いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

文字の大きさ
365 / 869

365:飛ぶように売れる

しおりを挟む
背負子を完全に収納してしまい、身軽になって、3倍荷重、低酸素。
南に向かって走り、東にナルーザ。
塀も植物も何もない。砂漠の向こうは草原なのだろうか。
遠くに建物が見えるが、今回は他国には入らない。
ルポイドの砂漠が一番食い込んでいるところまで鍛錬しつつ走り込んだ。
そこから西は、ドルガナだ。コットワッツと仲が悪いという。
タロスさんの家があったあたりと同じように森が広がっている。
砂漠に近いところにダルクの木がある。
これは見つけたら収穫していった。
誰も食べないのだ。いいだろう。
その奥の森、この植物群はなにもおいしいものはない。
建材や、やはり砂漠風を防ぐためだ。
この森の向こうに街があるんだろうな。


「あ、あれ、柘榴だね。取っていく?」

遠くに赤い実が見える。

「ナソニールが言う南諸国というのは、
ルポイド、ドルガナ、そしてもっと南側のザナスだ。
ツイミは南諸国といったが、ドルガナのことだ。
ドルガナにはもう砂漠の民はいないと聞いている。
砂漠の民というと警戒されるぞ?
コットワッツ側にはいるという認識のはずだから。」
「そうだね。でもさ、キトロスがあるってことだよね?」
「そうなるな。警戒されたところで、どうということはないか。
ただ、ドルガナ近くには水脈がないな。いきなり砂漠から入れば、
水はどうしたと聞かれるか。面倒だな、ルポイドから入ろう。」


砂がなくなり、土道が見えてくる。
簡単な柵がある。街だ。ドルガナ、ナルーザをつなぐ街道がある街。
砂漠側はあまり厳重じゃないようだ。誰もいない。
勝手に街に入ってこれた。
ここで泊まる時間はないので、行商だけしていこう。
小さな背負子に、ドレス用の布、流行の青と、赤、薄い緑を背負って、
ナルーザ側の守衛がいるであろう街外れまで行く。


「おい!お前たちどこから入ってきた?
ドルガナではないな?」

きちんと書類が通ているのか、
束ねた紙をめくっている。

「砂漠から入ってきた。誰もいないのでな、こちらに来たんだ。」
「へ?砂漠から?」
「ああ、我らは砂漠の民なのでな。どうすればいい?
ここで少し商売をして、ドルガナに行きたいんだが。」
「商売?なんの?」
「フレシアで絹地を仕入れた。それを売ろうと思ってな。」
「そうか、売るのなら売り上げに関係なく税を納めてくれ。5リングだ。
と、まずは、こっちに回ってくれるか?」
「わかった。」

やはり形式というのがあるらしい。


「止まれ!!お前たちはどこのだれで、どこからきてどこに行く?」
「俺たちは砂漠の民、ティスとモウ。
各国を砂漠側から廻り、行商の旅をしている。ここで少し商いをし、
ドルガナに行きたい。」
「売り上げに関係なく5リング納めてくれ。はい、確かに。
この許可書を出るときに門番に渡してくれ。
ここ、ルポイド、スメーカーの街は行商の街だ。
ナルーザから絹糸、ドルガナからは油が入ってくる。
絹糸は入るが、織と染色はフレシアのものがいいと言われてる。
損はしないだろ。時間は遅いが、広場で店を広げればいい。
鳥は?あれがあればすぐに売れるぞ?
今日しか持たないだろ?」
「ああ、我らは砂漠の民、力と足の速さが自慢なんだ。
今日仕入れた鳥はある。もちろん、桑の葉が巻いあるものだ。」
「え?今日?そいつはすごいな!俺に売ってくれ。
嫁さんが喜ぶ。」
「ああ、ではこれはもらってくれ。親切にしてもらった礼だ。
それで、ついでに尋ねるが、内臓無しの桑の葉巻き、
一匹どれぐらいで売れるだろうか?」
「くれるのかい?いいな!ありがとよ。
ほんとだ。桑の葉が新しいな。わかるんだよ。肉を巻いてどれくらいたつかは。
これを見たらみんな買うぞ?相場か。今日中のもので1銀貨だ。
だから2銀貨か3銀貨でも売れると思うぞ?
料理にも依るがやはり新鮮なほうがうまいからな。」

お布施は抜きにして肉と桑の葉、2銅貨が1銀貨。5倍だ。
2銀貨で10倍。
これは冷凍馬車が普及するまでの商売だな。
2倍で売っちゃおう。3銀貨はさすがにね。
ドレスの布はそんなに高くは売れないとのこと。
近いからね。腐らないし。3リングほどじゃないか?といわれた。
これも倍以上。すごい儲けとなる。

