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第1章 降り立つ
第1村人と異世界テンプレ①
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セナは自分がどこにいて、これからどうすればいいのかという問題に気づき、先ほどまでの厨二病が嘘のようにテンションが下がりまくり、やっと見つけた少し平らで大きな岩の上に体育座りで座り。
「ここどこなんだろ……スマホないから……現在地もググれないし 連絡も取れないよ……」
あまりの不安に、もう泣く寸前まで精神的に追い詰められていた時。
ザッザッザッ
また何かが近づいてくる音が聞こえ、今度は何だとビクビクしながら刀を音のほうへ向け構える。
「ん? うぉっ!? あぶねぇよっ! にいちゃん!!!」
飛び出してきた背中にデカい籠のようなものを背負い、こちらをみて驚いているおっさんをみて。
「うぉ! で! でたっ!?って……おっさんだれ?」
セナも驚きながら聞く。
「出たってこっちのセリフだよ! にぃちゃん! ちなみに俺はまだ22でおっさんじゃねぇよ!」
おっさんに言われ、セナがその男の風貌をまじまじとみると、男は身長は170㎝のセナより結構大きそうなので180㎝以上はあるだろうと思われ、麻でできたっぽい紺色の服に茶色のなにかの毛皮のベストをきていて、服の上からでもわかるほどのガチムチ筋肉ダルマで、茶色の短髪で無精ひげを生やし、槍のような棒を杖代わりにしていたようだ。
そして、そんな彼を見終え うんうん とセナは頷き。
「そんな22歳なんているかよっ!!」
「うっさいわっ!!」
指をさし叫ぶようにその男を指摘すると、最後まで言い終わる前にかぶせるようにツッコミが入った。
その後、色々ツッコミあい最終的に男の名前は ライズ といい彼が来た方向に、1週間歩いたところにある エルの森という森の近くの、そのなもエル村という村から特産品をこの先の王都に売りに行く途中だったそうだ。
そして当然、セナも聞かれたがしどろもどろになりながらも、なんとか王都に行こうとして道に迷い、金や荷物も盗まれてしまったというていで話を作り話した。
話ながらさすがに怪しすぎて疑われるかな?と思っていると。
「そうか大変だったな、よかったら一緒に王都まで行こうぜ? それより一言いっておかなきゃならねぇことがあるんだ」
ライズが優しい笑顔で一緒に王都まで行こうと言った後、表情を改め言ってきたので、セナも真剣な表情で話を聞く体制をとる。
「てめぇが30歳で俺より年上なんてありえねぇだろ!! 嘘つくんじゃねぇ!!」
「ホントだっ! バカタレ!!!」
2人が出会ってから本日何度目かの言い争いをしているとどこからか。
キン! キン! ヒヒィーーン!!
金属同士がぶつかり合う音と馬が鳴く声が聞こえ。
「ライズまてっ! 向こうから馬の鳴き声と金属のぶつかり合う音が聞こえた!」
セナがいうと、ライズも真顔になり どっちだ!? と焦ったように聞いてきてセナが方向を示す。
「盗賊に誰か襲われてるのかもしれねぇ! 見に行って助けれそうなら助けようぜ!」
ライズがいい、セナが示したほうへ走り始めたので、セナはビビりながらも盗賊が出る場所で一人でいる恐怖に耐えれずライズの後をおい走り出した。
少し走ると、うっそうと茂る小さな林があり、その先で木の陰から顔を少しだけ出したライズを発見し、その後ろにしゃがみ込み。
「ライズ?」
セナが声をかけると、ライズは目線を動かすことなく手をセナのほうへ向け。
「やっぱ盗賊だ 護衛も頑張っちゃいるが数で少しづつ押されてる」
緊張した声でライズがそういってきた。
「ど……どうすんだよ?」
動揺を隠せないセナが問うと。
「ほんとなら逃げてぇが……あの馬車の中から赤ん坊の声が聞こえんだよ……」
ライズが苦々しい顔でいうので、セナは馬車に集中するとたしかに赤ちゃんがないている声が聞こえてきた。
「俺もこの間父親になったんだ……ここで見殺しにしちまったら……」
ライズはそういいながら決意を込めた目でセナをみつめ、唇をかみしめ手を見ると槍を持つ手が震え汗も噴出していた。
恐怖に震えながらも生まれてきた自分の子供の姿とダブったのか、それとも見殺しにした負い目で、自身の子供と接する自信がなくなるを怖がっているのか、ただ色々葛藤しライズがだした結論は助けに行くことだった。
