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2章 孤児院と旅立ち
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さて、順調に王都に進んでいる俺らだが、王都に着く前に手に入れたいものがあった。もうそろそろ着きそうだという話だし、ここらへんで手に入れておくべきだろう。
「服がほしい」
「え、急にどうしたの?」
「いや、さすがにこの服のまま王都に行くのは……」
そういって、自分の恰好を見る。うん、かなりぼろぼろ。まあ、新しい服が欲しい理由はそれだけじゃないけど。何よりの理由は、魔法を気兼ねなく使いたいのだ。まあ、誰かに教えてもらうまでは基本的には使わないようにしたいが。
「あたしも服ほしいな。
急に飛び出してきたから、これしか持っていないのよ」
うーん、みんな服が欲しいか。まあそうだよね。さて、所持金としては買えないことはない。だが、お金を取っておきたい気持ちもある。どうするか。
「そう、だね。
あのさ、実は僕お金持っているんだよね……」
リキートが真剣な顔で何を言うのかと思えば、お金がある、と。えーっと?
「どういうこと?」
「いや、みんなの服買えるくらいはお金持っているんだ。
何かのために取っておきたい、って思ってたんだけど、まあ贅沢なもの買わなければ残るだろうし」
ほう。つまり、それなりに持っているってこと? それを使ってもいいと。
「ちなみに、どのくらい持っているの?」
「金貨一枚」
「あたし、金貨ってみたことない……」
「うん、だから使いづらくて、今まで使えていなかったんだ。
でもいい機会かと思って」
「ちょっと待って、リキート。
そんなに持っているならなんで、冒険者養成校に入るお金を稼がないとって言ったの?」
金貨があれば、おそらく入学金くらいどうにかなるだろう。しかも金貨って、俺も持ったことないぞ。それだと確かに普通に服を買うくらいだとおつりが出るだろうけれど……。
「えーっと、あまり家から持ち出したお金に頼りたくなくて。
でも、こういうのを買うならいいかなって」
なるほど、そういう理由か。何となくリキートなら納得できる。それで服が買えるならありがたい。けど、申し訳ないし、こんなボロボロな服着た俺たちがいきなり金貨持って買い物は、正直かなり怪しまれるよね。もう仕方ないか。それにきっといつか金貨を持っていてもおかしくないくらい稼げる、はず! そうなってから使えばいい。
「いや、今回は俺が払おう。
リキートの金貨はとっておいて」
「え、ハールもお金持っているの?」
「うん。
孤児院に行く前に、兄が持たせてくれたものが少し」
ずっと大事に持っていたからか、お金が入った革袋はそんなに劣化していない。それにしても、本当にこの大陸で通貨が同一で助かった。おかげでこのお金がちゃんと使える。
「孤児院?
ハールは孤児院の出身なの?」
「あ、うん。
そういえばフェリラには言っていなかったか」
「聞いていない。
そっか……」
「そんな大事なもの、使っていいの?」
「まあ、お金は使うものだから。
それに、やっぱり俺らみたいなやつが金貨はまずい気がする」
俺の言葉に二人もうなずく。やっぱりそう思うよな。そうと決まれば、早速買い出しに行こう。一応、軽く服を洗って、少しは見えるものになったか?
「やっぱり、王都が近くなってきただけあって、町も大きくなってきたね」
うん、確かに。ここまで大きいとお店にも期待できる。早速出店も含め見てまわることにした。
「おい、じゃまだばあさん!」
大きな声とともに、ドンッ、という音。そちらの方を見ると、どうやら若い男性がおばあさんを突き飛ばしたらしい。さすがにひどい。眉をしかめていると、飛び出していったのは隣にいたはずのフェリラだった。……って、何しているの!?
「おばあさん、大丈夫?
ねえ、何してるのよ!」
「あぁ、ねえちゃんには関係ないだろ」
「このばあさんがのろのろ歩いてんのが悪いんだよ」
「はぁ!?
だったら避ければいいだけでしょう」
「あ!?」
ちょ、ちょっと。わざわざけんか売りにいかないで。自動的に俺らまで巻き込まれるんだけど。もしかして、リキートもこういう気持ちだったのか? もう、こうなったら仕方ない。リキートと目を合わせ、互いにうなずく。今はひとまずフェリラが何かやらかす前に回収しなくては。
さて、と言っても俺らの仕事はこの男たちの怒りを収めることが最優先か。だからそう睨まないでおいてくれ……。
「あ、あの、お兄さん。
僕たちの連れがすみません」
「ちょっとけんかしていて、気がたっていたみたいで。
よそ様にまで迷惑をかけて……」
ほらとにかく謝っておけ、と小声でいう。あー、ものすごく不満げな顔をしている。でも、さすがに俺たちに悪いと思ったのか、フェリラはなんとか謝ってくれた。
「おい、兄ちゃんたち。
人に謝らせておいて、そのままか?」
「もともとあんたらの方が悪いんだろうが」
お、町の人たちも応援してくれている。気まずそうな顔をしたあいつらは、なんとか去っていってくれた。よかったよかった。。
「ありがとうねぇ。
助かったよ」
「ううん。
……あ、けがしている」
フェリラの言葉に見てみると、確かに少し腕をけがしている? そのままにしておくのもあれだし、手当くらいはするか。そう思ってカバンから布と傷薬を取り出す。
ちなみにこの傷薬、手作り品です。ここでようやく俺の前世の知識が! というわけではもちろんない。いや、そんな知識持っている大学生いないって。普通に孤児院で作っていたので覚えました。ってちょっと待て!
