いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

文字の大きさ
408 / 869

408:集中

しおりを挟む


愛しい人が楽しそうに笑っている。
彼女が言う悪い顔という奴だ。
とくに金が絡むときの顔。
とても楽しそうでみているこちらはそれだけでうれしい。

この話を、レタンでご老人にしたのだ。
そうすると、良いな、と言ってくださった。
相手が楽しくしていることに自分が喜べるというのは2番目の幸せだと。
1番は?と聞くと、それは人それぞれだと。
素晴らしい。
その方には歯ブラシを3本差し上げた。

サボテンの森の家に変わりはなく、
いや、森はすくすく育っていた。
キトロスもまた実をつけており彼女を喜ばせた。
妖精の酒を作った逆さの木もしっかり根付き、
これもまた実をつけている。
時季ではないが、砂漠石を埋めたのがよかったのだろうか。
彼女はありがとうと礼を言い、無理はしないでといった。
ああ、彼女を喜ばせるためか。


予定はどうするのか?と聞くと、
瓶の発注をするという。これはすぐだ。
合わさりの月の次の日には欲しい、がんばって作ってもらうよと、
意気込んでいた。
意匠はもう出来ているそうだ。
合わさりの月が出たら、コットワッツの砂漠を廻る。
異変がないか。
マトグラーサの砂漠にはいかない。
渓谷と湖。呪いの森も見に行く。
そのまま、ダカルナの港に行き、魚と海老を。
イリアスの東の海でも魚を。

そのまま砂浜へ。
月が沈むまで、ごそごそ作業だ。
石肉の研究。
魚の下準備をし、魚の袋も作る。
竹細工もだ。
串が大量になくなったからだ。
あとは竹炭と。
ピクトでブラス、彼女が言う竹を仕入れたいそうだ。
これはガイライに話をつけてもらおう。

ゆっくりする暇もない。
それが終われば、月が作る道を歩こうと。

「マティス?悪い顔してるよ?」
「ん?そうか?そのとき私の作った飾りをつけてほしいなと思っただけだ。」
「?それだけ?もちろん。きっと月の光できれいだろうね。
竹細工はわたし一人でできるから、その時どうぞ?」
「いいのか?では、そうさせてもらおう。」
「・・・やっぱり悪い顔をしてるよ?
マティスが楽しいのならわたしもうれしいけど。」
「!そうか!そういってもらえれば私もさらに楽しい。」


─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘


「久しぶりです。遅くにすいません。」

メジャートの器屋さんにやって来た。
ラーメン鉢が山済みだ。
まだ、ラーメン自体はここまで広まっていないが、
スープ皿、具沢山のスープ皿として売っているようだ。
あと、密閉容器も。さまざま大きさで売っている。

「奥さん!あんたはいつでもいいよ!
旦那も今日は一緒なんだな!
ラーメン!早くこっちまで来ないか待ってるんだよ!
ここの食堂やってるやつがコットワッツに行って教えてもらってるんだよ。
もうすぐなんだ!あー、早く食べたいよ!!」
「そうなんですね。楽しみですね。」
「それで?どうした?またいい話?だよな?」
「えへへ、わかりますか?えーとその前に奥さんいらっしゃいます?」
「うちのにか?ちょっと待ってろ!
おーい!ナーチア!例の上客!お客さんがお呼びだ!
来てくれ!」
「はいはい。旦那じゃなくてわたしに用事かい?
わたしは余り器のことはくわしくないよ?」
「いえいえ。ちょっと、これを、見てくださいな。」

小さな樽に入れた化粧水と油だ。
それでも、家に置くには大きい。

「これ!ダカルナのものだね!
樽で買えたのかい?なかなか売ってくれないんだよ?
小さな容器にしか。だから、こっちまで運んでくる間に劣化するんだよ。
樽だとかなり日持ちするっていうのは本当なんだね。
ああ、いい香りだ。
これを売ってくれるから呼んでくれたのかい?
うれしいね。」
「もちろん。お売りします。けど、これ、ここの密封容器に入れたら
さらに売れると思いませんか?」
「!」
「この化粧水を売ってくれた方もいい話だって。
それができたら持って来いって。
それでね、わたしあんまり使ったことないんですよ。
どれくらいの頻度で、どれくらいの量があればいいのかいまいちで。
形は、化粧水と油。すっと細長いのと、ちょっと太いのと。
形が違うと間違わないでしょ?」
「!!」
「でも、あと、もうひとひねりほしい。
それを奥さんに考えてもらおうと思って。」
「!!!」
「なんかないですかね?」
「・・・。」