「たっ……たったすけようっ!」
それをなんとなく察したセナがライズの手を取り言った。
「死ぬかもしれねぇんだぞ? それにこんなに振るえてんじゃねぇか……」
ライズが目を見開き驚きながらも、自分の手に重ねてきてくれたセナの手をみて悲しそうにいうと。
「そっそれは俺じゃなくライズがふるえてるから……だろ!」
セナは少し涙目で蒼くなり、脂汗までかいた顔のままひきつりながらもニコっと笑顔をライズに向けると。
「ははっ! ちがいねぇ!……そろそろいくか?」
ライズは再度驚いたが苦笑いした後、真剣な目をしてセナに言ったのでセナも頷き自身の刀を抜いた。
『スキル 精神異常耐性 を習得しました』
セナの頭に三度目の声が響き、一瞬ビクンと驚きライズが心配そうに見ているのに対し大丈夫だと手で制し、深呼吸をすると不思議と先ほどまでの不安や恐怖がなくなり、冷静でいられることに自身で驚いたが、それよりも赤ちゃんを助けなければと、気持ちをあっさりと切り替えれたことにも気づかず。
「3で飛び込もう ライズは右の馬車のドアを壊そうとしてる奴らのほうへ」
セナが言うと、唾をゴクンと飲み込んだ後ライズが了承したので、二人で見つめあいお互い準備ができたと頷きあうと。
「1、2、3! いまだ!!」
「うぉぉぉぉ!!! やってやるぜぇぇ!!!」
セナのカウントの後、ライズが大声をあげ馬車と盗賊の間で戦っている騎士に向かい全速力で走り出した。
そして、その二人の声に驚き後ろを振り返った盗賊と動きが止まった騎士だったが、いち早く我に返った騎士が、未だセナとライズをみて驚いている盗賊を切り伏せ結果的に一気に形勢逆転となった。
「微力ながら助太刀させてもらいます!」
勢いがついて止まれなかったセナはそのまま騎士の横までいき、騎士に声をかける。
「感謝いたします!」
馬車を守る騎士の中心的人物らしき人がセナに目線を盗賊からそらすことなく礼をいい、騎士とセナが馬車を背に4人の盗賊と向かい合った。
「ここどこなんだろ……スマホないから……現在地もググれないし 連絡も取れないよ……」
あまりの不安に、もう泣く寸前まで精神的に追い詰められていた時。
ザッザッザッ
また何かが近づいてくる音が聞こえ、今度は何だとビクビクしながら刀を音のほうへ向け構える。
「ん? うぉっ!? あぶねぇよっ! にいちゃん!!!」
飛び出してきた背中にデカい籠のようなものを背負い、こちらをみて驚いているおっさんをみて。
「うぉ! で! でたっ!?って……おっさんだれ?」
セナも驚きながら聞く。
「出たってこっちのセリフだよ! にぃちゃん! ちなみに俺はまだ22でおっさんじゃねぇよ!」
おっさんに言われ、セナがその男の風貌をまじまじとみると、男は身長は170㎝のセナより結構大きそうなので180㎝以上はあるだろうと思われ、麻でできたっぽい紺色の服に茶色のなにかの毛皮のベストをきていて、服の上からでもわかるほどのガチムチ筋肉ダルマで、茶色の短髪で無精ひげを生やし、槍のような棒を杖代わりにしていたようだ。
そして、そんな彼を見終え うんうん とセナは頷き。
「そんな22歳なんているかよっ!!」
「うっさいわっ!!」
指をさし叫ぶようにその男を指摘すると、最後まで言い終わる前にかぶせるようにツッコミが入った。
その後、色々ツッコミあい最終的に男の名前は ライズ といい彼が来た方向に、1週間歩いたところにある エルの森という森の近くの、そのなもエル村という村から特産品をこの先の王都に売りに行く途中だったそうだ。
そして当然、セナも聞かれたがしどろもどろになりながらも、なんとか王都に行こうとして道に迷い、金や荷物も盗まれてしまったというていで話を作り話した。
話ながらさすがに怪しすぎて疑われるかな?と思っていると。
「そうか大変だったな、よかったら一緒に王都まで行こうぜ? それより一言いっておかなきゃならねぇことがあるんだ」
ライズが優しい笑顔で一緒に王都まで行こうと言った後、表情を改め言ってきたので、セナも真剣な表情で話を聞く体制をとる。
「てめぇが30歳で俺より年上なんてありえねぇだろ!! 嘘つくんじゃねぇ!!」
「ホントだっ! バカタレ!!!」
2人が出会ってから本日何度目かの言い争いをしているとどこからか。
キン! キン! ヒヒィーーン!!
