6 / 14
愚かな君
【後編】忘れよ
しおりを挟むいやいや、俺は良いんだけどさ。
なんとも言えない気持ちでシャワーを浴びる。
今日は確かに、ヤらせて泊まらせてもらう予定だったから…準備はしてきてたけど。
さすがに、うーん。弟の友達かぁ…。
いろんな男とやりまくって生きてる俺みたいなクズでも、そこは渋る。
まぁ俺クズだし、いっか!
丁寧にアナルを洗うと、これからの事を想像して前が熱くなる。
風呂から上がると、半裸の晴人くんが目の前に立っていた。
立っていたし、勃っていた。
「のわぁ!!…おお、晴人くん。やる気満々だね。俺も頑張っちゃうよ!…ってうおっ!?」
晴人くんは、俺を軽々と抱き上げてベッドへ運んだ。
「…はやくやりましょう。風呂長いんですよ、アンタ。」
さっきと……キャラ違くね。
するといきなりローションを手に取り、アナルに指を突っ込んできた。おいおい傷つきやすいのに!
やり方を知らないというよりは、知っているけどそんな事、どうでもいいという感じ。
指が2本、3本と増えていく。
グチュグチュといやらしい音が立って、腰が何度も震える。
あれ、いつもよりめっちゃ感じるんだけど、体熱くて…やばい。
晴人くんは拡張したアナルに、俺の許可もなくチンコをねじ込んだ。
「ふぅ…んぐっ!!あぅ!!…っちょっと盛って、んなぁ、おい。…あっ!…ガッついてんのか、そういうプレイが…お好きなのかなっ…」
晴人くんのデカさに、俺はどんどん余裕が無くなってくる。出し入れされるチンコがエロくて、駄目だ。
年下イケメンに犯されてるこの現状がもうやべえ。
「んっ、あっ…!ひっぅう、はる、とくぅん!そこっ!!…きも、ちいい。」
「………はっ、はっ、可愛い。ん、雪さん可愛い。こっち向いて。」
パンパンとピストンが早くなって、俺は淫らに喘いだ。
晴人くんのを、アナルがキュンっと締め付ける。あれ、チンコ、もっと大っきくなった。だめ、これ気持ちくてヤバい。
すると突然晴人くんは、俺の前をしごいた。
急にきた快感に身がよじれて。
「……っ!…あっ、あっ!!イく!……ふっ、ん。あー、ああー!きもちい…」
俺はすっかり精液を飛び散らしてイッた。
「はは、ごめ。俺…先にイッちゃった。あの、フェラでいい?疲れちゃって…」
晴人くんのチンコはギンギンで、玉はずっしりとしていた。
ん、おーい晴人くん聞いてる?
「いいわけないだろ。続けて下さいよ。」
「…ん、ええ!えっと、俺イッたばっかで…っうぐ!んぅ!」
俺のアナルにまた無理やりねじ込む、苦しい。快感が大きすぎて怖い!
「待って待って!…うう、やばいって、ほんと、イッたばっかなの!…ぁあ!!」
お、奥にズンって。前立腺も、カリでこすれて…やばいやばい中イキなんてあんまりした事ないんだけど!
「ねえ、雪さんは、なんでそんなだらし無いの。…いろんな男とヤッてさ、だから家族に見放されちゃうんだよ。…僕だけで良くない?もう、家燃えちゃったし。…っんはぁ。…ね?早く、堕ちて。」
「…んっ、んん!!はぁ…っああ!!」
頭が真っ白になる。抑えきれない絶頂に足が痙攣した。
あれ…燃えたって言ったっけ…。
バタバタと体を動かすと、俺は意識を手放した。
___数日後。
「…行ってらっしゃい。」
「うん。って雪さん、…飲み過ぎに注意だよ!じゃあ行ってきます!」
俺はぼんやりと晴人の背中を見送る。階段へ降りる方へ向かうと、晴人が見えなくなった。
あれ、なんだ、また。
どうしようもない不安が、衝動が。
また押し寄せてきた!!!
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
『俺これからこのまんまでいいの?』
『晴人は本当に俺のこと好きでいてくれるの?』
『俺生きる価値無いよ、どうしよう。』
ぐるぐると襲い掛かってくる恐怖から、逃れたくて。
走って棚のビンを取る。
何錠か出した後、水で一気に飲み干した。
「………。」
これでいいんだ。
嫌な事ぜーんぶ、忘れよ。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
【完】君に届かない声
未希かずは(Miki)
BL
内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。
ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。
すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。
執着囲い込み☓健気。ハピエンです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる