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第25話:甘いワインの罠
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ここ数週間、王都の貴族たちの間で、奇妙な病が流行していました。
顔色が悪くなり、激しい腹痛や貧血を訴える者が続出しているのです。
中には、手足の震えが止まらなくなったり、理由もなく激昂したりと、精神に異常をきたす者まで現れていました。
人々はこれを貴族病あるいは贅沢疾と呼び、恐れおののいていました。
「……嘆かわしい。贅沢が原因だとしても、その中身がお粗末すぎる」
王宮で開催された晩餐会。
アルフレッド様は、周囲の青白い顔をした貴族たちを見回し、不機嫌そうに呟きました。
会場の空気は重く、あちこちで「お腹が痛い」「足の指が痛風で……」という呻き声が聞こえます。
「皆様、本当にお辛そうです。流行り風邪でしょうか?」
「いや。症状が特定的すぎる。それに、平民には全く流行っておらず、この会場にいるような上流階級だけに症状が出ているのが気にかかる」
アルフレッド様の目が鋭く光りました。
そんな沈鬱な空気を読まず、またしてもあの高笑いが響きました。
「さあさあ、皆様! 暗い顔をしていないで、この奇跡のワインを飲んで元気を出してください!」
エドワード様です。
彼は会場の中央で、金色のラベルが貼られたワインボトルを掲げていました。
その隣にはベアトリス様もいますが、彼女は以前よりも痩せ細り、今日は酷く不機嫌そうに扇子を動かしています。
「これは我が商会が独占輸入した古の皇帝ワインだ! 古代の製法を忠実に再現した、世界で最も甘く、芳醇なワインだぞ!」
エドワード様がグラスに注ぐと、とろりとした琥珀色の液体が現れました。
甘い香りが漂い、何人かの貴族がふらふらと手を伸ばします。
「おお、これは甘い! 渋みが全くない!」
「まるでシロップのようだ。痛みを忘れる美味さだ……」
ワインを飲んだ人々が、一時的に陶酔した表情を浮かべます。
エドワード様は得意満面です。
「だろう? 最近のワインは酸っぱくていけない。だがこれは、特別な製法で酸味を消し、極上の甘味を引き出しているんだ。ベアトリスも大好きだよな?」
「……ええ。お水みたいに甘くて飲みやすいわ。でも……、なんだか最近、これを飲むとお腹がキリキリするのよ」
ベアトリス様はワインを一気に飲み干すと、すぐに眉をひそめて腹部を押さえました。
その時、近くにいた初老の伯爵が、突然「ぎゃあっ!」と悲鳴を上げて倒れ込みました。
「い、痛い! 足が! 足の親指が万力で締め上げられたようだ!」
「伯爵様!?」
私が駆け寄ると、伯爵は脂汗を流して悶絶しています。
典型的な痛風の発作です。
しかし、私はある異変に気づきました。
伯爵が叫んだ拍子に見えた、その歯茎の色に。
「アルフレッド様! ルーペを!」
アルフレッド様から手渡されたルーペで、私は失礼ながら伯爵の口元を観察しました。
「……やっぱり。アルフレッド様、歯茎に青黒い線が出ています」
「なに? バートン線か」
アルフレッド様は即座に表情を険しくし、エドワード様の方へ振り返りました。
「エドワード! そのワインを今すぐ回収しろ! それは酒ではない、毒液だ!」
「はあ!? 何を言う! 皆が美味しいと言っているだろうが!」
「その甘さこそが毒の正体だと言っているんだ!」
アルフレッド様はエドワード様の手からボトルを奪い取り、匂いを嗅いで顔をしかめました。
「……やはりな。異常な甘さと、金属的な後味。貴様、このワインの製法を知っているか?」
「製法? 詳しくは知らんが、ブドウ果汁を鍋で長時間煮詰めて、甘いシロップを作って混ぜると聞いたぞ。古代伝統のやり方だ!」
「その鍋の素材は何だ?」
「それは、伝統に従って鉛の鍋だろう。銅だと青臭くなるからな」
エドワード様が悪びれもせず答えた瞬間、アルフレッド様は「馬鹿者が!」と一喝しました。
「それが原因だ! ブドウ果汁に含まれる酸が、鉛の鍋と反応して何ができるか知っているか? 酢酸鉛だ!」
会場がざわめきます。
「酢酸鉛……。別名、鉛糖。砂糖のように甘いが、その正体は神経毒の塊だ」
「な、鉛の……、砂糖……?」
「そうだ。古代の人はその甘さに魅了され、ワインに大量の鉛を溶かし込んで飲み続けた。その結果、どうなったと思う? 貴族たちは鉛中毒になり、痛風に苦しみ、狂気に陥り、出生率が低下して帝国は滅んだんだよ!」
アルフレッド様は、倒れている伯爵を指差しました。
