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415:居酒屋
しおりを挟む師匠たちは下に降りてトリヘビを預かって帰るという。
「モウ?体の上に乗るのはいいんですが、
その時相手の手を抑え込まないといけませんよ?
思わず手を伸ばしたらあなたの腰にあたって、
ほんとに死ぬところでしたから。」
「はい、師匠。」
「愛しい人だと気付いたのならそのまま大人しく殺されろ!」
「はいはい。では。また。」
「愛しい人?元気になったようだな?
聞くが、湯あみの時にビャクとクーはどうしてた?」
「一緒に入ったよ?クーてば浮くんだよ?」
「・・・。」
「ああ、2人とも女の子だから。」
「そうか!」
いや、知らんけど。
クッションとタオルと歯ブラシはここでは完売としよう。
背負子を空にしないと。
ゴムはこの際仕方がないな。帰りにクスナさん、本人に売りつけよう。
上着もどうかな?
月が沈む前にチーズをもう一度仕入れたいが、
どうするか。
「クスナに頼もう。」
下に降りるとさっそく、タオルを展示しながら収納するところを考えてくれている。
うれしいね。
こんな感じでどうだと提案をすれば、喜んでくれた。
チーズのことをいうと、任せとけと、
この時間から手伝いに来ているものに頼んでくれた。
荷車に樽で4つ。
待ってる間、マティスが棚を、わたしはゴムのすばらしさを営業だ。
そして、中コートと上着も売ることに成功!色違いで2着ずつ!!
「クスナ?」
「いや、欲しいと思っていたんだ。無駄使いじゃない。
もう、大きいものは買わないよ。」
「?」
「あまり派手に金を使うと良からぬ詮索をされるだろ?」
「ああ、そういうことか!でも必要なものだもの。ね?」
師匠から先にお金をもらっているんだ。
100リング。これをクッションとコートでほとんどをわたしたちが奪っている。
いや、商品はいいものだからね。
「そうだよ。くっしょん?あれだってすぐに部屋に入れるわけじゃない。
まずは常連が泊るところにな。」
「この方法どうかな?」
「いいと思うぞ?こっちは売れればそれでいい。
在庫がなくなれば買えばいいんだ。
売れるって分かってからな。」
「常連さんはたぶん2回も、3回も買わないと思いますよ?
もう少し安いもの、汚れたら、雑巾にして使い倒すようなもっと安いものも
作っていくと思います。
その時に、この宿の名前を入れることもできるんで、
そうすれば、毎回手軽に買ってくれると思うんですよ。」
「そうだな。それはいいな。8銀貨はやはり高いからな。
丁寧に使うだろうな。5銅貨くらいか?
それなら水と樹石と一緒に売るのもいいな。」
「5銅貨ぐらいね。ええ、わかりました。コットワッツに戻った時に
提案してみます。」
「繋ぎがあるんだな?コットワッツに。」
「ええ、このコートを作ったトックスさんに気に入ってもらってるんで。
そのトックスさんはコットワッツセの領主様が
ジットカーフから直々に引き抜いたとか。
だから、トックスさんに言えば、伝わるんじゃないかと。」
「そうか。トックスって名はこっちにも伝わってる。
レアルの姐さん、ああ、レアル村の現村長の母親だよ。
姐さんて言わなきゃおっかないんだ。あんたたちのこと聞いて来た。
船に乗ったのかって。乗ったし、また泊りに来てくれるって言っといた。
なんだか喜んでいたよ。で、そのときチーズ屋の娘と鉢合わせてさ。
なんての?一触即発?怖かった。」
「おお、それはなんか想像できます。女の闘い?」
「それだよ。口を挟んだらダメだって、本能で思ったね。」
「それはすごい。ご母堂、ヘレーナさんでしたっけ?彼女はなんと?」
「いやなにも。チーズ屋の娘、ま、娘と言ってもいい年なんだがな、
そいつを上から下まで見て、フフンって。
姐さんはこのトックス製の中コートを着てたんだ。
手にはこの白いコートをな。
それを寒くはないのに、ファサって着てさ、出ていったよ。
そしたら、今度はチーズ屋の娘が同じようにあんたたちのこと聞いてきてさ。
最初に来た時に荷はどれくらいだったかって。
そんなこと覚えていても教えることじゃないし、義理もないが、
そこは正直に答えたよ。」
「あ、教えたんだ。」
「俺もまだ死にたくない。」
「あはははは!それで?」
「で、小さい背負子だけだったって言ったら、すごい顔で出て行った。
よっぽどこの上着が欲しかったんだろ?
あんたたちが荷物を投げ捨てたってことは、
兄貴、いや、強盗団が拾ったてことだ。
でも、強盗はやられて、でも荷物もない。
いや、そんなことはいいんだよ。
ただ、それをあの娘が知ってるってことだ。
・・・チーズ屋もグルなんだな。」
「そうなりますか?」
「そうだろ?ああ、姐さんは違うぞ。
村長、旦那が死んでから元気がなくなって、
兄貴のやり方はダメだって最初から言ってた。
それから疎遠になってたんだ。
姐さんも結構強いんだよ。
姐さんが夜にこっちに来るのを止めなかったてことは
あんたたちは相当強いってことだ。
ああ、でも、姐さん、
なんか、顔色もよくてさ。元気になったみたいでよかったよ。」
「そうですか、それは心配けてみたいですね。
元気だと伝えてくださいね。」
「寄らないのか?」
「ええ、これからまた、ダルカナに行きます。
泊るんならここがいいと思って。」
「そうか!向こうの櫓宿よりこっちの方が景色がいいんだよ!
それは、向こうの方が光が多いってことだけどな!」
「おお!なるほど!!」
こっちの方が田舎だということだ。
自虐的だが2人で大笑いした。
「クスナさん!買ってきましたよ!
あの親父、ほんとうるさいですね!誰が買うんだってうるさくて!」
「客に頼まれたって答えたか?」
「ええ。ご老人にって。」
「それでいい。ほれ!」
1銀貨を投げて渡す。駄賃だ。
「老人?」
「そうしないと詮索されるからな。」
「なるほど。迷惑かけましたね。」
「いや、よくあるよ、こういう使いは。」
「そうですか?ではチーズのお金、30。
あ、これは日持ちする焼き菓子です。さっきの子と食べてくださいな。」
「へー。あ、甘い匂いだ。楽しみだな。
あの料理もうまかった。ノコロルが食えば腰抜かすぞ?」
「同じでしょ?エビにウニを乗せてるのも出ましたよ?」
「違うよ!別もんだよ!
同じだって言ったら旦那に怒られるぞ?」
「うふふふふ。そうですね。うちの人は料理が上手なんですよ。」
「モウさんはしないのか?」
「わたしは味見専門です。」
「あー、いいなー。」
「うふふふふふ。」
マティスがクスナさんを気に入ったのがわかる。
気持ちよく話ができるのだ。
「できたぞ?これでどうだ?」
2人で拍手した。
丸めたタオルが並んでいる。
その棚は扉になっていて、開くとストック入れだ。
歯ブラシの使い方イラスト入り説明書も置いておく。
何枚か置いておくが、一度見れば覚えるだろう。
木板に掘った奴を作っておこう。
「これを陸路で運ぶのか?」
「問題ない。船に乗れば安全だが、
今回はチーズ屋のことと、強盗団のこともある。
陸路でゆっくり進むさ。」
「すまない。」
「向こうで、6人組に襲われている。ああ、それはモウがひとりで相手した。
次が来ても同じだが、お前の兄貴が来ても手加減は出来んからな?」
「・・・かまわない。」
「そうか。ではな。」
荷台を押しながら進む。
「来るかな?」
「わからんな。移動するか?」
「追ってきて、いなかったら、クスナさんの方にいかない?」
「ここに戻ってることさえわからんだろうな。
気付いたとしても遅い。・・・・ほう!そんなことはないな。
追ってくるぞ?」
「どこでだろう?やっぱ、チーズ?」
「見張りを常に置いていたか。いやな気配はなかったがな。
悪意なく、男女連れの行商をみたら教えてくれと言われれば、そこから伝わるか。」
「なるほど。目立つのかな?男女の行商というのは。」
「そんなことはないだろう?夫婦での行商はあると思うぞ?
愛しい人が素晴らしいから目立つんだろう?」
「そんなのティスがかっこいいからでしょ?」
「愛しい人がそういうのなら仕方があるまい。」
「もう!」
「あははははは!」
この会話を追ってくる、アヒルと同じ速度で走ってしている。
荷は収納済み。8倍の荷重。
鍛練です。
ちょっと広いところにでました。
「なんもないね?」
「ああ、ここがプカプカを埋めるところだな。
植物が育たないそうだ。」
「へー、なんでだろうね。水分を蓄えるから?
逆に育ちそうだけどね。まだ来ないよね?ちょっと掘り返してもいい?」
「・・・いいぞ?」
掘ってもなにもない。
完全に分解されてるんだ。ここの土は粘り気があるね。
焼き物とかによさそう?
「この土、持って帰ってもいい?」
「・・・いいぞ?」
マティスはクエッションマークを頭に付けながらも返事をくれる。
土用の袋を作って、古い順に、袋に入ってもらった。5袋。
器屋の奥さん、軍曹に相談してみよう。
「追いついたぞ!自分たちの死に場所を探していたのか。ぐほ!!」
全部で10人。槍術でお相手。荷重は5。
「はっ!!」
「アヒルたち!愛しい人の邪魔はするな!
こっちに!!」
あ!アヒルに囲まれてるマティスがかわいい!
