9 / 14
フローライト辺境伯家の人々
妻と交流会 その1
しおりを挟む
決闘漬けの10日間を乗り切った俺すごい。
休日返上がちょっとばかりイヤだったけど。
しっかし、放課後・休日以外で不意打ちしてこられたのは参った。
しかもそれが、アドニス王太子の取り巻きたちだったから尚更だ。
先輩といえど手加減はしなかったよ?
まぁ、仮にも3年連続騎士科主席の俺の敵じゃないけど(笑)
それに、王太子殿下にもしっかりとお話ししたしね。
ってか、自分じゃ勝ち目ないからってさぁ取り巻きに可愛い後輩(笑)を襲わせるかね?
中にはコルヌス辺境伯令嬢狙いの子息も混じってたみたいだしね~
下手すると、王太子婚約者なしのまま学園卒業とかになるんじゃね?
それにアスター殿にも、この事はしっかりと報告(笑)してあるし。
フェリス嬢にもこの事は伝わってるみたいだし?
【王太子失恋決定!】(笑)
ってか元々、脈なしだったらしいし?アスター殿からの情報じゃあ、エメリア侯爵が相当悔しがってるみたい。
それに、大変だったのは俺だけじゃなく、フェリス嬢の方も大変だったらしい。
俺がパートナーになる事が決まって、子息たちが俺のとこに大挙してきたのと同様に、フェリス嬢のところには、俺のパートナーになりたい令嬢たちが大挙してきたらしい。
しかも、陰湿なイビリ付で。
アスター殿の婚約者が、未来の義妹を守ってたからそこまでひどくはなかったらしい。
・・・令嬢たちはある意味勇者だよな。
アスター殿のシスコンっぷりを考えると、後々報復されんじゃないか?
お互いに大変だった日々を乗り越え(笑)ようやく迎えた交流会当日。
俺はアスター殿と一緒に、フェリス嬢を迎えに普通科1年の教室がある階へと向かう。
「ギルフォード殿、連日の決闘お疲れ様~」
「・・・休日返上になるとは想定外だったよ。それに、廊下とかで不意打ちしてきたのもいたし」
「あぁ・・・その件については、私からも黒幕にきちんとお話ししたから」
そうか・・・話したのか。王太子は今日の交流会に参加できるのか?
ちょっと心配してしまうが・・・まぁ卑怯なマネをしたんだから自業自得だよな!
おっと、話してる間に教室に到着した。
「ウィンディ。待たせてしまってすまないね。今日の君もとても美しい」
「アスター様・・・ありがとうございます。アスター様もとてもかっこいいですわ」
うぉっ!!なんだか二人だけの世界を作り始めた!
正直ちょっと居た堪れないんだが・・・
ってか、あれダレだよ?アスター殿の皮をかぶった誑しヤロウか?
フェリス嬢に視線を向けると、いつもの事なのか何を言っても無駄なのかスルーしている。
「ギルフォード様。本日はよろしくお願いいたします」
「フェリス嬢。こちらこそよろしく。交流会の最中はなるべく私から離れないようにして下さい。諦めの悪い子息がいるかもしれません。それにアスター殿から聞きました。令嬢方がフェリス嬢のところに大挙しておしかけてきたと。その令嬢たちから何をされるかもわかりませんから」
「っ!!はい!」
うむ。可愛い(小動物的な感じで)
「じゃあ、そろそろ会場へ移動しようか~」
「そうだな。ではフェリス嬢。お手をどうぞ?」
真っ赤になってるフェリス嬢はオズオズと差し出した手に触れてきた。
なんだかフラフラというかフワフワ?してるが大丈夫か?
「フェリス嬢?もしや具合でも悪いのですか?」
「いえっ!大丈夫です」
「そうですか?具合が悪いのなら遠慮せず仰ってくださいね?」
「ありがとうございます」
前を歩いてるバカップルを見れば、アスター殿はニヤニヤ、ウィンディ嬢はなにやら生ぬるい眼差しで俺とフェリス嬢を見ている。
なんなんだよ!言いたいことがあるならハッキリ言えよ!
交流会会場に到着すると、一斉に俺たちを見てくる。
勘弁してくれよ・・・
一際キツイ眼差しで俺を睨んでくるのは、失恋決定王太子(笑)とその取り巻きたち。
王太子の隣には、コルヌス辺境伯令嬢のパトリシア嬢がいる。
・・・フェリス嬢が美少女なら、パトリシア嬢は美女だな。
王太子は何でフェリス嬢に執着するんだろうな?不思議だ。
俺の視線の先に気づいたアスター殿が、王太子とその取り巻きに向かって黒い笑みを向けた。
一瞬、パトリシア嬢以外がビクっとしたな(笑)
マジでアスター殿は敵に回したくないな・・・
「・・・お兄様?笑顔が黒いですわよ?そんなお顔しているとウィンディに嫌われますわよ?」
フェリス嬢の一言に、今度はアスター殿がビクっとした。
すげぇな。ウィンディ嬢最強伝説(笑)
「フェリス嬢、とりあえず挨拶まわりをしましょうか?」
「はい。ギルフォード様のご友人も紹介していただけますか?」
「?もちろんです」
なぜか、友人を紹介して欲しいというフェリス嬢の言葉に俺の胸がモヤっとした。
なんだこれ?俺が体調不良なのか?