「見ろ、この伯爵の症状を。激しい腹痛(鉛仙痛)、関節痛、そして歯茎に出た青黒い沈着線。これらは全て、慢性的な鉛中毒の証拠だ!」
私はベアトリス様に駆け寄りました。
彼女の手を取り、爪を見ます。
「ベアトリス様、手を見せてください! ……やっぱり、手が震えていますし、顔色が土気色です。貧血も起きていますね?」
「え、ええ……。最近、イライラして仕方がないの。これも、ワインのせいなの……?」
「はい。鉛は神経を侵します。飲み続ければ、精神錯乱を起こして廃人になってしまいます!」
ベアトリス様は「ひっ」と息を呑み、持っていたグラスを取り落としました。
砕け散ったグラスの破片と、床に広がる甘いワイン。
それは、かつて古代の帝国を蝕んだ亡国の味がしました。
「そ、そんな……。俺は、最高級の甘味だと……」
エドワード様は青ざめ、後ずさりしました。
「甘いだろうな。鉛糖は砂糖よりも甘美だと言われる。だが、その代償は体への蓄積毒だ。排出されにくく、骨や脳に溜まり続ける」
アルフレッド様は冷ややかに宣告しました。
「君が売っていたのは皇帝のワインではない。皇帝を殺したワインだ。この会場にいる貴族たちの体調不良は、すべて君がバラ撒いた毒のせいだぞ」
会場中から、非難と恐怖の視線が一斉にエドワード様に突き刺さりました。
「毒を飲ませていたのか!」
「金を返せ! いや、健康を返せ!」
「衛兵! この男を捕らえろ!」
怒れる貴族たちに詰め寄られ、エドワード様は「ち、違う! 業者が大丈夫だって言ったんだ!」と叫びながら逃げ惑いました。
「……甘い話には毒がある。文字通りの意味だったな」
騒動が一段落した後、アルフレッド様は押収されたワインボトルを悲しげに見つめました。
「ブドウに罪はない。人間が余計な手を加えなければ、ただの美味しい酒だったのにな」
「そうですね。……自然のままの酸味も、また味わい深いものですのに」
私は、まだ震えが止まらないベアトリス様に、解毒作用のあるハーブティーを差し出しました。
「どうぞ。甘くありませんが、体には良いですよ」
「……ありがとう、フローラ」
ベアトリス様は、悔しそうに、でも少しだけ安堵した顔でカップを受け取りました。
人工的な甘さに溺れた代償は大きく、王都の貴族たちはしばらくの間、解毒のための通院を余儀なくされることになりました。
もちろん、その治療法を指導したのは、私たちリンネ植物研究所です。
本当の豊かさとは、舌先だけの甘さではない。
苦い薬草茶を飲みながら、私はそう確信しました。
顔色が悪くなり、激しい腹痛や貧血を訴える者が続出しているのです。
中には、手足の震えが止まらなくなったり、理由もなく激昂したりと、精神に異常をきたす者まで現れていました。
人々はこれを貴族病あるいは贅沢疾と呼び、恐れおののいていました。
「……嘆かわしい。贅沢が原因だとしても、その中身がお粗末すぎる」
王宮で開催された晩餐会。
アルフレッド様は、周囲の青白い顔をした貴族たちを見回し、不機嫌そうに呟きました。
会場の空気は重く、あちこちで「お腹が痛い」「足の指が痛風で……」という呻き声が聞こえます。
「皆様、本当にお辛そうです。流行り風邪でしょうか?」
「いや。症状が特定的すぎる。それに、平民には全く流行っておらず、この会場にいるような上流階級だけに症状が出ているのが気にかかる」
アルフレッド様の目が鋭く光りました。
そんな沈鬱な空気を読まず、またしてもあの高笑いが響きました。
「さあさあ、皆様! 暗い顔をしていないで、この奇跡のワインを飲んで元気を出してください!」
エドワード様です。
彼は会場の中央で、金色のラベルが貼られたワインボトルを掲げていました。
その隣にはベアトリス様もいますが、彼女は以前よりも痩せ細り、今日は酷く不機嫌そうに扇子を動かしています。
「これは我が商会が独占輸入した古の皇帝ワインだ! 古代の製法を忠実に再現した、世界で最も甘く、芳醇なワインだぞ!」
エドワード様がグラスに注ぐと、とろりとした琥珀色の液体が現れました。
甘い香りが漂い、何人かの貴族がふらふらと手を伸ばします。
「おお、これは甘い! 渋みが全くない!」
「まるでシロップのようだ。痛みを忘れる美味さだ……」
ワインを飲んだ人々が、一時的に陶酔した表情を浮かべます。
エドワード様は得意満面です。
「だろう? 最近のワインは酸っぱくていけない。だがこれは、特別な製法で酸味を消し、極上の甘味を引き出しているんだ。ベアトリスも大好きだよな?」
「……ええ。お水みたいに甘くて飲みやすいわ。でも……、なんだか最近、これを飲むとお腹がキリキリするのよ」
