409 / 869
409:悪徳行商人
しおりを挟む
今日の月が合わさりの月。
一番明るい夜。
欲望はちきれマンボの夜。
「はちきれまんぼ?」
「そうです!金儲けの欲望です!」
「ピクトでな。トックスのコート類とコットワッツの製品だな?
新たに何か売るのか?」
「んー、竹かごとか?あと、この小さい砂漠石をの使い方を研究したい。」
結構大量にあるのだ。
一つにまとめることもできる。が、それは最終手段。
「爆裂が小さい割にかなり細かく砕けている。
それに、鋭利ではないな。とがっていないだろ?」
マティスがコットワッツのもの比べて説明してくれている。
砂漠石は固い。
が、根性で砕ける。もったいなくて誰もしないが。
爆裂は砂上に出てくるときに温度変化か何かで砕ける。
が、砂を掘っても石があるわけではない。んー、不思議だ。
試しに同じくらいの大きさの砂漠石を
玄翁で砕く。
「げんのう?ハンマー?」
「あれ?玄翁っていうよね?金槌、ここが平らなのとちょっと膨らんでるの。」
「知らんな。」
そんな話をしながらガツンとな。
コットワッツ、マトグラーサ、ドルガナ内砂漠
これはみなとがって砕ける。
間の砂漠は強化ガラスを砕いたようになった。
「面白いね。」
「誰もこんなことはしないな。この大きさ。何もできない。」
内砂漠の半分残る砂のように、光ることも、燃えることもできない。
砂漠の砂はきっと砂漠石の砂なんだ。消えるように見えるが、
みんな砂漠に帰っているんだ。うん、そう思っておこう。
手の中に来てくれた石は他と一緒だ。
ちょっと青っぽいが。
力を使ったら砂になり消える。
水に入れたら入浴材っぽくなるとか?
お湯が水になるとか?
蓄光できるとか?
あ!くーちゃんがおいしく食べるとか?
金属類が沈む砂漠だ、砂鉄と混じってしまうとか?
すぐに試せる、水、お湯関連はだめでした。
砂鉄もダメ。
「そうだな。クーの土産にはなるだろう。
蓄光?これは月の光を?会わずの日に光る?
月が昇ったら試してみよう。」
「うん。蓄光はいまのこの謎な光を十分あてて、扉君の家に行こう。
目も普通にして、試せばいいよ。」
塩釜も準備しなくては。
1番塩から3番塩。
この中から
石肉に一番いいものを探す。
3時間置いて、2時間焼くからね。
すぐに収納したもの。
魚の皮で時間経過したもの。
皮無しで時間経過したもの。
9種類作っておく。
あとは、ピザの研究、わたしはマッサージするときに使う椅子の研究。
折りたたみ式。プカプカを利用しようと思う。
口の部分は何かに使えそうなので研究だ。
またマティスに笑われたが。
数個は塩漬けにする。これは1番塩で。
ちょっと置いておこう。
海でもらったものは水洗いして、さっと湯通し。
すこし生臭いか?塩でもみ洗い。1番塩。
短冊に切って、お酢、ビネガーですね、それと魚醤であえる。
赤粉もすこし。
お醤油と日本酒は使わない。
「どう?」
「うまいな。うん。うまい。」
もう一つ作る。
日本酒で洗い、お醤油、ごま油、お酢、昆布だしのたれで和える。
「これは?」
「うまい!!こっちがいい!!」
「うん。これはわたしたち用ね。
お醤油と昆布だし、日本酒は出せないから。」
「そうなるのか。」
「でも、最初のも十分おいしいでしょ?」
「あれだ、舌が肥えてる?こっちを食べたら、最初の物はもういい。」
「贅沢になるよね?ま、好みもあるから。これもピクトで売る。
竹ざるにカンランを引いて、1皿3銀貨かな?
あとは完全に乾燥しているプカプカ。
クッション材にいいと思うけど、
衣料関係はトックスさんに聞いたほうがいいな。
食べるのもなんかだめとかあるかもしれないし。
「セサミナとトックスのところに行くか?
ピザもできたぞ?もうじき月が昇る。その前に聞いて来よう。」
「はーい。」
(セサミン?いまいい?)
(姉さん!もちろん!あのぴざ?ですか?)
(そう!それとちょっと聞きたいことが。いい?)
(ええ)
「はい、今晩は!」
「ん?」
「おはようが朝で、こんばんはってのは夜のあいさつ。」
「コンバンハ!コンバンハゴザイマス?」
「あははは!今晩ははこんばんはだけ。」
「そうなんですね。」
「うん。あれ?いつもの2人は?」
「合わさりの月の前ですから、砂漠に人が入らないよう見回っています。」
「あ、そうか。少しは影響が出るんだよね。」
「ええ。合わさりの月だとさらにでしょう。
もともと、砂漠に入るものはいませんが、念のため。」
「石を集めには入らないんだよね?」
「ええ。それを知って、砂漠に入る愚か者もいるかもしれませんから。」
「んー、いたらどうなるの?」
「欲におぼれるでしょうね。砂漠石がない。領主は砂漠に入らない。
でも、もしかしたら砂漠石が出るかもしれない、今のうちにってね。
大前提のわたしの制御で入れるということが抜け落ちる。」
「ああ、ピクトで迷い除けっていわれてるものだね。
砂漠の手前の村がすごかった。ピクトの王都も誰もいない。
みんな、石集めに参加するんだって。
それで、前の日からその村に行って、王様に迷い除けをしてもらって、
10リング。次の日は王都でいっぱい行商がくるみたい。
そこで売るんだ。タオル。こっちからも行ってる行商いるかな?」
「いえ、まだ国外はないですね。」
「そっか。じゃ、遠慮なく売るね。で、そこで聞きたいことが。
プカプカって知ってる?海にいるもので、鉄の船に穴開けるって。」
「白いものですね?話には聞きます。」
「それ、食べちゃダメとか聞く?」
「いえ、厄介者だということしか。」
「そっか、それを和えたもの。たべる?」
「もちろん!
・・・これ?ああ、食感がおもしろい。酒に合いそうですね。」
「ふふふ。じゃ、こっちも。」
「あ!こっちがいい!おいしい!」
「そうなるね。昆布だしがいいのか、お醤油がいいのか。」
「そうか、こっちは売れないですね。なんの味だと問い詰められれば
面倒なことになる。おしょうゆができればこっちですね。」
「日本酒も使ってるけど、それはほかでも代用できるかな?
ああ、イリアスのご一行っていつ来るの?」
「離れはじめのころですか。そのように連絡がきました。」
「そうなんだ。お醤油できたらいいよね。」
「ええ。では、こちらの最初の方を売ると?」
「そ。少しだけだけどね。それが聞きたかったの。
念のためトックスさんにも聞くけどね。」
「そうしてください。それで?」
「うふふふふ!じゃん!これです!ピザでーす。」
「あ!丸いんだ!これがチーズですよね?赤いのは?
海老?小さいけど海老だ。あとはハム類?」
「そそ。食べ方にコツがいるから、先食べる?」
「食べる!!」
放射状に切りわけ、ベローンとチーズが伸びるのをうまくパクり。
「あふ!うまい!ビール!!」
「はいはい。おいしいね!じゃがいもにマヨもはいってるの。」
「うまい!!」
これは2人で食べてる。ビールも飲んじゃう。
マティスはここにいる月無しい石を呼んで磨きながらなんか話してる。
真綿で磨いてるのか?いつのまにか列ができてる。
「あ!その石!」
「うん。この子たちが連絡してくれるんだよ?」
「そうなんですか!その、2回目に姉さんを呼ぼうとしたときに、
その石が出て来たんで、姉さんがいつも物に話しかけてるでしょ?
そんな感じで、姉さんを呼びたいんだって話しかけたんですよ。
ちょっと恥ずかしかたんですよ。」
「あは!そうか。姉さん、姉さんって10回ぐらい呼んでるのかなって思ってよ。」
「・・・それをして、その石が現れました。」
「・・・なるほど。緊急の時は石が判断してくれるけど、それ以外は同じように、
うん、呼びたいんだっていえば分かってくれると思うよ?」
「そうですか。それで、兄さんはなにを?」
「礼だ。水浴びと磨いてやるのを喜ぶ。お前も頼んだのならしてやれ。」
「そうですね!うちの一番高級なタオルで磨きましょう!」
それは楽しみだという風にふわりと光をだすと消えていった。
「不思議ですね。」
「うん。そう思っておくだけでいいと思うよ?あとは感謝と。」
「そうですね。」
ドーガーたちが戻ってこなかったので、
保温庫にピザをいれてトックスさんのところに。
トックスさんのところでもプカプカ情報はセサミンと同じだった。
クッションはいい考えだと言われたが、絹で巻くと中で滑る。
そして乾燥しているとはいえ、少し臭う。
水洗いをすればぽよぽよになり、
もう一度強制乾燥。
メッシュ状にしたゴムで包み薄く木綿を。
それを絹のなかに入れた。
「結構手間と材料費がかかるね。」
「しかし、暑い時期は綿を取ればひんやりしていいんじゃないか?」
「ひんやり系か。それは売れる。じゃ、今の時期は真綿を入れる?
温度を保ってくれて、あったか。」
「くるむものを2種類か?」
「うん。また暑い時期に売り込み行く。
冷たい用の包みを。今は言わないで売ろうかな。」
「どうして?」
「今の時期はあったか系で売れる。で、暑い時期になったら
使わない。へたしたら処分するかもしれない。
で、暑い時期用の包みを売る。処分した人はまた買うしかない。
今回買わなかった人は年中使えるのならいいなと買う。
その時には温かい包みは売らない。
すこし改良したものを次の年に売る。で、大きさが合わないから、
また新しく買うと。どう?」
「「・・・・。」」
「え?」
サイズリニューアルで前バージョンが使えなくなるのは常識だ。
「「悪徳行商人だ!!」」
「ふん!なんとでも!改良していいものにするのは間違いないんだから!」
「いいものなら真似されるぞ?」
「あ!そっか。先に暑い時期用を売り出されたらいやだな。
仕方がない。今回で2種類。これを本職にするわけじゃないからね。」
しかし、よくよく考えれば、このプカプカがどれくらい持つかわからない。
結局あったか系だけで売ることにした。1リングだ。
1万円の低反発クッション。うん。いいものだったら買う。
トックスさんの食品庫にピザを補充。
エビピラフはエビを採ってから。
「あ!ミンクのコート!
これ、ぼちぼち売り出すんですよね?
5着ほど売ってきてもいいですか?たぶん売れる。」
「結構な値段設定にしたぞ?1着30リングで売る。」
「それでも安いですよ。150リングですね。」
「売値が30だからな。仕入れは20としようか。
だから100だな。言っておくが、奥さんに作ったものとは、違う。
あれだとそうだな、200でもいいくらいだな。」
「うん。そうだとおもう。それは一般に売る?お得意さまだけ?」
「200で買う客はそうそういないな。でも買う奴はいるな。」
「それも1着売ってください。」
[ん?奥さんが着るのか?」
「わたしは一番素敵なのがありますよ。それも売れると思う。
もしくは取引次第であげてもいい。その材料に使いたい。」
「それはいいな。だが気をつけろ?相手は女だな?
同じものを出すなよ。それと”今回はこれが入った”っていうんだ。
次は違うものかもしれないし、同じかもしれない。
これしかないって言い方はダメだ。」
「それ!同じ青のものは売ってくれるなっていわれました。」
簡単にレタンとニッケであったことを話した。
魚の袋のことも。
「だろうな。いまは出始めだからいいんだ。
みながみな着るようになればどうってことはないがな。
魚の袋はいい考えだな。毛を処理するのか。
ボットの皮より撥水性はいいはずだからな。」
「そうみたいですね。」
200のコートをさっそく作ってもらう。
マティスが女将のサイズをトックスさんに話していた。
背はわたしより低い。
腰回りはわたしより大きい。胸もだ。
よく観察しているけど、ほかで言うなよ?
あのコートは男女兼用だから問題なかったのだ。
これは150で仕入れ。
全部で250。
お金はある程度持っておかないとさらなるお金儲けはできないね。
わたしはクッションのなかに入れるメッシュ状のゴムを考え、
トックスさんはコート。
その横で、マティスはたぶん明日つけるアクセサリーだ。
トックスさんにアドバイスをもらっている。
トックスさんのそのため息が気になるが、
今に始まったことではないので諦めた。
合わさりの月の日は、砂漠に出ないだけで
一番明るい夜だ。
内陸の街は賑わう。
帰りに、ザバスさんのところにも寄る。
飴とガムも売ろうかなって。
「それはいいな。ここの値段より安く売らなけりゃそれでいい。
そうだ、あのトリヘビも上得意だ。あれが買っていく飴は
すぐに売り切れる。マティスあんたのようだ。
売れる味を知ってるんだな。」
その売れ筋の飴は大量に作っているというので、
それを売ってもらった。
仕入れ値はないが、大量に買うんだからと
どれか一つ商品を持っていけといってくれた。
「悩む!!」
全部の商品を把握しているわけではない。
大体の物は作れる。
しかし、ここで買えるものは一般に普及しているもの。
そこから売れるものができるかもしれない。
欲にかられた目で見てしまうので、
ますますだめだ。
カタログギフトで、いらないのに単価の高いものを選んでしまうような感じ。
必要なものをもらえばいいのに。
結局大きなガラスの器をもらった。
欲の目だ。一番高い単価だ。
「そ、それを選ぶか!」
「えへへへへ。」
「ま、仕方がないな。そういう約束だ。
最近ガラス製品も入ってきたしな。それは大きすぎて
使い勝手が悪いんだ。お貴族様のところでは
もっといいものが行くからな。誰にも売れなかったって奴よ。」
それはいいのか悪いのか。
でも遠慮なくもらうことにした。
サボテンの森に帰り、扉君の家に。
日中、魚の皮の上で日光浴していた石を、
もらったガラスの中に入れる。
水も入れて光ったらきれいだろう。
テーブルの真ん中に置く。
水に入れていないものも。
『目は普通に。海峡石の光も消えて。』
真っ暗。
「・・・何も起きないね。」
いまわたしはマティスに抱っこされている状態だ。
暗いと鼻が利くのかマティスのいい香りがする。
マティスもわたしの首筋に鼻を押し付けてくる。
「ん、こちょばいよ?」
「寝床に行くぞ。」
「んー。」
実験はそのまま終了。
真っ暗なまま手探りで。
と、思ってたのはわたしだけで、マティスは自分だけ見えるようにしていたみたいだ。
おかしいと思った!!
だって、手を伸ばすと恋人繋ぎをしてくれる。
落ちないように、しっかり押さえてくれる、腰を。
「もう!ゆってよ!」
「しかし、いつも愛しい人は目をつぶってるだろ?
同じだろ?」
なんでわかったかというと、やっぱりマティスの目を見たいと思って、
見たいと願った。
そしたら、ばっちり目が合うんだもん。
「そうだけど!」
暗いからって、マティスの要望に
素直に応えていたと思う。
もっと開いてとか。
見えないからかなって思ったけど、見たいからだ!
「あははは!次は明るいところでしような。」
「うん。」
・・・・あ!しまった!
「約束だ。」
ものすごく悪い顔だ!
明るいところは恥ずかしいんよ。
もう!
一番明るい夜。
欲望はちきれマンボの夜。
「はちきれまんぼ?」
「そうです!金儲けの欲望です!」
「ピクトでな。トックスのコート類とコットワッツの製品だな?
新たに何か売るのか?」
「んー、竹かごとか?あと、この小さい砂漠石をの使い方を研究したい。」
結構大量にあるのだ。
一つにまとめることもできる。が、それは最終手段。
「爆裂が小さい割にかなり細かく砕けている。
それに、鋭利ではないな。とがっていないだろ?」
マティスがコットワッツのもの比べて説明してくれている。
砂漠石は固い。
が、根性で砕ける。もったいなくて誰もしないが。
爆裂は砂上に出てくるときに温度変化か何かで砕ける。
が、砂を掘っても石があるわけではない。んー、不思議だ。
試しに同じくらいの大きさの砂漠石を
玄翁で砕く。
「げんのう?ハンマー?」
「あれ?玄翁っていうよね?金槌、ここが平らなのとちょっと膨らんでるの。」
「知らんな。」
そんな話をしながらガツンとな。
コットワッツ、マトグラーサ、ドルガナ内砂漠
これはみなとがって砕ける。
間の砂漠は強化ガラスを砕いたようになった。
「面白いね。」
「誰もこんなことはしないな。この大きさ。何もできない。」
内砂漠の半分残る砂のように、光ることも、燃えることもできない。
砂漠の砂はきっと砂漠石の砂なんだ。消えるように見えるが、
みんな砂漠に帰っているんだ。うん、そう思っておこう。
手の中に来てくれた石は他と一緒だ。
ちょっと青っぽいが。
力を使ったら砂になり消える。
水に入れたら入浴材っぽくなるとか?
お湯が水になるとか?
蓄光できるとか?
あ!くーちゃんがおいしく食べるとか?
金属類が沈む砂漠だ、砂鉄と混じってしまうとか?
すぐに試せる、水、お湯関連はだめでした。
砂鉄もダメ。
「そうだな。クーの土産にはなるだろう。
蓄光?これは月の光を?会わずの日に光る?
月が昇ったら試してみよう。」
「うん。蓄光はいまのこの謎な光を十分あてて、扉君の家に行こう。
目も普通にして、試せばいいよ。」
塩釜も準備しなくては。
1番塩から3番塩。
この中から
石肉に一番いいものを探す。
3時間置いて、2時間焼くからね。
すぐに収納したもの。
魚の皮で時間経過したもの。
皮無しで時間経過したもの。
9種類作っておく。
あとは、ピザの研究、わたしはマッサージするときに使う椅子の研究。
折りたたみ式。プカプカを利用しようと思う。
口の部分は何かに使えそうなので研究だ。
またマティスに笑われたが。
数個は塩漬けにする。これは1番塩で。
ちょっと置いておこう。
海でもらったものは水洗いして、さっと湯通し。
すこし生臭いか?塩でもみ洗い。1番塩。
短冊に切って、お酢、ビネガーですね、それと魚醤であえる。
赤粉もすこし。
お醤油と日本酒は使わない。
「どう?」
「うまいな。うん。うまい。」
もう一つ作る。
日本酒で洗い、お醤油、ごま油、お酢、昆布だしのたれで和える。
「これは?」
「うまい!!こっちがいい!!」
「うん。これはわたしたち用ね。
お醤油と昆布だし、日本酒は出せないから。」
「そうなるのか。」
「でも、最初のも十分おいしいでしょ?」
「あれだ、舌が肥えてる?こっちを食べたら、最初の物はもういい。」
「贅沢になるよね?ま、好みもあるから。これもピクトで売る。
竹ざるにカンランを引いて、1皿3銀貨かな?
あとは完全に乾燥しているプカプカ。
クッション材にいいと思うけど、
衣料関係はトックスさんに聞いたほうがいいな。
食べるのもなんかだめとかあるかもしれないし。
「セサミナとトックスのところに行くか?
ピザもできたぞ?もうじき月が昇る。その前に聞いて来よう。」
「はーい。」
(セサミン?いまいい?)
(姉さん!もちろん!あのぴざ?ですか?)
(そう!それとちょっと聞きたいことが。いい?)
(ええ)
「はい、今晩は!」
「ん?」
「おはようが朝で、こんばんはってのは夜のあいさつ。」
「コンバンハ!コンバンハゴザイマス?」
「あははは!今晩ははこんばんはだけ。」
「そうなんですね。」
「うん。あれ?いつもの2人は?」
「合わさりの月の前ですから、砂漠に人が入らないよう見回っています。」
「あ、そうか。少しは影響が出るんだよね。」
「ええ。合わさりの月だとさらにでしょう。
もともと、砂漠に入るものはいませんが、念のため。」
「石を集めには入らないんだよね?」
「ええ。それを知って、砂漠に入る愚か者もいるかもしれませんから。」
「んー、いたらどうなるの?」
「欲におぼれるでしょうね。砂漠石がない。領主は砂漠に入らない。
でも、もしかしたら砂漠石が出るかもしれない、今のうちにってね。
大前提のわたしの制御で入れるということが抜け落ちる。」
「ああ、ピクトで迷い除けっていわれてるものだね。
砂漠の手前の村がすごかった。ピクトの王都も誰もいない。
みんな、石集めに参加するんだって。
それで、前の日からその村に行って、王様に迷い除けをしてもらって、
10リング。次の日は王都でいっぱい行商がくるみたい。
そこで売るんだ。タオル。こっちからも行ってる行商いるかな?」
「いえ、まだ国外はないですね。」
「そっか。じゃ、遠慮なく売るね。で、そこで聞きたいことが。
プカプカって知ってる?海にいるもので、鉄の船に穴開けるって。」
「白いものですね?話には聞きます。」
「それ、食べちゃダメとか聞く?」
「いえ、厄介者だということしか。」
「そっか、それを和えたもの。たべる?」
「もちろん!
・・・これ?ああ、食感がおもしろい。酒に合いそうですね。」
「ふふふ。じゃ、こっちも。」
「あ!こっちがいい!おいしい!」
「そうなるね。昆布だしがいいのか、お醤油がいいのか。」
「そうか、こっちは売れないですね。なんの味だと問い詰められれば
面倒なことになる。おしょうゆができればこっちですね。」
「日本酒も使ってるけど、それはほかでも代用できるかな?
ああ、イリアスのご一行っていつ来るの?」
「離れはじめのころですか。そのように連絡がきました。」
「そうなんだ。お醤油できたらいいよね。」
「ええ。では、こちらの最初の方を売ると?」
「そ。少しだけだけどね。それが聞きたかったの。
念のためトックスさんにも聞くけどね。」
「そうしてください。それで?」
「うふふふふ!じゃん!これです!ピザでーす。」
「あ!丸いんだ!これがチーズですよね?赤いのは?
海老?小さいけど海老だ。あとはハム類?」
「そそ。食べ方にコツがいるから、先食べる?」
「食べる!!」
放射状に切りわけ、ベローンとチーズが伸びるのをうまくパクり。
「あふ!うまい!ビール!!」
「はいはい。おいしいね!じゃがいもにマヨもはいってるの。」
「うまい!!」
これは2人で食べてる。ビールも飲んじゃう。
マティスはここにいる月無しい石を呼んで磨きながらなんか話してる。
真綿で磨いてるのか?いつのまにか列ができてる。
「あ!その石!」
「うん。この子たちが連絡してくれるんだよ?」
「そうなんですか!その、2回目に姉さんを呼ぼうとしたときに、
その石が出て来たんで、姉さんがいつも物に話しかけてるでしょ?
