いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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ドロインの気遣いに感謝だ。
なにもワイプやガイライが私に来た招待状で行くというのが嫌なわけではない。
嫌だが。
私の関係者だということになるのが問題なのだ。
それも嫌だ。
それは後々まで影響してくる。
ワイプやガイライに何ら不利益が訪れてはいけない。
別に構わないが。
愛しい人が気に病むことが問題なのだ。


小童!まさしく!


トックスに王の、奴の特徴を伝える。
あの服は着るだろうから、その上にか?
絵で書いてもトックスはジットカーフの出身だ。
王とは気付かないだろう。

しかし、背中の傷。
薄くはなっているが、トラだろうな。
いつ対峙したのだろうか?
子供の記憶にないぐらい昔か?
その時にあの色合いを見たのだろうか?


愛しい人がまた写し絵を作っている。
ちょど、セサミナに礼を取った時か?
あの笑い方はろくでもない。
ルグとドーガーに押さえられるものか!
しかし、セサミナが喜んでいる?
スビヤン?なぜに泣く?

どこに飛ばしたんだ?
きっちりと話し合いをしなければならない。



「なんだ?例の奴か?」
「そうだ。できてるんだろ?」
「もちろんだ。紅茶に合うということでな、香りづけしたものも作った。」
「さすがだな。」
「これは?売り出すには土蜜の値段が高いから、
これ1つがいい値段になるぞ?
手間もかかるしな。」
「セサミナが買うだろう。客用に出すと。
王都で臨時の会合がある。
その時に宝石類と毛皮を売り出す。
王都のや他国の金持ち連中にな。その時に出すだろう。」
「材料は?」
「もちろん用意する。」
「良し!わかった。」
「では、今あるだけ売ってくれ。」
「いや、これの金はいいよ。次は、その土蜜を仕入れるからさ。安くしてくれよ?」
「そうか。できるだけ取ってこよう。」


土蜜の菓子ができた。
やり取りは愛しい人が寝ている間に、ザバスを叩き起こしてやっている。
これは、絶壁の家で食べよう。

愛しい人は?
そんな布どうするんだ?


ザムに説明をするが、セサミナはできることは全てしたと伝えておく。
家畜化は何もラーゼムだけでできるようにする必要はない。
愛しい人を泣かせた一族だ、どうでもいいではないか?
後で泣きつかれては困るというのが本音だろうな。




「愛しい人?さっきのは?どこに飛ばした?」
「くふふふ。秘密!」
「見たいんだが?」
「んー、取り上げない?あのまどろみの兄弟の絵を返してくれれば見せるよ?」

あの絵は私が保管している。

「誰にも見せないか?」
「ホー姐はいい?」
「ホーだけだぞ?」

なんで、そこにホーが出てくるのかが分からない。

「ほら。これ。」

保管と言っても私の収納袋に入れているだけだ。

「はー、いいわー。あー、スビヤンも喜ぶよね。」
「なんで?」
「そりゃ、子供の頃をしってるもの、
大きくなって、こんなに仲良くなってたら、
爺連中は泣くよ?」
「ダメだぞ?」
 「んー、約束だからね。じゃ、これね。」


見せてもらったものは、やはり土地贈与の礼を取っているところだ。
下を向いていたからわからなかったが、セサミナが良い領主の顔をしている。
うん、いいな。わからんでもないな。


「これは飾ってもいい?こうやって、土地をもらったよっていう記念に。
絶壁の家に飾ろう?」
「あなたと2人の絵も飾りたい。」
「ん?裸でなければいいよ? 」
「え?そうなのか?」
「え?なんで? 」
「絵になるのが嫌なんだと思っていた。」
「裸じゃなければいいよ?
だけど、写真撮るのに夢中で、直接わたしを見ないのはさみしいかな?」
「あなたを見るし、絵にもしたい。」


シャシンの取り方を教えてもらう。
エデトの眼鏡のような理屈なのか?
その時の光の通過を止める。
説明されればそんなことだけで?と思うな。

「これは、隠匿を掛けるか?」
「そのほうがいい?
カメラとかあのトラと戦ってるところを取ったのはビデオ?ムービー?
動画なんだけど、写真と動画。これは技術の進化で出てくるものだよ?
それの進化の芽を摘むのはお前、何様だって思うよ?」
「広まれば悪用もされるぞ? 」
「それはあるね。故郷でも当然ある。
だけど、なくならなかったのは技術の進化を取ったからだ。
使う人の心持なんだよ。ナイフも人殺しの道具だけど、便利でしょ?
なくならない。それと同じ。」
「あなたが気に病むことはない?」
「これはね。直接これで人が死ぬわけではないし。
んー、でも、変な写真撮られて、
それで脅されて、気に病んで自殺する人もいるからね。んー。」
「自殺?自死?」
「自ら命を絶つ。こっちはない?」
「あなたが死ねば、私は自ら命を絶つだろう。
が、それ以外というか、あなたとこの考えにたどり着くまで、
自死というのは考えられないことだった。」
「あー、そうなんだ。そうか。そりゃ、みんな驚くよね。
そうか。」
「死を待つことはあるぞ。私も待っていた。」
「うふふふ。それは嘘だ。わたしを待ってたんでしょ? 」
「!そうだ。あなたを待っていたんだ。ふふふふ。」
 「ね?んー、でも、どうする?
セサミンはこれがまずいことになるって取らなかったよね。
絵だと思ってるからか。
素早く書いているとか、姉さんだからできると思ってるからかな?」
「ものすごく残念だが、ワイプに相談するか?」
「いや、師匠に相談したら諜報活動に便利!ってことになるよ?
んー、それで隠匿してもらおうか?いつかその隠匿は外に出るから。
こういうのって、やっぱり軍事産業から発展するんだしね。あと、エロ産業。」
「エロ?ああ、ピンク?」
「そ。あられもない姿の女性の姿を絵にしたい、それを見せたい、見たい、
売りたい、買いたいってなるでしょ?」
「あなたのは、見たいが、見せたくないな。」
「あははは!
それが、誰かに勝手に撮られたり、盗まれたりしたら、世界が滅ぶでしょ?」
「当然だな。」
「だから、気をつけないとねーって話。個人で楽しむ分はいいのよ。
写ってる相手が嫌がれば消えるようにとか?
そうなると諜報活動には使えないでしょ?
んー、これは2人だけの秘密にしておこう。
師匠には相談だけ。便利に使えるならそのほうがいいからね。」
「だったら教えなくてもいいのでは?」
「ばれてるよ。あのトラの奴で。」
「あれか?木の枠を持っていた?」
「うん。マティスの戦いぶりが客観的に見れるよ。」
「あなたとの舞も見れる?」
「うん。定点カメラにすればいいかな?」
「素晴らしい!!」


見たいと思っていた。それが叶うとは!
が、まだ、検討の余地があるとかでトラの奴も見せてくれなかった。
あー、楽しみだ。

まずは2人で並んで写ることにした。


・・・・そのポーズも?


仲良く並んでいるものと、賞金稼ぎの登場の型で取った。
それが木の枠に入って、サボテンの家の暖炉の上に飾られている。
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