「フェリラ、待って!
手当は俺がやるから」
「え?
でも私がやった方が」
「いいから。
おばあさん、ちょっとごめんなさい」
こんな町中で治癒魔法なんか使ってみろ。目立つに決まっている。それくらいの危機感は持ってくれよ……。持ってきた水筒の水で傷口を軽くすすぐ。痛そうにしているが、ここは我慢してもらおう。洗い終わったら、水気をとって薬を塗って、その上から布を巻く。よし、これで大丈夫。
「手当までありがとう」
「いえ。
これ、持って行ってください。
傷によく効くんです」
ありがとう、と笑うおばあさん見ていたら暖かい気持ちになる。トラブルに自分から突っ込んでいくのはどうかと思うが。さて、おばあさんはもう大丈夫そうだし、もともとの予定を済ませてしまおう。
「ねえ、あなたたち。
お時間はあるかしら?」
……え?
「あ、はい、ありますよ」
「まあ!
それではお礼がしたいの。
ぜひ我が家にいらしてくださらない?」
にこにこと言うおばあさん。なんというか、すごい勇気だな。俺たちは一応服を洗ったとはいえ、それなりに汚い恰好をしている。いくら助けてくれたとは言え、こんな俺たちを招待するとは。ここは遠慮するのがいいのだろうけれど、フェリラはすっかり行く気になっている。
「ぜひお邪魔してもいいですか?
家までお送りします」
「ありがとう」
あ、ほら勝手に答えている。まあ、でもどちらかというと家まで送るのが目的かな? おばあさんが持っていた荷物も持ってあげているし。リキートと顔を見合わせると、苦笑いしていた。
「荷物まで持ってもらって、申し訳ないわ」
「いえ、気にしないでください」
「あなた方はどうしてこちらに?
この辺りでは見かけたことがないわ」
「ああ、僕たちは王都をめざして旅をしているのです。
ここには、王都に入る前に服が欲しいという話になり寄ったのです」
「服?
服が欲しいの?」
あら、と反応するおばあさん。三人でうなずくと、おばあさんは目を輝かせた。えっと、いきなり何?
「なら、私の家で選ぶといいわ。
お風呂にも入って、そのあとにゆっくりと」
お風呂? あまり詳しくは知らないが、この世界たしかお風呂とか個人宅にあるものではなかったような? それにおばあさんの家で選ぶってどういうことだろう。うん、わからない!
「服がほしい」
「え、急にどうしたの?」
「いや、さすがにこの服のまま王都に行くのは……」
そういって、自分の恰好を見る。うん、かなりぼろぼろ。まあ、新しい服が欲しい理由はそれだけじゃないけど。何よりの理由は、魔法を気兼ねなく使いたいのだ。まあ、誰かに教えてもらうまでは基本的には使わないようにしたいが。
「あたしも服ほしいな。
急に飛び出してきたから、これしか持っていないのよ」
うーん、みんな服が欲しいか。まあそうだよね。さて、所持金としては買えないことはない。だが、お金を取っておきたい気持ちもある。どうするか。
「そう、だね。
あのさ、実は僕お金持っているんだよね……」
リキートが真剣な顔で何を言うのかと思えば、お金がある、と。えーっと?
「どういうこと?」
「いや、みんなの服買えるくらいはお金持っているんだ。
何かのために取っておきたい、って思ってたんだけど、まあ贅沢なもの買わなければ残るだろうし」
ほう。つまり、それなりに持っているってこと? それを使ってもいいと。
「ちなみに、どのくらい持っているの?」
「金貨一枚」
「あたし、金貨ってみたことない……」
「うん、だから使いづらくて、今まで使えていなかったんだ。
でもいい機会かと思って」
「ちょっと待って、リキート。
そんなに持っているならなんで、冒険者養成校に入るお金を稼がないとって言ったの?」
金貨があれば、おそらく入学金くらいどうにかなるだろう。しかも金貨って、俺も持ったことないぞ。それだと確かに普通に服を買うくらいだとおつりが出るだろうけれど……。
「えーっと、あまり家から持ち出したお金に頼りたくなくて。
でも、こういうのを買うならいいかなって」
なるほど、そういう理由か。何となくリキートなら納得できる。それで服が買えるならありがたい。けど、申し訳ないし、こんなボロボロな服着た俺たちがいきなり金貨持って買い物は、正直かなり怪しまれるよね。もう仕方ないか。それにきっといつか金貨を持っていてもおかしくないくらい稼げる、はず! そうなってから使えばいい。
「いや、今回は俺が払おう。
リキートの金貨はとっておいて」
「え、ハールもお金持っているの?」
「うん。
孤児院に行く前に、兄が持たせてくれたものが少し」
ずっと大事に持っていたからか、お金が入った革袋はそんなに劣化していない。それにしても、本当にこの大陸で通貨が同一で助かった。おかげでこのお金がちゃんと使える。
「孤児院?
ハールは孤児院の出身なの?」
「あ、うん。
そういえばフェリラには言っていなかったか」
「聞いていない。
そっか……」
「そんな大事なもの、使っていいの?」
「まあ、お金は使うものだから。
それに、やっぱり俺らみたいなやつが金貨はまずい気がする」
俺の言葉に二人もうなずく。やっぱりそう思うよな。そうと決まれば、早速買い出しに行こう。一応、軽く服を洗って、少しは見えるものになったか?
「やっぱり、王都が近くなってきただけあって、町も大きくなってきたね」
うん、確かに。ここまで大きいとお店にも期待できる。早速出店も含め見てまわることにした。
「おい、じゃまだばあさん!」
大きな声とともに、ドンッ、という音。そちらの方を見ると、どうやら若い男性がおばあさんを突き飛ばしたらしい。さすがにひどい。眉をしかめていると、飛び出していったのは隣にいたはずのフェリラだった。……って、何しているの!?
「おばあさん、大丈夫?
ねえ、何してるのよ!」
「あぁ、ねえちゃんには関係ないだろ」
「このばあさんがのろのろ歩いてんのが悪いんだよ」
「はぁ!?
だったら避ければいいだけでしょう」
「あ!?」
ちょ、ちょっと。わざわざけんか売りにいかないで。自動的に俺らまで巻き込まれるんだけど。もしかして、リキートもこういう気持ちだったのか? もう、こうなったら仕方ない。リキートと目を合わせ、互いにうなずく。今はひとまずフェリラが何かやらかす前に回収しなくては。
さて、と言っても俺らの仕事はこの男たちの怒りを収めることが最優先か。だからそう睨まないでおいてくれ……。
「あ、あの、お兄さん。
僕たちの連れがすみません」
「ちょっとけんかしていて、気がたっていたみたいで。
よそ様にまで迷惑をかけて……」
ほらとにかく謝っておけ、と小声でいう。あー、ものすごく不満げな顔をしている。でも、さすがに俺たちに悪いと思ったのか、フェリラはなんとか謝ってくれた。
「おい、兄ちゃんたち。
人に謝らせておいて、そのままか?」
「もともとあんたらの方が悪いんだろうが」
お、町の人たちも応援してくれている。気まずそうな顔をしたあいつらは、なんとか去っていってくれた。よかったよかった。。
「ありがとうねぇ。
助かったよ」
「ううん。
……あ、けがしている」
フェリラの言葉に見てみると、確かに少し腕をけがしている? そのままにしておくのもあれだし、手当くらいはするか。そう思ってカバンから布と傷薬を取り出す。
ちなみにこの傷薬、手作り品です。ここでようやく俺の前世の知識が! というわけではもちろんない。いや、そんな知識持っている大学生いないって。普通に孤児院で作っていたので覚えました。ってちょっと待て!
「フェリラ、待って!
手当は俺がやるから」
「え?
でも私がやった方が」
「いいから。
おばあさん、ちょっとごめんなさい」
こんな町中で治癒魔法なんか使ってみろ。目立つに決まっている。それくらいの危機感は持ってくれよ……。持ってきた水筒の水で傷口を軽くすすぐ。痛そうにしているが、ここは我慢してもらおう。洗い終わったら、水気をとって薬を塗って、その上から布を巻く。よし、これで大丈夫。
「手当までありがとう」
「いえ。
これ、持って行ってください。
傷によく効くんです」
ありがとう、と笑うおばあさん見ていたら暖かい気持ちになる。トラブルに自分から突っ込んでいくのはどうかと思うが。さて、おばあさんはもう大丈夫そうだし、もともとの予定を済ませてしまおう。
「ねえ、あなたたち。
お時間はあるかしら?」
……え?
「あ、はい、ありますよ」
「まあ!
それではお礼がしたいの。
ぜひ我が家にいらしてくださらない?」
にこにこと言うおばあさん。なんというか、すごい勇気だな。俺たちは一応服を洗ったとはいえ、それなりに汚い恰好をしている。いくら助けてくれたとは言え、こんな俺たちを招待するとは。ここは遠慮するのがいいのだろうけれど、フェリラはすっかり行く気になっている。
「ぜひお邪魔してもいいですか?
家までお送りします」
「ありがとう」
あ、ほら勝手に答えている。まあ、でもどちらかというと家まで送るのが目的かな? おばあさんが持っていた荷物も持ってあげているし。リキートと顔を見合わせると、苦笑いしていた。
「荷物まで持ってもらって、申し訳ないわ」
「いえ、気にしないでください」
「あなた方はどうしてこちらに?
この辺りでは見かけたことがないわ」
「ああ、僕たちは王都をめざして旅をしているのです。
ここには、王都に入る前に服が欲しいという話になり寄ったのです」
「服?
服が欲しいの?」
あら、と反応するおばあさん。三人でうなずくと、おばあさんは目を輝かせた。えっと、いきなり何?
「なら、私の家で選ぶといいわ。
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