ありがとうと、もう1匹進呈しておく。
さっそく持って帰って奥方に渡してくるというからだ。
おそらく奥方は近所に言いふらす。その宣伝費だ。




広場に行くと、端の方にスペースが開いてる。
イリアスと同じように1日分の税を納めているから、
時間が長いほうがいい。
今は半分を大分過ぎた。店じまいしているところもある。
ここで買うものはないので、売りに専念だ。


わたしは布、マティスは鳥肉。
ほんとは逆でもいいけど、
マティスは女の人を褒めることが出来ないしわたしが嫌だ。
料理のことを聞かれても、わたしは答えられない。


台を組み、そこに鳥を並べる。
地べたはちょっとね。

その横で、トックスさんの工房にあった人型、
トルソーを竹で2体組む。簡単にね。
左右から違う色を掛けて下に垂らす。
もう一つは一枚布でドレス風に布を巻く。
ドレープを作ってやればそれなりに。
布の方には魚の皮を敷いている。



トルソーや台を組んでいるところから視線は感じる。
竹は力任せに曲げて、ひもで結んでいいる。石、言霊は使っていない。


ドレスができたときに、パンと手を叩いた。
口上はわたし。

「さぁ、寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!
フレシアで人気の絹地に、おいしい鳥肉だ!
なんと、この肉は今日仕入れてきたものだ!
桑の葉を見てもらったらわかるだろ?
我ら砂漠の民、千里の距離を風のように駆けていく。
それにこの絹地!どうだいこの艶!なんでも青が流行りだとか!
しかし、自分が似合う色ってのがあるからね。
こんな風に肩からあてがってみればいい!
さ!フレシアで仕入れたと言えど、交渉は無しだよ!
絹地は1束3リング!鶏肉は2銀貨だ!え?高い?
そうかい!だったら買わなくてもいいさ!
後で奥方にどやされても知らないよ?

”あなた!どうしてそんなお手頃価格の肉を見逃したのですか!
わたしは悲しいです”
”ああ、おまえ、すまない。しかしな、お前のためにこの布を買ったんだ、
どうか、私の為に今以上に美しくなったお前を見せておくれ”
”まぁ!素敵!あなた!うれしいわ!”


なーんて、そっちかい?だったら、この青いのは?流行りの青!どうだい!」

そこから、どっと笑いが起こり、飛ぶように売れる。肉が。
布はやはり3リング、すぐには売れない。
そりゃそうだ、女性は悩むからね。


布を肩に乗せ、肌の色と髪の色。
ああ、素敵だ。その輝く髪色をもっと素敵にするにはこの色がいいよ。
と、それっぽくアドバイスする。
髪も簡単に結い上げる。髪ゴムのおまけつき。
それがまずかったのか、一人一人の接客時間が長かった。
しかし、完売です。


鳥の桑の葉巻き 60個
布 15束


お布施を差し引いても40リングの粗利。素晴らしい。
月が昇る前にルポイドを出れそうだ。
また竹をばらして背負子にしまう。
今回は簡易に作ってしまったが、ノックダウン式を考えよう。


「ティス、おなかすいたね。お昼食べてないもんね。
ドルナガに入ってからご飯にしようね。」
「ああ、そうしよう。しかし、せっかくコーヒーの本場、ルポイドだ。
近くに豆屋があるらしいぞ?買いに来た客に聞いておいたんだ。
そこに寄ろう。」
「はー、なんて素敵な旦那様なんだ!
さっきの小芝居どころの騒ぎじゃないね!
あなた!素敵!!」
「ふふふ。そうだろう、そうだろ。」


お店屋さんに入ると、いい香り。まさしくコーヒーだ。
豆が弱冠大きい気がするが、ほかの植物に比べて若干だ。
これはきっとお米と同じで、実のなり方が違うのだろう。
豆は豆だから土になってるのかな?