金属同士がぶつかり合う音と馬が鳴く声が聞こえ。
「ライズまてっ! 向こうから馬の鳴き声と金属のぶつかり合う音が聞こえた!」
セナがいうと、ライズも真顔になり どっちだ!? と焦ったように聞いてきてセナが方向を示す。
「盗賊に誰か襲われてるのかもしれねぇ! 見に行って助けれそうなら助けようぜ!」
ライズがいい、セナが示したほうへ走り始めたので、セナはビビりながらも盗賊が出る場所で一人でいる恐怖に耐えれずライズの後をおい走り出した。
少し走ると、うっそうと茂る小さな林があり、その先で木の陰から顔を少しだけ出したライズを発見し、その後ろにしゃがみ込み。
「ライズ?」
セナが声をかけると、ライズは目線を動かすことなく手をセナのほうへ向け。
「やっぱ盗賊だ 護衛も頑張っちゃいるが数で少しづつ押されてる」
緊張した声でライズがそういってきた。
「ど……どうすんだよ?」
動揺を隠せないセナが問うと。
「ほんとなら逃げてぇが……あの馬車の中から赤ん坊の声が聞こえんだよ……」
ライズが苦々しい顔でいうので、セナは馬車に集中するとたしかに赤ちゃんがないている声が聞こえてきた。
「俺もこの間父親になったんだ……ここで見殺しにしちまったら……」
ライズはそういいながら決意を込めた目でセナをみつめ、唇をかみしめ手を見ると槍を持つ手が震え汗も噴出していた。
恐怖に震えながらも生まれてきた自分の子供の姿とダブったのか、それとも見殺しにした負い目で、自身の子供と接する自信がなくなるを怖がっているのか、ただ色々葛藤しライズがだした結論は助けに行くことだった。
「たっ……たったすけようっ!」
それをなんとなく察したセナがライズの手を取り言った。
「死ぬかもしれねぇんだぞ? それにこんなに振るえてんじゃねぇか……」
ライズが目を見開き驚きながらも、自分の手に重ねてきてくれたセナの手をみて悲しそうにいうと。
「そっそれは俺じゃなくライズがふるえてるから……だろ!」
セナは少し涙目で蒼くなり、脂汗までかいた顔のままひきつりながらもニコっと笑顔をライズに向けると。
「ははっ! ちがいねぇ!……そろそろいくか?」
ライズは再度驚いたが苦笑いした後、真剣な目をしてセナに言ったのでセナも頷き自身の刀を抜いた。
『スキル 精神異常耐性 を習得しました』
セナの頭に三度目の声が響き、一瞬ビクンと驚きライズが心配そうに見ているのに対し大丈夫だと手で制し、深呼吸をすると不思議と先ほどまでの不安や恐怖がなくなり、冷静でいられることに自身で驚いたが、それよりも赤ちゃんを助けなければと、気持ちをあっさりと切り替えれたことにも気づかず。
「3で飛び込もう ライズは右の馬車のドアを壊そうとしてる奴らのほうへ」
セナが言うと、唾をゴクンと飲み込んだ後ライズが了承したので、二人で見つめあいお互い準備ができたと頷きあうと。
「1、2、3! いまだ!!」
「うぉぉぉぉ!!! やってやるぜぇぇ!!!」
セナのカウントの後、ライズが大声をあげ馬車と盗賊の間で戦っている騎士に向かい全速力で走り出した。
そして、その二人の声に驚き後ろを振り返った盗賊と動きが止まった騎士だったが、いち早く我に返った騎士が、未だセナとライズをみて驚いている盗賊を切り伏せ結果的に一気に形勢逆転となった。
「微力ながら助太刀させてもらいます!」
勢いがついて止まれなかったセナはそのまま騎士の横までいき、騎士に声をかける。
「感謝いたします!」
馬車を守る騎士の中心的人物らしき人がセナに目線を盗賊からそらすことなく礼をいい、騎士とセナが馬車を背に4人の盗賊と向かい合った。
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