いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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「いらっしゃい。風呂無し3リング、風呂有り5リング。
今ならどっちも空いてるよ?」
「ああ、知り合いが泊ってると思うんですが、ティスという男です。」
「ああ、あんたがティスさんの知り合いね。聞いてるよ?10階の部屋だ。
そこに案内してくれと言われてる。」
「10階。それはそれは。
ご主人は、あれのことをティスと?よく彼が許しましたね。」
「?なんだ?知り合いじゃないのか?」
「いえいえ。なかなかに気難し男なので。」
「そうか?気のいい人だぞ?」
「そうですか?彼?ちょっとあれなんですが、変なこと言い出したり、
頼んだりしてませんでしたか?」
「・・・あんた?なんだ?」
「ほう!これはいい!では、ちょっと10階まで上がりましょうかね。」
「・・・。」




「ワイプ来たか?」
「ええ。荷重をかけて登ろうにも、3倍以上はダメですね。
底が抜けそうだ。」
「やめろ。クスナの殺気だな今のは?」
「ええ。いいですね。極力警戒心をもたれない気を纏っていたのに、
結構な殺気をもらいましたよ。」
「私だって人を見る。」
「でしょうね。あー、いい匂いだ。」
「ふん。愛しい人はまだ寝ている。静かにしろよ?
ビャク、クー。出てきていいぞ?
そんな胸元に入って苦行のそのものだな。」



ワイプを部屋にいれる。
作った料理は一端収納したのに、鼻が利く奴め。
ビャクとクーは愛しい人の足元に陣取ってしまった。


「彼は何も言いませんでしたよ?」
「そうか。だったらいい。」
「なにをしたんですか?」
「ふん。」
「まぁ、いいでしょう。モウは寝てますね?先月もだ。
ほんとに寝不足だけ?」
「そうだ。少し無理をしたんだ。」

彼女が言う、大失敗の話をする。


「成人前の子供も10リング?最近の話ですよね?」
「知らない話か?」
「ええ。迷い除けを施して砂漠に入るのは、
公表していないですが、そうでしょうね。
しかし、コットワッツでもそうですが、成人前にそんなことさせません。
子供は単純だ。どんな影響が出るかわからない。
昔からそんなことをさせてませんよ。
2か月前?変動後か。」
「そうなるな。変動後、ダカルナはかなり人を動員して石を集めたそうだ。
で、ピクトはそれに乗り遅れたんだろうな。
ルポイドはダルカナから石を買うそうだから。
今からでも石を遅くはないと石を集めているんだろう。」
「ニバーセルの石が2倍ね。もうすぐダカルナの石もそうなりますね。」
「だろうな。」
「ますます、こちらの情報が欲しいですね。
彼をここに呼んでいいですか?」
「話が終われば飯を一緒に食えばいい。」
「いいですね!うまく乗ってくれればいいのですが。
あなたは?どこまで?」
「剣のマティスというのはまだいいな。砂漠の民ティスとモウで。
それが剣のマティスと赤い塊と同じだと気付けばその時は隠しはしない。」
「ではやはりわたしの弟子ですね?」
「・・・・。お前は?資産院のワイプ?」
「それは隠しても意味がない。鍛練のワイプの名がここでどういう風に伝わってるか、
ちょっと楽しみですね。」
「お間抜けなワイプだ、きっと。ああ、これ、強盗団がしていた首輪だ。
外しておいた。大きいものはアヒルのだ。」
「調べてみましょう。ああ、先に10リングと、卵と乳と。」
「私はお前に感謝なぞしていないぞ?」
「?へ?そんなのしなくていいですよ?
される覚えもない。師として敬ってくれればいい。」
「それもない!!」

どこに敬う要素があるんだ?
経験値か?


「さ、扉の向こうの彼に入ってもらいましょうか?防音だけですよね?」
「そうだ、気配は消していない。」


ワイプが部屋に入ると同時に上がってきたのだ。
ずっと息を殺してこちらの様子を探っている。


ワイプが私に向けて殺気をあてる。
それはまずい!!

ドン!!

扉が開き、クスナが飛び込むが、
肝心のワイプは、愛しい人に組み敷かれている。
腰に手をやるな!!

彼女を抱き上げワイプに蹴りを入れる。

「ウゲっ。」
「え?師匠?ふあ?え?うわーーー!!!」


また、寝床の中に潜り込む。
彼女が着ていた、最新作のねぐりじぇだ。
肌触りのいい絹で作っている。動きやすそうでよかった。


「起きたか?大丈夫だ。」
「え?」
「ワイプがクスナを呼ぶのにわざと殺気を出したんだ。
よく寸止めで来たな?褒めたいところだが、
ワイプならそのまま止めなくていいぞ?」
「え?あ、ティス?」
「そうだ。服を着替えてくればいい。
仕切りをしているから向こうから見えないから。」
「うん。」


彼女はビャクとクーに気付くと、抱えて風呂場に行った。



─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘



なんとなくおいしい匂いがしている。
それがなくなった。
残念。
ああ、師匠?話してる内容は分かんない。
でも2人ともいい声だな。
もう少し寝ててもいいかな?


マティス!!

マティスに刺さる殺気を感じ飛び出した。
相手の鳩尾を蹴り上げ、倒れ込むと同時に左ひじで喉を押さえる。

が、マティスに抱きかかえられ、
足元の、わたしが抑え込んだものに蹴りを入れた。


「ウゲっ。」
「え?師匠?ふあ?え?うわーーー!!!」


師匠が笑いながら咽ていた。
え?なんで?しかも何この格好?

ベットに戻る。
あれ?扉君の家の布団だ。あれ?ここどこ?



ほんとに師匠だった。
そう言えば、扉の前にクスナさんも剣を構えていた。

マティスが大丈夫だという。
そうなの?

とりあえず、身支度をしなくては。
ビャクとクーもいる。
2人に話を聞こう。



風呂場に行くと、新しく水が張っている。
海峡石で熱湯をだし、ざぶんと入ろう。
クーとビャクも入る?

ビャクはすーっと泳ぐ。
クーは浮いてるね。アメンボみたいだ。
上からお湯を掛けてやると、喜んだ。

それから聞いた話。
クスナさんをスカウトするそうだ。
で、ビャクは連絡できるよう、クスナさんを覚えるため。
あまり出歩かないクーもたまには外に出たいとついてきたという。

「あ!間の砂漠の砂漠石もあるよ?食べみる?」

クーが嬉しそうだ。
ビャクは自分には?と聞いてくる。

「そうだね。プカプカの和え物は?」

ビャクは酒飲みだ。酒のあてを好む。

「あとで出すよ。待たしちゃ悪いからね。」

マティスが大陸の服だったから、わたしもそれで。
いい匂いもしている。ご飯だ!


風呂には扉が付いている。
その向こうにベット、仕切りとある。

仕切りから顔を出すと、まだ、食事は始まっていなかった。

「師匠?すいませんでした。」
「ああ、モウ。かまいませんよ?
また一段と素早くなりましたね?
逆に避けれなかったのが不覚ですよ。」
「・・・ティスさんと奥さん、
モウさんは本当に鍛錬のワイプ、この人の弟子なんだな?」
「クスナ?何度も言うが、弟子、モウは弟子なのだろう。
が、私は便宜上だ、間違うな。」

コンロだけ出して、エビフライを作っている。
揚げたてがいいものね。

「ああ、そうだな。何度も聞いた。」

何度も否定したんだ。

「で?どうですか?こちらからこのビャクを飛ばします。
その時に返事をくれればいい。そちらから緊急で用事があるときは、
こっちにもいるでしょ?トリヘビ。今日連れて帰りますから。」
「情報は金になる。
それは分かっている。港町にある櫓宿は大抵そうだろう。
だが、ここはニッケの櫓宿とひと括りだ。
ニッケの女将からある程度の情報が入ってくる、それで十分なんだよ。」
「入るのはそうでしょうが、こっちはここの情報が欲しいんですよ。
それを買いたいとね。定期的に。」
「ニッケで買えばいいだろ?」
「ニッケでも買えますが、それでは遅い。彼女は情報を選んで売る。
その選別はこちらでしたいんですよ。彼女が捨てた情報でも
こちらでは価値がある。レタンの村長が死んだ話なんかもそうだ。」
「・・・レタンの村長が死んだのは10年ほど前だよ。
・・・盗賊団とね。ああ、今のじゃない。行商が護衛代をケチったんだ。
2人分しか出せないって。こっちだって商売なんだ。
2人分しか出せないのに、5人は出せない。
腕のいい親父と、レタンの村長が引き受けたよ。
盗賊団は10人、行商も10人。
守るのが手いっぱいだ。盗賊団は全滅したさ。
だけど、その時の怪我が原因で5年前に親父が死んだ。
村長はすぐだな、死んだんだ。
親父が一線を引いて、盗賊団もいなくなって、
護衛団は仕事がなくなった。
兄貴はそれが嫌だったんだろうな、自作自演をするようになった。
親父は知らずに死んだよ。俺も親父が死ぬまで護衛団にいたんだ。
薄々はな、気付いていた。
それで、護衛団も行商人も生きていけるんならいいと思っていた。
行商人も安心を買ってるんだからな。
誰も死なない。誰も泣くものもいない。
だけど、2年前ぐらいからルトウエル団と名乗り始めて、
また寄ると言ってくれた行商人が2度と来ないってことが何回かあった。
決まって、護衛を断った奴だ。
そうだよ、殺されているんだ!!」
「知ってて、気づいて、イリアス王都に報告はしなかたんですね?」
「・・・しない。イリアス王都は税さえ納めればこっちの商売には口を出さない。
兄貴のこともある。お頭って呼ばれて、有頂天になってても兄貴は兄貴だ。
護衛を雇えば盗賊に襲われないって話も広まって、
最近では護衛を雇うことが多かったしな。」
「ではどうして、いまさら兄貴を止める?
剣のマティスがコットワッツの密偵だと嘘をついてまで?」
「あははは。イリアス王は高齢だ。次の後継者争いが始まってる。
コットワッツと頻繁に連絡しあってるのは3番目の王子だ。
この王子が有力なんだ。これが王になってみろ?
こんな不正そのままにしない。みんなつぶされる。
ルトウエルっていうのは1番目の王子だっていう話もあるんだ。
王族公認てな。だが、3番目が王になってみろ?つぶされる。
その前に辞めさせないと。今ある情報を組み立てただけだ。
ああ、あんたには迷惑を掛けたが、俺だってわかる。ほんとに強いんだろ?
モウさんも驚いた。
しかも、鍛錬のワイプの弟子なら納得だ。
あの殺気は鍛錬のワイプで間違いないさ。
剣のマティスと同等と言われていたんだ、鍛錬のワイプは。」

「ふははははは!!」
「納得いかん!!異議ありだ!!」

師匠はご満悦だ。
マティスのご機嫌は急降下。

結局、定期的にここで見聞きした話を
知らせるということで話がまとまった。
情報を売るということに抵抗はないようだ。

「さ、ではこのごちそうをいただきましょうね!!」

「これはエビフライ。」「「エビふらい!」」
「これがエビピラフ。」「「エビぴらふ!」」
「エビの半身焼!ウニ添え!」「「エビの半身焼!ウニ添え!」」
「エビマヨ!」「「エビマヨ!」」「マヨ?」
「白身魚のおさしみ!!」「「白身魚のおさしみ!!」」「生か?」
「エビの頭の唐揚げ。」「エビの頭の唐揚げ!ビールです!!」「この酒うまい!!」
「これはコリコリしてうまい!なまこでもないですね?なんですか?」
「プカプカだ。」
「ぶほ!!!」