現物が鉢植えになって、お店にありました

「愛しい人が書いたぶどうのようだな。」

まさしく葡萄。へー。


「いらっしゃい。外国の方だね?本場のコーヒーを飲んでみるか?
1杯3銅貨だよ?」

もちろん頂きました。
あ、残念。フレンチ式だ。しかし、ちゃんと押し棒で豆を沈める。
うむ、これはこれでおいしい。
焙煎したてだからか、香がいいのだ。

砂糖とミルクは入れなくても十分だ。


いろいろな種類を買った。
豆をかじって味を確かめてもいいとのこと。
ここで大量に買うと仕入れになるのかと聞くと、
5リングを払った証明書を見せてくれれば売ってくれるとのこと。
そこにこの店の印を書いてくれるそうだ。ほー、便利。
マティスが気にいった豆3種類。
わたしは味がおいしく、
ぽりぽり食べてしまうものをクーちゃんと師匠のお土産も兼ねて、3種類。
苦みは少ないものはチョコレートでコーティングしてみよう。

5リングほど。
マティス曰く、安いとのこと。

いろいろ教えてもらったので、売れ残りだがもらってくれと鳥を一つ渡す。
とても喜んでもらえた。
マティスが育てるか?
と聞いたがこれはちゃんとお店があるから育てないと答える。
また来よう。

ドルガナ側の検問を抜ける。大量の豆を背負子に背負ってるのには驚かれたが、
やはり力持ちなんだと説明。証明書をわたして、問題なくルポイドを出た。

ここから、少し歩いて、またドルガナの検問。
そうだよね、普通兼用しているか、両方あるよね。
今度はキトロスの仕入れだから、空の大きな背負子を背負う。
ここに入るだけ買おう。
森に入って、その準備。
また街道に出ると何台かの馬車が追い越していく。
そのたびに並んで歩くことはできないので、前と後ろで進んでいく。

「ティス!ちょっと改良しよう。折りたたみ式。」

竹の骨組みに、厚めの綿地をつけているのだ。
折りたたむのは問題ない。
簡易に作ったから、これも要改良だ。


これで、並んで歩ける。
手をつないだりして進む。

おててーつないでーと歌いながら進む。
マティスはなんで靴が鳴るんだ?と不思議がっていた。
うん、わたしもそう思う。下駄か?
鉄でも仕込んでいるのだろうか?
そういうと、またマティスは、

「・・・怖いな。が、いい考えだ。」

と、褒めてくれた。
うん、褒めてくれたんだと思う。







ドルガナは18国のうちで一番人口が多い国。
面積的には5番目の大きさ。
砂漠もあり海もある。
森も渓谷も、未開の南の土地もすべてある国。
その内地にある砂漠はどこの国にも面していないからすべてドルガナのもの。
が、砂漠石の産出量はそれほど多くない。
コットワッツ側の砂漠のほうが取れていた。
ニバーセルはコットワッツの砂漠、ドルガナはドルガナ外砂漠と呼んでいる。
内砂漠はドルガナの人しか入れないと言われている。


「へー。でも、砂漠だから、こっそり行こうね。」
「もちろんだ。」

そんな話を2人だけに聞こえる声でしながら、順番を待つ。
並んでいるのだ、検問所で。
問答がある訳ではないが、荷物を何もかも調べるそうだ。
コーヒー豆少しと、布一束。あとは最低限の荷物。
それだけ背負っている。お金も20リングのみ。
服もニバーセルのものに着替えている。
今回はキトロスの仕入れだけ。
テオブロマは時期になればコットワッツで買うことにする。

「次!」
「行商を生業にしているティスとモウだ。
ここには噂に聞いたキトロロスを仕入れに来た。」
「キトロロス?あははは!キトロスだよ!
どこで聞いた?」
「ナソニールだ。なんでも、甘く酸っぱいものらしいと。」
「なるほどね。いま出回ってるが、そんなに日持ちはしないぞ?」
「そうなのか?」
「それをどこで売るんだ?」
「ニバーセルだ。」
「ま、そうだろうな。ルポイド、ナルーザでは食べ飽きてるからな。」

そんな話をしながら荷を確認していく。
じゃ、ルポイドで買えばよかった。いや、高くなるか。

「良しいいぞ。ドルガナを出るときはここをまた通れ。
デジナに抜けるとしてもだ。荷改めがあるからな。
ここで税を払うことになる。その証明書がないと、
デジナを抜けることはできない。途中で荷が増えてもだ。」

結構厳しい。


「わかった。しかし、砂漠は?砂漠を通ればデジナに入れるのでは?
いや、税は払うが、距離的には問題ないだろう?」
「おいおい、物知らずか?砂漠には水がない。
水は近くの村からしか取れない。その水が税を払うより高い。
ここから運んでもいいが、そんな奴はすぐに見つかる。
だから、素直に検問所で税を払うほうが安上がりだ。
仕入れ値の1割だからな。購入書を必ず持ってこい。それ以外は没収だ。」
「なるほど。勉強になった。ありがとう。」



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~

みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】 事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。 神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。 作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。 「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。 ※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

処理中です...