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563:辺境の管理
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「暑い。さすがに暑い。」
「脱ぐか?砂漠際なら立ってられるだろう。」
「そうだよ!脱ごう!!いや、いったん帰ろう。ここからまた廻ろう。
シャワー浴びたい。」
半分は過ぎているので、お昼ご飯も食べないとね。
シャワーを浴びてお弁当を作る。ピクニックだ。
ハニートーストにした。で、甘めのカフェオレ。
「うまいそうだが、塩っ気が欲しいな。」
「そうだね。塩分もとらないと、汗かいたから。
サボテンの酢漬け?トウミギもあるよ。あと、干し肉?」
「熊の肉にしよう。蛇は鍋だからな。」
「うん!」
籠に詰めて、また砂漠の縁に。
立ってられるけど、もっと中に行かないと
お弁当は広げられない。
「熊の皮を広げてテントにかぶせれば、風を流すかな?」
「2頭分だから、そんなに大きなテントは無理だな。」
「2人で座って、お弁当が広げれるぐらい?」
「では、ブラスで骨組みを作って、直接かぶせよう。
簡易テントだな。」
マティスがちょちょいと作ってくれた。
サバイバル術のようだ。軍で習ったらしい。
骨組みに、ばさりとかぶせ、ロープで止める。
「おお!飛ばされないね。が、ここ、ここに立ってみ?
風が流れるのか、きつい。」
「本当だな。これ、凧にうまく使えないか?」
「!マティス!天才!!」
「そうだろうそうだろう。」
まずはお弁当だ。砂漠と草原を見ながら食べる。
風で動く砂と草原は見ていてとてもきれいだ。
「あいさつしたときの香ったあの匂い、なんだろうね?」
「花か?蜜か?甘いが、清々しい香りだったな。」
「ね。そういう植物が草原に生えてるのかな?
ここの植物たちも調べないとね。
あっちのプカプカの土地は植物がなかったからね。
んー、でも、土のことも調べないとね。管理者って大変だね。」
「おそらくはそんなことは調べない。」
「え?でも、自分の物で、それの管理を任されてるんだよ?
豊かにしようと宣言もしてるから。よりよくしていかないと。」
「ああ、そうだな。山は蜜と熊、蛇か。ほかにもあるかもしれないな。
ここ草原は白石に植物、少なからずも木々があるしな。
海側にも少し、砂浜もある。」
「忙しいね。ここは動物はいないのかな?虫とか?」
「飛べはしないからな。この草の根の間にいるやもしれん。」
「そうだね。その虫があの香りの主だったらどうしようか?」
「どうとは?」
「匂いを出す虫、動物は結構いる。
逃げるためとか、異性を呼ぶためとか。あの妖精のお酒だって、
逆さの樹が匂いを出して妖精を呼び寄せていたでしょ?
で、人間様は人にとっていい香りだったら利用するんだよ。
それこそ、石鹸の香りに使ったりね。
あの匂いはいい感じだったからね。商品にもなる。」
「元はなにか見つけないとな。」
「うん。あー、忙しいな!おい!!」
「ああ、忙しいな!おい!」
2人でトックスさんのものまねで笑った。
砂漠の縁をコンダラで爆走。
熊の着ぐるみは脱ぎ、砂漠側をなんとか走る。
砂漠が終わり東の向こうに一番城だったかな?それが見える。
振り返れば、なるほど、5つの塔が間隔を開けて並んでいるのが分かるな。
デルサートルと砂漠の境界は何もない
2番城あたりに行けば、畑が広がるのだろう。
1番城は港テルニが有り、観光客相手のお高い商品を売るのが
産業だな。
うちの風の草原との境は?
国境近くで再び着ぐるみを来た。
袖を通すだけで普通に立ていられる。
草原側に立ち、境界石を確認する。
緑の草、赤い石、そして、土だ。土はデルサートルの領土。
「境界石は人の出入りを把握して、
それをその土地の管理者に報告してるのだろうか?」
「そうなれば、領主は大変だな。ひっきりなしに連絡が来ることになるぞ? 」
「そりゃそうだ。」
『境界石たち、お疲れ様。
今度この風の草原の管理者になった、マティスと愛しい人だ。
昨日も言ったが、よからぬ人間が入らぬように守っておくれ。
もし、強引に入ってきたら教えてね。』
お願いしておけばいいだろう。
酒を振舞っておこう。
これを超えたら他国だ。
入国税が30リングいる。
絶対に越えない。
遠くで人影が見えた。
こっちは熊の着ぐるみを着ている。
「熊が出て来たって言われると困るな。脱ごうか?」
「ん?風は?」
「んー、大丈夫かな。海に近いからきついってこともないけど。
けどさ、この境界石の向こうは風がないみたい。」
境界石から出ないが手をデルサートルに伸ばすと風は感じない。
「セサミンの言うようにギリギリのところで区切ってるんだね。
風の境界ができてるんだ。」
2人で腕を出したり引っ込めたり。
「人が来るぞ。」
「んー、面布付ける?」
「いや、マティスと愛しい人が管理者なんだ。何も問題はない。」
「ご近所さんに挨拶はいらないって言われたよ?」
「こちらからすることはないということだろ?
私が話そう。」
「お前たち!!」
結局2人は熊の着ぐるみを着たままだ。
ボタンを外し、熊耳、頭のフードは外しているが。
「お前たち!そこは豪風領域!立っていられるのか?」
(愛想よくね)
「はじめまして。ええ。我らはここの管理者となりました。
なので、問題は無いですよ。」
「管理者!そうか。わたしはデルサートル、テルニの守衛だ。
誰がその地を習得したのか?なにもないのに。」
「ええ。上空、地中と。ニバーセル国コットワッツ領となります。」
「コットワッツ!それはいつの話だ?」
「最近ですよ?そちらの資産院には連絡は行っているでしょ?」
「そうなのかもしれないが、末端まで連絡が来るのが遅いんだ。
そうか、コットワッツがな。どうしてまた?」
コットワッツの草原を手放すかわりに、
税収減を避けたいニバーセルが
未開の土地を習得しろと言ってきたのでここにしたと、
かなり端折って説明をした。大筋では間違ていない。
「それは分かるがなにもこんな土地でなくても。
ん?お前たちはどこから入って来たんだ?」
「ピクトから山を越えて。」
「あの山を越えるのか!
なるほど!その健脚ならその地に立っていられるということも納得だな。
が、ここに住むわけではないのだろう?
悪いが、こっちに入るのなら、30リングだ、2人なら60リングな。」
(それさ、もし、行商で行き来するなら商売できんよ?
なんかないの、認証札みたいなの?)
「そうだな。が、もし、デルサートル側で商売するとなったら、
行き来することになるだろ?
そのたびに30リング払うのか?」
「そうなるな。それは決まりだ。30リングではなくて、
一つ月の時に砂漠に入るか、
砂漠石のくず石で納めていいぞ?」
(じゃ、出ないでここで商売してもいいかな?
こう、テーブルを張り出してさ)
「やはり、それは高いな。
では、こっち側で店を出してそっちから買うというのは?
お互いが境界石を超えていないんだ。品物と、金のやり取りだけ。」
「あははは!それができるのなら国境沿いには店が並ぶだろ?
税金を払わなくていいのだから。それはダメだな。
が、個人と個人ならいいと思うぞ?店を構えるというのがダメだな。」
「さすが守衛殿だな。個人と個人か。なるほど。」
「ま、そこはいろいろさ。あんたたちも、こんな辺境に飛ばされて難儀だな。
商売するなら、個人でってことにしてくれればいいぞ?
大々的にはダメだ。なにかあるのか?
コットワッツと言えば、らあめんという食べ物が有名らしいな。」
(月が出てからだね。ひっそりと、秘密だよ?)
「それは準備がいるな。月が昇る頃これるか?」
「え?あるのか?来るよ!俺だけ?ほかにも呼んでもいいか?」
「何人ほど?大々的にはまずいんだろ?」
「2人か3人だ。もちろん、口の堅い奴だ。いいか?」
「ああ、かまわない。
コットワッツの商品も少なからずあるから持ってこよう。」
「え?えっぱりここに住むのか?
なにか持ってこようか?必要なものが有れば買ってきてやるぞ?」
「ああ、ありがとう。一通りは持ってきている。」
「そうか?じゃ、月が出たらな。俺はバイルだ。よろしくな。」
「私はマティスだ。こっちは伴侶の愛しい人だ。」
「そうか、夫婦もんなんだな。
よかったな、こんなとこに付いてきてくれるいい嫁さんで。」
「そうだろ?ああ、これはもらってくれ。」
お約束に、クッキーを渡していた。
やはりこちらからは手が出る。
試しに向こうから手をいれようとしたら、バシンとはじかれた。
「管理者というのは偉いもんだな。これ、ありがとうよ!」
熊の毛皮で囲ったテントの中ででラーメンを作ればいいかな?
あとはタオルとか、コットワッツ製品だね。
「あの人、マティスの名前を聞いてもなにも反応なかったね。」
「名前よりも辺境の管理のために飛ばされたという印象の方が強いのだろう。
それに剣のマティスなぞ、昔の名前だ。今は愛しい人のマティスだからな。」
このフレーズが気に入ってしまったようだ。
事実だからいいだろう。
また、熊の着ぐるみを、前のボタンを留めて、
フードを被って、今度は崖沿いを歩いていこう。
少し離れたところから、バイルさんが見ている。
本当に大丈夫なのか心配なのか、
自分がいなくなってからこっちに入ってこないか見張っているのか?
手を振っておこう。
向こうも手を振り返してきた。
それからまた、船着き場に戻っていった。
「脱ぐか?砂漠際なら立ってられるだろう。」
「そうだよ!脱ごう!!いや、いったん帰ろう。ここからまた廻ろう。
シャワー浴びたい。」
半分は過ぎているので、お昼ご飯も食べないとね。
シャワーを浴びてお弁当を作る。ピクニックだ。
ハニートーストにした。で、甘めのカフェオレ。
「うまいそうだが、塩っ気が欲しいな。」
「そうだね。塩分もとらないと、汗かいたから。
サボテンの酢漬け?トウミギもあるよ。あと、干し肉?」
「熊の肉にしよう。蛇は鍋だからな。」
「うん!」
籠に詰めて、また砂漠の縁に。
立ってられるけど、もっと中に行かないと
お弁当は広げられない。
「熊の皮を広げてテントにかぶせれば、風を流すかな?」
「2頭分だから、そんなに大きなテントは無理だな。」
「2人で座って、お弁当が広げれるぐらい?」
「では、ブラスで骨組みを作って、直接かぶせよう。
簡易テントだな。」
マティスがちょちょいと作ってくれた。
サバイバル術のようだ。軍で習ったらしい。
骨組みに、ばさりとかぶせ、ロープで止める。
「おお!飛ばされないね。が、ここ、ここに立ってみ?
風が流れるのか、きつい。」
「本当だな。これ、凧にうまく使えないか?」
「!マティス!天才!!」
「そうだろうそうだろう。」
まずはお弁当だ。砂漠と草原を見ながら食べる。
風で動く砂と草原は見ていてとてもきれいだ。
「あいさつしたときの香ったあの匂い、なんだろうね?」
「花か?蜜か?甘いが、清々しい香りだったな。」
「ね。そういう植物が草原に生えてるのかな?
ここの植物たちも調べないとね。
あっちのプカプカの土地は植物がなかったからね。
んー、でも、土のことも調べないとね。管理者って大変だね。」
「おそらくはそんなことは調べない。」
「え?でも、自分の物で、それの管理を任されてるんだよ?
豊かにしようと宣言もしてるから。よりよくしていかないと。」
「ああ、そうだな。山は蜜と熊、蛇か。ほかにもあるかもしれないな。
ここ草原は白石に植物、少なからずも木々があるしな。
海側にも少し、砂浜もある。」
「忙しいね。ここは動物はいないのかな?虫とか?」
「飛べはしないからな。この草の根の間にいるやもしれん。」
「そうだね。その虫があの香りの主だったらどうしようか?」
「どうとは?」
「匂いを出す虫、動物は結構いる。
逃げるためとか、異性を呼ぶためとか。あの妖精のお酒だって、
逆さの樹が匂いを出して妖精を呼び寄せていたでしょ?
で、人間様は人にとっていい香りだったら利用するんだよ。
それこそ、石鹸の香りに使ったりね。
あの匂いはいい感じだったからね。商品にもなる。」
「元はなにか見つけないとな。」
「うん。あー、忙しいな!おい!!」
「ああ、忙しいな!おい!」
2人でトックスさんのものまねで笑った。
砂漠の縁をコンダラで爆走。
熊の着ぐるみは脱ぎ、砂漠側をなんとか走る。
砂漠が終わり東の向こうに一番城だったかな?それが見える。
振り返れば、なるほど、5つの塔が間隔を開けて並んでいるのが分かるな。
デルサートルと砂漠の境界は何もない
2番城あたりに行けば、畑が広がるのだろう。
1番城は港テルニが有り、観光客相手のお高い商品を売るのが
産業だな。
うちの風の草原との境は?
国境近くで再び着ぐるみを来た。
袖を通すだけで普通に立ていられる。
草原側に立ち、境界石を確認する。
緑の草、赤い石、そして、土だ。土はデルサートルの領土。
「境界石は人の出入りを把握して、
それをその土地の管理者に報告してるのだろうか?」
「そうなれば、領主は大変だな。ひっきりなしに連絡が来ることになるぞ? 」
「そりゃそうだ。」
『境界石たち、お疲れ様。
今度この風の草原の管理者になった、マティスと愛しい人だ。
昨日も言ったが、よからぬ人間が入らぬように守っておくれ。
もし、強引に入ってきたら教えてね。』
お願いしておけばいいだろう。
酒を振舞っておこう。
これを超えたら他国だ。
入国税が30リングいる。
絶対に越えない。
遠くで人影が見えた。
こっちは熊の着ぐるみを着ている。
「熊が出て来たって言われると困るな。脱ごうか?」
「ん?風は?」
「んー、大丈夫かな。海に近いからきついってこともないけど。
けどさ、この境界石の向こうは風がないみたい。」
境界石から出ないが手をデルサートルに伸ばすと風は感じない。
「セサミンの言うようにギリギリのところで区切ってるんだね。
風の境界ができてるんだ。」
2人で腕を出したり引っ込めたり。
「人が来るぞ。」
「んー、面布付ける?」
「いや、マティスと愛しい人が管理者なんだ。何も問題はない。」
「ご近所さんに挨拶はいらないって言われたよ?」
「こちらからすることはないということだろ?
私が話そう。」
「お前たち!!」
結局2人は熊の着ぐるみを着たままだ。
ボタンを外し、熊耳、頭のフードは外しているが。
「お前たち!そこは豪風領域!立っていられるのか?」
(愛想よくね)
「はじめまして。ええ。我らはここの管理者となりました。
なので、問題は無いですよ。」
「管理者!そうか。わたしはデルサートル、テルニの守衛だ。
誰がその地を習得したのか?なにもないのに。」
「ええ。上空、地中と。ニバーセル国コットワッツ領となります。」
「コットワッツ!それはいつの話だ?」
「最近ですよ?そちらの資産院には連絡は行っているでしょ?」
「そうなのかもしれないが、末端まで連絡が来るのが遅いんだ。
そうか、コットワッツがな。どうしてまた?」
コットワッツの草原を手放すかわりに、
税収減を避けたいニバーセルが
未開の土地を習得しろと言ってきたのでここにしたと、
かなり端折って説明をした。大筋では間違ていない。
「それは分かるがなにもこんな土地でなくても。
ん?お前たちはどこから入って来たんだ?」
「ピクトから山を越えて。」
「あの山を越えるのか!
なるほど!その健脚ならその地に立っていられるということも納得だな。
が、ここに住むわけではないのだろう?
悪いが、こっちに入るのなら、30リングだ、2人なら60リングな。」
(それさ、もし、行商で行き来するなら商売できんよ?
なんかないの、認証札みたいなの?)
「そうだな。が、もし、デルサートル側で商売するとなったら、
行き来することになるだろ?
そのたびに30リング払うのか?」
「そうなるな。それは決まりだ。30リングではなくて、
一つ月の時に砂漠に入るか、
砂漠石のくず石で納めていいぞ?」
(じゃ、出ないでここで商売してもいいかな?
こう、テーブルを張り出してさ)
「やはり、それは高いな。
では、こっち側で店を出してそっちから買うというのは?
お互いが境界石を超えていないんだ。品物と、金のやり取りだけ。」
「あははは!それができるのなら国境沿いには店が並ぶだろ?
税金を払わなくていいのだから。それはダメだな。
が、個人と個人ならいいと思うぞ?店を構えるというのがダメだな。」
「さすが守衛殿だな。個人と個人か。なるほど。」
「ま、そこはいろいろさ。あんたたちも、こんな辺境に飛ばされて難儀だな。
商売するなら、個人でってことにしてくれればいいぞ?
大々的にはダメだ。なにかあるのか?
コットワッツと言えば、らあめんという食べ物が有名らしいな。」
(月が出てからだね。ひっそりと、秘密だよ?)
「それは準備がいるな。月が昇る頃これるか?」
「え?あるのか?来るよ!俺だけ?ほかにも呼んでもいいか?」
「何人ほど?大々的にはまずいんだろ?」
「2人か3人だ。もちろん、口の堅い奴だ。いいか?」
「ああ、かまわない。
コットワッツの商品も少なからずあるから持ってこよう。」
「え?えっぱりここに住むのか?
なにか持ってこようか?必要なものが有れば買ってきてやるぞ?」
「ああ、ありがとう。一通りは持ってきている。」
「そうか?じゃ、月が出たらな。俺はバイルだ。よろしくな。」
「私はマティスだ。こっちは伴侶の愛しい人だ。」
「そうか、夫婦もんなんだな。
よかったな、こんなとこに付いてきてくれるいい嫁さんで。」
「そうだろ?ああ、これはもらってくれ。」
お約束に、クッキーを渡していた。
やはりこちらからは手が出る。
試しに向こうから手をいれようとしたら、バシンとはじかれた。
「管理者というのは偉いもんだな。これ、ありがとうよ!」
熊の毛皮で囲ったテントの中ででラーメンを作ればいいかな?
あとはタオルとか、コットワッツ製品だね。
「あの人、マティスの名前を聞いてもなにも反応なかったね。」
「名前よりも辺境の管理のために飛ばされたという印象の方が強いのだろう。
それに剣のマティスなぞ、昔の名前だ。今は愛しい人のマティスだからな。」
このフレーズが気に入ってしまったようだ。
事実だからいいだろう。
また、熊の着ぐるみを、前のボタンを留めて、
フードを被って、今度は崖沿いを歩いていこう。
少し離れたところから、バイルさんが見ている。
本当に大丈夫なのか心配なのか、
自分がいなくなってからこっちに入ってこないか見張っているのか?
手を振っておこう。
向こうも手を振り返してきた。
それからまた、船着き場に戻っていった。
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