぐらいの割合?」
「・・・わからんが、その話、怖いな。」
「うん、ちょっと怖いな。でもま、まじめに働き者になるんならいいか。
法の厳守と同じだね。んー、でも、ちょっと今嫌な感じがしたな。
なんか、反動がきそう。例のお嬢さんたちね。
次は本当に強制労働だぞってことで外してもらおうかな?」
「どうだろうな。その後どうなってるか聞いてみてからでいいのでは?」
「うん。そうだね。」
あとはいつものようにゆったりと体を洗い合う。
フレシアの注意点はやはり蚕だな。
彼女の故郷での蚕の話を聞く。
「んー、蛾、あの花を蜜を吸うでっかい、虫、あ、蝶でわかる?
あれと同じようなので蛾っていう分類で
もともと自然界にいたのを家畜化させたってことかな?
卵で幼虫、芋虫で、蛹になって、成体。え?知らない?
まー、卵から大きくなる過程で繭を作るの。
あ、繭はわかるの?あー、そう、丸っこいの。
あ、虫ってそういうの作るのね。うー、いまぶるっと来た。
それって芋虫状態が糸を出してるんだよ。
で、自分の殻の中で成体になると。
その糸をね、ま、中で生きてる状態で湯がいて、糸を巻き取るのよ。
繁殖用は別にしてね。1本の糸で繭はできてるから、
それを縒ってまた糸にすると。
それか、伸ばして真綿、あの綿ではなくて、
ほんとの綿って意味で真綿っていうんだけど、
ふわふわしてるらしいよ。
だからここの蚕様?は糸を産むっていうのが分からんね。」
「・・・・生きたまま湯でるのか。死ぬよな?」
「もちろん。で、その蛹になりかけはなんか、
つくだ煮とか、魚の餌とかにするって聞いたけど、
わたしは食べたことないな。」
「すごいな。」
「ああ、虫なんだよ。たぶん、大きさが違う。
マティスが想像してる蚕とわたしの話す蚕は大きさがね。
メイガよりもっと小さい。メイガを食べることに抵抗ないでしょ?
それよりも小さければ尚更。
ここの蚕様は人型なんでしょ?それを湯がくことはしないよ。殺人だ。
人は類似した姿かたちに感情移入するもんだ。神格化したりね。
なんせよ、ここでは蚕様。絹糸を産みだす。
絹製品はまた機会があれば見てみよう。
それより、フレシアのプニカ!これを探さないとね。
国境は越えずに砂漠を移動しよう。
よく考えれば、マトグラーサの砂漠は縦断したけど、
本家コットワッツの砂漠は端とサボテンの森、
デジナに近いところしか行ってないものね。
ぐるっと一周廻ろう。食の祭り前までね。」
「そうだな。そうしよう。食料は十分あるからな。
明日から出ようか?」
「明日はごそごそ作業かな?乾燥したダルクをいれたクッキーを作ろう。
それとミートパイ。ラーメンもマティスのが食べたいしね。
ダルクは見つけたら取っていこう。
で、明後日にセサミンとこいってお嬢さんたちの話を聞いてからね。」
今度こそ、砂漠の民としての旅だそうだ。便所以外。
「水は?」
「んー、それね。たぶん探せる。
サボテンの森のすごく下から砂漠石が生まれて、
水脈に乗って砂漠石が流れてると考えたでしょ?
だったら水脈はある。それを探せるのが砂漠の民だということにしよう。
砂漠の民のご都合主義仕様だ。」
「あははは!なるほどな。
者の名前には形容するものを先に付けて、怪力で赤馬と同じ速さで移動する。
そして砂漠石も回収できで水脈も探せる。」
「そうそう。問題なし。」
「そうだな、問題は無い。月が沈めばまず、
井戸廻りの水の気配を覚えておこう。」
「うん、そうしよう。」
風呂上がりに作ってくれたどんぶりもの、
豚どんはご飯の上にカンランと豚肉を作ったという辛い油を
味付けしたものが乗っていた。
うまい。
「これさ、炒めて乗っけるだけでしょ?だからわたしも作れる。
で、味が辛いからごはんがすすむ。太るのよ!