ものすごく集中して考えてくれているのが分かる。

「おかみさーん。飯は?」

店の若い人たちが奥から出てきた。
ご飯の用意の途中だったんだ。

「・・・・。」

「愛しい人。私が奥で作ってこよう。」
「うん。お願いね。」

きっとラーメンだ。
焼きめしもつけてくれるだろう。



「形はこれでいいと思うわ。
安定感が増すように、底は少し厚めにしてね。」
「なるほど。そうすると重くなりますよ?
持ちあげてまだあると思っても、空だったらがっかりだ。」
「そうね。厚くしたところ、
一カ所だけ薄くしてなんとなく中の残りが透けて見えるように?
これ、できるかしら?あの鉢を軽く薄くするときにうちの人が考えてたの。
わたしは、洗ったりするときそこに何かあたると割れるからダメだっていったの。
でも、化粧水の瓶ならいいんじゃないかしら?
洗うこともないし。丁寧に扱うはずよ?」
「それですね!!この、ここに?まっすぐ?
慣れてきたら透かし柄のようにしてもいいかも?」
「透かし?」
「花びらとか?」
「素敵!!」
「しかし、時間とお金がかかる。なにか、特別な時に送る商品ですね。
普及型として単純な形。
化粧水と油、ひと月で使い切る量で。
この形。大きさは変えてください。
大きくならないように。
女性の私物を置いてる場所に、並べれる大きさ。」
「ええ。わかるわ。」
「さ、交渉です。これを合わさりの月の次の日に取りに来ます。
ダカルナの化粧水屋に売り込んできますよ。
その時、20,20は欲しい。
ここの店のことはそのとき伝えます。
密封容器とおなじ、あとは好きにしてくれていい。
えーと、メジャートのメディケ陶磁屋?
ご主人の名前ですね?
気に入ってくれれば以降注文は来るでしょう?
あとは双方でしてください。
わたしはそれとは別に30、30欲しい。
合計50、50。
先にお金は払います。
おいくらですか?」
「・・・どうしてわたしに?」
「急ぎなんです。ご主人に話してもたぶん乗ってこない。
だっていらないものだもん。それは困る。
奥さんにケツを叩いてほしい。」
「はは!引き受けましょう。
1瓶1リング、化粧水も油入れもね。
100リング。数が出ればもっと安くできると伝えてくれればいい。
それは交渉次第だけどね。」
「了解。では、100リング。
それと、この小樽の化粧水と油は
奥さんの方でお使いください。試しに入れたりするのにもいるでしょう?
いっしょに考えたんですもの。その代金ですね。」
「きゃぁーーーーー!!!」

奥から旦那が出てくる。
そりゃそうだ、奥方の悲鳴だもの。

「あんた!合わさりの月の日まで、店を閉めて!
あんたたち!何食べてるの!え?ラーメン?
わたしも食べるわ!」

すかさず、マティスが出してきてくれた。
こなれたラーメン屋でもこのタイミングで出ないぞ?さすがだ。

「じゃ、合わさりの月の日の次の日に!」

奥さんはうんうん、と手を振ってる。
食べるのに忙しいのだ。
月が昇って半分過ぎてる。
次に昇るのが合わさりの月だ。



「うまくいきそうか?」
「うん。あの奥さんがやってくれると思うよ?」
「どうして奥方に?」
「あの店、物の陳列が見やすかったでしょ?
あれをやってるのが奥さんなんだ。前に聞いたんだ。
よく考えてる。だから、今回のことも旦那さんより奥さんにお願いしたほうが
良いもの出来るかなて。」
「そうか。あの叫び声は?」
「化粧水を渡したの。実際に入れて確かめてもらわないといけないしね。
喜んでくれたみたい。」
「売るのは20,20だろ?残りは?
買わなくてもお願いでできるだろ?」
「それはダメだよ。透かしでちょっと遊ぶけど。
コットワッツの女性陣にあげるんだ。
あとニックさんの姪っ子ちゃんとかにね。」
「それは喜んでもらえるだろうな。」
「うふふ。だったらうれしいな。」



─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘


サボテンの森に戻り、軽く風呂に入り、
少し眠ることになった。彼女だけだが。


(ワイプ?)
(良かった。連絡するところでしたよ)
(彼女は寝ている。起こすな)
(あなただけに連絡することはできないでしょ?今みたいに先に連絡ください)

