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550:杖
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「あの2人のドレスもあんたに頼みたいが、
こっちの付き合いもあるからね。だけど、この上着は着せてやりたいねぇ。
頼めるかい?」
「かまわないよ。下のドレスは?どんな?一着1000だぞ?」
サイズとかはいいんだ。
いや、待て!1000?え?1000なんだ。
「1000?
そもそもこれ、何の毛皮なんだい?」
「モウ?悪いが、30と、200のを出してくれ。」
「はーい。」
トルソーを出して、30のもの、200のものを出した。
「なるほどね。1000だね。かまわないよ。
で、これは何の毛皮だい?」
「それは言えないね。ミンクのコートってことで売り出してる。」
「言えないのかい?雨の夜会に着てくるのは?」
「あんたと、その孫娘達とモウだな。もしかしたら、30を着てくるかも知らないが、
どうだろうか?200は?モウ?」
「あれからなんとも。でも、ちい兄が宝石類を売り出すよ?
その時、一緒に売り出すほうがいいかなって。」
「そうだな。かまわないか?」
「もちろん。ニバーセルの王都で売れるほうがいいよ。」
「売り出しがあるのかい?宝石?」
「あの背中の石です。あれを大々的に。」
「いつ?」
「今度、混合いはじめに臨時の会合があります。その時ですね。」
「ああ、軍部の隊長を決めるんだったけ?」
「筒抜けですね。」
「そりゃそうだろ?大体のことは入ってくるさ。あんたが歌を歌ったこともね。」
「おお・・・。なんたるちあさんたるちあ。」
「愛しい人?なに?」
「突っ込んではいけないよシリーズです。」
「そうか。が、あの歌は私があなたに歌いたい。」
「そうなの?それは、ちょっと照れまくりだね。2人の時にね。」
「わかった。」
「ねーちゃんが歌うの?歌?」
「そそ。ああ、夜会で歌った時は低俗だって言われたよ。
そうなんだーって始めた知ったよ。知ってた?」
「そうだな。歌っていうと、青いアヒルの話を知ってるか?」
「ぶっ。」
「あ?知ってるの?イリアスの王都広場で歌って、
その歌を聞いた奴が卒倒したらしいぞ?」
「おお!こわいねー。」
棒読みになってしまった。
なんにせよ、歌は低俗らしい。
「じゃ、ジットカーフである劇って歌無し?」
「歌?劇でどうやって歌うんだ?」
なるほど、歌劇ではないんだ。
てっきりそうだと思い込んでたよ。
「ドロイン?モウの一人劇はいいぞ?」
「おや?そうなのかい?」
「あははは!余興ですよ、余興。」
「是非とも見たいもんだね。」
「あはははは!」
笑ってごまかそう。
「俺も歌なら歌えるぞ?」
ソヤ!空気を読む子、やさしい子!!
「そうなの?すごい!良かったら歌って!ね!」
「いいよー。」
豆が成長していく様を何て素晴らしいのだと称える歌。
自分の努力が報われる歌。
それでもダメなら旅にでよう。
世界は広いのだから。
どこかに必ず芽吹く大地がある。
それは探さないと向こうからはやってこない。
旅に出よう、そんな歌だった。
ああ、いい歌だ。
わたしはどこにもいかなかった。
旅立つことはしなかった。
ダメだとは思っていなかったし、思いたくもなかった。
1人になってもどこにもいかなかった。
旅立つことなんて考えもしなかった。
何に固執していたんだろうか?
どこにでも行けたはずなのに。
どこかに行きたいと、ここではないどこかで生きたいと強く望んでいたのに。
ああ、だからわたしはここに来たのだろうか。
自ら望んでここに来たのだろうか。
どこかはあの世界にはなかったんだ。
だからここなんだ。
ああ、心の安寧を、落としどころを自ら作っている。
不安がないわけじゃない。
だからと言って戻りたいとも思わない。
「マティス?」
「愛しい人?泣いてるのか?どうして?」
「わたしね、ここに来たんだ。
自分で望んだんだ。マティスに会いに。
そう思っててもいい?」
「思うんではなくてそうなんだ。待ってたんだよ?」
「うふふふふ。そうか、待ってたんだ。
待たせたかな?」
「いいや。ちょどだ。遅ければ迎えに行っている。」
「そうかー。先に来れてよかったよ。
マティスが来ちゃうと大変だよ?あー、先に来れてほんと良かった。
あ!ソヤ!いい歌だね。拍手ーーー!!!」
「泣いたの?」
「うん。いい歌だと泣いちゃうよ?」
「そうなの?」
「うん。ありがとうね。ほんといい歌だったよ。」
「そっか!よかった。今度はねーちゃんが歌ってよ。」
「え?そうなの?んー、そうだね、人生賛歌の歌を歌おうか。」
睫毛に憩うってどういう意味と思っていたけど、
今はなんとなくわかるようになった。
涙ではなく、ふと思い出される過去達。
未来達も微笑んでいる。
いい歌だ。
「長生きはするもんだ。いい歌が聞けたよ。
ソヤの歌も良かった。マトグラーサ、塩の湖の出なんだね。
よく来た。ここがお前の故郷の一つになったこととを忘れるなよ?
さ、もう一度、その紐を引いておくれ。
いや、久しぶりに店に行こうか。」
「おいおい、それは大丈夫なのか?」
「なに、あんたの支えがあれば大丈夫だよ。足もね、この頃は痛くないんだ。
あの足カイロがいいのか、クッションがいいのか。」
「大型のクッションもありますよ。それと椅子と。んー、杖作りましょうか?」
「杖!やめておくれ!それこそ年寄りだよ。」
「あ、そうなんですか?こっちの杖って。
うちの故郷のは結構おしゃれですよ?
ここは石畳が多いから、ゴムを付けましょうか?
4つ足にすれば安定感もあるし。
何色にします?桃色?紫?あ、青にしましょうか。
暗くなっても光るように。
砂漠石埋め込んどきますよ。」
「・・・持つことは決まってるのかい?」
「ええ、転ばぬ先の杖って言葉ないですか?
転んでからだと遅いんですよ。
すぐできますよ。お待ちください。」
4つ足に、ゴムを付けて、
砂漠石を埋め込むのではなく、全部砂漠石だ。
青だからね、青い砂漠石を使おう。
海峡石はさすがに使えない。
んーマティスに、金を象嵌してもらおう。
「マティス!ここに金入れれる?」
「どんな模様?」
「あの青の刺繍の柄?」
「なるほど。」
金を手に持ち、指でなぞっていく。
それで、砂漠石に象嵌できるんだから、ほんと、
これで食べていけるね。
でもちょっと寂しいか。
「ドロインさん?なんか、ここに大きめの石入れたいんですけど、
何がいいですか?
ダイヤ、サファイヤ、ルビー、エメラルド、
ああ、コーはダメか、じゃ、サンゴ、クジラの骨かトカゲの骨。
金と銀もあるよ?」
「あんた、何を言ってるんだい?」
「トックスさん?どれがいいかな?」
「そうだな、今はコットワッツの宝石類は早いな。
その赤、サンゴっていったか?その赤がいい。」
「そうですね。まじないも掛けときますね。」
言霊だけど。
『青き杖よ、ドロインの脚となりて、
彼女を支えておくれ
赤き玉よ、母なる海の潤いを
彼女に与えておくれ
汝らは彼女を守りし騎士となれ』
「これ、使ってください。
招待状を手配してくれたお礼です。」
「・・・・使うんだ。」
「え?そうですよ?どうぞ?」
「ドロイン、使ってやれよ。あの孫娘たちからも言われてるんじゃないのか?」
「・・・・そうだけど。」
「あはははは!諦めろ。いい機会だ。使ってみなよ。」
「・・・・。」
ドロインさんはしぶしぶといった具合に手に取ってくれた。
やはり最初は抵抗があるものなのだろうな。
使えば、もっと早く使っとけばよかったって、うちの母さんも言ってたよ?
高さを調整している間に、クーちゃんとビャク帰ってきた。
「白いトビヘビとは初めて見たよ。
そっちは、海蜘蛛?ではないね。あれは絶滅したはずだ。
それに小さい。」
海蜘蛛は大きいの?
死ぬ、もれなく死ぬ。
いや、逆に大きいと大丈夫か?
タラバカニ的に?
「クーとビャクです。クーちゃんは砂漠蜘蛛ですね。
2人は師匠のところで働いています。今回はちょっと一緒にこっちに。
香辛料に興味があるそうで。」
「?働く?香辛料?」
「結構辛い物好きで。ビャクはお酒も好きですよ。」
「へー。どれ、うちの秘蔵酒でもあげようかね。」
「なに!そんなのがあるなら飲ませろよ!!」
「月が昇ってからの飯時にいれば出すさ。
白い生き物は縁起がいいからね。見かけたら大事にしてやればいい。」
「へー。故郷でもそうですよ。白ヘビは特に。
神様の使いって言われてます。」
「面白いね。神ではなく使いなんだね。」
「蛇の神様もいますよ?八百万の神がいるんで。」
「!!驚きだね。あんたが異国の者だというのは分かるが、そんな国もあるんだ。」
「ええ。お米一粒に七人の神様とか、お便所にもいるらしいですよ?」
「・・・・それは、ちょっと考え物だね。」
「あははは!見える神様ではないので。」
「見えない?神なのに?」
「ここは見えるんですね。ふふふ。恐れ多いことだ。」
「そう言えるならたいしたもんだ。」
「?」
「はは!いいさ。これな。持って帰りな。」
結構おおきめの樽でもらった。
クーもビャクも喜んでいる。
少し舐めれば、苔のお酒?アイスランドだっけ?そんな、薬のような?
ソヤは匂いを嗅いで顔をしかめた。うん。わかる。
トックスさんはこれはこれでいいんだよとこれまた少し分けてもらっている。
ではこちらも、テルマおじいさまにお裾分けしたものを出した。
あとずばりの薬酒。
おふざけで社内での飲み会で出たので味は知っている。
「なんとまあ。あんた、酒屋になったほうがいいよ。
いいもの仕入れてくるね。」
「ありがとうございます。ですが、めったに手に入らないんでそれはなんとも。
ああ、ビャクもクーちゃんも気に入ったの?」
薬酒で酔っぱらってる。
バザールで香辛料見るんじゃないの?
仕方がないな。2人とも袋にはいって寝ときなさい。
こっちの付き合いもあるからね。だけど、この上着は着せてやりたいねぇ。
頼めるかい?」
「かまわないよ。下のドレスは?どんな?一着1000だぞ?」
サイズとかはいいんだ。
いや、待て!1000?え?1000なんだ。
「1000?
そもそもこれ、何の毛皮なんだい?」
「モウ?悪いが、30と、200のを出してくれ。」
「はーい。」
トルソーを出して、30のもの、200のものを出した。
「なるほどね。1000だね。かまわないよ。
で、これは何の毛皮だい?」
「それは言えないね。ミンクのコートってことで売り出してる。」
「言えないのかい?雨の夜会に着てくるのは?」
「あんたと、その孫娘達とモウだな。もしかしたら、30を着てくるかも知らないが、
どうだろうか?200は?モウ?」
「あれからなんとも。でも、ちい兄が宝石類を売り出すよ?
その時、一緒に売り出すほうがいいかなって。」
「そうだな。かまわないか?」
「もちろん。ニバーセルの王都で売れるほうがいいよ。」
「売り出しがあるのかい?宝石?」
「あの背中の石です。あれを大々的に。」
「いつ?」
「今度、混合いはじめに臨時の会合があります。その時ですね。」
「ああ、軍部の隊長を決めるんだったけ?」
「筒抜けですね。」
「そりゃそうだろ?大体のことは入ってくるさ。あんたが歌を歌ったこともね。」
「おお・・・。なんたるちあさんたるちあ。」
「愛しい人?なに?」
「突っ込んではいけないよシリーズです。」
「そうか。が、あの歌は私があなたに歌いたい。」
「そうなの?それは、ちょっと照れまくりだね。2人の時にね。」
「わかった。」
「ねーちゃんが歌うの?歌?」
「そそ。ああ、夜会で歌った時は低俗だって言われたよ。
そうなんだーって始めた知ったよ。知ってた?」
「そうだな。歌っていうと、青いアヒルの話を知ってるか?」
「ぶっ。」
「あ?知ってるの?イリアスの王都広場で歌って、
その歌を聞いた奴が卒倒したらしいぞ?」
「おお!こわいねー。」
棒読みになってしまった。
なんにせよ、歌は低俗らしい。
「じゃ、ジットカーフである劇って歌無し?」
「歌?劇でどうやって歌うんだ?」
なるほど、歌劇ではないんだ。
てっきりそうだと思い込んでたよ。
「ドロイン?モウの一人劇はいいぞ?」
「おや?そうなのかい?」
「あははは!余興ですよ、余興。」
「是非とも見たいもんだね。」
「あはははは!」
笑ってごまかそう。
「俺も歌なら歌えるぞ?」
ソヤ!空気を読む子、やさしい子!!
「そうなの?すごい!良かったら歌って!ね!」
「いいよー。」
豆が成長していく様を何て素晴らしいのだと称える歌。
自分の努力が報われる歌。
それでもダメなら旅にでよう。
世界は広いのだから。
どこかに必ず芽吹く大地がある。
それは探さないと向こうからはやってこない。
旅に出よう、そんな歌だった。
ああ、いい歌だ。
わたしはどこにもいかなかった。
旅立つことはしなかった。
ダメだとは思っていなかったし、思いたくもなかった。
1人になってもどこにもいかなかった。
旅立つことなんて考えもしなかった。
何に固執していたんだろうか?
どこにでも行けたはずなのに。
どこかに行きたいと、ここではないどこかで生きたいと強く望んでいたのに。
ああ、だからわたしはここに来たのだろうか。
自ら望んでここに来たのだろうか。
どこかはあの世界にはなかったんだ。
だからここなんだ。
ああ、心の安寧を、落としどころを自ら作っている。
不安がないわけじゃない。
だからと言って戻りたいとも思わない。
「マティス?」
「愛しい人?泣いてるのか?どうして?」
「わたしね、ここに来たんだ。
自分で望んだんだ。マティスに会いに。
そう思っててもいい?」
「思うんではなくてそうなんだ。待ってたんだよ?」
「うふふふふ。そうか、待ってたんだ。
待たせたかな?」
「いいや。ちょどだ。遅ければ迎えに行っている。」
「そうかー。先に来れてよかったよ。
マティスが来ちゃうと大変だよ?あー、先に来れてほんと良かった。
あ!ソヤ!いい歌だね。拍手ーーー!!!」
「泣いたの?」
「うん。いい歌だと泣いちゃうよ?」
「そうなの?」
「うん。ありがとうね。ほんといい歌だったよ。」
「そっか!よかった。今度はねーちゃんが歌ってよ。」
「え?そうなの?んー、そうだね、人生賛歌の歌を歌おうか。」
睫毛に憩うってどういう意味と思っていたけど、
今はなんとなくわかるようになった。
涙ではなく、ふと思い出される過去達。
未来達も微笑んでいる。
いい歌だ。
「長生きはするもんだ。いい歌が聞けたよ。
ソヤの歌も良かった。マトグラーサ、塩の湖の出なんだね。
よく来た。ここがお前の故郷の一つになったこととを忘れるなよ?
さ、もう一度、その紐を引いておくれ。
いや、久しぶりに店に行こうか。」
「おいおい、それは大丈夫なのか?」
「なに、あんたの支えがあれば大丈夫だよ。足もね、この頃は痛くないんだ。
あの足カイロがいいのか、クッションがいいのか。」
「大型のクッションもありますよ。それと椅子と。んー、杖作りましょうか?」
「杖!やめておくれ!それこそ年寄りだよ。」
「あ、そうなんですか?こっちの杖って。
うちの故郷のは結構おしゃれですよ?
ここは石畳が多いから、ゴムを付けましょうか?
4つ足にすれば安定感もあるし。
何色にします?桃色?紫?あ、青にしましょうか。
暗くなっても光るように。
砂漠石埋め込んどきますよ。」
「・・・持つことは決まってるのかい?」
「ええ、転ばぬ先の杖って言葉ないですか?
転んでからだと遅いんですよ。
すぐできますよ。お待ちください。」
4つ足に、ゴムを付けて、
砂漠石を埋め込むのではなく、全部砂漠石だ。
青だからね、青い砂漠石を使おう。
海峡石はさすがに使えない。
んーマティスに、金を象嵌してもらおう。
「マティス!ここに金入れれる?」
「どんな模様?」
「あの青の刺繍の柄?」
「なるほど。」
金を手に持ち、指でなぞっていく。
それで、砂漠石に象嵌できるんだから、ほんと、
これで食べていけるね。
でもちょっと寂しいか。
「ドロインさん?なんか、ここに大きめの石入れたいんですけど、
何がいいですか?
ダイヤ、サファイヤ、ルビー、エメラルド、
ああ、コーはダメか、じゃ、サンゴ、クジラの骨かトカゲの骨。
金と銀もあるよ?」
「あんた、何を言ってるんだい?」
「トックスさん?どれがいいかな?」
「そうだな、今はコットワッツの宝石類は早いな。
その赤、サンゴっていったか?その赤がいい。」
「そうですね。まじないも掛けときますね。」
言霊だけど。
『青き杖よ、ドロインの脚となりて、
彼女を支えておくれ
赤き玉よ、母なる海の潤いを
彼女に与えておくれ
汝らは彼女を守りし騎士となれ』
「これ、使ってください。
招待状を手配してくれたお礼です。」
「・・・・使うんだ。」
「え?そうですよ?どうぞ?」
「ドロイン、使ってやれよ。あの孫娘たちからも言われてるんじゃないのか?」
「・・・・そうだけど。」
「あはははは!諦めろ。いい機会だ。使ってみなよ。」
「・・・・。」
ドロインさんはしぶしぶといった具合に手に取ってくれた。
やはり最初は抵抗があるものなのだろうな。
使えば、もっと早く使っとけばよかったって、うちの母さんも言ってたよ?
高さを調整している間に、クーちゃんとビャク帰ってきた。
「白いトビヘビとは初めて見たよ。
そっちは、海蜘蛛?ではないね。あれは絶滅したはずだ。
それに小さい。」
海蜘蛛は大きいの?
死ぬ、もれなく死ぬ。
いや、逆に大きいと大丈夫か?
タラバカニ的に?
「クーとビャクです。クーちゃんは砂漠蜘蛛ですね。
2人は師匠のところで働いています。今回はちょっと一緒にこっちに。
香辛料に興味があるそうで。」
「?働く?香辛料?」
「結構辛い物好きで。ビャクはお酒も好きですよ。」
「へー。どれ、うちの秘蔵酒でもあげようかね。」
「なに!そんなのがあるなら飲ませろよ!!」
「月が昇ってからの飯時にいれば出すさ。
白い生き物は縁起がいいからね。見かけたら大事にしてやればいい。」
「へー。故郷でもそうですよ。白ヘビは特に。
神様の使いって言われてます。」
「面白いね。神ではなく使いなんだね。」
「蛇の神様もいますよ?八百万の神がいるんで。」
「!!驚きだね。あんたが異国の者だというのは分かるが、そんな国もあるんだ。」
「ええ。お米一粒に七人の神様とか、お便所にもいるらしいですよ?」
「・・・・それは、ちょっと考え物だね。」
「あははは!見える神様ではないので。」
「見えない?神なのに?」
「ここは見えるんですね。ふふふ。恐れ多いことだ。」
「そう言えるならたいしたもんだ。」
「?」
「はは!いいさ。これな。持って帰りな。」
結構おおきめの樽でもらった。
クーもビャクも喜んでいる。
少し舐めれば、苔のお酒?アイスランドだっけ?そんな、薬のような?
ソヤは匂いを嗅いで顔をしかめた。うん。わかる。
トックスさんはこれはこれでいいんだよとこれまた少し分けてもらっている。
ではこちらも、テルマおじいさまにお裾分けしたものを出した。
あとずばりの薬酒。
おふざけで社内での飲み会で出たので味は知っている。
「なんとまあ。あんた、酒屋になったほうがいいよ。
いいもの仕入れてくるね。」
「ありがとうございます。ですが、めったに手に入らないんでそれはなんとも。
ああ、ビャクもクーちゃんも気に入ったの?」
薬酒で酔っぱらってる。
バザールで香辛料見るんじゃないの?
仕方がないな。2人とも袋にはいって寝ときなさい。
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