ベアトリス様はワインを一気に飲み干すと、すぐに眉をひそめて腹部を押さえました。
その時、近くにいた初老の伯爵が、突然「ぎゃあっ!」と悲鳴を上げて倒れ込みました。
「い、痛い! 足が! 足の親指が万力で締め上げられたようだ!」
「伯爵様!?」
私が駆け寄ると、伯爵は脂汗を流して悶絶しています。
典型的な痛風の発作です。
しかし、私はある異変に気づきました。
伯爵が叫んだ拍子に見えた、その歯茎の色に。
「アルフレッド様! ルーペを!」
アルフレッド様から手渡されたルーペで、私は失礼ながら伯爵の口元を観察しました。
「……やっぱり。アルフレッド様、歯茎に青黒い線が出ています」
「なに? バートン線か」
アルフレッド様は即座に表情を険しくし、エドワード様の方へ振り返りました。
「エドワード! そのワインを今すぐ回収しろ! それは酒ではない、毒液だ!」
「はあ!? 何を言う! 皆が美味しいと言っているだろうが!」
「その甘さこそが毒の正体だと言っているんだ!」
アルフレッド様はエドワード様の手からボトルを奪い取り、匂いを嗅いで顔をしかめました。
「……やはりな。異常な甘さと、金属的な後味。貴様、このワインの製法を知っているか?」
「製法? 詳しくは知らんが、ブドウ果汁を鍋で長時間煮詰めて、甘いシロップを作って混ぜると聞いたぞ。古代伝統のやり方だ!」
「その鍋の素材は何だ?」
「それは、伝統に従って鉛の鍋だろう。銅だと青臭くなるからな」
エドワード様が悪びれもせず答えた瞬間、アルフレッド様は「馬鹿者が!」と一喝しました。
「それが原因だ! ブドウ果汁に含まれる酸が、鉛の鍋と反応して何ができるか知っているか? 酢酸鉛だ!」
会場がざわめきます。
「酢酸鉛……。別名、鉛糖。砂糖のように甘いが、その正体は神経毒の塊だ」
「な、鉛の……、砂糖……?」
「そうだ。古代の人はその甘さに魅了され、ワインに大量の鉛を溶かし込んで飲み続けた。その結果、どうなったと思う? 貴族たちは鉛中毒になり、痛風に苦しみ、狂気に陥り、出生率が低下して帝国は滅んだんだよ!」
アルフレッド様は、倒れている伯爵を指差しました。
「見ろ、この伯爵の症状を。激しい腹痛(鉛仙痛)、関節痛、そして歯茎に出た青黒い沈着線。これらは全て、慢性的な鉛中毒の証拠だ!」
私はベアトリス様に駆け寄りました。
彼女の手を取り、爪を見ます。
「ベアトリス様、手を見せてください! ……やっぱり、手が震えていますし、顔色が土気色です。貧血も起きていますね?」
「え、ええ……。最近、イライラして仕方がないの。これも、ワインのせいなの……?」
「はい。鉛は神経を侵します。飲み続ければ、精神錯乱を起こして廃人になってしまいます!」
ベアトリス様は「ひっ」と息を呑み、持っていたグラスを取り落としました。
砕け散ったグラスの破片と、床に広がる甘いワイン。
それは、かつて古代の帝国を蝕んだ亡国の味がしました。
「そ、そんな……。俺は、最高級の甘味だと……」
エドワード様は青ざめ、後ずさりしました。
「甘いだろうな。鉛糖は砂糖よりも甘美だと言われる。だが、その代償は体への蓄積毒だ。排出されにくく、骨や脳に溜まり続ける」
アルフレッド様は冷ややかに宣告しました。
「君が売っていたのは皇帝のワインではない。皇帝を殺したワインだ。この会場にいる貴族たちの体調不良は、すべて君がバラ撒いた毒のせいだぞ」
会場中から、非難と恐怖の視線が一斉にエドワード様に突き刺さりました。
「毒を飲ませていたのか!」
「金を返せ! いや、健康を返せ!」
「衛兵! この男を捕らえろ!」
怒れる貴族たちに詰め寄られ、エドワード様は「ち、違う! 業者が大丈夫だって言ったんだ!」と叫びながら逃げ惑いました。
「……甘い話には毒がある。文字通りの意味だったな」
騒動が一段落した後、アルフレッド様は押収されたワインボトルを悲しげに見つめました。
「ブドウに罪はない。人間が余計な手を加えなければ、ただの美味しい酒だったのにな」
「そうですね。……自然のままの酸味も、また味わい深いものですのに」
私は、まだ震えが止まらないベアトリス様に、解毒作用のあるハーブティーを差し出しました。
「どうぞ。甘くありませんが、体には良いですよ」
「……ありがとう、フローラ」
ベアトリス様は、悔しそうに、でも少しだけ安堵した顔でカップを受け取りました。
人工的な甘さに溺れた代償は大きく、王都の貴族たちはしばらくの間、解毒のための通院を余儀なくされることになりました。
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