このモヤっとしたものが嫉妬だと知るのは交流会が終了してアスター殿に指摘されてからだった。
休日返上がちょっとばかりイヤだったけど。
しっかし、放課後・休日以外で不意打ちしてこられたのは参った。
しかもそれが、アドニス王太子の取り巻きたちだったから尚更だ。
先輩といえど手加減はしなかったよ?
まぁ、仮にも3年連続騎士科主席の俺の敵じゃないけど(笑)
それに、王太子殿下にもしっかりとお話ししたしね。
ってか、自分じゃ勝ち目ないからってさぁ取り巻きに可愛い後輩(笑)を襲わせるかね?
中にはコルヌス辺境伯令嬢狙いの子息も混じってたみたいだしね~
下手すると、王太子婚約者なしのまま学園卒業とかになるんじゃね?
それにアスター殿にも、この事はしっかりと報告(笑)してあるし。
フェリス嬢にもこの事は伝わってるみたいだし?
【王太子失恋決定!】(笑)
ってか元々、脈なしだったらしいし?アスター殿からの情報じゃあ、エメリア侯爵が相当悔しがってるみたい。
それに、大変だったのは俺だけじゃなく、フェリス嬢の方も大変だったらしい。
俺がパートナーになる事が決まって、子息たちが俺のとこに大挙してきたのと同様に、フェリス嬢のところには、俺のパートナーになりたい令嬢たちが大挙してきたらしい。
しかも、陰湿なイビリ付で。
アスター殿の婚約者が、未来の義妹を守ってたからそこまでひどくはなかったらしい。
・・・令嬢たちはある意味勇者だよな。
アスター殿のシスコンっぷりを考えると、後々報復されんじゃないか?
お互いに大変だった日々を乗り越え(笑)ようやく迎えた交流会当日。
俺はアスター殿と一緒に、フェリス嬢を迎えに普通科1年の教室がある階へと向かう。
「ギルフォード殿、連日の決闘お疲れ様~」
「・・・休日返上になるとは想定外だったよ。それに、廊下とかで不意打ちしてきたのもいたし」
「あぁ・・・その件については、私からも黒幕にきちんとお話ししたから」
そうか・・・話したのか。王太子は今日の交流会に参加できるのか?
ちょっと心配してしまうが・・・まぁ卑怯なマネをしたんだから自業自得だよな!
おっと、話してる間に教室に到着した。
「ウィンディ。待たせてしまってすまないね。今日の君もとても美しい」
「アスター様・・・ありがとうございます。アスター様もとてもかっこいいですわ」
うぉっ!!なんだか二人だけの世界を作り始めた!
正直ちょっと居た堪れないんだが・・・
ってか、あれダレだよ?アスター殿の皮をかぶった誑しヤロウか?
フェリス嬢に視線を向けると、いつもの事なのか何を言っても無駄なのかスルーしている。
「ギルフォード様。本日はよろしくお願いいたします」
「フェリス嬢。こちらこそよろしく。交流会の最中はなるべく私から離れないようにして下さい。諦めの悪い子息がいるかもしれません。それにアスター殿から聞きました。令嬢方がフェリス嬢のところに大挙しておしかけてきたと。その令嬢たちから何をされるかもわかりませんから」
「っ!!はい!」
うむ。可愛い(小動物的な感じで)
「じゃあ、そろそろ会場へ移動しようか~」
「そうだな。ではフェリス嬢。お手をどうぞ?」
真っ赤になってるフェリス嬢はオズオズと差し出した手に触れてきた。
なんだかフラフラというかフワフワ?してるが大丈夫か?
「フェリス嬢?もしや具合でも悪いのですか?」
「いえっ!大丈夫です」
「そうですか?具合が悪いのなら遠慮せず仰ってくださいね?」
「ありがとうございます」
前を歩いてるバカップルを見れば、アスター殿はニヤニヤ、ウィンディ嬢はなにやら生ぬるい眼差しで俺とフェリス嬢を見ている。
なんなんだよ!言いたいことがあるならハッキリ言えよ!
交流会会場に到着すると、一斉に俺たちを見てくる。
勘弁してくれよ・・・
一際キツイ眼差しで俺を睨んでくるのは、失恋決定王太子(笑)とその取り巻きたち。
王太子の隣には、コルヌス辺境伯令嬢のパトリシア嬢がいる。
・・・フェリス嬢が美少女なら、パトリシア嬢は美女だな。
王太子は何でフェリス嬢に執着するんだろうな?不思議だ。
俺の視線の先に気づいたアスター殿が、王太子とその取り巻きに向かって黒い笑みを向けた。
一瞬、パトリシア嬢以外がビクっとしたな(笑)
マジでアスター殿は敵に回したくないな・・・
「・・・お兄様?笑顔が黒いですわよ?そんなお顔しているとウィンディに嫌われますわよ?」
フェリス嬢の一言に、今度はアスター殿がビクっとした。
すげぇな。ウィンディ嬢最強伝説(笑)
「フェリス嬢、とりあえず挨拶まわりをしましょうか?」
「はい。ギルフォード様のご友人も紹介していただけますか?」
「?もちろんです」
なぜか、友人を紹介して欲しいというフェリス嬢の言葉に俺の胸がモヤっとした。
なんだこれ?俺が体調不良なのか?
このモヤっとしたものが嫉妬だと知るのは交流会が終了してアスター殿に指摘されてからだった。
5
あなたにおすすめの小説
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
転生したら乙女ゲームのヒロインの幼馴染で溺愛されてるんだけど…(短編版)
凪ルナ
恋愛
転生したら乙女ゲームの世界でした。
って、何、そのあるある。
しかも生まれ変わったら美少女って本当に、何、そのあるあるな設定。
美形に転生とか面倒事な予感しかしないよね。
そして、何故か私、三咲はな(みさきはな)は乙女ゲームヒロイン、真中千夏(まなかちなつ)の幼馴染になってました。
(いやいや、何で、そうなるんだよ。私は地味に生きていきたいんだよ!だから、千夏、頼むから攻略対象者引き連れて私のところに来ないで!)
と、主人公が、内心荒ぶりながらも、乙女ゲームヒロイン千夏から溺愛され、そして、攻略対象者となんだかんだで関わっちゃう話、になる予定。
ーーーーー
とりあえず短編で、高校生になってからの話だけ書いてみましたが、小学生くらいからの長編を、短編の評価、まあ、つまりはウケ次第で書いてみようかなっと考え中…
長編を書くなら、主人公のはなちゃんと千夏の出会いくらいから、はなちゃんと千夏の幼馴染(攻略対象者)との出会い、そして、はなちゃんのお兄ちゃん(イケメンだけどシスコンなので残念)とはなちゃんのイチャイチャ(これ需要あるのかな…)とか、中学生になって、はなちゃんがモテ始めて、千夏、攻略対象者な幼馴染、お兄ちゃんが焦って…とかを書きたいな、と思ってます。
もし、読んでみたい!と、思ってくれた方がいるなら、よかったら、感想とか書いてもらって、そこに書いてくれたら…壁|ω・`)チラッ
ヒロインだけど出番なし⭐︎
ちよこ
恋愛
地味OLから異世界に転生し、ヒロイン枠をゲットしたはずのアリエル。
だが、現実は甘くない。
天才悪役令嬢セシフィリーネに全ルートをかっさらわれ、攻略対象たちは全員そっちに夢中。
出番のないヒロインとして静かに学園生活を過ごすが、卒業後はまさかの42歳子爵の後妻に!?
逃げた先の隣国で、まさかの展開が待っていた——
モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】
いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。
陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々
だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い
何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ
乙女ゲームの世界じゃないの?
白雲八鈴
恋愛
この世界は『ラビリンスは恋模様』っていう乙女ゲームの舞台。主人公が希少な聖魔術を使えることから王立魔術学園に通うことからはじまるのです。
私が主人公・・・ではなく、モブです。ゲーム内ではただの背景でしかないのです。でも、それでいい。私は影から主人公と攻略対象達のラブラブな日々を見られればいいのです。
でも何かが変なんです。
わたしは主人公と攻略対象のラブラブを影から見守ることはできるのでしょうか。
*この世界は『番とは呪いだと思いませんか』と同じ世界観です。本編を読んでいなくても全く問題ありません。
*内容的にはn番煎じの内容かと思いますが、時間潰しでさらりと読んでくださいませ。
*なろう様にも投稿しております。
痩せすぎ貧乳令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とあるお屋敷へ呼ばれて行くと、そこには細い細い風に飛ばされそうなお嬢様がいた。
お嬢様の悩みは…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴッドハンドで世界を変えますよ?
**********************
転生侍女シリーズ第三弾。
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
『醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる