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第12話:発火する堆肥
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領地の別荘での一件が片付いたのも束の間、私とアルフレッド様は休む間もなく次の視察先へと向かっていました。
今度の行き先は、領内でも有数の穀倉地帯であるハーベスト村です。
「豊作なのは良いことだが、火付けの悪魔が出没するとなれば話は別だ」
揺れる馬車の中で、アルフレッド様が渋い顔で報告書を読んでいます。
最近、この平和な村で原因不明のボヤ騒ぎが頻発しているというのです。
幸い大事には至っていませんが、村人たちは「誰かが故意に火を放っている」と疑心暗鬼になり、自警団を組んで見回りをしているとのことでした。
「放火魔……、ですか。怖いですね」
「ああ。だが、現場の状況が奇妙だ。火の気のない納屋や、野積みにした藁の山から突然火が出るらしい。目撃者もいない」
アルフレッド様は顎に手を当てて考え込みました。
「火の気のない場所から火が出る。……興味深い現象だ」
村に到着すると、そこは異様な緊張感に包まれていました。
普段なら収穫の喜びに湧いているはずの時期なのに、村人たちは皆、血走った目で周囲を警戒しています。
「公爵様! よくぞ来てくださいました!」
村長が駆け寄ってきました。
その後ろには、縄で縛られた一人の少年が、村の男たちに囲まれて怯えています。
「おい、その少年はどうしたんだ?」
「こいつが犯人ですだよ! 火付けの悪魔の正体だ!」
村長が鼻息荒く叫びました。
「こいつは隣村から流れてきた孤児で、うちの農場で下働きをさせていたんです。ところが、こいつが堆肥の世話をしていた納屋から火が出た! 現場にいたのはこいつだけだ!」
「ち、違う! 僕はやってない! 何もしてないのに、急に煙が出て……!」
少年――トムという名だそうです――が必死に訴えますが、村人たちは聞く耳を持ちません。
「嘘をつくな! お前がマッチで火遊びをしていたんだろう!」
「よそ者は信用できねぇ!」
「火あぶりにしろ!」
集団心理とは恐ろしいものです。
恐怖と疑いが、罪のない少年を生贄にしようとしていました。
私は胸が痛み、思わず前に出ようとしました。
「待ってください! まだ彼がやったという証拠は……」
「証拠ならある! 火種もない場所で火が出るなんて、魔法か放火しかねぇだろう!」
村長の剣幕に私がたじろいだ時、乾いた音が響きました。
アルフレッド様が手を叩いた音です。
「静粛に。……やかましくて思考がまとまらん」
その冷ややかな一言で、騒然としていた場が静まり返りました。
アルフレッド様は、縛られたトム君の前に歩み寄り、その煤けた顔を覗き込みました。
「少年。君は『何もしていないのに煙が出た』と言ったな?」
「は、はい……。本当です。堆肥の山を切り崩そうとしたら、急に熱くなって、中から煙が……」
「ふむ。堆肥の山、か」
アルフレッド様は村長に向き直りました。
「火災現場へ案内しろ。犯人が人間なのか、私が判定してやる」
案内されたのは、村外れにある巨大な堆肥置き場でした。
刈り取った牧草や落ち葉、家畜の糞などを積み上げ、肥料を作る場所です。
先ほどのボヤで表面が焦げていますが、まだ燻っているような臭いがします。
「見てくだせぇ。こんな湿った草の山、火をつけなきゃ燃えるはずがねぇ」
村長が吐き捨てるように言いました。
確かに、昨日の雨で表面は濡れています。
火をつけるには不向きな場所に見えます。
しかし、アルフレッド様はその山を見て、ニヤリと笑いました。
「フローラ。君なら分かるな? この山を見て、どう思う」
「はい。……積みすぎです」
私は即答しました。
「高さが3メートル以上あります。それに、ギチギチに踏み固めすぎです。これでは空気が通りません」
「その通りだ。村長、この堆肥はいつから積んでいる?」
「ええと、収穫が終わってからだから、一ヶ月くらい前から継ぎ足し継ぎ足しで……。たくさん肥料が必要だから、高く積み上げた方が効率がいいだろう?」
アルフレッド様はため息をつき、近くにあった鉄の棒(ピッチフォークの柄)を手に取りました。
「無知とは恐ろしいものだ。お前たちは、自分たちの手で爆弾を作っていたようなものだぞ」
「はあ? 爆弾?」
「論より証拠だ」
アルフレッド様は、鉄の棒を堆肥の山の中腹に、ズブリと深く突き刺しました。
そして数分待ち、ゆっくりと引き抜きます。
「触ってみろ」
言われて村長がおずおずと棒の先端に手を伸ばし――。
「あっちぃっ!!」
悲鳴を上げて手を引っ込めました。
鉄の棒からは、湯気が立ち上るほどの熱気が発せられていたのです。
「な、なんだこれは!? 中に火種が埋まっているのか!?」
「火種ではない。発酵熱だ」
アルフレッド様は、怯える村人たちを見回して解説を始めました。
「植物や排泄物に含まれる有機物は、微生物によって分解される際に熱を出す。これを発酵熱という。適切に管理された堆肥でも60度から70度にはなるが……」
彼は巨大すぎる山を指差しました。
「お前たちは欲張って高く積みすぎた。そのせいで内部の熱が逃げ場を失い、蓄積され続けたのだ。さらに、適度な水分と圧力が化学反応を加速させ、内部温度は優に80度を超えていただろう」
「は、80度……?」
「その状態で、植物の繊維が炭化し、可燃性ガスが発生する。そこへ空気が供給されると――つまり、トム少年が作業のために山を崩し、新鮮な空気が入り込んだ瞬間に」
アルフレッド様は両手を広げました。
「自然発火が起きる。誰が火をつけなくても、物理法則に従って勝手に燃え上がるのだ」
村人たちはポカンと口を開けました。
「し、自然発火……。じゃあ、トムは……」
「彼は無実だ。むしろ、危険な状態の堆肥に近づかされた被害者だと言ってもいい」
「そ、そんな……」
村長は顔面蒼白になり、膝から崩れ落ちました。
火付けの悪魔の正体は、彼ら自身の無知な管理が生み出した科学現象だったのです。
「フローラ、処方箋を書いてやれ」
「はい!」
私は村人たちの前に進み出ました。
「皆さん、堆肥作りには切り返しが必要です! 定期的に山を崩して、空気を入れて冷ましてあげないと、中の微生物が死んでしまうどころか、こうして火事になってしまいます」
私は身振り手振りを交えて説明しました。
「山の高さは1.5メートルくらいまで。そして週に一度はかき混ぜること。そうすれば、火事も起きないし、もっと良質な肥料が作れますよ!」
私の言葉に、村人たちはバツが悪そうに、しかし深く頷きました。
誤解が解けたトム君は、縄を解かれ、涙目で私とアルフレッド様にお礼を言いました。
「ありがとう……! 本当に、殺されるかと思った……」
「災難だったな。だが、君のおかげで村の危機管理が見直されるだろう」
アルフレッド様は、少年の肩をポンと叩きました。
その夜、村長は土下座せんばかりの勢いで謝罪し、村を挙げての宴が開かれました。
広場の焚き火を囲みながら、私はアルフレッド様にホットワインを手渡しました。
「……熱くなりすぎるのも、考えものですね」
「何の話だ? 堆肥か? それとも村人たちの感情か?」
「両方です。溜め込みすぎると、いつか爆発してしまいますから」
「ふん。……まあ、適度なガス抜きは必要ということだな」
アルフレッド様は私の手を取り、そっと引き寄せました。
「私の熱も、そろそろ君に伝わっているといいのだが」
「えっ?」
焚き火のせいか、それともホットワインのせいか。
アルフレッド様の顔がほんのりと赤く見えました。
自然発火したのは、堆肥ではなく私の頬だったかもしれません。
今度の行き先は、領内でも有数の穀倉地帯であるハーベスト村です。
「豊作なのは良いことだが、火付けの悪魔が出没するとなれば話は別だ」
揺れる馬車の中で、アルフレッド様が渋い顔で報告書を読んでいます。
最近、この平和な村で原因不明のボヤ騒ぎが頻発しているというのです。
幸い大事には至っていませんが、村人たちは「誰かが故意に火を放っている」と疑心暗鬼になり、自警団を組んで見回りをしているとのことでした。
「放火魔……、ですか。怖いですね」
「ああ。だが、現場の状況が奇妙だ。火の気のない納屋や、野積みにした藁の山から突然火が出るらしい。目撃者もいない」
アルフレッド様は顎に手を当てて考え込みました。
「火の気のない場所から火が出る。……興味深い現象だ」
村に到着すると、そこは異様な緊張感に包まれていました。
普段なら収穫の喜びに湧いているはずの時期なのに、村人たちは皆、血走った目で周囲を警戒しています。
「公爵様! よくぞ来てくださいました!」
村長が駆け寄ってきました。
その後ろには、縄で縛られた一人の少年が、村の男たちに囲まれて怯えています。
「おい、その少年はどうしたんだ?」
「こいつが犯人ですだよ! 火付けの悪魔の正体だ!」
村長が鼻息荒く叫びました。
「こいつは隣村から流れてきた孤児で、うちの農場で下働きをさせていたんです。ところが、こいつが堆肥の世話をしていた納屋から火が出た! 現場にいたのはこいつだけだ!」
「ち、違う! 僕はやってない! 何もしてないのに、急に煙が出て……!」
少年――トムという名だそうです――が必死に訴えますが、村人たちは聞く耳を持ちません。
「嘘をつくな! お前がマッチで火遊びをしていたんだろう!」
「よそ者は信用できねぇ!」
「火あぶりにしろ!」
集団心理とは恐ろしいものです。
恐怖と疑いが、罪のない少年を生贄にしようとしていました。
私は胸が痛み、思わず前に出ようとしました。
「待ってください! まだ彼がやったという証拠は……」
「証拠ならある! 火種もない場所で火が出るなんて、魔法か放火しかねぇだろう!」
村長の剣幕に私がたじろいだ時、乾いた音が響きました。
アルフレッド様が手を叩いた音です。
「静粛に。……やかましくて思考がまとまらん」
その冷ややかな一言で、騒然としていた場が静まり返りました。
アルフレッド様は、縛られたトム君の前に歩み寄り、その煤けた顔を覗き込みました。
「少年。君は『何もしていないのに煙が出た』と言ったな?」
「は、はい……。本当です。堆肥の山を切り崩そうとしたら、急に熱くなって、中から煙が……」
「ふむ。堆肥の山、か」
アルフレッド様は村長に向き直りました。
「火災現場へ案内しろ。犯人が人間なのか、私が判定してやる」
案内されたのは、村外れにある巨大な堆肥置き場でした。
刈り取った牧草や落ち葉、家畜の糞などを積み上げ、肥料を作る場所です。
先ほどのボヤで表面が焦げていますが、まだ燻っているような臭いがします。
「見てくだせぇ。こんな湿った草の山、火をつけなきゃ燃えるはずがねぇ」
村長が吐き捨てるように言いました。
確かに、昨日の雨で表面は濡れています。
火をつけるには不向きな場所に見えます。
しかし、アルフレッド様はその山を見て、ニヤリと笑いました。
「フローラ。君なら分かるな? この山を見て、どう思う」
「はい。……積みすぎです」
私は即答しました。
「高さが3メートル以上あります。それに、ギチギチに踏み固めすぎです。これでは空気が通りません」
「その通りだ。村長、この堆肥はいつから積んでいる?」
「ええと、収穫が終わってからだから、一ヶ月くらい前から継ぎ足し継ぎ足しで……。たくさん肥料が必要だから、高く積み上げた方が効率がいいだろう?」
アルフレッド様はため息をつき、近くにあった鉄の棒(ピッチフォークの柄)を手に取りました。
「無知とは恐ろしいものだ。お前たちは、自分たちの手で爆弾を作っていたようなものだぞ」
「はあ? 爆弾?」
「論より証拠だ」
アルフレッド様は、鉄の棒を堆肥の山の中腹に、ズブリと深く突き刺しました。
そして数分待ち、ゆっくりと引き抜きます。
「触ってみろ」
言われて村長がおずおずと棒の先端に手を伸ばし――。
「あっちぃっ!!」
悲鳴を上げて手を引っ込めました。
鉄の棒からは、湯気が立ち上るほどの熱気が発せられていたのです。
「な、なんだこれは!? 中に火種が埋まっているのか!?」
「火種ではない。発酵熱だ」
アルフレッド様は、怯える村人たちを見回して解説を始めました。
「植物や排泄物に含まれる有機物は、微生物によって分解される際に熱を出す。これを発酵熱という。適切に管理された堆肥でも60度から70度にはなるが……」
彼は巨大すぎる山を指差しました。
「お前たちは欲張って高く積みすぎた。そのせいで内部の熱が逃げ場を失い、蓄積され続けたのだ。さらに、適度な水分と圧力が化学反応を加速させ、内部温度は優に80度を超えていただろう」
「は、80度……?」
「その状態で、植物の繊維が炭化し、可燃性ガスが発生する。そこへ空気が供給されると――つまり、トム少年が作業のために山を崩し、新鮮な空気が入り込んだ瞬間に」
アルフレッド様は両手を広げました。
「自然発火が起きる。誰が火をつけなくても、物理法則に従って勝手に燃え上がるのだ」
村人たちはポカンと口を開けました。
「し、自然発火……。じゃあ、トムは……」
「彼は無実だ。むしろ、危険な状態の堆肥に近づかされた被害者だと言ってもいい」
「そ、そんな……」
村長は顔面蒼白になり、膝から崩れ落ちました。
火付けの悪魔の正体は、彼ら自身の無知な管理が生み出した科学現象だったのです。
「フローラ、処方箋を書いてやれ」
「はい!」
私は村人たちの前に進み出ました。
「皆さん、堆肥作りには切り返しが必要です! 定期的に山を崩して、空気を入れて冷ましてあげないと、中の微生物が死んでしまうどころか、こうして火事になってしまいます」
私は身振り手振りを交えて説明しました。
「山の高さは1.5メートルくらいまで。そして週に一度はかき混ぜること。そうすれば、火事も起きないし、もっと良質な肥料が作れますよ!」
私の言葉に、村人たちはバツが悪そうに、しかし深く頷きました。
誤解が解けたトム君は、縄を解かれ、涙目で私とアルフレッド様にお礼を言いました。
「ありがとう……! 本当に、殺されるかと思った……」
「災難だったな。だが、君のおかげで村の危機管理が見直されるだろう」
アルフレッド様は、少年の肩をポンと叩きました。
その夜、村長は土下座せんばかりの勢いで謝罪し、村を挙げての宴が開かれました。
広場の焚き火を囲みながら、私はアルフレッド様にホットワインを手渡しました。
「……熱くなりすぎるのも、考えものですね」
「何の話だ? 堆肥か? それとも村人たちの感情か?」
「両方です。溜め込みすぎると、いつか爆発してしまいますから」
「ふん。……まあ、適度なガス抜きは必要ということだな」
アルフレッド様は私の手を取り、そっと引き寄せました。
「私の熱も、そろそろ君に伝わっているといいのだが」
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