いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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624:問題提起

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「カリクに相談してみるか?」
「いや、へたに問題提起してここの生活というか、
仕組みが壊れるんは避けたいな。
だからと言ってこっちで育てるのはちょっとね。」
「虫だから?」
「いや、育てれば情が湧く。
そうすると、食べれなくなる。
食べるために育てるのは、植物はいいとして、動物は抵抗があるのよ。
畜産はいいよ?感謝をもっている。
出荷前の仔ボットをかわいいーとか、メーウーもかわいいと思えるけどね。
それは、自分で育ててないからね。
これが先ほどの仔ボットでございますといっても、
おいしくいただける。ひとは、わたしはそういう動物だから。
だけど、ちょっとでも自分で育てたと思ってしまうとダメだな。
それしか生きるすべはないという状況以外は。
そして、その種は今後食べれん。大問題だ。」
「では、わたしがやってみましょうか?」

ガイライが名乗りを上げてくれる。

「いや、それもダメだと思う。
メーウーもセサミンのところで育ててるけど、それは、産業なんだよ。
でも今回はどうなうの?って実験的なもんでしょ?
身内がやっても同じことなんよ。
ん-、やっぱり、カリクさんに相談してみようかな?」
「ダメなもんはダメだというだろう。
心配するな。」
「そうだね。」



仕入れた、スーリムと、虫入り木の実は
この日の夕食となった。
程よくおなかがすいているのに。
例の後遺症は大量の排泄だけで済んだようだ。
で、肝心なお味。

申し訳ございません!と謝った。

「ダメだ。
これは、ダメだ。もてなされて出されるのなら
礼儀として食べる。
だけど、好んで食べない。
ごめん。」
「砂漠の民は食べないことになっていると言えばいい。」
「うん。また、砂漠の民設定が増えてしまったね。」
「スーリムは大丈夫なのに?」
「いや、この大きいのは種類が違うよきっと。
ほら、小さいのは左巻き出し、大きいのは右巻きだよ?
うん。違うんだ。」
「モウちゃん、無理矢理納得しようとしていないか?」
「だって!おいしくないんだもの!!油の塊だ!
キャムロンの脂肪とはまた違う!油にも使えん!臭い!」
「そうだな。」
「これをわざわざ佃煮にしようとは思わないし、
木の実も脂っこい。
うん。
左巻きスーリムと、キャムロンがおいしいとわかっただけ良しとしよう。」
「ギーの卵は?」
「本物の方?いやー、もう、ギー関連はダメだ。」
「それ、ビャクとクーのお土産にしますから。」
「うん。そうしてください。
けど、一個だけ割ってもいい?ちょっと見たい。
黄身と白身はあるのかな?」


偽卵は100%黄身?
黄色い何か。
本卵は赤い殻で中身は白身と黄身。
白い卵と赤茶色の卵の違いは鶏の体の色と産む環境の違いだけで、
栄養素に違いがないとか。
いや、餌は違うだろう。
だって、値段もちがうんだもの。
それはいいとして、本卵は卵だ。
偽ギーは、これは食べられない。
油の塊だ。
本ギーは、わざわざ食べることもなさそうだ。
油臭く、生臭い。
数匹確保しているということなので、
やはり、ビャクとクーのお土産だ。


本卵のほうで、卵焼きとプリンを。


「おいしいですよ?」

試食係りは師匠だ。

「濃厚という言葉がぴったりですね。
あの店で食べたものよりもおいしい。」


うん。まさにその通り。
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