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第8章 救出編
蹂躙せよ
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「セナ様もうすぐ陸地ですがどういたしますか?」
「んー…周囲に人が住んでいる様子もなさそうですしこのままいきましょうか」
「え?こ、このままですか……?」
「はい、ザラタンでこのまま上陸してしまいましょう」
「レイファさん、ザラタンは水の中でしか生きていけないわけではありませんわ、魔界では陸地でも生活しておりますわ」
「そ、そうなんですね……か、かしこまりました」
さらっと言ったセナの言葉に驚愕していたが補足するようにアイリーンがいうとレイファは驚きながらも頷きザラタンでそのまま上陸しセナのいう方角へとザラタンを進めた。
「レイファさんはもうザラタンの扱いはばっちりですね」
「この球を回したりするだけでよいので……」
セナが用意した空気をだす結界を維持する球とはちがいバスケットボールほどの大きさの黄色に輝く球を舵のようにあつかいながらレイファが答えた。
「おぉ!ザラタンが歩いた場所が更地になっていきますよ!」
「魔界でこんなのが歩いていると思うと怖いわね」
「セナ様、アリアのいる方角はこっちなんですか?」
「アキラさんの示してくれた方角はこっちですね……残念ながらまだ視えないけどね」
「そうですか……」
「逃げ遅れてひき潰されている魔物が多数いますね」
「周囲を探索するついでに回収してみましょうか」
「セナ様よろしいでしょうか?」
「はい、かまいませんよ」
セナの許可がおりそれぞれが自慢の従魔で飛び出していった。
「んーできれば地図を作りたいから地形の詳細をしらべてきてほしいんですけどね」
「ああ、視えている範囲でいいなら僕が書きますよ」
「え?よろしいのですか?」
「もちろんです、かならずあったほうがいいですから」
オリファの言葉にセナが自身がみえている範囲の地形をまっさらな紙に書き始めた。
「やはり駄目ですわね」
「そうですか、セナ様魔界への干渉をカットしているものって何か視えたりしないんですか?」
「うーん、視えないし感じないかな」
「では何か特殊な装置などや術でもないのかもしれませんね」
「もしくは魔界側のほうでなにかあるのやもしれませんわ」
「ああ、それも可能性がありますね」
「上陸寸前の海上ならできたのですが陸に上がった瞬間からいけなくなりましたわ」
「んー…謎ですねぇ、とりあえず皆さんの従魔は召喚したままですからいいですが向こうにいる従魔とザラタンを戻したいときの対処を考えていたんですけどね」
「現状無理そうですわ」
「私たちの従魔が呼べないのは困りますね」
「そうですわね」
「セナ様に転移で海上に連れて行ってもらうしかないですかね」
「ん?最悪それで間に合うならそうしようか」
「はい、それと本来ならこまめにアキラ様にもお会いしたいんですが……」
「んー、さすがにそれはちょっと厳しいかな、アキラさんのところに飛ぶことはたぶんできるけど帰ってくる魔力がたまるまでとなると厳しいよね」
「そうですよね……ザラタンでも2週間以上かかる距離ですからねぇ」
「うん」
「実は先ほど魔具の試作が完成したのですがセナ様とアキラ様にお見せしたかったんですけど」
「え?そうなのかい!?」
「はい、セナ様が考案なさった術式とアキラ様からのご助言をもとに作ってみたんです」
「セナ様どうぞ」
「レイファさんありがとうございます!メディーさっそく見せて!」
「はい!」
メディーのつくったものを見たくうずうずしていたセナを察しレイファが申し出るとセナは嬉しそうにヤオとタオそしてアイリーンを引き連れメディーとともに向かっていった。
「レイファさん、ザラタンはここまでです」
「はい!かしこまりました!」
「オリファさん全員をここに集めてください!」
「かしこまりました!」
メディーの元からセナがかけてきてレイファに声をかけ全員が招集された。
「セナ様全員あつまりました」
「ありがとうございます。ここからさらに北上したところに一瞬だけどアリアの反応がありました!」
「!?」
「セナ様!一瞬とは!?」
「どういう状況かわかりませんがとにかく一瞬アリアの魔力を感じました。ここから先は各々の従魔で移動します!レイファさんとオリファさんはここでザラタンをお願いします!」
「かしこまりました。セナ様、みんなもご武運を!」
「アイリーン、コルネとメディーそれとマインは我らとともにグラニールへ」
「はい」
「みな準備はよろしいですかな?」
「いつでも!」
「アリアを無事に取り返すのが一番の目標です……」
「心得ておりまする」
「皆さんお判りですわね?それを邪魔し我らが主に牙をむく輩には容赦は必要ありませんわ」
「当然です!我らがアリアまでのセナ様の道を必ず!」
「サーチ&デストロイです!」
「皆も無理はしないでね?じゃあ行こう!」
最後にセナが全員一人一人をみながらいい声をかけ全員がザラタンから飛び出していった。
「オリファ、ブラウニーやボガートそれとメディーが残していった従魔たちにザラタンを守るように伝えてくれる?私は万が一にそなえてアキラ様の装置をいつでも動かせるようにしておくわ!」
「まかせて!皆が返ってくる場所を私たちで必ずまもろうね!」
「当然です!セナ様のお帰りになられる場所をお守りするのが我らの使命よ!」
「うん!!」
全員を見送ったレイファとオリファがやる気をたぎらせいそいそと動き始めた。
「セナ様!あれ!!」
「なにあれ!要塞みたいじゃない!」
「どうやら気づかれたようにございますな」
「みな戦闘準備を!」
「グルルルルルル……」
「ブルルル……」
地上や上空からも無数の魔族や魔獣、そして人間らしい兵士までがセナ達の元に接近してきたのをみて全員が臨戦態勢をとる中、アリアの気配か匂いを感じ取ったのかグラニールと迅風が目を血ばらせながら怒りをため込むように力をこめはじめた。
「我慢しなくていいよ」
「げっ!皆さん!気を付けてください!」
「グルワァァァァァァ!!!」
「ヒヒィーーーン!!」
「「 きゃぁ! 」」
アリアを感じ取った2頭が速く向かいたくイライラしているのを察しセナが迅風を優しくなでながら2頭に言うのを聞いたメディーが顔を真っ青にし焦りながら全員に叫ぶように言ったと同時に2頭の最大級の広範囲合体攻撃がさく裂した。
「なっ……」
「ありがとう、さぁ皆いそごうか」
「は、はい……」
2頭の攻撃がおさまると要塞らしき場所までの敵や山などの障害物すべて消し飛んで更地と化した景色がヴァルキューレ全員の目の前に広がっており一同は唖然としながらも何事もなかったかのようにふるまうセナの言葉に従い前進した。
「ん?」
「ここは私たちが!セナ様は先をお急ぎくださいませ!」
「カトリーヌ頼みますぞ!」
「おまかせください!スカーレットさん!エリス!コニー!準備はよろしくって?行きますわよ!」
「「「 はい! 」」」
カトリーヌの言葉を受けスカーレットとエリスが地上へ、コニーとカトリーヌが上空へ現れたそれぞれの敵へと対峙した。
「いかせるかよ!」
「『炎の弾丸』」
「ちっ!」
「セナ様達の歩みを妨げるのはおやめくださる?」
「この野郎!」
「あなたは目が悪いのですか?野郎ではなく私たちはレディーです」
「はぁ~…コニー……」
横を通り過ぎるのをコニーのマシンガンのような炎の攻撃により邪魔されたゲイリーよりも肌がかなり濃い緑色をし蝙蝠のような羽を生やした魔族らしき敵が苦々しい顔でカトリーヌたちをにらみつけた。
「ガズリーの馬鹿が一人で十分だって大口たたいてあっさり通しやがって!」
「まぁ戦闘しか能のない種族などそんなものだろ」
「まぁいい、こいつらをサクッと始末したら追いつくだろ」
「そうだな」
地上でスカーレット達と対峙しながらも上空をみながら悪態をついている二人の兵だったが値踏みするようにスカーレットたちをみて鼻でわらったあとニヤリと笑っていった。
「奇遇ね私たちもあんたらをサクッとやってセナ様達においつかなきゃいけないのよ」
「そうね、見るからに三下のあなた方には構っている暇はないのでさっさと始めましょう」
「ちっ!口だけは一丁前だな!」
「くっ!」
スカーレットとエリスに煽りかえされると二人は顔を真っ赤にし槍はエリスを剣はスカーレットに襲い掛かったがどちらも剣と小手に防がれ舌打ちをした。
「下も始まったようですしこちらもさっさと終わらせましょう」
「ええ、そうですわね」
「なめやがって!魔族をなめるなよ!」
「はぁ~…あなた程度の魔族など」
「私のルフちゃんの餌にもなりません!」
「ルフ!?そのデカい鳥がルフだと!?」
「私のスレイプニルは繊細でグルメですからそのようなことをなさらないのでご安心を」
「なっ!?な、なぜ貴様らごときがそのような……」
「我が主から賜ったからですわ」
「その反応は気に入ったので楽に死なせてあげます!見せてあげましょう!ルフちゃんと私の愛の合体攻撃を!」
「なんですのそれ」
「『炎の翼』」
「クソがっ……がぁぁぁ!!」
コニーの言葉を受けルフがふわりと高度をあげ距離をとり一気にガズリーへと加速を始めた瞬間翼が炎を放ち始め炎の飛行機雲のようなものを出しながらすれ違うと右の翼が当たったガズリーは上半身と下半身に真っ二つに切り裂かれそして燃え尽きた。
「エリスこちらは終わりましたわ」
「手を貸しましょうか?」
灰も残らず燃え尽きたガズリーを見終えたカトリーヌとコニーが上空から声をかけた。
「いらないわよ!すぐに追いつくからセナ様をおいなさいよ!」
「了解です!」
「では、のちほど」
スカーレットがイライラしながらいうと二人はクスッとわらってセナ達の後をおっていった。
「スカーレットあの二人に出遅れるわけにはいかないわ!」
「ええ、さっさと終わらせるわ!」
「てめぇら好き勝手……」
「なっ!?がはっ!」
一瞬だけ二人は属性化した獣気をまといエリスはエイケンをまねたように相手の首をはねそれに驚いている間にもう一人はスカーレットの拳によって腹部に穴が開いて二人とも驚いたまま絶命した。
「エリスいそごう!」
「はい!アリアは私が救って見せる!!」
二人は息絶えた敵に目もくれずそれぞれの従魔に乗ると全速力でセナ達の後を追った。
「んー…周囲に人が住んでいる様子もなさそうですしこのままいきましょうか」
「え?こ、このままですか……?」
「はい、ザラタンでこのまま上陸してしまいましょう」
「レイファさん、ザラタンは水の中でしか生きていけないわけではありませんわ、魔界では陸地でも生活しておりますわ」
「そ、そうなんですね……か、かしこまりました」
さらっと言ったセナの言葉に驚愕していたが補足するようにアイリーンがいうとレイファは驚きながらも頷きザラタンでそのまま上陸しセナのいう方角へとザラタンを進めた。
「レイファさんはもうザラタンの扱いはばっちりですね」
「この球を回したりするだけでよいので……」
セナが用意した空気をだす結界を維持する球とはちがいバスケットボールほどの大きさの黄色に輝く球を舵のようにあつかいながらレイファが答えた。
「おぉ!ザラタンが歩いた場所が更地になっていきますよ!」
「魔界でこんなのが歩いていると思うと怖いわね」
「セナ様、アリアのいる方角はこっちなんですか?」
「アキラさんの示してくれた方角はこっちですね……残念ながらまだ視えないけどね」
「そうですか……」
「逃げ遅れてひき潰されている魔物が多数いますね」
「周囲を探索するついでに回収してみましょうか」
「セナ様よろしいでしょうか?」
「はい、かまいませんよ」
セナの許可がおりそれぞれが自慢の従魔で飛び出していった。
「んーできれば地図を作りたいから地形の詳細をしらべてきてほしいんですけどね」
「ああ、視えている範囲でいいなら僕が書きますよ」
「え?よろしいのですか?」
「もちろんです、かならずあったほうがいいですから」
オリファの言葉にセナが自身がみえている範囲の地形をまっさらな紙に書き始めた。
「やはり駄目ですわね」
「そうですか、セナ様魔界への干渉をカットしているものって何か視えたりしないんですか?」
「うーん、視えないし感じないかな」
