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第39話:黒幕との対峙
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監禁された部屋の重い扉が開き、松明の明かりと共に二人の男が入ってきました。
一人は、完全に憔悴しきったエドワード様。
もう一人は、豪奢なマントを羽織り、冷酷な笑みを浮かべた老獪な貴族――オライオン侯爵です。
「……随分と静かだな、小娘。泣き叫んで命乞いでもするかと思ったが」
侯爵が私を見下ろします。
私は床に座ったまま、彼を睨み返しました。
「無駄だと分かっていますから。それに、私の助けは必ず来ます」
「助け? あの植物オタクの公爵か? ククッ……、無理だな。今頃彼は、広大な森の中で迷子になっている頃だ」
侯爵は楽しげに杖で床を突きました。
「そもそも、彼がここに来たとしても結果は同じだ。この屋敷には私の私兵を配置してある。始末して、事故に見せかけるだけのこと」
「……どうして、ここまでなさるのですか? たかが一介の研究者のために」
「『たかが』ではない!」
侯爵が突然声を荒げました。
「お前たちが広める科学とやらが目障りなのだ! 民は無知で良い。迷信と伝統を恐れ、貴族に従っていれば良いのだ。それを、お前たちは……、毒の正体を暴き、奇跡のタネを明かし、権威を失墜させた!」
彼はエドワード様の肩を叩きました。
「見ろ、この哀れな若者を。科学なんてものがなければ、彼は幸せなまま、無知な領民から搾取して生きられたのだ。お前たちが彼の人生を壊したのだぞ!」
「違います! エドワード様を壊したのは、貴方のような大人が吹き込んだ甘い嘘です!」
私が叫ぶと、エドワード様がビクリと肩を震わせました。
その目には迷いと、それ以上の恐怖が渦巻いています。
「う、うるさい! 俺は……、俺は取り戻すんだ! 侯爵についていけば、また輝けるんだ!」
「その通りだ。さあ、エドワード君。手始めにその女の頬でも張って、忠誠を示したまえ」
侯爵に促され、エドワード様が震える手を振り上げました。
私は目を閉じ、身構えました。
その時。
私の頬への衝撃ではなく、部屋の外から、もっと重く、激しい衝撃音が響きました。
建物全体が揺れ、天井から埃が落ちてきます。
「な、なんだ!?」
「1階か? おい、見てこい!」
侯爵が部下に叫ぼうとした瞬間、部屋の扉が外側から蹴破られました。
舞い上がる土煙。
その向こうに立っていたのは、返り血――ではなく、植物の緑色の汁と泥にまみれ、鬼のような形相をしたアルフレッド様でした。
「……あ、アルフレッド様!」
「遅くなったな、フローラ。雑草刈りに手間取った」
アルフレッド様は部屋を見渡し、私に怪我がないことを確認すると、氷のような視線を男たちに向けました。
「ば、馬鹿な! 見張りはどうした! 罠もあったはずだ!」
「お前の部下なら全員、外で夢を見ているよ。私の特製麻酔針と、トゲだらけのイラクサの茂みの中でな」
アルフレッド様は一歩、また一歩と部屋に入ってきます。
その手には、植物採集用の鉈が握られていました。
今夜ばかりは、それが処刑人の斧に見えます。
「ど、どうしてここが……。闇夜の森だぞ! 明かりもなしに辿り着けるはずが……」
「植物が教えてくれたよ。お前たちにはただの風景に見える草木が、私には雄弁な道標だ」
アルフレッド様は懐から、私が撒いたワスレナグサを取り出し、愛おしそうに口づけました。
「彼女との絆を、物理的な距離や闇ごときで断ち切れると思うな。……さあ、年貢の納め時だ、オライオン」
「ひ、ひぃぃっ!」
侯爵は後ずさりし、エドワード様を盾にするように背中を押しました。
「や、やれ! エドワード! 殺せ! 人質を取るんだ!」
「えっ、あ、うわぁぁぁ!」
パニックになったエドワード様が、懐からナイフを取り出し、私に襲いかかりました。
そして私の背後に回り込み、喉元に刃を突きつけます。
「く、来るな! 近づくなアルフレッド! この女がどうなってもいいのか!」
「エドワード様、やめてください! 手が震えています!」
「うるさい! 俺は……、俺はもう戻れないんだ!」
ナイフの刃が肌に触れ、ひやりとした感触が走ります。
アルフレッド様の足が止まりました。
「……卑怯者め。女を盾にするとは、貴族の風上にも置けんな」
「勝てばいいんだ! お前らが悪いんだぞ! お前らが俺を馬鹿にするから!」
エドワード様は泣き叫んでいます。
完全に錯乱状態です。
このままでは、手が滑って本当に切られてしまいそうです。
アルフレッド様は鉈を床に捨て、両手を上げました。
「分かった。武器は捨てよう。……だが、一つだけ言っておく」
「な、なんだ! 命乞いか!?」
「いいや。……お前たちは植物を甘く見過ぎだということだ」
アルフレッド様は、ゆっくりとポケットから小さな瓶を取り出しました。中には黄色い微細な粉末が入っています。
「なんだそれは! 毒か!?」
「ただの胞子だよ。ヒカゲノカズラというシダ植物のな」
「胞子……?」
「昔から、舞台の演出や手品に使われてきた、可愛い粉だ。……フローラ、目を閉じろ!」
その叫びと共に、アルフレッド様は瓶の蓋を開け、中の粉末を部屋の壁に掛かっていた松明に向かって勢いよくばら撒きました。
瞬間、部屋の中が真昼の太陽よりも明るい閃光に包まれました。
粉塵爆発。
ヒカゲノカズラの胞子(リコポジウム)は油分を多く含み、空気中に拡散させて火に触れさせると、一瞬で激しく燃焼し、強烈な光を放つのです。
「うわぁぁぁっ! 目が、目がぁぁ!」
暗闇に慣れていたエドワード様の目は、突然の閃光に耐えきれず、悲鳴を上げて両手で顔を覆いました。
拘束が緩んだ瞬間、私は床に伏せました。
「今だ!」
アルフレッド様が疾風のように駆け込み、エドワード様のみぞおちに強烈な拳を叩き込みました。
ドゴッ、という鈍い音と共に、エドワード様は白目を剥いて崩れ落ちました。
「……悪いが、私は植物ほど優しくはない」
アルフレッド様は倒れたエドワード様を一瞥もしません。
残るは、腰を抜かして壁際にへたり込んでいるオライオン侯爵ただ一人。
「ば、化け物め……! 魔法使いか貴様は!」
「いいえ。ただの科学実験ですよ」
私は立ち上がり、アルフレッド様の隣に並びました。
「くっ……! だ、だが私を裁けるかな? 私は王家の重鎮だぞ! 証拠がなければ……」
「証拠なら、外に山ほどあるぞ」
アルフレッド様が指を鳴らすと、外からザッザッと規則正しい足音が響き、王宮の近衛兵たちが雪崩れ込んできました。
「なっ……近衛兵!? なぜここに!」
「私が単身で来るとでも思ったか? 陛下には全て報告済みだ。私が先行して道を作り、彼らが後を追ってきたのだ」
アルフレッド様は、侯爵の目の前に屈み込みました。
「お前がエドワードに渡した手紙、あれも押収した。筆跡鑑定と花粉分析で、お前が黒幕であることは証明済みだ。……チェックメイトだ、オライオン」
侯爵は、パクパクと口を開閉させた後、糸が切れた人形のようにガクリと項垂れました。
「……終わりだ。私の時代は……」
「ああ、終わったよ。カビの生えた権威の時代はな」
兵士たちに連行されていく侯爵と、担架で運ばれるエドワード様。
嵐のような一夜が終わり、静寂が戻った廃屋で、アルフレッド様はようやく私の方を向き、安堵のため息をつきました。
「……無事か、フローラ」
「はい。アルフレッド様のおかげで」
彼の手が、私の頬に触れました。
その手は泥だらけで、少し震えていました。
「怖かっただろう。……すまなかった、もっと早く気づくべきだった」
「いいえ。信じていましたから。……それに」
私は彼の胸に顔を埋めました。
森の匂いと、薬品の匂い、そして彼の体温。
「アルフレッド様が撒いた光の種(リコポジウム)、とっても綺麗でした」
「帰ろう、フローラ。我々の家へ」
「はい!」
