いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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477:百薬

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かいもーん

これはマティスのお仕事です。

3人ともコクから降りています。
セサミンだけ乗せるということは、
コク的にできないと言われたのだ。


コクは前回の会合でボルタオネの馬として来てるけど、
今度はコットワッツからってことでいいの?と聞いた。
うちの領内にいたのでうちの馬です。
と、セサミンは言い切った。

「ボルタオネの人が返せっていわない?」
「言ったらそうですかって。」
「え?返すの?」
「いえ、コクは自由なんでしょ?馬の所有権はあいまいですよ?
マトグラーサからリグナを買ったと聞きましたが、
そこは軍部の立場だからですよ。
わたしだったら払いませんね。馬がいたいところに所有権がある。」
「うわー。それ、セサミンだけ?ほかの人も共通?」
「共通ですよ?」

と、笑顔で言われた。
あとで、ホー姐に聞こう。
だってそうなると、スーがいたいところは師匠のところになるから。

じゃ、問題ないねと、開門の儀式。

今回は早めに到着です。
明後日にはルグたちが来ます。
で、謁見、会合。
今回は夜会に呼ばれていますよ。
会合が終わってからです。
会合前の根回しには参加できていません。
ラルトルガのファンファンは領主に戻ったので、
会合にもしれっと出てくるそうだ。
ナソニールは弟さんが代理で。
ボルタオネは新領主のお披露目。
分隊の話。
赤い塊の話も出てくるだろう。


『もんどー
汝、どこからきて、何用でニバーセルが王都の門を叩くか!』

『コットワッツが領主一行、領主セサミナ、
我ら2人は護衛として雇われしもの、2人で赤い塊と呼ばれている。
門を叩くは会合出席のため。
門戸を開き、我らを通せ!』

『赤い塊と申されるか?異国の石使い?』
『同じ名は多々あろう。我らは護衛だ。』


『承知!通りませー』



馬はこちらで世話をする。
見送りも不要。
我らの逗留地はニバーセル資産院が定めた場所なので。

コクに乗って移動。
師匠の家が見えて来たけど、
廻りは相変わらず森だね。乾季だから、少し、葉っぱに元気がないな。
・・・虫はいずこに?
コクはそのまま散歩に。
用事があれば呼んでくれと、馬は基本的に自由だ。

「トックスさんの提案で、商品が見やすく展示できるようにしています。
今回は夜会に呼ばれるほうですが、見たいと、先に購入したいという人たちの為ですね。
宝飾も展示しています。販売は次回から。
タオル、ゴム、冷蔵庫、冷凍庫は今回先行で売ります。」
「もどったら、すぐに一般発売?」
「そうなりますね。」
「いいね!」
「あの3人は?」
「どうなったかな?鍛練場に掘り込んだだけだから。」
「ワイプ殿に連絡は?」
「一応したよ?3人鍛練場にほりこむけど、ほっといってって。」
「そのままですね。」
「ちょっと、空いてる部屋に呼ぶね。」


びしょ濡れのままだとかわいそうなので、乾かし小奇麗に。
マティスに頼んで、なにか暖かいもの。
で、ここがどこかわからないように、ちょっと怪しげな雰囲気を。
といっても砂漠石で覆って、壁が見えないようにしただけ。
で、わたしは赤い塊か?どうしようかな?


「べっかんこにアヒルの面でいいのでは?」

料理ができるのを待ちながら相談してみた。

「なんですそれ?」
「んーべっかんこはべっかんこ。
お面は新たに作ろう。
大道芸人青いアヒルはまだまだ、あれで稼ぐつもりだからね。」
「そ、そうなんですか?それで、あの3人に酒を?」
「そう。お酒と、新米と、ポンプと、当座のお金?
それを持たせて、あの場所に送り返すよ。
お酒好きの金持ちってことで。頑張ってみろって。
だめなら仕方がないけど。」
「寛大ですね。」
「お酒ができるためならね!」
「血が出たときは驚きました。」
「そう?あれ、プニカ。結構本物っぽかったでしょ?」
「ええ。」
「匂いでわかるぞ?」
「それはマティスか、師匠ぐらいだよ。でも、改良の余地ありだね。
もっと生臭くするとか?」
「血抜きをした、豚の血を使えば?」
「あ、ダメ。わたしがダメ。想像しただけでダメ。
しらないところで噴き出るのはいいけど、それを見るのはいやだし、
返り血で浴びるのも嫌だ。」
「なるほど。」

ごそごそと面を作る。

「今度は目元を隠す仮面を付けようか?
謎めいていいよ?ちょっと宝石もつけて。」

仮面舞踏会のようなもの。なんだっけ?マスカレード?
「いいな!作ってみよう。」

マティスに作ってもらったのは、ルーが教えてくれたポトフだ。
お肉も芋も入ってる。
一般的なもの。
でも、丁寧に灰汁を取ってるからおいしい。これも好き。

べっかんこの衣装に、いかにもなお面。

「どう? 」

「「・・・・。」」

「ウラウラウラ アー!ベッカンコー!!」
「「ぶははははははは!!!」」

おー、コットワッツ兄弟よ、
笑い死とは情けない。





─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘


『起きろ!ほれ!起きろ!!』

槍先で頭をこつんこつんと叩いていく。

「え?うわ!!!あ、あれ?」
「しんだ?」
「どこ?え?うわーーーー!!!」


『黙れ。うるさくしてはいけない。
ほれ、座って。まずはお食べ。温かいままもらってきたんだ。
死んだ?そうだな、死んだな。だから、何を食べても死にはしない。』


恐る恐る座り、3つ用意した皿のポトフを食べは始める。
食べないと殺されるとでも思ったのだろう。
ものすごい決意の顔をで口に入れた。
それは、最初だけだ。

パンとチーズとがっついて食べる。

『ほれ、これもお飲み?』

日本酒、冷酒だ。水の如し。


「「「!!!」」」

『酒だ。お前たちも酒を造っていたそうだな?
わしはお前たちが川に捨てられた場所あたりをたまたま通りかかってな。
ちょっと話は聞いたのよ。
水が出ないか?これはな、わしのところでよく飲んでいた酒なんだ。
きれいな水、おいしい水と米で作られているということは知ってるんだが、
作り方は知らん。いつも飲むだけだったからな。』

「・・・この酒を?飲むだけ?」
『我は道楽者でな。まま、金は湯水ほどはないが、ある程度あるのだ。
だから、お前たち?これを作ってくれないか?
見本の酒と米、水を地下から吸い出すポンプ、これな。
長く伸ばして地中に突き刺して、こう、ワキワキ動かすと水を吸い上げる。
最近売り出したものらしい。
それを、ま、3人か。300リング出そうかな。
当面は暮らせるだろ?ダメなら仕方がないが、あの強盗はダメだな。
剣なんか持ったことがあるのか?ないだろ?
あの護衛もな、血糊をお前たちの懐にいれ、
我を確認したから川に掘り込んだんだぞ?
でないと、後から来た者たちに殺されてるわな。』

「・・・・。」
『約束はせんでいい。とにかく生きてたんだ。
もうけもうけと生きればいい。同じようなことをするとなったら、
つぎは容赦なく切り刻まれるだろうな。
それはわしのしったことではない。』
「・・・・。」
『名も聞かぬし、聞くな。今はな。
うまくできたら、べっかんこ、と呼んでくれ。あ!名乗ってもうたか!
あはははは!内緒じゃ、内緒。』
「・・・・。」
『ん?なんだ?』
「米?どこの?」
『んー、どこだ?ラルトルガ?いや、コットワッツに組み込まれたところか?
そこの新米だそうだ。一番うまいらしいぞ?
で、カビが生えるらしい。我はそれが怪しいと思ってるんだ、酒造りにな。
チーズだってそうだろ?発酵?わからんな。
ま、うまい水が出て、酒ができるならいいな。
米を使わぬなら食えばいい。無駄にするな。
米1粒に7人の神が宿ると聞くぞ?
くくく。よほど小さき神よな。ありがたいことだ。』
「・・・・。」
『ほれ、送ろうか?荷物は持てよ。
ん、干し肉とチーズと水はある。3人分な。
これ、いいだろ?アーリアの水筒。
ほんとはな、この中に酒を入れたいんよ。
で、こうやって飲むの。くくく。いいなー。』

目指せリアル酔拳だ!

「・・・べっかんこ。」
「内緒じゃ、内緒。出来上がるまで呼ぶな?」
「・・・・。」
『ほれ、送ろう。持ったか?』
「・・・なぜ?」
『あははは!一般人を襲わなかった。
殺ろされないと言われたが、それで死んでもいいとおもった。
違うか?
だったら、お前らの命はあれのもの。
あれに託された、このベッカンコのもの。
それだけだ。が、好きに生きればいい。強盗以外だ。』
「・・・・。」
『戻れ!そなたたちの生きし地に。
うまき水があふれていようぞ!
その水は、命の水となる。酒は百薬の長!
ただし、呑み過ぎるなとな!あはははははは!!!』









「姉さんは甘いですね。」
「そうだな。甘さもあるが、あの酒を皆に飲ませたいのだろう?
ビールも作りたいと言っていたがな。また違うのだろうな。」
「あの3人組が本当に強盗だったらどうしていたんでしょうか?」
「問題ないだろう?血糊が本当の血だったというだけだ。」
「なるほど。」


愛しい人がべっかんことなって、話をしている間、
セサミナと料理を作る。
明日の分だ。
今日はハンバーグ屋に行く。
明日はピザだ。ピザと鳥肉を油で揚げたもの。
愛しい人曰く、じゃんくで行こう!とのこと。
その準備だ。

じゃんくというのは太りそうだ、ということらしい。
その分鍛練をすればいいのだが、肌にも良くないとか。
しかし、食べたいと。わからんな。
肌なら磨けばいい。

仕入れたチーズはうまくとろける。
あとは鳥の手羽元を油で揚げる。
2度揚げするので、1度揚げて、そのまま収納。
芋もだ。
茹でてつぶし、王都のソース、我々は誰もそう呼ばないが、
マヨネーズをからめているのが好きだ。
が、ニックも来るのであろう、酒のあても用意する。
さしみ、生だ。あの岩塩の皿で。
貝の身の廻りのひもと呼んでいたものも乾燥させて、
炙るそうだ。


「誰か来たな。」
「夜会の誘いでしょうか?」
「いや、他領主ではないな。」

前回と同様に膜を張ることはしていない。
誰でもやってくることが出来る。
館には入れないが。

「終わったよー!」

愛しい人が戻ってきた。
衣装は着替えているな。


「愛し人はここに。客だ。
私が応対する。」
「はい。」

今回は必ず、王都にいる間はセサミナの傍に付くことにしている。
愛しい人が護衛だからね、という。



「何用でございますか?」
「ここはコットワッツ領、領主セサミナ様の滞在の館でございましょうか?」
「ええ。コットワッツ領の滞在地はこの地、この館だと決められております。」
「そうでしたね。申し遅れました。わたくし、中央院事務部のクロモと申します。
セサミナ様に折り入ってご相談したいことがあるのですが?」
「・・・中央院からの話はまず文書での通達があるはずですが?」
「いえ、これは個人的な話、相談事となります。」
「個人的なことならなおさら、セサミナ様のお手を煩わすことはできませんが?」
「兄上!かまいませんよ!ちょうどお茶をいれたところです。
姉上が休憩しようと。」
「・・・セサミナ?いっただろう?呼び方は気を付けろと?」
「ええ。だけど、館内でしたらかまわないでしょ?
さ、クロモ殿、中に。」

「審判殿ですね!お久しぶりです。
あの時の締めのお言葉!良き言葉でした!
後の懇親会で、中央院院長殿もほめていらっしゃいましたよ!」


愛しい人が愛想よく話しかける。
愛しい人は本来、このような感じなのだ。
褒めてくれる。称賛してくれる。心から。


「あ!モウ殿ですね!これはこれは、今日はまた一段と勇ましい。
桃色のドレスとはまた違った美しさだ。いや、あのドレスは可愛らしさですね。
今回もセサミナ様の護衛に?」
「ええ。さ、どうぞ。コーヒーなんですが、ちょっと甘いものですよ。」


コーヒーの香りだ。
が、なにやら泡?泡が浮いている。

「温めて泡立てた乳を入れてるんですよ。砂糖を入れなくても乳の甘さがでますが、
わたしは足しますけどね、蜜を。甘いのがいいんですよ。」

蜜はテオブロマだ。
スプーンですくって、くるりと、白い泡の上に落とす。

「ん?ああ!セサミナ様!わたしが!」


セサミナのカップの上に、手早く、蜜を落とす。
丸い笑っている顔だ。

「マティスにもね。」

はーとの形。好きだという印だ。


「クロモ殿にも。」

花の形だ。よくできましたという意味らしい。



「これは面白い!飲むのは?混ぜて?なるほど!」

「「「「!」」」」
「「「「あはははははは!」」」」


みなが、口の周りに白いものを付けている。


「泡をもっと、つぶすか、寄せないとダメみたい。
ふふふ。でもおいしい。」

愛しい人の正面に座ってよかった。
かわいらしい。
ん?それをクロモも見ることになったか。
感謝してもらいたいな。



「珍しきものをいただきました。
コットワッツの振る舞いものは、どれもこれも初めて食べるもの。
そしてうまいもの。体験できたことを感謝いたします。」
「いえ、クロモ殿。この蜜はルポイドで最近売り出したもの。
なんでも、テオブロマ、ええ、今出回り始めてますね。
あの皮を絞ったものだそうですよ?ここに来る前にルポイドに寄りましたので、
それで購入しました。
他領もそうですが、他国には知らないものが沢山あります。
いまさらながら、もっと交流せねばと思っているところですよ。
それで?なにかわたしに相談事?個人的に?」
「・・・セサミナ様が一番おいしいものを知っていると思うのです。
このニバーセルで。」
「?そんなことはないでしょう?」
「いいえ!ハンバーグもラーメンも!プリンもです!
これらはみなコットワッツから!」
「わたしの尊敬するかたの考えなのですが、
腹がすいてはろくなことを考えないと、腹満ちて、こころの安寧がある。
なるほどとおもいました。腹も満ち、心が満たされ、それで、儲けにつながるのは、
目に見える政策として領民に受けがいい。
砂漠石が出なくなったコットワッツの領民は不安だったでしょうから。
別の産業が軌道に乗るまでの、言葉がわるいですが、目くらましですよ。
次に繋げていかないといけません。」
「ええ、そうです。次は?冷凍庫、冷蔵庫?
お話はこちらまで当然届いています。さすがとしか。
いえ、今回の相談はそのようなこととではないのです。」
「?手短に、お願いします。」
「ニバーセルで一番うまい肉というのは何だと思いますか?」
「サイですか?我が領の草原で獲れますね。
我が領国とはなっていますが、その土地、そこに住むもの、
そこから発生する動植物は管理はしていない。」
「そうですね。そのような領土は各地にある。
今回の会合で、おそらく、王都から買い取りの打診があると思います。」
「ほう!それはありがたい。サイが目的ですか?」
「ええ、しかし、それを断って頂きたいのです。」
「?これはまさしく個人的な話ですね。
あの土地の税金はそれなりにあるんですよ?それが浮く。
それ、あなたが負担してくれるんですか?」
「・・・・・。」
「さて、詳しく話していただきましょうか?」
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