師匠が料理の名を聞いては復唱。
同じようにクスナさんも食べていく。
これが海老?小エビ?と驚きながら食べていた。

プカプカで噴き出したのだ。

料理に掛けまいと頑張ったから、
鼻から逆流している。

タオルを渡す。

「げっほ、ゴッホ、うーーー。」
「お茶だ。冷ましているから。」
「すまん。あ、うまい。おちゃ?緑だ。」

「はー、あんた達か?プカプカを買ったのは?
やっぱりニングに騙されたんだな?酒場で笑いの種にされてたぞ?」
「そうですね。ちょっと高い買い物でしたね。できれば生がいいですが。」
「愛しい人、20ほど生の物を仕入れている。」
「すごい!さすがわたしの旦那様だ!!」
「そうだろうそうだろう。ん?続きは?」

ここで、好き好き大好きと言えと?
無理です。

「・・・2人の時に。」
「そうか?ああ、かわいいな愛しい人は。」

ご満悦です。

「20もどうするんだ?え?」
「いや、おいしいですよ?」
「おいしいって。これ?・・・・。」
「ね?あ!ビャク!これなんだけど?」

ビャクがうどんのように啜っている。
そう言えば歯はあるの?丸のみ?
「どう?ワサビ?ああ、それもいいかも。」

要はナマコもそうだが食感なんだ。
うん。ポン酒に合うね。
いや、紹興酒か?


「・・・食べられるんだな。」
「ちょっと手間ですよ?塩で洗って、湯がいて。
たぶん、塩漬けしたほうがいいんだと思うけど。」
「じゃ、乾燥したものは?20リング捨てたのと同じだぞ?」
「いえ、そのお尻に敷いてるもので、絹とか、ゴムとか綿とか使ってるけど、
1個1リングで売れればいいかなと。」
「これ?」

師匠もクスナさんも立ち上がって、クッションを手に取る。

「中、見てもいいか?」
「どうぞ?」

ゴムで口を絞っているだけだ。
椅子に引っ掛けることもできる。

「ガイライ殿が抱えていたのはこれですね?
え?あげたんですか?
モウはガイライ殿も甘いですね。
わたしは買いますよ?20ほど。
資産院と家にね。ビャクとクーの寝床にもいるでしょうから。」
「毎度あり!」
「ほんとだ、プカプカだ。」
「どうですか?各部屋の椅子と、これ、コットワッツのタオル。
お風呂があるところに置けばおすすめですよ?
置いとくと取られちゃうから、ここで売るのがいいですね。
それで持って帰ってもらうとか。
ここで勧めてくださいな。8銀貨で売ってください。
1枚1銀貨の手数料を払いますよ?あ、歯ブラシも1本、4銅貨で。
手数料は1銅貨ですね。」

クッションは師匠に20。
クスナさんは50買ってくれた。すごい!
いや、驚くのは失礼か。
タオルと歯ブラシも30枚、50本置いてくれるそうな。
うまく広まれば直接コットワッツから仕入れてほしい。


うん、お店相手に売るのがいいね。
これからそうしよう。


店のことをほっぽって、ここでご飯まで食べたので、
クスナさんは下に降りていった。
夜の方が忙しいのだ。

「さ、わたしも戻りますよ?
お土産は?エビフライサンド?いいですね!!」

クーはあまり人前に出ないので、
ベットの上で砂漠石を食べていた。

「どうだった?うわ!糸出してくれたの?」

糸が小口が光ってる。糸そのものも。
月光浴をした石だ。光ファイバーのようだ。

「これ、どこの石ですか?間の?
石狩りで石を持ち帰ることはできないでしょ?買いました?」

爆裂を避けて回収した話をする。
それを月光浴したと。

「その石とこの糸の報告を。いつでも結構です。
ああ、操りの糸がこれに集まりますか?クー?」

糸はどれも同じだと答えた。

「同じなんですね。わかりました。」
「クー、素晴らしいぞ!石を渡しておく。
ついでの時でいいから糸を作ってくれるか?」

マティスが食いついてる。
クーもいいよーと軽く答えてる。

「クーちゃん、無理じゃないの?いいの?
うん、ありがとうね。
次はなんか石ではないおいしいもの探してくるね。
味が濃いものがいいんだよね?」

辛い系をリクエストされた。
ワサビ、唐辛子、これ以外か。なんだろ?
驚き、桃の木、山椒の木?

モモが海の物だったからね、山椒も海もんかな?
とにかく気にして探しましょう。













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