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第4章 小話
歌姫の旅③
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王城、冒険者たちのとの話し合いから早3日たち、早朝の王都の門の前。
「よぉ?皆ぁ、はえぇなぁ!」
「あっ!遅いですよ!カインさん!もう皆さんあつまってるんですからね!」
ダラダラと眠そうに歩きながら右手をあげてこちらに歩いてきたカインに先についていたコニーが声をかけた。
「カインさん、おはようございます!よろしくお願いします」
「おぉ~アリアちゃん おはようさん。まかせておけよ」
カインが合流するとアリアが笑顔で挨拶をした。
「小僧…大丈夫なんじゃろうな?」
「心配すんな爺さん、まかせておけよ」
心配気に顔を曇らせイースが言うとカインは脱力感満載に答えた。
「あのっ!自分は今回アリア様の護衛を一緒にすることになった神官騎士団の代表を務めます、マリウスと申します。よろしくお願い致します」
イースの横にいたマリウスが深々と一礼しカインへと挨拶をした。
「おう!これからしばらく一緒に旅する仲間なんだそんなに固くなるなよ、もたねぇぞ?」
「はい!ありがとうございます!よろしくお願いします」
丁寧なあいさつに気をよくしたカインが肩をたたきながらいうと、マリウスは嬉しそうに返事をした。
「爺さんの部下とは思えねぇくらい、いい奴じゃねぇか」
「儂の家族に悪い奴はおらんわ!馬鹿タレ!あやつは若いが腕はたつぞ?」
「へぇ~そうかい」
カインがイースをみながら言うとイースは心外とばかりに怒鳴り散らした。
「カイン殿、おはようございます」
「お?ジェノス騎士団長様じゃねぇか、朝早くからご苦労だな?まさかあんたが一緒に行くのかい?」
イースたちがアリアの方へ去っていくと、王国騎士団長のジェノスがカインへと話しかけてきた。
「いや、私は王都の守護があるため行けん。かわりにこいつが行く」
「この度、ジェノス団長より護衛騎士隊の隊長を命じられたリーと申します。よろしくお願い致します」
「お、おう…よろしく頼むわ…なんかガッチガチだな?大丈夫か?」
ジェノスの紹介でビシっと敬礼をしながら挨拶をしたリーをみてカインは不安げな顔をジェノスへと向けた。
「安心しろ大丈夫だ」
カインの問いにジェノスが自信満々で答えた。
「まぁいいけどよ…」
ジェノスの言葉をカインは疑いながら聞いた。
「よし!全員そろったようだな!それでは隊列を組んでくれ!まず我が騎士団4名が馬にて先頭をあるく、そのあと歌姫殿の馬車、その後ろを神官騎士の方々にお願いしたい。なお最後尾には我が騎士団6名が旅の荷物をけん引してついていく!各々方それでよろしいか!?」
全員の顔みせが終わるとジェノスが声を張り言うと、カイン、リー、マリウスがそれぞれ指示を出し隊列を組んだ。
「我が孫の身をよろしくお願いする!なお、あってはならんが有事の際に神官騎士団は冒険者カイン殿の指示に従うように!」
「はい!」
隊列をみたイースが護衛全員に向け礼をしたあとマリウスを見ながら言った。
「ふむ。それならば連携を深めるため指揮系統を統一いたしましょう。我が騎士団もカイン殿に従うように!」
「はっ!了解いたしました」
イースの言葉を聞いたジェノスがあごに手を当て考えた後、騎士団へと告げると、代表してリーが敬礼をし答えた。
「はぁ~?一介の冒険者に責任重すぎんだろ!?」
それに納得がいかないカインがかんべんしてくれと言わんばかりに不平を口にした。
「護衛任務の経験ではカイン殿が一番だと思うのでな」
ジェノスが笑いながら答えた。
「王国騎士の面子はねぇのかよ!」
「はっ!かねがね団長より 騎士は守るべきものを守りきることがプライドだといわれております!」
カインの言葉にリーが胸を張り答えた。
「私どもはアリア様が無事に帝国までいき、再びリストニアへ戻れるのならば特にはそのようなものはありませんね」
マリウスが困惑気味に答えた
「あ~……そうかい…」
リーとマリウスの言葉にカインが肩を落とし答えた。
「いい国だな…リネアは…」
「うん。ほかの国じゃ騎士も神官もえらそうにしてるもんね」
エリスがしみじみいうとアリアが他国を思い出し答えた。
「んじゃ、こうなったら てめぇら…全員めんどうみてやっから安心しろ!遅くなる前にでるぞ!」
諦めたカインの言葉に全員が返事をし隊列を維持したまま門をくぐり東へと進み始めた。
「おじい様!いってきます!」
「おぉ!気を付けるんじゃぞ!皆アリアをたのんだぞ!」
馬車の窓から上半身を乗り出し、イースへと手を振りいうアリアにイースは笑顔で手を振り見送った。
「おっし!とりあえずパラドイネ領へ向かうぞ!」
「はっ!」
「わかりました」
馬車と並走するリーとマリウスがカインの指示に了承し自分たちの隊へと向かった。
「しっかり隊長してますね!」
「うっせぇ!」
コニーがカインの様子をみながらからかう様にいうと、カインは悪態をつきながら馬車の背もたれに寄り掛かった。
「あの…カインさんは、なんでいつもはパーティーを組まないんですか?」
リストニアをでて1時間ほどたち、会話が途切れ途切れになるとアリアがカインに尋ねた。
「ん?たいした理由はねぇよ?1人の方が楽だからだ」
「そうなんですか…」
アリアの問いに少しめんどくさそうにカインが答え、雰囲気的に何か触れてはいけない話題のような気がしたアリアたちは話を切り替えた。
「そもそもカインさんって元々どこで冒険者をやってたんですか?」
「え?カインさんってずっとリストニアにいたんじゃないの?」
マインがカインを見ながら訪ねると、アリアが驚きながら言った。
「ん?あぁ元の登録は帝国だ」
「え?それで何故リネアに?」
カインが答えるとアリアはさらに尋ねた。
「ぷふっ…それはセナ様に会いにですよ」
「ちっ!コニーてめぇ!」
アリアの問いにコニーが少し噴き出しながら答えるとカインは気まずそうな顔をしたあとコニーを睨みつけた。
「セナに会いにわざわざ帝国から…」
「いや、たぶんだがアリアが思ったこととは違うとおもうぞ?」
アリアが何かを想像してつぶやくとエリスが苦笑気味にそれを否定した。
「え?」
「一人でスタンピードを防いだ英雄様はいるかい?剣士としてちと手合わせしてぇんだが?」
「えぇ!?」
エリスの言葉にアリアが驚くと、コニーが再び似てない物まねをし さらにアリアを驚かせた。
「ちっ!」
「それで!?セナと試合したんですか?」
コニーの暴露に露骨に嫌そうな顔をして舌打ちしたカインにアリアは興味津々に身を乗り出し尋ねた。
「ふふふっ…それがやらなかったんですよ!ね?」
「うっせぇなぁ…もういいだろ?その話は」
コニーが楽し気に尋ねるとカインは不機嫌そうに答えた。
「どういうこと?」
「それはね?カインさんが尋ねた時にセナ様は依頼を受けて不在だったんですよ」
「あぁ~会えなかったんだ」
「そう、それでね?カインさんはセナ様を追って行ったんですよ」
「え?すごい執念!」
「わざわざ帝国からきて手ぶらじゃかえれねぇ!」
「コニー!」
アリアが驚くとコニーの物まねがさく裂しカインが声を荒げた。
「いいじゃないですか…もぅ!」
「その時、セナ様はスタンピードから逃げて散らばった魔物の駆除を受けていたんです」
「そうなんだ…私ぜんぜん知らなかったよ…」
ふくれたコニーの後を引き継ぐようにマインがいい、アリアが自分だけ蚊帳の外のような気分になっていた。
「ふふふっ…アリアはまだ本調子じゃなかったからね」
「それで…セナ様に追いついたカインさんがセナ様に どっちが多く魔物を刈るか勝負を挑んだんだよ」
「しかも一方的にね!」
マインがアリアの肩を軽くたたきいうとコニーが面白そうに続いた。
「え?それじゃセナが負けたの?」
「いや、俺が負けた」
冒険者の依頼では勝てないというセナの話を思い出しアリアが聞くと、あっさりカインが負けを認めた。
「え?」
「ふふふっセナ様の戦いをみてカインさんはそう判断したそうですよ?」
「そうなんだ」
「まぁな、純粋な剣技だけなら負けねぇが…あいつには魔法もあるからな…」
「あぁ…セナは魔剣士だから…」
カインの理由を聞き、アリアが納得したようにつぶやいた。
「えぇ…スタンピードでセナ様の戦いをみた私だからわかりますが…多分セナ様が本気をだしたら獣人の私すら反応できずにやられると思う」
「セナ様の戦いは理不尽の塊だから…」
「魔法士の私より魔法をつかえる剣士なんて…反則だよ…」
エリスが当時を思い出し淡々と答えると、マインが複雑な表情をうかべ、コニーががっくり肩を落としていった。
「はははっ…でも、剣技はカインさんのほうが上だと判断したなら負けじゃなくてもいいんじゃ」
「ん?いや、負けだ。俺は自分の実力を知るため、誇示するために剣をふるうだけの自己満足だと思い知らされたんだよ」
「それでも…その自己満足な剣でも救えた人いたんでしょ?」
アリアの問いにカインがしみじみいうとアリアはそれでも救われてた人がいるといった。
「!?」
「あぁそうだな…それでもカインさんの剣で救われてた人はたくさんいると私も思う」
アリアの言葉に目を見開き驚いたカインにエリスが柔らかい笑顔を浮かべ答えた。
「それはそうですよ!だってそれからカインさんは物凄い勢いで辺境の小さな村だろうがなんだろうが足を運び魔物退治をメインに依頼をこなしまくって、倒した魔物をすべておいてくるから村も助かると評判なんだよ?」
「すごいね!」
コニーが話に続いて言うとアリアは驚きながら言った。
「解体なんてめんどくせぇし、その日暮らしの一人もんだからな依頼料だけで十分なだけだ」
「それでギルドへ感謝状が馬鹿みたいに届いてギルド本部が調査をしてS級にあがったんだよ」
「おぉ~!」
「それだけではないけどね…B級の魔物もソロでバッサバサと切り伏せまくってたみたいだから…」
「え゛」
コニーがS級へあがった経緯を話すとマインが別の理由を述べそれをきいたアリアがドン引きした。
「剣王様みたいでしょ?」
「馬鹿か、俺なんか剣王の足元にもおよばねぇよ」
コニーの言葉にカインが鼻で笑い答えた。
「よぉ?皆ぁ、はえぇなぁ!」
「あっ!遅いですよ!カインさん!もう皆さんあつまってるんですからね!」
ダラダラと眠そうに歩きながら右手をあげてこちらに歩いてきたカインに先についていたコニーが声をかけた。
「カインさん、おはようございます!よろしくお願いします」
「おぉ~アリアちゃん おはようさん。まかせておけよ」
カインが合流するとアリアが笑顔で挨拶をした。
「小僧…大丈夫なんじゃろうな?」
「心配すんな爺さん、まかせておけよ」
心配気に顔を曇らせイースが言うとカインは脱力感満載に答えた。
「あのっ!自分は今回アリア様の護衛を一緒にすることになった神官騎士団の代表を務めます、マリウスと申します。よろしくお願い致します」
イースの横にいたマリウスが深々と一礼しカインへと挨拶をした。
「おう!これからしばらく一緒に旅する仲間なんだそんなに固くなるなよ、もたねぇぞ?」
「はい!ありがとうございます!よろしくお願いします」
丁寧なあいさつに気をよくしたカインが肩をたたきながらいうと、マリウスは嬉しそうに返事をした。
「爺さんの部下とは思えねぇくらい、いい奴じゃねぇか」
「儂の家族に悪い奴はおらんわ!馬鹿タレ!あやつは若いが腕はたつぞ?」
「へぇ~そうかい」
カインがイースをみながら言うとイースは心外とばかりに怒鳴り散らした。
「カイン殿、おはようございます」
「お?ジェノス騎士団長様じゃねぇか、朝早くからご苦労だな?まさかあんたが一緒に行くのかい?」
イースたちがアリアの方へ去っていくと、王国騎士団長のジェノスがカインへと話しかけてきた。
「いや、私は王都の守護があるため行けん。かわりにこいつが行く」
「この度、ジェノス団長より護衛騎士隊の隊長を命じられたリーと申します。よろしくお願い致します」
「お、おう…よろしく頼むわ…なんかガッチガチだな?大丈夫か?」
ジェノスの紹介でビシっと敬礼をしながら挨拶をしたリーをみてカインは不安げな顔をジェノスへと向けた。
「安心しろ大丈夫だ」
カインの問いにジェノスが自信満々で答えた。
「まぁいいけどよ…」
ジェノスの言葉をカインは疑いながら聞いた。
「よし!全員そろったようだな!それでは隊列を組んでくれ!まず我が騎士団4名が馬にて先頭をあるく、そのあと歌姫殿の馬車、その後ろを神官騎士の方々にお願いしたい。なお最後尾には我が騎士団6名が旅の荷物をけん引してついていく!各々方それでよろしいか!?」
全員の顔みせが終わるとジェノスが声を張り言うと、カイン、リー、マリウスがそれぞれ指示を出し隊列を組んだ。
「我が孫の身をよろしくお願いする!なお、あってはならんが有事の際に神官騎士団は冒険者カイン殿の指示に従うように!」
「はい!」
隊列をみたイースが護衛全員に向け礼をしたあとマリウスを見ながら言った。
「ふむ。それならば連携を深めるため指揮系統を統一いたしましょう。我が騎士団もカイン殿に従うように!」
「はっ!了解いたしました」
イースの言葉を聞いたジェノスがあごに手を当て考えた後、騎士団へと告げると、代表してリーが敬礼をし答えた。
「はぁ~?一介の冒険者に責任重すぎんだろ!?」
それに納得がいかないカインがかんべんしてくれと言わんばかりに不平を口にした。
「護衛任務の経験ではカイン殿が一番だと思うのでな」
ジェノスが笑いながら答えた。
「王国騎士の面子はねぇのかよ!」
「はっ!かねがね団長より 騎士は守るべきものを守りきることがプライドだといわれております!」
カインの言葉にリーが胸を張り答えた。
「私どもはアリア様が無事に帝国までいき、再びリストニアへ戻れるのならば特にはそのようなものはありませんね」
マリウスが困惑気味に答えた
「あ~……そうかい…」
リーとマリウスの言葉にカインが肩を落とし答えた。
「いい国だな…リネアは…」
「うん。ほかの国じゃ騎士も神官もえらそうにしてるもんね」
エリスがしみじみいうとアリアが他国を思い出し答えた。
「んじゃ、こうなったら てめぇら…全員めんどうみてやっから安心しろ!遅くなる前にでるぞ!」
諦めたカインの言葉に全員が返事をし隊列を維持したまま門をくぐり東へと進み始めた。
「おじい様!いってきます!」
「おぉ!気を付けるんじゃぞ!皆アリアをたのんだぞ!」
馬車の窓から上半身を乗り出し、イースへと手を振りいうアリアにイースは笑顔で手を振り見送った。
「おっし!とりあえずパラドイネ領へ向かうぞ!」
「はっ!」
「わかりました」
馬車と並走するリーとマリウスがカインの指示に了承し自分たちの隊へと向かった。
「しっかり隊長してますね!」
「うっせぇ!」
コニーがカインの様子をみながらからかう様にいうと、カインは悪態をつきながら馬車の背もたれに寄り掛かった。
「あの…カインさんは、なんでいつもはパーティーを組まないんですか?」
リストニアをでて1時間ほどたち、会話が途切れ途切れになるとアリアがカインに尋ねた。
「ん?たいした理由はねぇよ?1人の方が楽だからだ」
「そうなんですか…」
アリアの問いに少しめんどくさそうにカインが答え、雰囲気的に何か触れてはいけない話題のような気がしたアリアたちは話を切り替えた。
「そもそもカインさんって元々どこで冒険者をやってたんですか?」
「え?カインさんってずっとリストニアにいたんじゃないの?」
マインがカインを見ながら訪ねると、アリアが驚きながら言った。
「ん?あぁ元の登録は帝国だ」
「え?それで何故リネアに?」
カインが答えるとアリアはさらに尋ねた。
「ぷふっ…それはセナ様に会いにですよ」
「ちっ!コニーてめぇ!」
アリアの問いにコニーが少し噴き出しながら答えるとカインは気まずそうな顔をしたあとコニーを睨みつけた。
「セナに会いにわざわざ帝国から…」
「いや、たぶんだがアリアが思ったこととは違うとおもうぞ?」
アリアが何かを想像してつぶやくとエリスが苦笑気味にそれを否定した。
「え?」
「一人でスタンピードを防いだ英雄様はいるかい?剣士としてちと手合わせしてぇんだが?」
「えぇ!?」
エリスの言葉にアリアが驚くと、コニーが再び似てない物まねをし さらにアリアを驚かせた。
「ちっ!」
「それで!?セナと試合したんですか?」
コニーの暴露に露骨に嫌そうな顔をして舌打ちしたカインにアリアは興味津々に身を乗り出し尋ねた。
「ふふふっ…それがやらなかったんですよ!ね?」
「うっせぇなぁ…もういいだろ?その話は」
コニーが楽し気に尋ねるとカインは不機嫌そうに答えた。
「どういうこと?」
「それはね?カインさんが尋ねた時にセナ様は依頼を受けて不在だったんですよ」
「あぁ~会えなかったんだ」
「そう、それでね?カインさんはセナ様を追って行ったんですよ」
「え?すごい執念!」
「わざわざ帝国からきて手ぶらじゃかえれねぇ!」
「コニー!」
アリアが驚くとコニーの物まねがさく裂しカインが声を荒げた。
「いいじゃないですか…もぅ!」
「その時、セナ様はスタンピードから逃げて散らばった魔物の駆除を受けていたんです」
「そうなんだ…私ぜんぜん知らなかったよ…」
ふくれたコニーの後を引き継ぐようにマインがいい、アリアが自分だけ蚊帳の外のような気分になっていた。
「ふふふっ…アリアはまだ本調子じゃなかったからね」
「それで…セナ様に追いついたカインさんがセナ様に どっちが多く魔物を刈るか勝負を挑んだんだよ」
「しかも一方的にね!」
マインがアリアの肩を軽くたたきいうとコニーが面白そうに続いた。
「え?それじゃセナが負けたの?」
「いや、俺が負けた」
冒険者の依頼では勝てないというセナの話を思い出しアリアが聞くと、あっさりカインが負けを認めた。
「え?」
「ふふふっセナ様の戦いをみてカインさんはそう判断したそうですよ?」
「そうなんだ」
「まぁな、純粋な剣技だけなら負けねぇが…あいつには魔法もあるからな…」
「あぁ…セナは魔剣士だから…」
カインの理由を聞き、アリアが納得したようにつぶやいた。
「えぇ…スタンピードでセナ様の戦いをみた私だからわかりますが…多分セナ様が本気をだしたら獣人の私すら反応できずにやられると思う」
「セナ様の戦いは理不尽の塊だから…」
「魔法士の私より魔法をつかえる剣士なんて…反則だよ…」
エリスが当時を思い出し淡々と答えると、マインが複雑な表情をうかべ、コニーががっくり肩を落としていった。
「はははっ…でも、剣技はカインさんのほうが上だと判断したなら負けじゃなくてもいいんじゃ」
「ん?いや、負けだ。俺は自分の実力を知るため、誇示するために剣をふるうだけの自己満足だと思い知らされたんだよ」
「それでも…その自己満足な剣でも救えた人いたんでしょ?」
アリアの問いにカインがしみじみいうとアリアはそれでも救われてた人がいるといった。
「!?」
「あぁそうだな…それでもカインさんの剣で救われてた人はたくさんいると私も思う」
アリアの言葉に目を見開き驚いたカインにエリスが柔らかい笑顔を浮かべ答えた。
「それはそうですよ!だってそれからカインさんは物凄い勢いで辺境の小さな村だろうがなんだろうが足を運び魔物退治をメインに依頼をこなしまくって、倒した魔物をすべておいてくるから村も助かると評判なんだよ?」
「すごいね!」
コニーが話に続いて言うとアリアは驚きながら言った。
「解体なんてめんどくせぇし、その日暮らしの一人もんだからな依頼料だけで十分なだけだ」
「それでギルドへ感謝状が馬鹿みたいに届いてギルド本部が調査をしてS級にあがったんだよ」
「おぉ~!」
「それだけではないけどね…B級の魔物もソロでバッサバサと切り伏せまくってたみたいだから…」
「え゛」
コニーがS級へあがった経緯を話すとマインが別の理由を述べそれをきいたアリアがドン引きした。
「剣王様みたいでしょ?」
「馬鹿か、俺なんか剣王の足元にもおよばねぇよ」
コニーの言葉にカインが鼻で笑い答えた。
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