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第14話:飢餓の予言者
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領地の東側に広がる竹林地帯。
そこは普段、涼やかな風が吹き抜ける静寂の場所ですが、その日は異様な熱気に包まれていました。
「見よ! これぞ天の啓示! 破滅の予兆である!」
竹林の入り口に設けられた祭壇の上で、黒いローブを纏った男が大仰に叫んでいました。
彼の周りには、怯えた表情の村人たちが数百人も集まり、祈りを捧げています。
その中には、なぜかエドワード様とベアトリス様の姿もありました。
「ああ、恐ろしい……。エドワード様、わたくしたちも浄財を包みましょう。神の怒りを鎮めなくては」
「もちろんだ。この聖なる護符があれば、我が領地だけは救われると言われたからな。金ならいくらでも出そう」
二人は、ローブの男――自称予言者に金貨の入った袋を渡しています。
そんな光景を、少し離れた場所から冷ややかに見つめる人物がいました。
「……愚か者の集会だな」
アルフレッド様です。
私たちは「竹林が奇妙な色に変色した」という報告を受け、調査に来ていたのです。
「アルフレッド様、あれを見てください」
私は、群衆の視線の先にある竹林を指差しました。
いつもなら青々としている竹が、茶色く変色し、まるで枯れ木のように見えます。
そして、枝の先には稲穂のような房がぶら下がっていました。
「竹の花……、ですね」
「ああ。イネ科のタケ類が開花している。珍しい現象だが、決して神秘的なことではない」
私たちは群衆をかき分けて前へと進みました。
「待ってください! その儀式をやめてください!」
私が声を上げると、予言者がぎろりとこちらを睨みました。
「何奴だ! 神聖な儀式を妨げるとは、お前たちも飢餓の呪いを受けたいのか!」
「呪いではありません! これは自然現象です!」
「黙れ! 竹が花を咲かせるのは凶兆だ! 古来より、竹の花が咲くと必ず大飢饉が起き、死者が溢れると伝えられている! これを呪いと言わずして何と言う!」
予言者の言葉に、村人たちが「そうだ!」「出て行け!」と騒ぎ始めました。
エドワード様も私たちに気づき、鼻で笑いました。
「やれやれ、公爵。君は科学だなんだと言うが、歴史の教訓すら知らんのか? 竹の開花と飢饉の相関関係は、歴史書にも記されている事実だぞ」
「ほう。相関関係、か」
アルフレッド様が静かに口を開きました。
その声は決して大きくありませんでしたが、不思議と周囲の雑音をかき消すほどの威圧感がありました。
「エドワード君。君の言う通り、竹の開花と飢饉には強い相関関係がある。それは事実だ」
「だろう!? なら、この予言者の言う通り、祈祷で呪いを……」
「だが、因果関係が間違っている」
アルフレッド様は予言者の前に立ちはだかり、彼が持っていた杖(竹製)を指先で弾きました。
「この男は『神の怒りで竹が咲き、飢饉が来る』と言っている。だが科学的な順序はこうだ。竹が咲き、実がなり、それを食べた野ネズミが大繁殖して、作物を食い荒らすから飢饉になる」
きょとんとする村人たちに向かって、アルフレッド様は私に目配せしました。
私は頷き、採取したばかりの竹の枝を掲げました。
「皆さん、よく見てください! 竹の花の後にできる、この実を」
稲穂のように実った、小さな粒々を見せます。
「竹はイネの仲間です。この実は穀物のように栄養価が高く、森の動物たちにとって最高のご馳走なんです。特に……、ネズミにとっては」
「ネ、ネズミ……?」
「はい。竹は60年から120年という長い周期で一斉に開花し、大量の種を落として枯れます。その莫大な食料のおかげで、野ネズミは爆発的に繁殖します。そして……」
私は言葉を詰まらせ、アルフレッド様を見ました。
彼は冷徹に続きを引き取りました。
「竹の実は数ヶ月で尽きる。すると、異常繁殖した数万、数億匹のネズミの大軍はどうするか? 空腹を満たすため、森を出て、お前たちの畑や穀物庫を襲うのだ」
村人たちの顔色が変わりました。
呪いなどという漠然とした恐怖ではなく、ネズミの大群という具体的で物理的な脅威が想像できたからです。
「そ、そんな……。じゃあ、祈っても無駄だってことか?」
「無駄どころか、害悪だ」
アルフレッド様は、予言者が集めた金貨の袋を蹴り飛ばしました。
「こんな詐欺師に金を払っている暇があったら、今すぐ村へ戻って穀物庫の床を補強しろ! ネズミ返しを設置し、罠を仕掛けろ! 敵は呪いではない、物理的な害獣だ!」
予言者が顔を真っ赤にして叫びました。
「で、デタラメだ! ネズミが増えるなどという証拠がどこにある!」
その時でした。
枯れた竹林の奥から、無数の衣擦れのような音が響いてきました。
地面が黒い波のようにうねっています。
「ひっ!?」
ベアトリス様が悲鳴を上げました。
足元を、丸々と太った数匹の野ネズミが走り抜けていったのです。
その後ろから、十匹、百匹……。
「ほら、証拠のお出ましだ」
アルフレッド様が冷静に言いました。
「竹の実が熟して落ち始めた。奴らの宴は既に始まっているぞ」
「うわあああ! ネズミだ! ネズミの大群だ!」
「逃げろ! 村を守れ!」
村人たちはパニックになり、予言者を押しのけて村へと駆け出しました。
エドワード様も、足元を這い回るネズミに腰を抜かしています。
「うわっ、来るな! 俺のズボンに入るな!」
「いやぁぁぁ! 護符! 護符があるのになぜ効かないの!?」
ベアトリス様が投げつけた高い護符を、ネズミがガリガリと齧り始めました。
皮肉なことに、護符に使われていた糊が美味しかったようです。
「……さて。我々も対策本部へ戻るぞ、フローラ。公爵領の境界線に防疫ラインを敷く。猫の手も借りたい状況だが、まずは毒団子の手配だ」
「はい、アルフレッド様! サリチル酸ナトリウムの準備ならできています!」
私たちは騒乱の竹林を後にしました。
予言者は、怒った村人たちに「金返せ!」と追いかけ回され、竹林の奥へと消えていきました。
その後、公爵領では迅速なネズミ駆除作戦が功を奏し、被害は最小限に抑えられました。
一方、祈祷に頼って対策が遅れたエドワード様の領地では、穀物庫が食い荒らされ、しばらくの間、麦粥すら食べられない日々が続いたそうです。
「予言など必要ない。必要なのは、生態系を知る知識と、事前の備えだけだ」
後日、少し痩せたエドワード様を見かけ、アルフレッド様はそう呟きながら、勝ち誇ったように煎餅を齧るのでした。
そこは普段、涼やかな風が吹き抜ける静寂の場所ですが、その日は異様な熱気に包まれていました。
「見よ! これぞ天の啓示! 破滅の予兆である!」
竹林の入り口に設けられた祭壇の上で、黒いローブを纏った男が大仰に叫んでいました。
彼の周りには、怯えた表情の村人たちが数百人も集まり、祈りを捧げています。
その中には、なぜかエドワード様とベアトリス様の姿もありました。
「ああ、恐ろしい……。エドワード様、わたくしたちも浄財を包みましょう。神の怒りを鎮めなくては」
「もちろんだ。この聖なる護符があれば、我が領地だけは救われると言われたからな。金ならいくらでも出そう」
二人は、ローブの男――自称予言者に金貨の入った袋を渡しています。
そんな光景を、少し離れた場所から冷ややかに見つめる人物がいました。
「……愚か者の集会だな」
アルフレッド様です。
私たちは「竹林が奇妙な色に変色した」という報告を受け、調査に来ていたのです。
「アルフレッド様、あれを見てください」
私は、群衆の視線の先にある竹林を指差しました。
いつもなら青々としている竹が、茶色く変色し、まるで枯れ木のように見えます。
そして、枝の先には稲穂のような房がぶら下がっていました。
「竹の花……、ですね」
「ああ。イネ科のタケ類が開花している。珍しい現象だが、決して神秘的なことではない」
私たちは群衆をかき分けて前へと進みました。
「待ってください! その儀式をやめてください!」
私が声を上げると、予言者がぎろりとこちらを睨みました。
「何奴だ! 神聖な儀式を妨げるとは、お前たちも飢餓の呪いを受けたいのか!」
「呪いではありません! これは自然現象です!」
「黙れ! 竹が花を咲かせるのは凶兆だ! 古来より、竹の花が咲くと必ず大飢饉が起き、死者が溢れると伝えられている! これを呪いと言わずして何と言う!」
予言者の言葉に、村人たちが「そうだ!」「出て行け!」と騒ぎ始めました。
エドワード様も私たちに気づき、鼻で笑いました。
「やれやれ、公爵。君は科学だなんだと言うが、歴史の教訓すら知らんのか? 竹の開花と飢饉の相関関係は、歴史書にも記されている事実だぞ」
「ほう。相関関係、か」
アルフレッド様が静かに口を開きました。
その声は決して大きくありませんでしたが、不思議と周囲の雑音をかき消すほどの威圧感がありました。
「エドワード君。君の言う通り、竹の開花と飢饉には強い相関関係がある。それは事実だ」
「だろう!? なら、この予言者の言う通り、祈祷で呪いを……」
「だが、因果関係が間違っている」
アルフレッド様は予言者の前に立ちはだかり、彼が持っていた杖(竹製)を指先で弾きました。
「この男は『神の怒りで竹が咲き、飢饉が来る』と言っている。だが科学的な順序はこうだ。竹が咲き、実がなり、それを食べた野ネズミが大繁殖して、作物を食い荒らすから飢饉になる」
きょとんとする村人たちに向かって、アルフレッド様は私に目配せしました。
私は頷き、採取したばかりの竹の枝を掲げました。
「皆さん、よく見てください! 竹の花の後にできる、この実を」
稲穂のように実った、小さな粒々を見せます。
「竹はイネの仲間です。この実は穀物のように栄養価が高く、森の動物たちにとって最高のご馳走なんです。特に……、ネズミにとっては」
「ネ、ネズミ……?」
「はい。竹は60年から120年という長い周期で一斉に開花し、大量の種を落として枯れます。その莫大な食料のおかげで、野ネズミは爆発的に繁殖します。そして……」
私は言葉を詰まらせ、アルフレッド様を見ました。
彼は冷徹に続きを引き取りました。
「竹の実は数ヶ月で尽きる。すると、異常繁殖した数万、数億匹のネズミの大軍はどうするか? 空腹を満たすため、森を出て、お前たちの畑や穀物庫を襲うのだ」
村人たちの顔色が変わりました。
呪いなどという漠然とした恐怖ではなく、ネズミの大群という具体的で物理的な脅威が想像できたからです。
「そ、そんな……。じゃあ、祈っても無駄だってことか?」
「無駄どころか、害悪だ」
アルフレッド様は、予言者が集めた金貨の袋を蹴り飛ばしました。
「こんな詐欺師に金を払っている暇があったら、今すぐ村へ戻って穀物庫の床を補強しろ! ネズミ返しを設置し、罠を仕掛けろ! 敵は呪いではない、物理的な害獣だ!」
予言者が顔を真っ赤にして叫びました。
「で、デタラメだ! ネズミが増えるなどという証拠がどこにある!」
その時でした。
枯れた竹林の奥から、無数の衣擦れのような音が響いてきました。
地面が黒い波のようにうねっています。
「ひっ!?」
ベアトリス様が悲鳴を上げました。
足元を、丸々と太った数匹の野ネズミが走り抜けていったのです。
その後ろから、十匹、百匹……。
「ほら、証拠のお出ましだ」
アルフレッド様が冷静に言いました。
「竹の実が熟して落ち始めた。奴らの宴は既に始まっているぞ」
「うわあああ! ネズミだ! ネズミの大群だ!」
「逃げろ! 村を守れ!」
村人たちはパニックになり、予言者を押しのけて村へと駆け出しました。
エドワード様も、足元を這い回るネズミに腰を抜かしています。
「うわっ、来るな! 俺のズボンに入るな!」
「いやぁぁぁ! 護符! 護符があるのになぜ効かないの!?」
ベアトリス様が投げつけた高い護符を、ネズミがガリガリと齧り始めました。
皮肉なことに、護符に使われていた糊が美味しかったようです。
「……さて。我々も対策本部へ戻るぞ、フローラ。公爵領の境界線に防疫ラインを敷く。猫の手も借りたい状況だが、まずは毒団子の手配だ」
「はい、アルフレッド様! サリチル酸ナトリウムの準備ならできています!」
私たちは騒乱の竹林を後にしました。
予言者は、怒った村人たちに「金返せ!」と追いかけ回され、竹林の奥へと消えていきました。
その後、公爵領では迅速なネズミ駆除作戦が功を奏し、被害は最小限に抑えられました。
一方、祈祷に頼って対策が遅れたエドワード様の領地では、穀物庫が食い荒らされ、しばらくの間、麦粥すら食べられない日々が続いたそうです。
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