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フローライト辺境伯家の人々
妻のパートナー争奪戦
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入学式後、教室ではアスター殿がすっごく良い笑顔で待っていた。
恐らく、大広間までフェリス嬢をエスコートした件についてだろうな・・・
正直、面倒くさいんだよ。
「ギルフォード殿。答辞お疲れ様」
「あぁ・・・で?アスター殿のその笑顔の理由を聞いても良いか?クラスメイト達が怯えているんでね」
「フフフ・・・やだなぁ~分かってるくせに~」
「・・・フェリス嬢のことなら、不可抗力だと思うが?大広間を探して彷徨ってたんだぞ?しかも泣きそうな顔で。しかも、誰も声を掛けようとしなかったしな。入学式の開始時間も迫っていたから案内しただけだ」
「へぇ~妹のことを名前で呼んでるんだ?」
ってソコかよ!!
フェリス嬢だって俺のことを名前で呼ぶぞ?
「・・・そういえばそうだな。エスコートする際に自己紹介したからな。フェリス嬢も俺のことを名前で呼んでたぞ?」
「んなっ!?なんだって~!?ギルフォード殿・・・君、令嬢から名前で呼ばれるのすっごく嫌がってなかった?」
あぁ。そういえばフェリス嬢以外の令嬢は家名で呼んでもらってるな。
親しくもないのに、名前で呼ばれると不快に感じるからだが・・・
何でフェリス嬢に呼ばれるのは大丈夫なんだろうか?
・・・クラスメイトのアスター殿の妹だからだな。
普段からアスター殿が妹の話しをしょっちゅうしているからだな。
この時にはもう恋に落ちていたのだが、俺は中々気づくことができなかった。
自分の気持ちに気づいたのは、クラス別交流会が近づいてきたときだった。
当時は、パートナーが決まっていない場合は、一人での参加が許可されていたんだよな。
「ギルフォード殿は今年も交流会はお一人様で参加するの?」
「アスター殿・・・なんだ?籔から棒に」
「いやぁ・・・実はさ、ギルフォード殿にお願いがあるんだけど」
「お願い?」
「そう。今度の新入生のクラス別交流会は、フェリスのパートナーとして参加してくれないかなぁ~と」
「・・・なんで俺なんだ?」
「実はさぁ~フェリスって婚約者が決まってなくってね。子息だったらお一人様参加でも恥ずかしくないだろうけど、令嬢がお一人様参加っていうのはちょっとね・・・」
「アスター殿がパートナーとして参加すれば良いんじゃないのか?」
「あ~・・・それなんだけど・・・今年、婚約者のウィンディが学園に入学してるから、私がフェリスのパートナーを務めることはできないんだよね~」
マジか?アスター殿に婚約者・・・ウィンディ嬢はきっとアスター殿に振り回されているんだろうな・・・
俺は、会ったこともない令嬢に同情してしまった。
「・・・ギルフォード殿。何か失礼なこと考えてないかい?」
「いや?・・・それで?自分は婚約者のエスコートがあるから、一人で参加予定の俺を妹のパートナーにと考えた理由は?」
「ん?理由?フェリスが希望したからだよ?」
出た!シスコン発言!!
しかし、何で俺?科も学年も違う。接点は兄のアスター殿と入学式会場へ案内したことくらい。
しかも1学年先輩のアドニス王太子が、自分の婚約者になって欲しいとアプローチしているとか。
「・・・アドニス王太子がパートナーに名乗りを上げるんじゃないか?」
「それなんだけど、フェリスがアドニス王太子のエスコートはイヤだって言うんだよねぇ・・・それに、今まではコルヌス辺境伯令嬢のパトリシア嬢をエスコートしてて、今年からフェリスのエスコートをするのは、ちょっとというか・・・色々とマズイ」
「・・・確かにな。陛下にしてみれば、このままパトリシア嬢と婚約させたいみたいだしな」
「父は、フェリスを王太子妃にって考えているみたいだけど、私はフェリスを幸せにしてくれる子息じゃないとって考えてる」
「貴族としては、父君の考えが全うだと思うが?」
「あれぇ~?そんなこと言っちゃうんだ~ギルフォード殿だってフローライト辺境伯から縁談について色々と言われてるんじゃない?」
・・・相変わらず痛いとこを突いてくる。
確かに父からは、そろそろ婚約者を決めろと言われている。
俺は家名や見た目に群がるような令嬢はゴメンだから、断ってもらっているが、それもいつまでもつものか・・・
「・・・わかった。フェリス嬢のパートナーを引き受けよう」
「ありがとう!!ギルフォード殿なら引き受けてくれると思ってたよ~・・・当日まで色々と大変だと思うけどがんばってね!」
頑張るってなにをだ??
この時の俺は分かってなかった。この国の王太子が妃にしたいとアプローチしている令嬢=家格が高く美しい令嬢ということに。
アスター殿から、フェリス嬢のパートナーをお願いされた翌日、俺はアスター殿が
【色々と大変だと思うけど頑張れ】
と言っていた意味を実感していた。
なぜなら今、俺の目の前にはフェリス嬢のパートナーになりたい子息たちが大挙として押し寄せてきているからだ。
・・・学年一美しい侯爵家の令嬢。婚約者なし。
婚約者のいない子息たちが、恥ずかしくてフェリス嬢に直接パートナーの申し込みが出来ないからって、アスター殿に
『ぜひ、自分をフェリス嬢のパートナーに』とお願いしに行ったら
『妹のパートナーはギルフォード・フローライト殿にお願いしてある。どうしてもって言うならギルフォード殿に勝ったらね』と言われたらしい。
くそっ!面倒だな。とういか、令嬢本人に申し込めよ!
授業と授業の間の休憩時間にさえも、子息たちがクラスに押し寄せてきている。
先生方の目が【責任持ってどうにかしなさい】と言っている・・・
そろそろこの状況に俺もキレそうだしな・・・
疲れるからあまりやりたくなかったが、仕方がないか。
「このままでは、授業に差し支えるから、決闘でケリをつけようじゃないか。俺に勝ったらアスター殿にフェリス嬢のパートナーにとお願いしに行くということでどうだろうか?」
俺のこの一言で、ざわめきが広がる。
そりゃそうだろう。学園の男子生徒の半数近くが相手なんだからな。
まぁ、曲がりなりにも国境を守る辺境伯家の跡継ぎとしては負けられないし、入学してから今まで騎士科の主席だったんだからな。
普通科の男子生徒にはキツイ条件かもな。
思わず黒い笑みを浮かべてしまったが、まぁそこは大目に見て欲しいかな?
だってこれから交流会まで、毎日放課後に決闘を行わなきゃならないんだから。
先生方が頭抱えてるけど、助けてくれなかったんだから仕方がないよね?
それから10日間、俺は毎日放課後4~5人を決闘で子息たちをぶちのめしていった。
なぜか、決闘を希望する子息たちの受付をアスター殿がしていたが・・・それもとびっきりの笑顔で・・・
気づけば、休みの日にまで決闘している俺がいた。
あまりの人数の多さに放課後だけじゃ足りなくなったからだが・・・
審判をする先生と、怪我人の救護のための保健医が休み返上で付き合わされててちょっと涙ぐんでたのは見ないことにした。
恐らく、大広間までフェリス嬢をエスコートした件についてだろうな・・・
正直、面倒くさいんだよ。
「ギルフォード殿。答辞お疲れ様」
「あぁ・・・で?アスター殿のその笑顔の理由を聞いても良いか?クラスメイト達が怯えているんでね」
「フフフ・・・やだなぁ~分かってるくせに~」
「・・・フェリス嬢のことなら、不可抗力だと思うが?大広間を探して彷徨ってたんだぞ?しかも泣きそうな顔で。しかも、誰も声を掛けようとしなかったしな。入学式の開始時間も迫っていたから案内しただけだ」
「へぇ~妹のことを名前で呼んでるんだ?」
ってソコかよ!!
フェリス嬢だって俺のことを名前で呼ぶぞ?
「・・・そういえばそうだな。エスコートする際に自己紹介したからな。フェリス嬢も俺のことを名前で呼んでたぞ?」
「んなっ!?なんだって~!?ギルフォード殿・・・君、令嬢から名前で呼ばれるのすっごく嫌がってなかった?」
あぁ。そういえばフェリス嬢以外の令嬢は家名で呼んでもらってるな。
親しくもないのに、名前で呼ばれると不快に感じるからだが・・・
何でフェリス嬢に呼ばれるのは大丈夫なんだろうか?
・・・クラスメイトのアスター殿の妹だからだな。
普段からアスター殿が妹の話しをしょっちゅうしているからだな。
この時にはもう恋に落ちていたのだが、俺は中々気づくことができなかった。
自分の気持ちに気づいたのは、クラス別交流会が近づいてきたときだった。
当時は、パートナーが決まっていない場合は、一人での参加が許可されていたんだよな。
「ギルフォード殿は今年も交流会はお一人様で参加するの?」
「アスター殿・・・なんだ?籔から棒に」
「いやぁ・・・実はさ、ギルフォード殿にお願いがあるんだけど」
「お願い?」
「そう。今度の新入生のクラス別交流会は、フェリスのパートナーとして参加してくれないかなぁ~と」
「・・・なんで俺なんだ?」
「実はさぁ~フェリスって婚約者が決まってなくってね。子息だったらお一人様参加でも恥ずかしくないだろうけど、令嬢がお一人様参加っていうのはちょっとね・・・」
「アスター殿がパートナーとして参加すれば良いんじゃないのか?」
「あ~・・・それなんだけど・・・今年、婚約者のウィンディが学園に入学してるから、私がフェリスのパートナーを務めることはできないんだよね~」
マジか?アスター殿に婚約者・・・ウィンディ嬢はきっとアスター殿に振り回されているんだろうな・・・
俺は、会ったこともない令嬢に同情してしまった。
「・・・ギルフォード殿。何か失礼なこと考えてないかい?」
「いや?・・・それで?自分は婚約者のエスコートがあるから、一人で参加予定の俺を妹のパートナーにと考えた理由は?」
「ん?理由?フェリスが希望したからだよ?」
出た!シスコン発言!!
しかし、何で俺?科も学年も違う。接点は兄のアスター殿と入学式会場へ案内したことくらい。
しかも1学年先輩のアドニス王太子が、自分の婚約者になって欲しいとアプローチしているとか。
「・・・アドニス王太子がパートナーに名乗りを上げるんじゃないか?」
「それなんだけど、フェリスがアドニス王太子のエスコートはイヤだって言うんだよねぇ・・・それに、今まではコルヌス辺境伯令嬢のパトリシア嬢をエスコートしてて、今年からフェリスのエスコートをするのは、ちょっとというか・・・色々とマズイ」
「・・・確かにな。陛下にしてみれば、このままパトリシア嬢と婚約させたいみたいだしな」
「父は、フェリスを王太子妃にって考えているみたいだけど、私はフェリスを幸せにしてくれる子息じゃないとって考えてる」
「貴族としては、父君の考えが全うだと思うが?」
「あれぇ~?そんなこと言っちゃうんだ~ギルフォード殿だってフローライト辺境伯から縁談について色々と言われてるんじゃない?」
・・・相変わらず痛いとこを突いてくる。
確かに父からは、そろそろ婚約者を決めろと言われている。
俺は家名や見た目に群がるような令嬢はゴメンだから、断ってもらっているが、それもいつまでもつものか・・・
「・・・わかった。フェリス嬢のパートナーを引き受けよう」
「ありがとう!!ギルフォード殿なら引き受けてくれると思ってたよ~・・・当日まで色々と大変だと思うけどがんばってね!」
頑張るってなにをだ??
この時の俺は分かってなかった。この国の王太子が妃にしたいとアプローチしている令嬢=家格が高く美しい令嬢ということに。
アスター殿から、フェリス嬢のパートナーをお願いされた翌日、俺はアスター殿が
【色々と大変だと思うけど頑張れ】
と言っていた意味を実感していた。
なぜなら今、俺の目の前にはフェリス嬢のパートナーになりたい子息たちが大挙として押し寄せてきているからだ。
・・・学年一美しい侯爵家の令嬢。婚約者なし。
婚約者のいない子息たちが、恥ずかしくてフェリス嬢に直接パートナーの申し込みが出来ないからって、アスター殿に
『ぜひ、自分をフェリス嬢のパートナーに』とお願いしに行ったら
『妹のパートナーはギルフォード・フローライト殿にお願いしてある。どうしてもって言うならギルフォード殿に勝ったらね』と言われたらしい。
くそっ!面倒だな。とういか、令嬢本人に申し込めよ!
授業と授業の間の休憩時間にさえも、子息たちがクラスに押し寄せてきている。
先生方の目が【責任持ってどうにかしなさい】と言っている・・・
そろそろこの状況に俺もキレそうだしな・・・
疲れるからあまりやりたくなかったが、仕方がないか。
「このままでは、授業に差し支えるから、決闘でケリをつけようじゃないか。俺に勝ったらアスター殿にフェリス嬢のパートナーにとお願いしに行くということでどうだろうか?」
俺のこの一言で、ざわめきが広がる。
そりゃそうだろう。学園の男子生徒の半数近くが相手なんだからな。
まぁ、曲がりなりにも国境を守る辺境伯家の跡継ぎとしては負けられないし、入学してから今まで騎士科の主席だったんだからな。
普通科の男子生徒にはキツイ条件かもな。
思わず黒い笑みを浮かべてしまったが、まぁそこは大目に見て欲しいかな?
だってこれから交流会まで、毎日放課後に決闘を行わなきゃならないんだから。
先生方が頭抱えてるけど、助けてくれなかったんだから仕方がないよね?
それから10日間、俺は毎日放課後4~5人を決闘で子息たちをぶちのめしていった。
なぜか、決闘を希望する子息たちの受付をアスター殿がしていたが・・・それもとびっきりの笑顔で・・・
気づけば、休みの日にまで決闘している俺がいた。
あまりの人数の多さに放課後だけじゃ足りなくなったからだが・・・
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