明日から鍛練がんばろうね。」
私たちには赤い小物を作ったと渡してくれた。
赤糸で星砂を編んでいるという。
赤い糸と半透明な星砂で桃色に見えるの、と可愛らしくいう。
「これね、ハート型っていうの。心臓の形。厳密には違うけどね。
こう、好きってこと。」
夜の鍛錬をがんばった。
「ああ、付きあわせて悪かった。」
「いや、かまわない。20人の罪状は強制労働を言い渡されても、
仕方がないものだ。その期限がないというのはおかしいがな。
メイガ狩りもブラス狩りも交渉次第だな。」
「ああ、助かった。結局金が出ないと鍛錬もまともにできない軍隊なのだな。」
「何とも言えんな。筏の件はまた詳しく愛しい人に聞けばいい。
ああ、それと、フレシアに行くにあたってなにか注意点はあるか?」
「フレシア?行くのか?」
「そうだ。ホーの話で赤い実があると聞いた。ワイプ知っているか?」
「市場に出回ってるものではないですよね?んー?」
「馬だけが食べるものだと思うぞ?」
「ああ、プニカでしょうか?え?あれ人が食べてもいいんですか?」
「わからんな。で、フレシアの注意点は?」
「蚕だ。蚕様の悪口は言うな。それだけだな。」
「なるほど。それと、銃な。弾は砂玉が主流になるのか?」
「おそらくは。」
「それを豚なり、サイなりに狩りで使うとするだろ?
体の中に入った砂玉はどうなる?すでに何十人と死んでいるのは聞いた。
家畜は?その体内に入ってばらけて、
まだ動いてる血の管の中に入っていくか?」
「それが?」
「愛しい人が、血抜きをしたとしても砂が残って、
食べたときにジャリっとなったら泣くと言っていた。」
「ああ、泣きますね。わたしも。」
「さすが、モウちゃんだな。」
「移動させればいいがな。では、わからんということだな?」
「そりゃそうでしょ。弾丸一発、安くなったと言っても1リングです。
豚一頭の売値が1リング。もったいなくて使えませんよ。」
「そうか。豚ではなくサイだな。あれは一頭いくらなんだ?」
「最近は王都まで来ませんね。50は行くんじゃないですか?」
「・・・そんなにか。」
「もっとだよ、ワイプ。王城内で一頭500で買うという話が出ている。」
「ああ、だからか。コットワッツは銃の購入はしなかったが、
草原の民は買ったそうですよ?」
「ああ、そう聞いている。だれが仲介したかわかるか?」
「コットワッツの商人だとしか。」
「調べておいてくれ。」
「わかりました。」
「ただいま、愛しい人?なんだ?」
「マティス!マティス!目が痛い!!!」
「何!誰にやられた!」
「違う!お風呂!お風呂に連れてって!」
急いで愛しい人を抱きかかえ、風呂場に。
服を脱がして、顔にシャワーを掛けろというので、
ぬるい湯をゆっくりかける。
「あー、、痛かった。まいった、まいった。」
「目に何か入ったのか?移動できなかったのか?」
「うん。赤粉。ああ、移動させればよかったのか。
だめだ、咄嗟にはできなかった。」
「赤粉?台所が何というか、辛い?」
「あはは!辛い油をね作ってたの。ラーメンに入れる。
あと豚肉とキャベツの炒め物とか?あ、作ろうか?おなかすいたでしょ?」
「いや、このまま風呂に入ろう。あとでつくっておくれ?」
「はーい。」
ゆっくりと、聞いた話を伝える。
さも、何事もないように。
「そうかー。やっぱり強制労働者なんだね。
いつまでっていうのは誰が決めるの?」
「コットワッツならセサミナだな。書類が上がってきて、それを許可する。
無期限というのは余程だな。」
「あの、なんとかさんは?」
「ん?ああ、メジオだったか?そうだな、1年ぐらいじゃないか?
それも単純作業だ。金剛石の鉱山ぐらいだろうな。
ちゃんと飯もでる。年季があければ、給金もでる。
2回目はダメだがな。王都に管理してもらうことになる。
あの20人は2回目だ。王都管理になる前に、ナソニールに連れていかれたか、
王都が派遣したかだ。」
「じゃ、王都は知ってたってこと?その、もろもろのことを。」
「いや、派遣先は様々だ。マトグラーサが20人引き受けていたんだろうな。
ただ、それすらも言えなくしていた。
マトグラーサに連れていかれて、なにも疑問に思わないまま、
糞尿をかき混ぜていたようだな。」
「んー、ある意味親切だよね。」
「?なにが?」
「いや、だって、いやじゃん臭いの。
それを何も思わず仕事をできるようにしてたんでしょ?」
[・・・それで、年季が明けて開放されればな。
隠すことはしないぞ?それで、働けなくなれば、自分が埋められる立場だな。」
「・・・・・そうか、親切じゃないね。うん。
ん?じゃ、王都がいろんなところに派遣しっぱなしってこと?」
「そうだな。そこまで管理はしていないだろな。」
「うわー。ただじゃないよね?」
「マトグラーサが王都に金を払っているだろうな。いくらか知らないが。」
「ああ、労働力を買ってるってことか。
石を使って制御することは違法ではないんだね?」
「そうだ。だが、年季がある。
それが開ければ、そのままその国に居つくものが多い。」
「差別されることはないの?」
「差別?それはないな。2回目を終えた人間は大抵まじめな働き者になる。」
「うわー、 それってよっぽど強制されてるよね?
そもそも強制労働と言われるようなことはしない。してしまっても1回だ。
それが2回目で王都行きになって
帰って来てから真人間になるなんてよっぽどだよ?
石の効力が残ってるか、別人になったかだ。
昔ね、こう、暴力的な人を改善させようと
頭の中をいじる手術をしたことがあるらしいの。
で、一時的に穏やかになった症例はあるけど、
たいがいはよろしくないことになったから中止になったって。
その戻って来れる人ってどれぐらいの割合?」
「・・・わからんが、その話、怖いな。」
「うん、ちょっと怖いな。でもま、まじめに働き者になるんならいいか。
法の厳守と同じだね。んー、でも、ちょっと今嫌な感じがしたな。
なんか、反動がきそう。例のお嬢さんたちね。
次は本当に強制労働だぞってことで外してもらおうかな?」
「どうだろうな。その後どうなってるか聞いてみてからでいいのでは?」
「うん。そうだね。」
あとはいつものようにゆったりと体を洗い合う。
フレシアの注意点はやはり蚕だな。
彼女の故郷での蚕の話を聞く。
「んー、蛾、あの花を蜜を吸うでっかい、虫、あ、蝶でわかる?
あれと同じようなので蛾っていう分類で
もともと自然界にいたのを家畜化させたってことかな?
卵で幼虫、芋虫で、蛹になって、成体。え?知らない?
まー、卵から大きくなる過程で繭を作るの。
あ、繭はわかるの?あー、そう、丸っこいの。
あ、虫ってそういうの作るのね。うー、いまぶるっと来た。
それって芋虫状態が糸を出してるんだよ。
で、自分の殻の中で成体になると。
その糸をね、ま、中で生きてる状態で湯がいて、糸を巻き取るのよ。
繁殖用は別にしてね。1本の糸で繭はできてるから、
それを縒ってまた糸にすると。
それか、伸ばして真綿、あの綿ではなくて、
ほんとの綿って意味で真綿っていうんだけど、
ふわふわしてるらしいよ。
だからここの蚕様?は糸を産むっていうのが分からんね。」
「・・・・生きたまま湯でるのか。死ぬよな?」
「もちろん。で、その蛹になりかけはなんか、
つくだ煮とか、魚の餌とかにするって聞いたけど、
わたしは食べたことないな。」
「すごいな。」
「ああ、虫なんだよ。たぶん、大きさが違う。
マティスが想像してる蚕とわたしの話す蚕は大きさがね。
メイガよりもっと小さい。メイガを食べることに抵抗ないでしょ?
それよりも小さければ尚更。
ここの蚕様は人型なんでしょ?それを湯がくことはしないよ。殺人だ。
人は類似した姿かたちに感情移入するもんだ。神格化したりね。
なんせよ、ここでは蚕様。絹糸を産みだす。
絹製品はまた機会があれば見てみよう。
それより、フレシアのプニカ!これを探さないとね。
国境は越えずに砂漠を移動しよう。
よく考えれば、マトグラーサの砂漠は縦断したけど、
本家コットワッツの砂漠は端とサボテンの森、
デジナに近いところしか行ってないものね。
ぐるっと一周廻ろう。食の祭り前までね。」
「そうだな。そうしよう。食料は十分あるからな。
明日から出ようか?」
「明日はごそごそ作業かな?乾燥したダルクをいれたクッキーを作ろう。
それとミートパイ。ラーメンもマティスのが食べたいしね。
ダルクは見つけたら取っていこう。
で、明後日にセサミンとこいってお嬢さんたちの話を聞いてからね。」
今度こそ、砂漠の民としての旅だそうだ。便所以外。
「水は?」
「んー、それね。たぶん探せる。
サボテンの森のすごく下から砂漠石が生まれて、
水脈に乗って砂漠石が流れてると考えたでしょ?
だったら水脈はある。それを探せるのが砂漠の民だということにしよう。
砂漠の民のご都合主義仕様だ。」
「あははは!なるほどな。
者の名前には形容するものを先に付けて、怪力で赤馬と同じ速さで移動する。
そして砂漠石も回収できで水脈も探せる。」
「そうそう。問題なし。」
「そうだな、問題は無い。月が沈めばまず、
井戸廻りの水の気配を覚えておこう。」
「うん、そうしよう。」
風呂上がりに作ってくれたどんぶりもの、
豚どんはご飯の上にカンランと豚肉を作ったという辛い油を
味付けしたものが乗っていた。
うまい。
「これさ、炒めて乗っけるだけでしょ?だからわたしも作れる。
で、味が辛いからごはんがすすむ。太るのよ!
明日から鍛練がんばろうね。」
私たちには赤い小物を作ったと渡してくれた。
赤糸で星砂を編んでいるという。
赤い糸と半透明な星砂で桃色に見えるの、と可愛らしくいう。
「これね、ハート型っていうの。心臓の形。厳密には違うけどね。
こう、好きってこと。」
夜の鍛錬をがんばった。
13
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
草食系ヴァンパイアはどうしていいのか分からない!!
アキナヌカ
ファンタジー
ある時、ある場所、ある瞬間に、何故だか文字通りの草食系ヴァンパイアが誕生した。
思いつくのは草刈りとか、森林を枯らして開拓とか、それが実は俺の天職なのか!?
生まれてしまったものは仕方がない、俺が何をすればいいのかは分からない!
なってしまった草食系とはいえヴァンパイア人生、楽しくいろいろやってみようか!!
◇以前に別名で連載していた『草食系ヴァンパイアは何をしていいのかわからない!!』の再連載となります。この度、完結いたしました!!ありがとうございます!!評価・感想などまだまだおまちしています。ピクシブ、カクヨム、小説家になろうにも投稿しています◇
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
異世界の花嫁?お断りします。
momo6
恋愛
三十路を過ぎたOL 椿(つばき)は帰宅後、地震に見舞われる。気付いたら異世界にいた。
そこで出逢った王子に求婚を申し込まれましたけど、
知らない人と結婚なんてお断りです。
貞操の危機を感じ、逃げ出した先に居たのは妖精王ですって?
甘ったるい愛を囁いてもダメです。
異世界に来たなら、この世界を楽しむのが先です!!
恋愛よりも衣食住。これが大事です!
お金が無くては生活出来ません!働いて稼いで、美味しい物を食べるんです(๑>◡<๑)
・・・えっ?全部ある?
働かなくてもいい?
ーーー惑わされません!甘い誘惑には罠が付き物です!
*****
目に止めていただき、ありがとうございます(〃ω〃)
未熟な所もありますが 楽しんで頂けたから幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる