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時富まいむ(プロフ必読

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「笹来高校青春録。」

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僕は、争いのない世界なんか存在しないと思っている。剣と魔法、銃に爆弾、物がなくとも言葉、言葉がなくとも心、心がなくとも本能があればいつだって争いは絶えない。その争いがいかに自然の摂理の中で生まれた物でも私欲が渦巻く醜い物でも。

・・・とまあ、たいそうな事を語ったが。僕が今いる場所は少なくとも、戦争などといった大きい争いが頻発していない平和な場所だった。もっとも、僕の知る範囲での話である。

看板?いや、標識がある。字が多い。かの博士から「今いる世界の言語を瞬時に理解できる」といったチートもいいところの素晴らしい発明品を授かっているにもかかわらず、解読できない事はないが、いかんせん字が多い。とりあえず、迷った時は真っ直ぐ道を進もう。

進んだ先は、おそらく「学校」と呼ばれる建物。人が、さまざまな教養、知識を学ぶ場所だ。ざっくり言えば。ここは・・・高等学校。ここの世界は、どんな人が、どんな知識を学んでいるのか興味深い。けど、果たして自らを証明する物を必要とするこの世界でそのような物を持ち合わせていない僕が入れるものか?まあ、無理なら仕方がない。私立・・・何て呼ぶのだろう。ささ?なんて校門と睨めっこしていたその時だった。

二階から爆音が轟いた。窓ガラスがものの見事に砕け散って炎、煙が勢いよく噴き出してくる。

・・・・・・。

ここは、学校とは名ばかりの危険な施設、なのかもしれない。僕でも、危ないと判断した場所に首を突っ込むほど物好きではない。
昼の晴天、終わりのない青空。白い雲をもくもくと黒い煙が覆っていく。ほらそこ、バナナの皮を踏んですっ転んだ学生がいる。これも、この世界では平和のうちに入る光景なんだろう。なぜか、そんな気がした。
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