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3章 冒険者養成校
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扉を押すとカランカラン、と軽やかな音、がなっているよな? 中が騒がしすぎて、正直よくわからない。そして中で休んでいた人たちの目が一気にこちらを向いた。
「ちょ、ちょっとハール?
なんでそんな平然と進んでいるのさ」
「え、だって別に危害加えられているわけではないし。
早く登録済ませちゃおうよ」
「ずっと思ってたけど……。
ハールって怖いもの知らずだな」
そんなことはないと思うんだが? とにかく邪魔されるわけではなさそうだし、早くやってしまおう。
「すみません、三人分登録いいですか?」
「え、ええ」
カウンターにいた受付嬢と思われる女性に声をかけると、ひどく驚いた顔をされる。別に何もしていないんだが……。だが、そんな女性も少しすると無表情になり、淡々と話し始めた。
「えっと、では皆様のお名前、年齢、剣や魔法属性等を教えてください。
まずはあなたから」
「ハール。
年齢は15歳で、剣、とかはとくに」
「ハールさん、15歳ですね」
それで登録いたします、という。その後ろにはいつの間にか、他の女性が立っていて別室に案内される。本当は4属性持っているのを知っているし、剣も少しは使えるのだろうが、ここは何もできないと言っていた方が安全だろう。そう思ってのことだったが、ここまでスルーされるとは。
「こんにちは、ハールさん。
私はこの冒険者ギルド本部で受付嬢をしております、オリーと申します。
以後、よろしくお願いいたします」
「よ、よろしくお願いいたします」
「まずは登録の完了をしてしまいましょう。
ギルドカード発行料として、銀貨3枚いただきますがご用意は?」
「あ、はい」
ここでもお金か……、登録料無料と言ってもここでお金かかるなら、無料とは言えないんじゃ? と言いうか、リキートはともかくフェリラ! フェリラはお金持ってないぞ。……ひとまずこちらを済ませてからどうにかすればいいか。
「どうぞ」
「銀貨3枚、確かに頂戴いたしました。
では少々お待ちください」
そして本当にあまり間を置かずにオリーさんは戻ってきた。手にはギルドカードと思われるものがある。
「こちらのカードに血を垂らしてください。
そうすると、ハールさんの情報がこのカードと連携し、自動的に報酬等が記録されます」
ほうほう。結構このカード便利な作りしているんだな。じゃあさっそく、って刃物がシャリラントしかない。
「あのナイフを借りても?」
「はい、どうぞ」
あ、ちゃんと借りられた。じゃあ気を取り直して、と。少し傷つけた指先から血が垂れる。それがちゃんとギルドカードに落ちると、すっと吸い込まれた。そして淡く光り、少しするとそれが収まった。
「ほかの二人はお仲間でしょうか?」
「え、あ、そうです」
「みなさま、ギルドについてはどの程度知識が?」
「俺と、あとおそらくフェリラはほとんどありません。
リキートはちょっとわからないな……」
「では皆様ご一緒に説明いたしましょう」
こちらへ、と案内される。そこにはまだ二人とも来ていないみたいだった。まあ、俺が最初に受付していたしな。っと、そういえばフェリラの発行料。
「あの、一緒にいたフェリラに銀貨渡しても?
たぶんあの人、金持っていないので」
オリーさんに聞くと、少々お待ちください、と言われてしまう。うーん、いちいち許可もらわなくてはいけないの面倒だな。ここのところ自由な行動ばかりしていたせいもあると思うが。
「お待たせいたしました。
こちらでお支払いいただいても?
私がお届けいたします」
「あ、はい」
直接渡してはいけない理由はよくわからないが、まあ無事に渡せるのならばいいだろう。ちなみに、待っている間にリキートもこっちに来た。後はフェリラだけ。まあ、トラブルになっているとしたら、あのお金問題くらいだろう。それが解決したなら、おそらくそんなに時間をかけずに来る。
「ありがと、ハール。
助かった……」
「いや。
無事に済んでよかった」
「皆様お揃いですね。
では簡単な説明を」
あ、この人最初に受付してくれた人だ。何となく席に座っていなかったが、勧められて座る。俺とリキートが隣、そしてフェリラが女性の隣。これで落ち着くと、女性が説明を始めてくれた。
「まず、私の自己紹介を。
当冒険者ギルド本部にて受付嬢をしております、プラハと申します。
依頼について何かお困りごと、そして相談事がありましたら、我々受付嬢にどうぞ。
おそらく私が最も詳しいです」
見た目通り、という感じ……。見るからに仕事ができそう、って感じがするもの。初めの時は少し驚いた顔をしていたけれど、基本は無表情みたいだし。
「冒険者ギルド、それ自体は各所にございます。
しかし、地域によって依頼の難易度設定が異なるため、同ランクといえど同レベルの強さとは限りません。
先ほど発行いたしましたギルドカード、こちらは地域間、そして国境を超える際の身分証明にもなります。
こちらには皆様の今までの記録が保存されていきます。
冒険者ランクは皆さま、Gランクから始まります。
それぞれに上がるための基準が設けられており、ランクが上がるたびにお知らせいたします。
まずFランクに上がるためには銀貨1枚をギルドに収める必要があります」
「え、ギルドに、ですか?」
「はい。
依頼を達成すると発生する報酬、その1割を毎回ギルドに収めていただきます。
その合計額が銀貨1枚を超えると、Fランクになります」
あー……、なるほど。確かにそうすると、依頼を達成するたびにギルドにお金が入るから、効率的か。ただ、結局Fランクすら金額が設定されているのか。
「あの、僕たち買取の伝手とかないんですが……」
「ご安心ください。
低ランク依頼の『薬草の回収』等は、ギルドにて買取を行っております。
魔獣の素材、魔石等はこちらで買取を行うことも可能ですが、買取額は最低保証となります」
あ、ここでも買い取ってはもらえるのか。でも最低金額、となるほど。あれ、でも今の段階であそこで回収したものを買い取ってくれるなら、楽に基準達成できるんじゃないか?
「素材、魔石などはいつでも売ることができるのですか?」
「ダンジョン素材はDランク達成後からこちらで買取をいたします。
基本的にはランクに見合った依頼をこなしていただけますと、買取可能となっております。
ただ、Dランク以上の依頼は2割回収となっております」
2割か……。うーん、まあ、不利になるかどうかはその時考えよう。まずは銀貨10枚集めることから始めないと。まあ、依頼を達成するたびに勝手に天引きされるみたいだろうし、あまり気にしなくていいだろう。
「一度に説明いたしましたが、わからなくなりましたら、またお聞きください」
「はい、わかりました」
「本日泊まるところはございますか?」
「え、あ……」
いや、そこでこちらを見ないでほしい。俺だって王都には初めて来たのに、何かわかるわけがない。俺たちが何も答えないことで察してくれたのだろう。初めのひと月、毎日依頼を達成する代わりに無料で使えるという宿を紹介してもらえた。
それにしても、本当にプラハさんは表情変わらない。
「ちょ、ちょっとハール?
なんでそんな平然と進んでいるのさ」
「え、だって別に危害加えられているわけではないし。
早く登録済ませちゃおうよ」
「ずっと思ってたけど……。
ハールって怖いもの知らずだな」
そんなことはないと思うんだが? とにかく邪魔されるわけではなさそうだし、早くやってしまおう。
「すみません、三人分登録いいですか?」
「え、ええ」
カウンターにいた受付嬢と思われる女性に声をかけると、ひどく驚いた顔をされる。別に何もしていないんだが……。だが、そんな女性も少しすると無表情になり、淡々と話し始めた。
「えっと、では皆様のお名前、年齢、剣や魔法属性等を教えてください。
まずはあなたから」
「ハール。
年齢は15歳で、剣、とかはとくに」
「ハールさん、15歳ですね」
それで登録いたします、という。その後ろにはいつの間にか、他の女性が立っていて別室に案内される。本当は4属性持っているのを知っているし、剣も少しは使えるのだろうが、ここは何もできないと言っていた方が安全だろう。そう思ってのことだったが、ここまでスルーされるとは。
「こんにちは、ハールさん。
私はこの冒険者ギルド本部で受付嬢をしております、オリーと申します。
以後、よろしくお願いいたします」
「よ、よろしくお願いいたします」
「まずは登録の完了をしてしまいましょう。
ギルドカード発行料として、銀貨3枚いただきますがご用意は?」
「あ、はい」
ここでもお金か……、登録料無料と言ってもここでお金かかるなら、無料とは言えないんじゃ? と言いうか、リキートはともかくフェリラ! フェリラはお金持ってないぞ。……ひとまずこちらを済ませてからどうにかすればいいか。
「どうぞ」
「銀貨3枚、確かに頂戴いたしました。
では少々お待ちください」
そして本当にあまり間を置かずにオリーさんは戻ってきた。手にはギルドカードと思われるものがある。
「こちらのカードに血を垂らしてください。
そうすると、ハールさんの情報がこのカードと連携し、自動的に報酬等が記録されます」
ほうほう。結構このカード便利な作りしているんだな。じゃあさっそく、って刃物がシャリラントしかない。
「あのナイフを借りても?」
「はい、どうぞ」
あ、ちゃんと借りられた。じゃあ気を取り直して、と。少し傷つけた指先から血が垂れる。それがちゃんとギルドカードに落ちると、すっと吸い込まれた。そして淡く光り、少しするとそれが収まった。
「ほかの二人はお仲間でしょうか?」
「え、あ、そうです」
「みなさま、ギルドについてはどの程度知識が?」
「俺と、あとおそらくフェリラはほとんどありません。
リキートはちょっとわからないな……」
「では皆様ご一緒に説明いたしましょう」
こちらへ、と案内される。そこにはまだ二人とも来ていないみたいだった。まあ、俺が最初に受付していたしな。っと、そういえばフェリラの発行料。
「あの、一緒にいたフェリラに銀貨渡しても?
たぶんあの人、金持っていないので」
オリーさんに聞くと、少々お待ちください、と言われてしまう。うーん、いちいち許可もらわなくてはいけないの面倒だな。ここのところ自由な行動ばかりしていたせいもあると思うが。
「お待たせいたしました。
こちらでお支払いいただいても?
私がお届けいたします」
「あ、はい」
直接渡してはいけない理由はよくわからないが、まあ無事に渡せるのならばいいだろう。ちなみに、待っている間にリキートもこっちに来た。後はフェリラだけ。まあ、トラブルになっているとしたら、あのお金問題くらいだろう。それが解決したなら、おそらくそんなに時間をかけずに来る。
「ありがと、ハール。
助かった……」
「いや。
無事に済んでよかった」
「皆様お揃いですね。
では簡単な説明を」
あ、この人最初に受付してくれた人だ。何となく席に座っていなかったが、勧められて座る。俺とリキートが隣、そしてフェリラが女性の隣。これで落ち着くと、女性が説明を始めてくれた。
「まず、私の自己紹介を。
当冒険者ギルド本部にて受付嬢をしております、プラハと申します。
依頼について何かお困りごと、そして相談事がありましたら、我々受付嬢にどうぞ。
おそらく私が最も詳しいです」
見た目通り、という感じ……。見るからに仕事ができそう、って感じがするもの。初めの時は少し驚いた顔をしていたけれど、基本は無表情みたいだし。
「冒険者ギルド、それ自体は各所にございます。
しかし、地域によって依頼の難易度設定が異なるため、同ランクといえど同レベルの強さとは限りません。
先ほど発行いたしましたギルドカード、こちらは地域間、そして国境を超える際の身分証明にもなります。
こちらには皆様の今までの記録が保存されていきます。
冒険者ランクは皆さま、Gランクから始まります。
それぞれに上がるための基準が設けられており、ランクが上がるたびにお知らせいたします。
まずFランクに上がるためには銀貨1枚をギルドに収める必要があります」
「え、ギルドに、ですか?」
「はい。
依頼を達成すると発生する報酬、その1割を毎回ギルドに収めていただきます。
その合計額が銀貨1枚を超えると、Fランクになります」
あー……、なるほど。確かにそうすると、依頼を達成するたびにギルドにお金が入るから、効率的か。ただ、結局Fランクすら金額が設定されているのか。
「あの、僕たち買取の伝手とかないんですが……」
「ご安心ください。
低ランク依頼の『薬草の回収』等は、ギルドにて買取を行っております。
魔獣の素材、魔石等はこちらで買取を行うことも可能ですが、買取額は最低保証となります」
あ、ここでも買い取ってはもらえるのか。でも最低金額、となるほど。あれ、でも今の段階であそこで回収したものを買い取ってくれるなら、楽に基準達成できるんじゃないか?
「素材、魔石などはいつでも売ることができるのですか?」
「ダンジョン素材はDランク達成後からこちらで買取をいたします。
基本的にはランクに見合った依頼をこなしていただけますと、買取可能となっております。
ただ、Dランク以上の依頼は2割回収となっております」
2割か……。うーん、まあ、不利になるかどうかはその時考えよう。まずは銀貨10枚集めることから始めないと。まあ、依頼を達成するたびに勝手に天引きされるみたいだろうし、あまり気にしなくていいだろう。
「一度に説明いたしましたが、わからなくなりましたら、またお聞きください」
「はい、わかりました」
「本日泊まるところはございますか?」
「え、あ……」
いや、そこでこちらを見ないでほしい。俺だって王都には初めて来たのに、何かわかるわけがない。俺たちが何も答えないことで察してくれたのだろう。初めのひと月、毎日依頼を達成する代わりに無料で使えるという宿を紹介してもらえた。
それにしても、本当にプラハさんは表情変わらない。
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