合わさりの月の前に何か言ってくると思ったから連絡しただけだ。

(用事は?)
(合わさりの月の日、マトグラーサには行きませんね?)
(行かない。ほとんど海で漁ををしている)
(漁?魚ですか?)
(海老だ、小ぶりの。これがうまい)
(なんと!)
(ダカルナで一番高い塩で焼いた。これが一番うまい)
(む!)
(剥いた海老も毛長ポットのチーズに絡めた。これもまたうまい)
(ま!)
(頭はカメりの油?女性が髪の艶出しの為に使うものだが、
それで揚げた。ビールと会うだろうな。ここでは出せなかったが)
(そ!)
(簡単にピザ、彼女が言っていたものだ、それを作ったが、
それはそれでうまかった。エビはいいな。小ぶりのものがいい)
(はー、そうですか。それを取りに行くと)
(そういうことだ)
(マトグラーサの砂漠に行かないのならそれでいいです)
(同じようにあるのだろ?)
(おそらく)
(ああ、間の砂漠、ダカルナ側の村で糞尿泥棒が出たそうだ)
(ほう。それはどこから聞きました?)
(ダカルナ港町ニッケの櫓宿の女将だ。懸賞金のことも詳しく聞いた)
(ニッケのミフィル?)
(そんな名だったな?なんだ、知り合いか?)
(いえ、手堅い情報を売る女で有名です)
(ほう。近いうちにまた行くぞ?)
(どうして?)
(その女の実家が化粧水屋だ。女が顔に塗る奴だ。
それの店をやっている。それを入れる容器を愛しい人が考えた。
必ず持ってこいとな。彼女もその女に疑いはもたれたくないと言っている。
懸賞金の話を聞くのに26リング払ったぞ?)
(どう持っていたんですか?)
(私たちは行商で賞金稼ぎだ。まず、20リングで情報を。
5リングでそのミフィルの見解を、
あと1リングで、砂漠似起きる現象のことを聞いた)
(それ、話してください)


情報は金になる。
あとで請求しよう。


剣のマティスとそのそば近くにいる赤い塊。
生死を問わずマティスが10万、生け捕りで赤い塊が30万。
これには続きがある。
2人とも生きて捕まえることが出来たなら
100万だ。
金にがめつい赤い塊が食いつくか、命乞いのネタになるだろう。


ルポイドの元首の話を西方諸国の王にドルガナが売った話。
マティスのそばにいる赤い塊と、石使いの赤い塊を
混同している考えている。


砂漠はそういうところ。空に上がったり、地に沈んだり。
みなそのことを話さないだけだ。



(そんなところだな)
(よくもそんな話を26で聞きましたね。)
(ん?やはり高いのか?相場が分からなかったからな)
(違いますよ!破格です!安す過ぎる。)
(ガセか?)
(それはない。彼女の信用にかかわる。
何かしました?そのエビを食べさせたとか?)
(いや、トックスの商品を持っているといった。
その話は後で聞くと言われてな。
終わった後、持ってる商品は全て買ってくれた。
強盗に盗られた設定がなければもっと売れただろう)
(ああ、それですね。ほかには?)
(彼女が女将にタオルと油の使い方、顔を揉むんだ。
それと紅を頬に付けていたな。よくわからんが)
(顔を揉む?)
(そうだ、これはレタンの村長の母君にしたんだ。
その話を聞くということで向こうは1リング出した。)
(レタン?ミフィルが話せと?その母親の名はヘラーナ?)
(なんだ?皆有名なのか?)
(彼女も情報屋でした。引退したと聞いてましたがね)
(レタン村の村長は息子で、旦那はなくなったそうだぞ?
で、若い息子が継いでいる)
(なんでその話が入ってこない?)
(知らん!強盗が出る関係じゃないのか?)
(ああ、手が足りませんね。それで?ほかには?
同じ話でいいので、順番に箇条で話してください)
(後で金をもらうからな?)
(もちろん)

強盗の話はしたが、レタンでの話から順番だ。

コートを売り、残りを売り、
強盗、宿、追いかけてきた女、騒がしい店、チーズ屋、プカプカ、
兄弟の話、船での視線、エビ、情報、塩、串焼き、
5人組、襲ってきた6人、砂漠越え、砂漠石、砂トカゲ、サボテン、
迷い除け、10リングの稼ぎ、ピクトでの商売、瓶の製作依頼。
それから、決まっている予定を話す。
瓶を引き取り、仕入れているすべてのものを売る。
それから、ブラスを仕入れて、逆の道だ。
魚の袋を売り、瓶を売り、リンゴの森を抜け、あの櫓宿でゆっくりするのだろう。

(わかりました。では、そこからまたピクトにもどって山脈へ?)
(そうなるな。櫓宿にまで戻らなくていいのだが、
彼女が気にしていたからな。そういうのを後回しにはしたくないのだろう)
(その宿屋の彼、どうなんですか?)
(なかなかだと思う。父親が生きていた時は護衛団だったようだが)
(わかりました。その宿に着いたらまた連絡ください)
(ふん!!10リングだ。用意しておけ!そうだ、エビピラフ、これがうまい)
(なんですか!それ!!)
(ではな!)
(ちょっと!!)


くくく。

どんものか、想像して腹を空かせばいい。

彼女は私にくっついているので、髪をいじりながら話をしていた。
ああ、あの油を使たのだろうか?
いつも以上にしっとりしている。
次は私がしなくてはいけないな。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~

専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。 ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

いい子ちゃんなんて嫌いだわ

F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが 聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。 おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。 どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。 それが優しさだと思ったの?

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~

みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】 事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。 神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。 作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。 「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。 ※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

処理中です...