夜明けの光が、森の木々の隙間から差し込み始めていました。
長い夜が明け、新しい時代が芽吹こうとしています。
一人は、完全に憔悴しきったエドワード様。
もう一人は、豪奢なマントを羽織り、冷酷な笑みを浮かべた老獪な貴族――オライオン侯爵です。
「……随分と静かだな、小娘。泣き叫んで命乞いでもするかと思ったが」
侯爵が私を見下ろします。
私は床に座ったまま、彼を睨み返しました。
「無駄だと分かっていますから。それに、私の助けは必ず来ます」
「助け? あの植物オタクの公爵か? ククッ……、無理だな。今頃彼は、広大な森の中で迷子になっている頃だ」
侯爵は楽しげに杖で床を突きました。
「そもそも、彼がここに来たとしても結果は同じだ。この屋敷には私の私兵を配置してある。始末して、事故に見せかけるだけのこと」
「……どうして、ここまでなさるのですか? たかが一介の研究者のために」
「『たかが』ではない!」
侯爵が突然声を荒げました。
「お前たちが広める科学とやらが目障りなのだ! 民は無知で良い。迷信と伝統を恐れ、貴族に従っていれば良いのだ。それを、お前たちは……、毒の正体を暴き、奇跡のタネを明かし、権威を失墜させた!」
彼はエドワード様の肩を叩きました。
「見ろ、この哀れな若者を。科学なんてものがなければ、彼は幸せなまま、無知な領民から搾取して生きられたのだ。お前たちが彼の人生を壊したのだぞ!」
「違います! エドワード様を壊したのは、貴方のような大人が吹き込んだ甘い嘘です!」
私が叫ぶと、エドワード様がビクリと肩を震わせました。
その目には迷いと、それ以上の恐怖が渦巻いています。
「う、うるさい! 俺は……、俺は取り戻すんだ! 侯爵についていけば、また輝けるんだ!」
「その通りだ。さあ、エドワード君。手始めにその女の頬でも張って、忠誠を示したまえ」
侯爵に促され、エドワード様が震える手を振り上げました。
私は目を閉じ、身構えました。
その時。
私の頬への衝撃ではなく、部屋の外から、もっと重く、激しい衝撃音が響きました。
建物全体が揺れ、天井から埃が落ちてきます。
「な、なんだ!?」
「1階か? おい、見てこい!」
侯爵が部下に叫ぼうとした瞬間、部屋の扉が外側から蹴破られました。
舞い上がる土煙。
その向こうに立っていたのは、返り血――ではなく、植物の緑色の汁と泥にまみれ、鬼のような形相をしたアルフレッド様でした。
「……あ、アルフレッド様!」
「遅くなったな、フローラ。雑草刈りに手間取った」
アルフレッド様は部屋を見渡し、私に怪我がないことを確認すると、氷のような視線を男たちに向けました。
「ば、馬鹿な! 見張りはどうした! 罠もあったはずだ!」
「お前の部下なら全員、外で夢を見ているよ。私の特製麻酔針と、トゲだらけのイラクサの茂みの中でな」
アルフレッド様は一歩、また一歩と部屋に入ってきます。
その手には、植物採集用の鉈が握られていました。
今夜ばかりは、それが処刑人の斧に見えます。
「ど、どうしてここが……。闇夜の森だぞ! 明かりもなしに辿り着けるはずが……」
「植物が教えてくれたよ。お前たちにはただの風景に見える草木が、私には雄弁な道標だ」
アルフレッド様は懐から、私が撒いたワスレナグサを取り出し、愛おしそうに口づけました。
「彼女との絆を、物理的な距離や闇ごときで断ち切れると思うな。……さあ、年貢の納め時だ、オライオン」
「ひ、ひぃぃっ!」
侯爵は後ずさりし、エドワード様を盾にするように背中を押しました。
「や、やれ! エドワード! 殺せ! 人質を取るんだ!」
「えっ、あ、うわぁぁぁ!」
パニックになったエドワード様が、懐からナイフを取り出し、私に襲いかかりました。
そして私の背後に回り込み、喉元に刃を突きつけます。
「く、来るな! 近づくなアルフレッド! この女がどうなってもいいのか!」
「エドワード様、やめてください! 手が震えています!」
「うるさい! 俺は……、俺はもう戻れないんだ!」
ナイフの刃が肌に触れ、ひやりとした感触が走ります。
アルフレッド様の足が止まりました。
「……卑怯者め。女を盾にするとは、貴族の風上にも置けんな」
「勝てばいいんだ! お前らが悪いんだぞ! お前らが俺を馬鹿にするから!」
エドワード様は泣き叫んでいます。
完全に錯乱状態です。
このままでは、手が滑って本当に切られてしまいそうです。
アルフレッド様は鉈を床に捨て、両手を上げました。
「分かった。武器は捨てよう。……だが、一つだけ言っておく」
「な、なんだ! 命乞いか!?」
「いいや。……お前たちは植物を甘く見過ぎだということだ」
アルフレッド様は、ゆっくりとポケットから小さな瓶を取り出しました。中には黄色い微細な粉末が入っています。
「なんだそれは! 毒か!?」
「ただの胞子だよ。ヒカゲノカズラというシダ植物のな」
「胞子……?」
「昔から、舞台の演出や手品に使われてきた、可愛い粉だ。……フローラ、目を閉じろ!」
その叫びと共に、アルフレッド様は瓶の蓋を開け、中の粉末を部屋の壁に掛かっていた松明に向かって勢いよくばら撒きました。
瞬間、部屋の中が真昼の太陽よりも明るい閃光に包まれました。
粉塵爆発。
ヒカゲノカズラの胞子(リコポジウム)は油分を多く含み、空気中に拡散させて火に触れさせると、一瞬で激しく燃焼し、強烈な光を放つのです。
「うわぁぁぁっ! 目が、目がぁぁ!」
暗闇に慣れていたエドワード様の目は、突然の閃光に耐えきれず、悲鳴を上げて両手で顔を覆いました。
拘束が緩んだ瞬間、私は床に伏せました。
「今だ!」
アルフレッド様が疾風のように駆け込み、エドワード様のみぞおちに強烈な拳を叩き込みました。
ドゴッ、という鈍い音と共に、エドワード様は白目を剥いて崩れ落ちました。
「……悪いが、私は植物ほど優しくはない」
アルフレッド様は倒れたエドワード様を一瞥もしません。
残るは、腰を抜かして壁際にへたり込んでいるオライオン侯爵ただ一人。
「ば、化け物め……! 魔法使いか貴様は!」
「いいえ。ただの科学実験ですよ」
私は立ち上がり、アルフレッド様の隣に並びました。
「くっ……! だ、だが私を裁けるかな? 私は王家の重鎮だぞ! 証拠がなければ……」
「証拠なら、外に山ほどあるぞ」
アルフレッド様が指を鳴らすと、外からザッザッと規則正しい足音が響き、王宮の近衛兵たちが雪崩れ込んできました。
「なっ……近衛兵!? なぜここに!」
「私が単身で来るとでも思ったか? 陛下には全て報告済みだ。私が先行して道を作り、彼らが後を追ってきたのだ」
アルフレッド様は、侯爵の目の前に屈み込みました。
「お前がエドワードに渡した手紙、あれも押収した。筆跡鑑定と花粉分析で、お前が黒幕であることは証明済みだ。……チェックメイトだ、オライオン」
侯爵は、パクパクと口を開閉させた後、糸が切れた人形のようにガクリと項垂れました。
「……終わりだ。私の時代は……」
「ああ、終わったよ。カビの生えた権威の時代はな」
兵士たちに連行されていく侯爵と、担架で運ばれるエドワード様。
嵐のような一夜が終わり、静寂が戻った廃屋で、アルフレッド様はようやく私の方を向き、安堵のため息をつきました。
「……無事か、フローラ」
「はい。アルフレッド様のおかげで」
彼の手が、私の頬に触れました。
その手は泥だらけで、少し震えていました。
「怖かっただろう。……すまなかった、もっと早く気づくべきだった」
「いいえ。信じていましたから。……それに」
私は彼の胸に顔を埋めました。
森の匂いと、薬品の匂い、そして彼の体温。
「アルフレッド様が撒いた光の種(リコポジウム)、とっても綺麗でした」
「帰ろう、フローラ。我々の家へ」
「はい!」
夜明けの光が、森の木々の隙間から差し込み始めていました。
長い夜が明け、新しい時代が芽吹こうとしています。
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