いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

文字の大きさ
376 / 869

376:欲張り※

しおりを挟む

扉君の家に戻り、風呂に入るために服を脱ぎかけた段階で彼女は、
半分寝に掛かっている。
きれいにして寝るかと聞いても、とにかく入ると聞かない。
昨日は寝ていないんだ、眠いんだろう。

抱きかかえて入る。
彼女はくふふふと笑っている。

「楽しかったね。ひと先ず、みんな終わった。安心したよ。
会合と雨の日前後は忙しいけど、それまでゆっくりしようね。
家を建てなくちゃ!ここでもいいけどね。
どんなのがいい?」
「あなたが来てくれるのなんでも。風呂付がいいんだろ?」
「そうそう。台所も作ろう。ん?
じゃ、大きな部屋に間仕切り無しでお風呂と台所と、トイレがあるってことか?
ワンルーム?あはははは!なるほど。」
「一つの部屋?ああ、そうなるな。」
「なんだ、じゃ、景色のいいところを探そう。
あれ?真っ暗だから何も見えない?」
「雨が降ってることしかわからない。」
「そうかー。雨音は聞こえる?」
「雨の音?重い、冷たい音だ。きっと寒い。」
「雨具がいるね。冷えないように。砂漠石で膜を張ろう。
雨が伝って落ちてくる。きっときれいだ。」
「ああ、しかしそれは、後だ。
私はあなただけを見ていたいんだ。」
「うふふふ。今は?」
「もちろん、今もだ。眠くはないか?」
「うん。ちょっと熱めのお湯に入ったら目が覚めたよ。
いつも洗ってもらってるから今日はわたしが洗ったげるね。」
「うれしいな。」



彼女が私の体を丁寧に洗っていく。
足の指の間はダメだ。くふふふと悪い笑いをあげている。
まっさあじもしてくれる。ああ、気持ちがいいな。
祭りの間ずっと立っていたから。鍛錬とは違った疲れが出ている。
それは彼女もだろう。

途中で水を飲む。これは炭酸と枸櫞が入っている。
凍らせた果実も食べる。

交代で彼女も洗い、からだを揉み解す。


湯舟のなかで彼女が乗り上げ、私の耳朶を甘噛みする。


「マティス、マティス。
明日は一日お布団の上で過ごそう。
もう、ぐうたら三昧。
外にお布団だそう。寒いから膜は張ろうね。
で、ずっと、ゴロゴロ。鍛錬はちょっとだけ。」
「いいな。食事は?」
「簡単に。お米買ったから、ご飯は炊いておこうね。
おにぎりは作っておこう。パイも。シチューも。
ん?先に食料を補充しないといけないね。
その計画もしながら、やっぱり明日はゴロゴロ。
だって、もう決めたもの。ね?そうしよう。」
「ないわけじゃないぞ?パンもあるし、干し肉もある。チーズもな。」
「そうだよ。それで。お酒も飲んじゃおう。
ドルガナで買ったのと、リンゴ酒と。
あこがれのぐうたら生活!!くっちゃねの日と決めよう!」


くふふふふと笑いながら、額に、目尻に頬、鼻、そして唇にと、
口づけを落としていく。

「マティス?なにかしてほしいことない?わたしに。
なんでも、って言いたいけど、そこはね、
うん、できることしかできなんだけど。
なにかない?歌も歌うし、踊りも踊るよ?
ご飯は、んー、マティスが作ってくれた方がおいしいから、
それは一緒に作ろう。それか、ずっと腰を持ってるよ。
目が合うごとにキスでもいいし、名前を呼ぶ前のキスでもいい。
なにかない?」
「全部だな。」
「くふふふふ。欲張りだ。マティス、マティス!」

名を呼びながらの口づけ。
ずっと見つめ合ってるから、ずっと。

彼女を後ろから抱きかかえ、今度のわたしが耳朶を噛む。

「どうした?なにを考えている?」
「いっぱい、人と会って話したから。
マティスと話していない。マティスがいればそれだけでいいのに、
マティスと一緒にいなかった。
ふたりでお金を稼げたのいいけど、一緒じゃなかった。
一緒にいたいんだ。」
「一緒だよ?いつでも。
さ、上がろう。ゴロゴロというのか?それをするのは明日だ。
今日は、ここでゆっくり寝よう。」


寝支度をして、寝床へ。

「おいで。」
「マティスが、おいでっていうのが好き。」
「ふふ。そうか。」
「その笑い方も好き。」
「私もだ。あなたが嬉しそうに笑うのが好きだ。」


寝支度をしてもすでに2人は何も纏っていない。
すでにあふれんばかりに濡れている場所に、沈め、
そのまま抱き起こす。
入れたまま、向かい合って話すのが好きだ。私も彼女も。

「このまま動かないで頑張ってみようかな。」
「ん?あ、あ、すごいな。」

彼女が、ん、ん、と中に力を入れているのだろうか、
中が、うごめく。

「ん、きもちい?」
「ああ。動かせるってこと?」
「んー、おなかとお尻をきゅってしめれば、
中が締まる?って言われてるんだけど。
みんなで体操したでしょ?あれを教えてくれた、インストラクター、
ああ、先生ね、その人が言ってた。」
「そういうことも学ぶのか?」
「あの体操は、運動不足解消の為、ちょっとだけね。
そのなかで、お尻しめてーって。女の人ばっかりだから笑いながらね。
で、締まるよーって。
ほんと、ひろく浅く。ものにはなってないな。
でも、いろいろ役に立ってる。
こっちに来てからね。うふふふ。あー、これ、疲れる。」
「そうか?では、私がしてみよう。」

あ、あ、あん


動かないが、腹と尻に力を入れる。
中で動くのが分かる。固く、こすり上げるようだ。
しかし、緩やかな刺激。

「ん?」
「もっと、もっと。いっぱい。」
「言ってごらん?たくさん話をしよう。」
「話なの?これ?ん、ん、もっと、んー、上?なかをこすりつける?」
「こう?」

彼女を寝かせて、上?を突く。腹側か?

あ、あ、そ、ん、ふっ、ああ

ああ、いいな。もっと、奥に。

片足を持ち上げもっと奥に。

「ふぁ、ああ、うふふ。」
「はっ、ん?」
「これ、松葉崩し。こういうのって48パターンあるらしいよ?」
「ん?」
「あ、知らないよ?こうね、あ、あ、、やり方。いろいろあるって。」
「・・・習うのか?」
「なんとなく知るというか。
こういう、いわゆるピンク系の話ってあるでしょ?
娼婦はいわゆる彼女だけど、こう、女の子を落とす技とか?
タロスさんに聞いたことない?ああああ、あ、、ん。」
「そんなことは、言わない。話さない。
あなたの故郷はやはりおかしいぞ?」
「あ、あ、あ、そうだね。秘め事だね。ん、、、」


48あるというのを知りたいが、それを求めると、
彼女が笑い転げてしまうだろう。いまはダメだ。



後ろからも。これはいいのだが、顔が見えないのがいやだ。
「鏡、置いていいか?」
「え?なに?」
「鏡。」
「あ、あ、ここに?」
「あなたの顔が見たい。」

彼女が離れていく。え?ダメなのか?


鏡の前に彼女が立ち、両手を付く。
尻を突き出して。

「ん」

ああ、素晴らしい。
でも、顔をあげて。
ああ、その顔が好きだ。
鏡越しに見つめ合う。
私は緑の目。彼女は?


そのまま後ろのくっしょんの上に座り込み、
足を広げたままの彼女を見る。
出したものをかき出してやると、それをじっと見つめ、
口を開けるので、絡めて2本入れてやる。

全部入れたい。

「いい?」
「ん、ん?ん!・・・また今度?」
「ふふふ。そうか。今度な。」

風呂付の部屋だ。必ず。

彼女を上に乗せ、
彼女が声なき声で歌い踊る。

あとは、寝床の戻り、ゆっくり、ゆっくり。

彼女は私の胸元に頭をぐりぐりとすり寄り眠りに入る。

「・・・ん、いっぱい、いっぱいマティスがした・・・。
わたしがしたかったの、に、
もうぉ、ん、おぼえておきやがれ、だ。
ん、おやすみ、マティス。」
「愛しい人、おやすみ。」

愛しい人、私の愛する人。
あなたが私を求めてくれるのがうれしい。
だが、私はそれ以上にあなたが必要なのだ。

鏡越しに見た彼女の瞳は緑に見えた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった

仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

処理中です...