いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

文字の大きさ
468 / 869

468:同一人物

しおりを挟む
「はーほんと!いやんなっちゃう!
奥さんはエデトに見てほしかたんだよ。いろいろね。
気持ちがわかってくれてても、髪型変えたり、紅色かえたりしたら
見てほしいじゃん?自分の気持ちだけに機敏ならいいよ?
たぶんみんなの気持ちも匂いでわかってるんだ。
博愛はないものと同じだからね。自分だけ見てほしいってのあるだろよ。
それが緑の目ならなおさらだ。」
「では、どうしてこうなったんだ?」
「ん?そのままでしょ?鼻がいいんなら見つけるのもたやすいってさ。コクが。
で、奥さんはどうせ、自分を見てくれないんなら、このまま寿命まで。
研究してたっていうから、眠り続けるだけって知ってたのかもしれんよ?
予想はしてたか、死んでもいいって思ったかもしれないけどね。
で、お間抜けエデトもそのままだ。ずっといっしょにいたいっておもったから、
2人でそのまま?緑の目の対象はやっぱり緑の目。独占欲は強いんよ。」

お風呂に入って身支度中。
セサミンは戻ってお仕事。
護衛赤い塊なので、悪役夫婦の恰好です。

持ってきた荷物があるから荷車も2台。
これを曳きます。

用意ができたら、砂漠の入口から。
3兄弟は、ちゃんと出国済み。

「ニバーセルが領国、コットワッツ領、領主セサミナ様だ。
元首エデト殿のお召しにより参上した。
我ら2人は護衛赤い塊と呼ばれしもの。
案内願いたい。」
「遠路はるばるようこそ。
案内仕ります。
?馬は?」
「月の影響が出ない砂漠の端で待機している。心配ご無用。」
「そうでございますか。では。
?その荷は?」
「商談の品だ。我らが運ぶので心配ご無用。」
「そうでございますか。では。
?寒くはございませんか?」
「テルマ殿!」
「あはははは!すまない。
いや、本当に申し訳ない。」
「いえ。目の見え方の件は、後になってから言われても
こまりますよね。
わたしくしも気付きませんでしたし。後からは何とでもいえますから。」
「いや、思えば、思い当たることも多々ある。
可愛そうなことをした。」
「それ、子供には禁句ですよ。親にそういわれると子は何も言えない。
子は許すしかないから。」
「そうか、そうだな。」
「今を、これからを楽しんでください。」
「ああ、そうだな。まさしく。」


出迎えは、テルマとアサギリの4頭。
アコにセサミン、サコにテルマ、
ギコとリコが荷を引いてくれる。
アコの両隣にわたし達。
その前をテルマが先導。

街道を結構な人が出迎えてくれている。
結構恥ずかしい。
セサミンはさすがに愛想を振りまいている。
わたしとマティスは真顔だ。護衛だから。
だけど、マティスはわたしのさっきの姿をほめちぎっている。
うんうん、ありがとう。

(しかし、どうしてそこまでエデトをかまう?)
(そうだね、なんでだろうね?)
(わからない?)
(うん、わかんないや)
(そうか)


なんでだろうね?
自分と似てる?
親に遠慮してるところが似てる?
それは誰だってあるだろう。
緑の目の対象者だから?
そんなの分からない話だ。
ニバーセルに赤い塊を出せなんて小狡いことを考えること?
先に祖父や、父親をどう丸め込んだか知らないけど、
わたしがいうことを先回りして手を打ってたこと?
違うな。
なにかしらに必死だったからだ。
そういう人は嫌いではないな。


それをマティスに伝える。
マティスはそうかとだけ。
うふふふ。マティスがエデトを嫌ってないのもあるよ?
また、そうかとだけ。


緑の目は不思議だね。
研究してほしいとおもったけど、不思議なままでいいや。
マティスはマティスだから。




館に到着。
控室は1の部屋。
商談の品は別室で並べてくれるそうだ。
食事が終われば、皆に見せてくれるそうで、
前回来ていた人たちも来ていると。
ほぼ身内だ。ドルガナ関係者がいないだけ。

案内の方は、ピヨピヨで爆笑した女官だ。
わたしと気付いていないのか。


「お呼びいたしますので、
それまで、おくつろぎ下さいませ。」

と、セサミンに紅茶を入れて、退室していく。
部屋を出るときに、扉を先に開ける。
嬉しそうにこちらを見たので、


「ひよっこ、ピヨピヨ。」
「ぶふーーー!え?うそ!あ!失礼しました。」

走って逃げていった。
あはははは!


「姉さん?何やってるんですか?」
「いや、あの人に受ける定番文句なんだよ、言っとかないと。」
「そうなのですか?合わさりの月が終わるまで、ここに泊ることになるのですが、
姉さんたちは?やはり砂漠に?」
「うん。廻るよ?マトグラーサ以外。」
「わたしもご一緒できないでしょうか?」
「んー、難しいね。師匠も辛そうだったよ?
戻って何かするって欲をもってないとダメだ。
それでも、何かしたいって欲がすぐにできるならいい。
それが、自分の奥底にないかあるってわかる?
殺人衝動とかだったら困る。
ああ、でもそうか。領主の力で制御できるのか?」
「ええ。おそらくは。しかし、それはコットワッツの砂漠だけかもしれないです。」
「んーそれはないんじゃないの?だって、コットワッツの領土じゃないもの。
どう思う?マティス?」
「そうだな。コットワッツの砂漠に行って、そこで大丈夫なら、次に行こうか?
間の砂漠、中央西、中央東だ。我慢するな?
必ず変調が出たら言え?いいな?」
「はい!」
「なんか、施すの?あのとき、ルグは普通だったよね?」
「ルグには、いつも通りと。それが一番石を消費しますね。
わたしはいいとして、ルグに何かあれば困りますから。
わたし自身にはなにも。集めてもらう領民には、
ただ石を集めてもらう。欲望は出ない、それが仕事だと。
本人たちもそう思っていますし、欲望は出ないと思っていますから、
小さな石で。」
「なるほどね。領主の力はあるよ、もちろん。
けど、本人の思い込みも大事なんだ。
集める人は、安心安全な石を集めるお仕事、わーいいって思ってるし、
ルグはまじめだから、何があろうとセサミンを守る、惑わされないって思ってる。
あのハゲチャビンとドーガーはいれてないでしょ?砂漠に。」
「ドーガーはまだ若いと。ハゲチャビン?ああ、あれはああだったので。」


やっぱり、石は切っ掛けだね。
んー、でもそれがずっとだから、変えようがないか。

「今日戻った時の報告ですが、ああ、樹石の収納箱は親方主導で開発します。
草原の民が持ってきたそうです。サイを。
王都には1500で売ったが、特別に1200でどうだとね。
わたしが持って帰ると言ってるし、そんな高いのはけないと。
前回の金額、倍ですけどね、それならといったら、二度と来るかといわれたと。」
「王都に20納めて、また20狩るって話だったんだよね?
ばれて売れなくなるから1500で売ったんじゃなくて、
そんなこと知らないで売ったのかな?
で、抜け駆け?」
「調べる気も起きない。」
「そうだよね?んー、でもさ、草原の民はやっぱりコットワッツ領民でしょ?
他から見れば。なん癖つけられない?」
「!!」
「それでなくても、湿地の件で向こうはやられたーって思ってるから。
いや、勝手にやられてるんだけどね。」
「ど、どうしましょうか?いまから、あの領地は捨てる?
受け取る相手がいないと切り捨てられない。」
「ワイプに連絡する。うまく、肉の砂出し方法を伝えろと。」
「お願いします。」


マティスが師匠と話してる。むー、また2人だけだ。

「姉さん?なんて?」
「ん?わかんない。2人で話してるよ。
ほら、あの顔。きっと、なにかしら自慢してるんだよ。」
「あー、あの顔。なるほど。」
「だから、話が終わったらこう一緒に言おう。
・・・・、ね?」
「ええ、わかりました。」







「ふふふふ。あれに任せておけばいい。
セサミナ、心配するな。」
「兄さん!ありがとうございます。
兄さんが言えば、すぐにワイプ殿は動いてくれるんですね?」
「当たり前だろう?」
「さすがです!」
「ほんと!さすがマティスだ!」

「「好き好き大好き!」」

「ぶはははははは!!!いいな!」

かわいいな!もう!!





─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘


(ワイプ!)
(何かありましたか?モウは?)
(問題ない。コットワッツのことだ)
(湿地の税?砂漠の領地化?湿地の税はそのまま、
新領地はどうしようもないですよ?)
(それはいいんだ。肉のことだ。ジャリ肉)
(ああ、また新たに20頭か買うとか。予算を請求されましたよ?)
(それだ。その肉が食べれないとわかれば、
コットワッツになん癖がつく
草原の民の住んでいる土地はコットワッツ領だから)
(それはないでしょう?だったら、
肉の代金はコットワッツに払っている)
(ないと言い切れるか?)
(・・・あり得ますね)
(先に肉の砂抜きの方法を伝えろ。それで解決だ)
(また、あなた、無茶なことをいう)
(ふふふ。もっとうまい肉がある)
(え?クジラ?)
(違う、サイでだ。サイなのに、今まで食べたサイよりうまい)
(ほんとですか?)
(ルグかドーガーに聞いてみろ。先に食べているからな)
(どうしてわたしは食べてないんですか!!)
(あと、いままでの肉でも、もっとうまく食える方法もある。
これはセサミナと3人しかしらん)
(な!)
(うまい刺身とうまいアイスの食べ方もだ)
(なんと!!あなた方はなにをしてるんですか?食べ歩き?
連れていきなさいよ!)
(ちなみに今、ルポイドだ。おそらくクジラ肉はでる)
(かー、なんなんですか!)
(ジャリ肉の処理の仕方をそれとなく伝えろ。そうすれば、
うまい肉は食えるぞ?)
(はいはい、わかりました。すぐにでも、伝えましょう)
(そうだ、すぐだぞ)
(ええ。それで?問題はないんですね?ほかに?)
(問題か?エデトが2回目の脳天攻撃を受けていた)
(またなんかしでかしたんですか?)
(あの時の愛しい人は凛々しかった)
(はいはい、ほかには?)
(ん?セサミナがドロインという女性に、ああ、かなり年配だがな、
その方にタトーロインとよんで怒られた。中央のタトーロイン卿だと。
知っているか?)
(え?まだ、ご存命で?)
(そうだ、そういって本人にここを死に場所にするのかと)
(うわー。そうですか。あとは?)
(ん?東の砂漠に岩塩が出た。知ってるか?)
(ええ。それは知っています。変動のすぐ後ぐらいですよ?)
(では、変動後、東の砂漠から砂漠石は出ているのか?
減ってる?増えている?)
(産出量は調べ切っていませんね。どうして?)
(砂漠石は地下水脈に乗って移動する。水が流れていれば、塩は溶ける)
(理屈は分かりますが?)
(その水に溶けない岩塩が海側に出てきた。水の流れが変わったんだ。
いままで取れていた砂漠石の水脈が動けば、
石は取れないか逆に取れるか疑問だろ?)
(・・・。)
(西では大掛かりな採取があるんだろ?東は?)
(同じようになると話は出ています)
(そうか。取れなくなったからか、西もするから東もするのか)
(調べておきましょう)
(ああ、それと、ダカルナの王が探しているのは間違いなさそうだ
声を取った。送っておこう)
(!あ、これ?)
(いったか?調べておいてくれ。ではな、ジャリ肉の件わすれるな?)
(わかりました)




─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘




晩餐会は終始和やかに。
赤い服、それも体のラインがもろに出るものだが、
ドレスだってそうなのだ、問題ないと思いたい。

護衛だが、前回同様、テルマの孫、わたしの子供だと、
着席、同様の食事を楽しむことができた。
クジラ肉うんまい!

あとは、センス良く並べられた、コットワッツの商品を
セサミンがセンス良く説明していく。
わたしとマティスもだ。
前回不快な思いさせしまって申し訳ないと、
小さなダイヤのルースを。
お好きなように加工してくださいと6人の女性に配った。
一粒だから、ペンダントか指輪?ブローチ?

「いえ、耳飾りでもよろしいかと。
なにも、両耳に同じ飾りをしなくてもいいと思うのですよ。
なにか、統一性のある意匠なら。
しかし、そうですね。もう一粒あれば、さらに映えますね。
他の石も。
それはどうか、コットワッツでお買い上げを。」
「青のドレスをお持ちではないのですか?
ニバーセル、武の大会後の懇親会でお披露目されたとか。
そのあまりの美しさに、みながこぞって青いドレスを。
それは、セサミナ様の奥方様?」
「いえ、兄のマティスの唯一の伴侶、わたしの姉上ですよ?
わたしの妻たちではとても着こなせませんから。」
「ま!マティス様の?あら?マティス様の伴侶はモウ様でしょ?
あら?前回の緑のドレスも素敵でしたが、
今回の赤の意匠はそれは勇ましくて。
わたしの想像とすこし違いますわ。」
「そうですか?どれも姉上にピッタリな意匠ですよ?姉上!」
「はい、セサミナ様。」
「姉上、今、青のドレスの話を。」
「あはははは!お恥ずかしい話ですね。」
「モウ様?それはどうして?」
「わたしくしの背中が、色とりどりの石で飾られていましてね、
皆が背中を見るんですよ。視線を感じますから、振り返りますよね?
で、皆が驚かれる。わたしくしも、装飾の宣伝をしませんといけない。
説明は難しいので、言葉は悪いのですが、愛想笑いもしなくてはと、
笑いますでしょ?そうするとまた、皆さんが驚かれる。
なんでしょうか?
ここで和やかに笑えるような笑顔ではなかったのでしょう。
ああ、ライガー殿!あの時ライガー殿は大会の優勝者ですから、
当然わたくしの姿を見てますし、驚かれてましたよ。
ライガー殿?あれはどうしてでしょうか?」

ライガーはまた私わたしの姿を見て固まったので、
ここで、つるし上げだ。

「・・・モウ殿は身に付けるもので、印象が変わられます。
緑のドレスも、今のいでたちも、青のドレスの時とはまた違いますから。
同一人物だと思えないので。それでですね。」

なるほど、無難に逃げるな。

「愛しい人?着替えてくれば?私も、もう一度見たい。
荷の中にちゃんと入れているから。」

着た方がいいの?

「姉上、どうそ着替えてきてください。
そうすれば、ここにいる方たちだけでも、
青のドレスがマティスの好みではなく、
マティスの伴侶が青いドレスを着ていたということが
わかるでしょう。」

なるほど。

「モウ、わたしも見たいな。ね?父上。」
「そうだな。モウ、見せておくれ。」
「テルマおじいさまがそうおっしゃるのでしたら。」


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~

専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。 ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

目の前で始まった断罪イベントが理不尽すぎたので口出ししたら巻き込まれた結果、何故か王子から求婚されました

歌龍吟伶
恋愛
私、ティーリャ。王都学校の二年生。 卒業生を送る会が終わった瞬間に先輩が婚約破棄の断罪イベントを始めた。 理不尽すぎてイライラしたから口を挟んだら、お前も同罪だ!って謎のトバッチリ…マジないわー。 …と思ったら何故か王子様に気に入られちゃってプロポーズされたお話。 全二話で完結します、予約投稿済み

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~

みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】 事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。 神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。 作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。 「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。 ※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

処理中です...