創造主のオレが主人公だとチート過ぎて物語が成り立たないので、脇役(デウスエクスマキナ)に徹することにした。

鏑木ディオス

文字の大きさ
13 / 88

【第13話】 全員そろっての朝食

しおりを挟む

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ここは異世界アルファザードの空中神殿の中。
オレ・春埼隆人は、空中神殿内の居住スペースのリビングルームにいる。
目の前にはパジャマを着た3人の女神たち(ファイナ、アイネ、ヒーリス)。
ちなみに、今は真夜中の0時過ぎだ…。

宇宙を破壊できるほどにチートなオレが主人公になって魔王討伐の冒険に出ても、あまりにもチート過ぎて物語がうまく成り立たない。
そこで、オレは別の転移者を主人公に仕立て、オレ自身は脇役(デウスエクスマキナ)となり、(異世界チート物のラノベを読むような感覚で)その魔王討伐の冒険を間近で眺めながら楽しむことにした!

…とは言え、もう真夜中の0時過ぎだし、とりあえずもう寝て、朝起きてからファイナ達に今後の方針を話すことにしよう。

こうして、オレと3人の女神たちは、居住スペース内の各自の自室に戻った。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

翌朝…

「 は~い! 朝ですよ~! 」
ヒーリスの声が響く。

「 う~ん…よく寝た… 」
オレは目を擦りながらベッドから起きる。
ちなみに、寝る前に(魔法剣士っぽい)黒いコートは脱ぎ、ベルトや剣は外して、部屋の中央のテーブルの上に置いてある。
今はグレーの長袖シャツとグレーのパンツ(長ズボン)という格好だ。
ベッド脇に置いておいた黒い靴を履き、自室の洗面所で顔と手を洗った後、オレは(空中神殿内の)食堂に向かった。

そこには、既にヒーリスがおり、テーブルの上には様々な料理が並べられていた。
牛肉のステーキ、大きなチーズ、カットされたフランスパン、キャベツやレタスやトマトなどのサラダ、鶏の丸焼き、コーンスープ、リンゴやバナナなどの果物、等々…
どれもうまそうだ…(ゴクリ…)

「 おはようございます♪ 」
「 おはよう 」
ヒーリスと朝の挨拶を交わした。

ヒーリスは、パジャマに白いエプロン姿だ。

「 今日は私が食事当番なんです。 」
どうやら、食事当番は日替わりでローテーションしてるらしい。

「 創造主様と一緒に食事するなんて、はじめてですので、ちょっと張り切ってしまいました…(///) 」

「 言われてみれば、そうだな… 」
たしかに…1000年前に初めてここ異世界アルファザード(惑星アルファザード)を訪れて以降、何百回もここを訪れてはいるが、今まではずっと実体を持たない『概念体の創造主』だった。
なので、当然食事も不要だった(と言うか、実体がないので食えなかった)。
だから、今朝の今からの食事が、ヒーリスたちとの初めての食事ということになる。

「 すごいうまそうだ。 ヒーリスは料理上手なんだな。 」
おっ…今のオレ、さらっとイケメン風なこと言っちゃったかも…?

「 いっ…いえ、そんな… 」
ヒーリスは顔を赤らめてうつむいている。

「 いや~…お熱いっスね~て♪ 炎の女神のアタシよりお熱いっスよ~♪ 」
「 ラブコメはそこまで… 」(ボソッ)
オレに遅れ、ファイナとアイネも食堂にやって来た。

「 なっ…なっ…何を言ってるんですかっ!! 二人ともっ!! 変なこと言ってないで、早く席について下さいっ!! 」
ヒーリスは顔を真っ赤にして慌てふためいている。

『 ヒーリスのヤツ…いったい何を慌てふためいてるんだ…? 顔も真っ赤だし…もしかして風邪でも引いたのかな…? 』
…な~んて考えるのは、鈍感系主人公だけだろう。
さすがにオレはそこまで鈍感ではないので、今の状況を把握はしている。
けど、あえてその辺はスルーさせてもらおう。
今は『次の冒険』について話を進めたいからな。
それに、腹も減ってるし…。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『召喚ニートの異世界草原記』

KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。  ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。  剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。  ――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。  面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。  そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。  「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。  昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。  ……だから、今度は俺が――。  現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。  少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。  引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。 ※こんな物も召喚して欲しいなって 言うのがあればリクエストして下さい。 出せるか分かりませんがやってみます。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

処理中です...