「では何か特殊な装置などや術でもないのかもしれませんね」
「もしくは魔界側のほうでなにかあるのやもしれませんわ」
「ああ、それも可能性がありますね」
「上陸寸前の海上ならできたのですが陸に上がった瞬間からいけなくなりましたわ」
「んー…謎ですねぇ、とりあえず皆さんの従魔は召喚したままですからいいですが向こうにいる従魔とザラタンを戻したいときの対処を考えていたんですけどね」
「現状無理そうですわ」
「私たちの従魔が呼べないのは困りますね」
「そうですわね」
「セナ様に転移で海上に連れて行ってもらうしかないですかね」
「ん?最悪それで間に合うならそうしようか」
「はい、それと本来ならこまめにアキラ様にもお会いしたいんですが……」
「んー、さすがにそれはちょっと厳しいかな、アキラさんのところに飛ぶことはたぶんできるけど帰ってくる魔力がたまるまでとなると厳しいよね」
「そうですよね……ザラタンでも2週間以上かかる距離ですからねぇ」
「うん」
「実は先ほど魔具の試作が完成したのですがセナ様とアキラ様にお見せしたかったんですけど」
「え?そうなのかい!?」
「はい、セナ様が考案なさった術式とアキラ様からのご助言をもとに作ってみたんです」
「セナ様どうぞ」
「レイファさんありがとうございます!メディーさっそく見せて!」
「はい!」
メディーのつくったものを見たくうずうずしていたセナを察しレイファが申し出るとセナは嬉しそうにヤオとタオそしてアイリーンを引き連れメディーとともに向かっていった。
「レイファさん、ザラタンはここまでです」
「はい!かしこまりました!」
「オリファさん全員をここに集めてください!」
「かしこまりました!」
メディーの元からセナがかけてきてレイファに声をかけ全員が招集された。
「セナ様全員あつまりました」
「ありがとうございます。ここからさらに北上したところに一瞬だけどアリアの反応がありました!」
「!?」
「セナ様!一瞬とは!?」
「どういう状況かわかりませんがとにかく一瞬アリアの魔力を感じました。ここから先は各々の従魔で移動します!レイファさんとオリファさんはここでザラタンをお願いします!」
「かしこまりました。セナ様、みんなもご武運を!」
「アイリーン、コルネとメディーそれとマインは我らとともにグラニールへ」
「はい」
「みな準備はよろしいですかな?」
「いつでも!」
「アリアを無事に取り返すのが一番の目標です……」
「心得ておりまする」
「皆さんお判りですわね?それを邪魔し我らが主に牙をむく輩には容赦は必要ありませんわ」
「当然です!我らがアリアまでのセナ様の道を必ず!」
「サーチ&デストロイです!」
「皆も無理はしないでね?じゃあ行こう!」
最後にセナが全員一人一人をみながらいい声をかけ全員がザラタンから飛び出していった。
「オリファ、ブラウニーやボガートそれとメディーが残していった従魔たちにザラタンを守るように伝えてくれる?私は万が一にそなえてアキラ様の装置をいつでも動かせるようにしておくわ!」
「まかせて!皆が返ってくる場所を私たちで必ずまもろうね!」
「当然です!セナ様のお帰りになられる場所をお守りするのが我らの使命よ!」
「うん!!」
全員を見送ったレイファとオリファがやる気をたぎらせいそいそと動き始めた。
「セナ様!あれ!!」
「なにあれ!要塞みたいじゃない!」
「どうやら気づかれたようにございますな」
「みな戦闘準備を!」
「グルルルルルル……」
「ブルルル……」
地上や上空からも無数の魔族や魔獣、そして人間らしい兵士までがセナ達の元に接近してきたのをみて全員が臨戦態勢をとる中、アリアの気配か匂いを感じ取ったのかグラニールと迅風が目を血ばらせながら怒りをため込むように力をこめはじめた。
「我慢しなくていいよ」
「げっ!皆さん!気を付けてください!」
「グルワァァァァァァ!!!」
「ヒヒィーーーン!!」
「「 きゃぁ! 」」
アリアを感じ取った2頭が速く向かいたくイライラしているのを察しセナが迅風を優しくなでながら2頭に言うのを聞いたメディーが顔を真っ青にし焦りながら全員に叫ぶように言ったと同時に2頭の最大級の広範囲合体攻撃がさく裂した。
「なっ……」
「ありがとう、さぁ皆いそごうか」
「は、はい……」
2頭の攻撃がおさまると要塞らしき場所までの敵や山などの障害物すべて消し飛んで更地と化した景色がヴァルキューレ全員の目の前に広がっており一同は唖然としながらも何事もなかったかのようにふるまうセナの言葉に従い前進した。
「ん?」
「ここは私たちが!セナ様は先をお急ぎくださいませ!」
「カトリーヌ頼みますぞ!」
「おまかせください!スカーレットさん!エリス!コニー!準備はよろしくって?行きますわよ!」
「「「 はい! 」」」
カトリーヌの言葉を受けスカーレットとエリスが地上へ、コニーとカトリーヌが上空へ現れたそれぞれの敵へと対峙した。
「いかせるかよ!」
「『炎の弾丸』」
「ちっ!」
「セナ様達の歩みを妨げるのはおやめくださる?」
「この野郎!」
「あなたは目が悪いのですか?野郎ではなく私たちはレディーです」
「はぁ~…コニー……」
横を通り過ぎるのをコニーのマシンガンのような炎の攻撃により邪魔されたゲイリーよりも肌がかなり濃い緑色をし蝙蝠のような羽を生やした魔族らしき敵が苦々しい顔でカトリーヌたちをにらみつけた。
「ガズリーの馬鹿が一人で十分だって大口たたいてあっさり通しやがって!」
「まぁ戦闘しか能のない種族などそんなものだろ」
「まぁいい、こいつらをサクッと始末したら追いつくだろ」
「そうだな」
地上でスカーレット達と対峙しながらも上空をみながら悪態をついている二人の兵だったが値踏みするようにスカーレットたちをみて鼻でわらったあとニヤリと笑っていった。
「奇遇ね私たちもあんたらをサクッとやってセナ様達においつかなきゃいけないのよ」
「そうね、見るからに三下のあなた方には構っている暇はないのでさっさと始めましょう」
「ちっ!口だけは一丁前だな!」
「くっ!」
スカーレットとエリスに煽りかえされると二人は顔を真っ赤にし槍はエリスを剣はスカーレットに襲い掛かったがどちらも剣と小手に防がれ舌打ちをした。
「下も始まったようですしこちらもさっさと終わらせましょう」
「ええ、そうですわね」
「なめやがって!魔族をなめるなよ!」
「はぁ~…あなた程度の魔族など」
「私のルフちゃんの餌にもなりません!」
「ルフ!?そのデカい鳥がルフだと!?」
「私のスレイプニルは繊細でグルメですからそのようなことをなさらないのでご安心を」
「なっ!?な、なぜ貴様らごときがそのような……」
「我が主から賜ったからですわ」
「その反応は気に入ったので楽に死なせてあげます!見せてあげましょう!ルフちゃんと私の愛の合体攻撃を!」
「なんですのそれ」
「『炎の翼』」
「クソがっ……がぁぁぁ!!」
コニーの言葉を受けルフがふわりと高度をあげ距離をとり一気にガズリーへと加速を始めた瞬間翼が炎を放ち始め炎の飛行機雲のようなものを出しながらすれ違うと右の翼が当たったガズリーは上半身と下半身に真っ二つに切り裂かれそして燃え尽きた。
「エリスこちらは終わりましたわ」
「手を貸しましょうか?」
灰も残らず燃え尽きたガズリーを見終えたカトリーヌとコニーが上空から声をかけた。
「いらないわよ!すぐに追いつくからセナ様をおいなさいよ!」
「了解です!」
「では、のちほど」
スカーレットがイライラしながらいうと二人はクスッとわらってセナ達の後をおっていった。
「スカーレットあの二人に出遅れるわけにはいかないわ!」
「ええ、さっさと終わらせるわ!」
「てめぇら好き勝手……」
「なっ!?がはっ!」
一瞬だけ二人は属性化した獣気をまといエリスはエイケンをまねたように相手の首をはねそれに驚いている間にもう一人はスカーレットの拳によって腹部に穴が開いて二人とも驚いたまま絶命した。
「エリスいそごう!」
「はい!アリアは私が救って見せる!!」
二人は息絶えた敵に目もくれずそれぞれの従魔に乗ると全速力でセナ達の後を追った。
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