そんな感じで、姉さんを呼びたいんだって話しかけたんですよ。
ちょっと恥ずかしかたんですよ。」
「あは!そうか。姉さん、姉さんって10回ぐらい呼んでるのかなって思ってよ。」
「・・・それをして、その石が現れました。」
「・・・なるほど。緊急の時は石が判断してくれるけど、それ以外は同じように、
うん、呼びたいんだっていえば分かってくれると思うよ?」
「そうですか。それで、兄さんはなにを?」
「礼だ。水浴びと磨いてやるのを喜ぶ。お前も頼んだのならしてやれ。」
「そうですね!うちの一番高級なタオルで磨きましょう!」
それは楽しみだという風にふわりと光をだすと消えていった。
「不思議ですね。」
「うん。そう思っておくだけでいいと思うよ?あとは感謝と。」
「そうですね。」
ドーガーたちが戻ってこなかったので、
保温庫にピザをいれてトックスさんのところに。
トックスさんのところでもプカプカ情報はセサミンと同じだった。
クッションはいい考えだと言われたが、絹で巻くと中で滑る。
そして乾燥しているとはいえ、少し臭う。
水洗いをすればぽよぽよになり、
もう一度強制乾燥。
メッシュ状にしたゴムで包み薄く木綿を。
それを絹のなかに入れた。
「結構手間と材料費がかかるね。」
「しかし、暑い時期は綿を取ればひんやりしていいんじゃないか?」
「ひんやり系か。それは売れる。じゃ、今の時期は真綿を入れる?
温度を保ってくれて、あったか。」
「くるむものを2種類か?」
「うん。また暑い時期に売り込み行く。
冷たい用の包みを。今は言わないで売ろうかな。」
「どうして?」
「今の時期はあったか系で売れる。で、暑い時期になったら
使わない。へたしたら処分するかもしれない。
で、暑い時期用の包みを売る。処分した人はまた買うしかない。
今回買わなかった人は年中使えるのならいいなと買う。
その時には温かい包みは売らない。
すこし改良したものを次の年に売る。で、大きさが合わないから、
また新しく買うと。どう?」
「「・・・・。」」
「え?」
サイズリニューアルで前バージョンが使えなくなるのは常識だ。
「「悪徳行商人だ!!」」
「ふん!なんとでも!改良していいものにするのは間違いないんだから!」
「いいものなら真似されるぞ?」
「あ!そっか。先に暑い時期用を売り出されたらいやだな。
仕方がない。今回で2種類。これを本職にするわけじゃないからね。」
しかし、よくよく考えれば、このプカプカがどれくらい持つかわからない。
結局あったか系だけで売ることにした。1リングだ。
1万円の低反発クッション。うん。いいものだったら買う。
トックスさんの食品庫にピザを補充。
エビピラフはエビを採ってから。
「あ!ミンクのコート!
これ、ぼちぼち売り出すんですよね?
5着ほど売ってきてもいいですか?たぶん売れる。」
「結構な値段設定にしたぞ?1着30リングで売る。」
「それでも安いですよ。150リングですね。」
「売値が30だからな。仕入れは20としようか。
だから100だな。言っておくが、奥さんに作ったものとは、違う。
あれだとそうだな、200でもいいくらいだな。」
「うん。そうだとおもう。それは一般に売る?お得意さまだけ?」
「200で買う客はそうそういないな。でも買う奴はいるな。」
「それも1着売ってください。」
[ん?奥さんが着るのか?」
「わたしは一番素敵なのがありますよ。それも売れると思う。
もしくは取引次第であげてもいい。その材料に使いたい。」
「それはいいな。だが気をつけろ?相手は女だな?
同じものを出すなよ。それと”今回はこれが入った”っていうんだ。
次は違うものかもしれないし、同じかもしれない。
これしかないって言い方はダメだ。」
「それ!同じ青のものは売ってくれるなっていわれました。」
簡単にレタンとニッケであったことを話した。
魚の袋のことも。
「だろうな。いまは出始めだからいいんだ。
みながみな着るようになればどうってことはないがな。
魚の袋はいい考えだな。毛を処理するのか。
ボットの皮より撥水性はいいはずだからな。」
「そうみたいですね。」
200のコートをさっそく作ってもらう。
マティスが女将のサイズをトックスさんに話していた。
背はわたしより低い。
腰回りはわたしより大きい。胸もだ。
よく観察しているけど、ほかで言うなよ?
あのコートは男女兼用だから問題なかったのだ。
これは150で仕入れ。
全部で250。
お金はある程度持っておかないとさらなるお金儲けはできないね。
わたしはクッションのなかに入れるメッシュ状のゴムを考え、
トックスさんはコート。
その横で、マティスはたぶん明日つけるアクセサリーだ。
トックスさんにアドバイスをもらっている。
トックスさんのそのため息が気になるが、
今に始まったことではないので諦めた。
合わさりの月の日は、砂漠に出ないだけで
一番明るい夜だ。
内陸の街は賑わう。
帰りに、ザバスさんのところにも寄る。
飴とガムも売ろうかなって。
「それはいいな。ここの値段より安く売らなけりゃそれでいい。
そうだ、あのトリヘビも上得意だ。あれが買っていく飴は
すぐに売り切れる。マティスあんたのようだ。
売れる味を知ってるんだな。」
その売れ筋の飴は大量に作っているというので、
それを売ってもらった。
仕入れ値はないが、大量に買うんだからと
どれか一つ商品を持っていけといってくれた。
「悩む!!」
全部の商品を把握しているわけではない。
大体の物は作れる。
しかし、ここで買えるものは一般に普及しているもの。
そこから売れるものができるかもしれない。
欲にかられた目で見てしまうので、
ますますだめだ。
カタログギフトで、いらないのに単価の高いものを選んでしまうような感じ。
必要なものをもらえばいいのに。
結局大きなガラスの器をもらった。
欲の目だ。一番高い単価だ。
「そ、それを選ぶか!」
「えへへへへ。」
「ま、仕方がないな。そういう約束だ。
最近ガラス製品も入ってきたしな。それは大きすぎて
使い勝手が悪いんだ。お貴族様のところでは
もっといいものが行くからな。誰にも売れなかったって奴よ。」
それはいいのか悪いのか。
でも遠慮なくもらうことにした。
サボテンの森に帰り、扉君の家に。
日中、魚の皮の上で日光浴していた石を、
もらったガラスの中に入れる。
水も入れて光ったらきれいだろう。
テーブルの真ん中に置く。
水に入れていないものも。
『目は普通に。海峡石の光も消えて。』
真っ暗。
「・・・何も起きないね。」
いまわたしはマティスに抱っこされている状態だ。
暗いと鼻が利くのかマティスのいい香りがする。
マティスもわたしの首筋に鼻を押し付けてくる。
「ん、こちょばいよ?」
「寝床に行くぞ。」
「んー。」
実験はそのまま終了。
真っ暗なまま手探りで。
と、思ってたのはわたしだけで、マティスは自分だけ見えるようにしていたみたいだ。
おかしいと思った!!
だって、手を伸ばすと恋人繋ぎをしてくれる。
落ちないように、しっかり押さえてくれる、腰を。
「もう!ゆってよ!」
「しかし、いつも愛しい人は目をつぶってるだろ?
同じだろ?」
なんでわかったかというと、やっぱりマティスの目を見たいと思って、
見たいと願った。
そしたら、ばっちり目が合うんだもん。
「そうだけど!」
暗いからって、マティスの要望に
素直に応えていたと思う。
もっと開いてとか。
見えないからかなって思ったけど、見たいからだ!
「あははは!次は明るいところでしような。」
「うん。」
・・・・あ!しまった!
「約束だ。」
ものすごく悪い顔だ!
明るいところは恥ずかしいんよ。
もう!
13
あなたにおすすめの小説
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる