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759:過酷
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「そのままでいい。話を続けようか?
年齢のことはいまはいい。
それだけ気が練れるのなら問題はないな。
仕事の話だ。いつからしている?
独立しているんだな?親は?
体が大人になったのはいつだ?」
「!!!なんで平気なんだ!!」
「平気ではないよ?結構我慢している。
が、逃げるほどでもないし、ましてや反撃するほどでもない。
上には上がいるということだ。」
「!」
「マティス様やモウ様のほうがすごいぞ?
軍部のガイライ殿やニック殿もだ。そして、ワイプ殿もな。」
「資産院の?」
「そうだ。ワイプ殿の実力は知ってるだろ?」
「鍛錬だけだろ?」
「知らないか。最近か?こっちに来たのは?武の大会は?」
「ここにいなかった。
俺が出てたら俺が優勝だ。2万リングは俺の物だった!!」
「そうだな。1万リングは手に入ったかもしれんな。
望むものの対戦は自分より下を選ぶことはできないんだぞ?」
「マティスか、モウだな!」
「はははは!だったら、ライガーと同じになるぞ?
モウ様は断り、指名でもらった分を観客に返すだろう。
マティス様は、相手をしてくれるが、即だな。
そうなると、1万リングは手元にあるが、
次の仕事、雇い主はいないな。」
「・・・・。」
気はなくなり、素直に座って話を聞いている。
とても素直だ。
いままで、こんな話しをしたことがないのかもしれんな。
8歳でこの強さだ。
5歳ぐらいで体が大人になるものもいるだろう。
それだろうか?
それとも、もっと幼少のころから鍛練をしていたとか?
どちらにせよ過酷だったに違いない。
「しかし、1万リングはある。
それで、何をする?旨いものを食うか、豪遊するか。
タフト街道は無理だぞ?
堅実に家を買って、畑を耕すか。」
これは、モウ様と休憩中によくはなす話題だ。
大金が有ったら何をするか?
常々考えていないと、いざって時に困る、らしい。
「わたしだったら、この仕事はそのままに、
もし、わたしが死んでしまっても十分家族が過ごせるように
残しておく。もちろん、そんなことになったら、
セサミナ様は家族を見捨てたりはしない。
が、妻と子供はそれを断るだろう。
だから、置いておく。」
これを考え抜いて話したら、
堅実すぎる!と言われ、せめて3分の1は
ぱっと使いなさいと言われた。
それが経済というものだと。
わたしが使うことによって、他の者、商売人が儲かると。
さすがだと思った。
「少しは贅沢はするぞ?
新しい服を買って、家の床もいい材に張り替えようか。」
「俺は・・・・。」
「ふふ。考えるのは楽しいが、
余程のことがない限りそんな大金は手に入らない。
護衛より隠密の報酬がいいのか?
その都度の報酬だよな?長期契約?」
「?」
「余程たくさんもらっていたんだな?
わたしの配下になったらもちろん給金は出るが、
そこまで高額は出ないだろう。これは申し訳ないな。」
「少ないのか?」
「いや!十分だぞ?これは本当に!
ただ、王都は地方領国の10倍以上だ。
ちなみに、その、いくらもらってた?」
コットワッツは豊かな領国だ。
砂漠石も豊富に取れていたときは。
それが無くなっても給金は減っていない。
逆に少しばかり増えた。
もちろん、今まで以上に動いている。
メディングの資金が支えになっているが、
それを使っているわけでもない。
全てセサミナ様の采配があってこそなんだ。
しかし、王都の隠密の報酬。
純粋に興味がある。
「ふふん。1だ。」
「え!それは凄い!ん?一年?ひと月?まさか、一日?」
「一日。当然だろ?」
「これは、参ったな。一日1万リングはさすがに無理だ。」
「?それは大会の優勝賞金だろ?万ってどれくらいなんだ?」
「え?」
「お前も知らないのか?なんだ、間抜けなんだな。」
「え?」
「一日1リングだ。これ、1枚な。」
胸元から出してきたのは1銀貨だ。
「いいだろ?特別な1リングだ。色が違うんだ。」
モウ様の言葉を思い出す。
「言霊っていうのは願いだ。
その言葉そのものに力があるんだよ。
本当に願ったことはね。
わたしは、
世界平和は願わない。願いでどうにかするものでもないから。
常に、おいしいものが出てくる?
これは、後で恐ろしいことになるってわかってるから願わない。
お願いするならマティスにお願いする。
心のどこかで、これはないわーって思うことはできないんよ。
そりゃそうだ。
それができるんだったら、世界は瞬時に崩壊している。
でも、相手を思っての心からの願いは、
声に出すだけでいい。
言霊とか、砂漠石とか関係ないよ?
相手に伝わるもんなんよ?」
『わたしのオーロラ
抱きしめさせてくれ』
「え?」
『おいで?』
立上り両手を広げた。
シクロスト、いや、オーロラはわたしの腕の中に。
そしてわたしは、声なく泣いた。
「家族はいるのか?父は?母は?
兄弟はいるのか?世話になっている人は?
1人なのか?」
「?一人だ。どうしたんだ?」
「わたしと家族になろう。
ローチの兄だ。そして産まれてくる子供たちの兄だ。
頼りになる強い兄だ。
わたしは父になり、妻、カルーチはお前の母だ。
そしてわたしの仕事を手伝ってくれ。
給金はもちろん出る。
な?
今の仕事は辞めよう。
一日単位なら、今はどことも契約してないんだろ?
鍛錬もできる。さっき食べたものはうまかっただろ?
あれよりも、もっとうまいものもある。
な?いいだろ?」
「なんだ?泣くほどうらやましかったのか?
当然だろうけどな?
そうだな、悪くはないな。
あれはうまかったし、誰かと一緒にする鍛錬もいいな。
だけど、なんでお前の家族になるんだ?」
「・・・いやか?」
「いやとかじゃなくて!
そうだ!金は?金を決めろよ!
ごまかそうとしてないだろうな?
契約書は見てもらうぞ?」
「?今までの?」
「当然だろ?
なんだ?コットワッツは口約束なのか?」
「見せてもらえるか?」
また、胸元からゴソゴソ出してきた。
ああ、どうしてくれようか!!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
グッズ販売の準備だ。
2人は余韻を楽しんでいるのか、
シートに付属しているクッションを抱きしめフルフルしている。
いいね。
わたしもエンドロールを楽しむ派だ。
あ!これにもつければよかった。
メイキング映像とか!
次回からそうしよう。そうだ!コマーシャルとか!
次回作の予告とか!!
これは楽しい!
そういえば、ルグの引き抜き作戦はうまくいったのかな?
ちょっと、様子を見て来ようかな?
悪い子じゃないよね、彼。
しかし、ほんとにわたしより年上?
結構骨格を見れるようになったし、んー、物は認識できなかたんだけどな。
そこだけが疑問だ。
「セサミン?
ちょっとルグの様子見てくる。ドーガー?お願いね。
グッズは良かったら買ってね?」
「え?グス、え?」
あらら、目が真っ赤だわ。
「うん、大丈夫だから!ゆっくり余韻を楽しんでね!」
鍛練場に入れば、
ルグが怒ってる。珍しい。
「ルグ?」
「モウ様!」
「モウ!!勝負だ!!」
オーロラ姫はせっかちだね。
ルグに抱えられて、止められている。
「ルグ?どうしたの?問題?」
「いえ、違います。
セサミナ様は?」
「うん、上で遊んでるよ?ドーガーに頼んでるから。
ん?泣いたの?」
目が真っ赤だ。
コットワッツ3人組はまっかっか。
「ははは!!俺の稼ぎを聞いて泣いたんだよ!
コットワッツは余程貧しいようだ!」
「なに!え?ちょ、ちょっと待って!
そのお話、おばちゃんにも聞かせてもらってもいいかしら?
おなかはすいてない?お茶菓子も出そうか?
ジャンクなものもあるよ?」
「オーロラ?モウ様に話していいか?
その契約書の話を。」
「いいぞ?お前も驚くぞ?」
「とにかく、用意するね!」
そんなわけはないのだが、ここは王都だ。
10倍の物価!!興味はある。
彼は本当にルグのオーロラになってるな。
あれ?わたしいま、自分のことおばちゃんっていったよね?
これは、絶対年下限定にしか言わないんだけどな。
「なるほど。これはおばちゃん、びっくりだよ。」
年齢のことはいまはいい。
それだけ気が練れるのなら問題はないな。
仕事の話だ。いつからしている?
独立しているんだな?親は?
体が大人になったのはいつだ?」
「!!!なんで平気なんだ!!」
「平気ではないよ?結構我慢している。
が、逃げるほどでもないし、ましてや反撃するほどでもない。
上には上がいるということだ。」
「!」
「マティス様やモウ様のほうがすごいぞ?
軍部のガイライ殿やニック殿もだ。そして、ワイプ殿もな。」
「資産院の?」
「そうだ。ワイプ殿の実力は知ってるだろ?」
「鍛錬だけだろ?」
「知らないか。最近か?こっちに来たのは?武の大会は?」
「ここにいなかった。
俺が出てたら俺が優勝だ。2万リングは俺の物だった!!」
「そうだな。1万リングは手に入ったかもしれんな。
望むものの対戦は自分より下を選ぶことはできないんだぞ?」
「マティスか、モウだな!」
「はははは!だったら、ライガーと同じになるぞ?
モウ様は断り、指名でもらった分を観客に返すだろう。
マティス様は、相手をしてくれるが、即だな。
そうなると、1万リングは手元にあるが、
次の仕事、雇い主はいないな。」
「・・・・。」
気はなくなり、素直に座って話を聞いている。
とても素直だ。
いままで、こんな話しをしたことがないのかもしれんな。
8歳でこの強さだ。
5歳ぐらいで体が大人になるものもいるだろう。
それだろうか?
それとも、もっと幼少のころから鍛練をしていたとか?
どちらにせよ過酷だったに違いない。
「しかし、1万リングはある。
それで、何をする?旨いものを食うか、豪遊するか。
タフト街道は無理だぞ?
堅実に家を買って、畑を耕すか。」
これは、モウ様と休憩中によくはなす話題だ。
大金が有ったら何をするか?
常々考えていないと、いざって時に困る、らしい。
「わたしだったら、この仕事はそのままに、
もし、わたしが死んでしまっても十分家族が過ごせるように
残しておく。もちろん、そんなことになったら、
セサミナ様は家族を見捨てたりはしない。
が、妻と子供はそれを断るだろう。
だから、置いておく。」
これを考え抜いて話したら、
堅実すぎる!と言われ、せめて3分の1は
ぱっと使いなさいと言われた。
それが経済というものだと。
わたしが使うことによって、他の者、商売人が儲かると。
さすがだと思った。
「少しは贅沢はするぞ?
新しい服を買って、家の床もいい材に張り替えようか。」
「俺は・・・・。」
「ふふ。考えるのは楽しいが、
余程のことがない限りそんな大金は手に入らない。
護衛より隠密の報酬がいいのか?
その都度の報酬だよな?長期契約?」
「?」
「余程たくさんもらっていたんだな?
わたしの配下になったらもちろん給金は出るが、
そこまで高額は出ないだろう。これは申し訳ないな。」
「少ないのか?」
「いや!十分だぞ?これは本当に!
ただ、王都は地方領国の10倍以上だ。
ちなみに、その、いくらもらってた?」
コットワッツは豊かな領国だ。
砂漠石も豊富に取れていたときは。
それが無くなっても給金は減っていない。
逆に少しばかり増えた。
もちろん、今まで以上に動いている。
メディングの資金が支えになっているが、
それを使っているわけでもない。
全てセサミナ様の采配があってこそなんだ。
しかし、王都の隠密の報酬。
純粋に興味がある。
「ふふん。1だ。」
「え!それは凄い!ん?一年?ひと月?まさか、一日?」
「一日。当然だろ?」
「これは、参ったな。一日1万リングはさすがに無理だ。」
「?それは大会の優勝賞金だろ?万ってどれくらいなんだ?」
「え?」
「お前も知らないのか?なんだ、間抜けなんだな。」
「え?」
「一日1リングだ。これ、1枚な。」
胸元から出してきたのは1銀貨だ。
「いいだろ?特別な1リングだ。色が違うんだ。」
モウ様の言葉を思い出す。
「言霊っていうのは願いだ。
その言葉そのものに力があるんだよ。
本当に願ったことはね。
わたしは、
世界平和は願わない。願いでどうにかするものでもないから。
常に、おいしいものが出てくる?
これは、後で恐ろしいことになるってわかってるから願わない。
お願いするならマティスにお願いする。
心のどこかで、これはないわーって思うことはできないんよ。
そりゃそうだ。
それができるんだったら、世界は瞬時に崩壊している。
でも、相手を思っての心からの願いは、
声に出すだけでいい。
言霊とか、砂漠石とか関係ないよ?
相手に伝わるもんなんよ?」
『わたしのオーロラ
抱きしめさせてくれ』
「え?」
『おいで?』
立上り両手を広げた。
シクロスト、いや、オーロラはわたしの腕の中に。
そしてわたしは、声なく泣いた。
「家族はいるのか?父は?母は?
兄弟はいるのか?世話になっている人は?
1人なのか?」
「?一人だ。どうしたんだ?」
「わたしと家族になろう。
ローチの兄だ。そして産まれてくる子供たちの兄だ。
頼りになる強い兄だ。
わたしは父になり、妻、カルーチはお前の母だ。
そしてわたしの仕事を手伝ってくれ。
給金はもちろん出る。
な?
今の仕事は辞めよう。
一日単位なら、今はどことも契約してないんだろ?
鍛錬もできる。さっき食べたものはうまかっただろ?
あれよりも、もっとうまいものもある。
な?いいだろ?」
「なんだ?泣くほどうらやましかったのか?
当然だろうけどな?
そうだな、悪くはないな。
あれはうまかったし、誰かと一緒にする鍛錬もいいな。
だけど、なんでお前の家族になるんだ?」
「・・・いやか?」
「いやとかじゃなくて!
そうだ!金は?金を決めろよ!
ごまかそうとしてないだろうな?
契約書は見てもらうぞ?」
「?今までの?」
「当然だろ?
なんだ?コットワッツは口約束なのか?」
「見せてもらえるか?」
また、胸元からゴソゴソ出してきた。
ああ、どうしてくれようか!!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
グッズ販売の準備だ。
2人は余韻を楽しんでいるのか、
シートに付属しているクッションを抱きしめフルフルしている。
いいね。
わたしもエンドロールを楽しむ派だ。
あ!これにもつければよかった。
メイキング映像とか!
次回からそうしよう。そうだ!コマーシャルとか!
次回作の予告とか!!
これは楽しい!
そういえば、ルグの引き抜き作戦はうまくいったのかな?
ちょっと、様子を見て来ようかな?
悪い子じゃないよね、彼。
しかし、ほんとにわたしより年上?
結構骨格を見れるようになったし、んー、物は認識できなかたんだけどな。
そこだけが疑問だ。
「セサミン?
ちょっとルグの様子見てくる。ドーガー?お願いね。
グッズは良かったら買ってね?」
「え?グス、え?」
あらら、目が真っ赤だわ。
「うん、大丈夫だから!ゆっくり余韻を楽しんでね!」
鍛練場に入れば、
ルグが怒ってる。珍しい。
「ルグ?」
「モウ様!」
「モウ!!勝負だ!!」
オーロラ姫はせっかちだね。
ルグに抱えられて、止められている。
「ルグ?どうしたの?問題?」
「いえ、違います。
セサミナ様は?」
「うん、上で遊んでるよ?ドーガーに頼んでるから。
ん?泣いたの?」
目が真っ赤だ。
コットワッツ3人組はまっかっか。
「ははは!!俺の稼ぎを聞いて泣いたんだよ!
コットワッツは余程貧しいようだ!」
「なに!え?ちょ、ちょっと待って!
そのお話、おばちゃんにも聞かせてもらってもいいかしら?
おなかはすいてない?お茶菓子も出そうか?
ジャンクなものもあるよ?」
「オーロラ?モウ様に話していいか?
その契約書の話を。」
「いいぞ?お前も驚くぞ?」
「とにかく、用意するね!」
そんなわけはないのだが、ここは王都だ。
10倍の物価!!興味はある。
彼は本当にルグのオーロラになってるな。
あれ?わたしいま、自分のことおばちゃんっていったよね?
これは、絶対年下限定にしか言わないんだけどな。
「なるほど。これはおばちゃん、びっくりだよ。」
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