アヒルに振り落とされた男たちがこっちに来るが、
どうなの?
剣なんだけど、子供が良き長さの棒を見つけたら構えるぐらいの拙さ。
こっち槍なんだ、間合いを考えろ!!
「ティス!槍はダメだ!剣で行くよ!」
「・・・いいぞ?」
もう!その頭を少し傾けて困惑気味に返事しない!
可愛いから!!
剣対剣。
少しは鍛錬になるか?
切りかかる時に刃を返しているが、
余計に痛いだろうな。骨は砕けているか?
接骨技術ってどうなんだろう?
内臓系より、砂漠石で治しやすいかな?
「フーっ。」
・・・つまらぬものを切ってしまったって言いたいけど、
うん、やめておこう。
「見事!剣の鍛錬になったな!!」
「しゃーっす。」
アヒルさんたちにも称賛を頂いた。
首輪を回収して、守衛さんのところに行くようにと指示。
もちろん、お水を飲んでもらって、その代わり羽毛ももらっている。
「クスナさんのにーちゃんはいなかったね。」
「そうだな。どこかの村の者なんだろう。」
「あー、指示が来たら、強盗してきまーすってこと?」
「そんなにお手軽に来られると困るがな。
強盗か、護衛か。トリヘビがいるのなら、連絡も簡単だしな。」
「そうか。そこらへん聞いてもらえばよかったね、ビャクに。
いや、知らんがなってことでいいか。」
襲われました。
返り討ちにしました。
これでいい。
これで、また、ダカルナの王都に戻る。
かなり手前から歩けばいい。
「あ!エビの奥さん!」
奥さんと言われるのはうれしいがエビはないだろう?
門に着くと守衛さんに声を掛けられた。
「食べてくれたんですね!ありがとうございます。」
「また売るのかい?違うな、ピクトからもどったんだ?」
「ええ。」
「そうか。では決まりだごとだ。名前と、何をどこで仕入れ、売るのか。
仕入れはここを出るときに報告してくれ。」
「行商ティスとモウだ。
ピクトのブラスの森でブラスを刈った。
それから作った炭と竹細工もの。
それと、コットワッツから急いで取り寄せたタオルとゴムだな。
これを売る。」
「ブラス?ああ、燃料か。食いもんじゃないんだな?残念だな。」
「あの店でまた売ると言ってましたよ?」
「そうか!あれから店は閉まったままだし、
ハロースも来ないからさ。寄るんだろ?早く店を開けろと言ってくれ。」
「はーい。」
ハロース?あの宿屋さんの息子さんの名前だね。
ここでは炭とタオルとゴムだ。
おじさんの宿、レルギーの宿は確かに閉まっていた。
けど、匂いはする。なんか焦げたにおい?
まさか一酸化炭素中毒?
ちょっと!!
「すいません!開けますよ!」
木戸を力任せに開けると、煙がモウモウと。
「どうしました?」
「ゴゲッホ!ゲホ!」
要は竹炭の火加減が難しいということだった。
そうか、わたしたちは無意識においしく焼いてね、とお願いしていたんだな。
それに、簡単に説明はしたが、実際に焼いているところはじっくり見ていなかった。
「いやー、わたしも見よう見まねで。
あれですよ?見て学ぶ?技術を盗む?
そんな感じで。」
「そうだよな。いくらになる?」
「いやいや、確固たるものがあって、教えれるのならお金をいただきますが、
これはなんともあやふやなんで。」
「しかし!」
ここは何でもお金だ。
「では、この竹炭とタオル、ゴム買ってくださいな。」
「タオル!いいよ!この炭もいいな!」
炭はあるんだ。
が、それが木か、竹かの違い。
なら、いっそここは炭火焼き屋さんはどうだろうか?
今日はイタ飯にに行こうと繁華街をは歩いているのに、
なぜか座っている店は店先で海鮮を焼いているお店。
お肉もいいよね?
タオルを客に出すのはもったいないというので、
4つだけ。ゴムも1本。
竹炭はタンス背負子に入る分、魚袋に入って、5リングで買ってくれた。
これは、ちょっと安いんでは?
しかし、仕方がないな。
もう2袋分あるが、これはわたしたち用だな。
あとはここで食事をさせてもらう代わりに
炭の火加減を見てもらいながら、海鮮はないのでお肉を焼いた。
生ではない干し肉だ。
「肉!うまいな!」
「ここで、テーブルで自分で焼いてもらうのもいいですよ?」
軽石で作ったよくある七輪と網。
これを10セット。竹細工の籠系も20枚ほどを背負子から出す。
「自分で焼くから文句も出ないでしょ?
この籠に、エビを並べてね。3匹、いくらって感じで。
お肉も、新鮮ならカンラン敷いて出せばいい。」
「いいな!!」
ということでお買い上げ。
お気に入りの居酒屋ができたかもしれない。
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