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21 ヒロインと悪役令嬢? 前
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今から約六十年前――シスイは王立学園を卒業したエングリット第一王子とともにいた。
この時代になるとドランス帝国とは大きな争いもなく、ひとまずの平和を維持している。イーダン王国のアングレア領は今はもうなく、直轄領となった。王室から派遣された官吏が収め、国の防衛に全力を尽している。
エングリット王子は平和な時代にあって歴代の王族とは違い、少々奔放な面があった。俗に言う『恋多き男』である。
ユークリッドの清廉なうつくしさとは異なり、ちょっと危険な匂いのするところが男女を問わず惹きつけていた。肩のところで切りそろえた、動くたびにかがやく金色の髪、人をからかうようにきらめく水色の瞳、少しだけ端を持ちあげて微笑む唇……。
そうしておいて本人は全く無自覚であり、いつだって真面目に恋をしているのだ。余計にたちが悪い。
そうした王子に三歳下の婚約者のフィーネリア・ガルバン公爵令嬢は気が気ではない。彼女は巻いた赤い髪を揺らし、榛色の瞳を三角にして、遠目に見つけた同学年のジルを睨みつけた。
ジルはピンクブロンドの長い髪、薄桃色の瞳、柔らかそうな頬と唇を持つ美少女だ。
(この子、絶対ヒロインだわ! 王妃の座を乗っ取る気ね!)
そう、彼女は前世では遠野千紗とおのちさという名前の日本人で、乙女ゲームが大好きな少女だった。学園に入学したとき、ジルを見て前世を思いだした。そして自分の立ち位置を鑑みて、自分は悪役令嬢だと思ったのだ。
実際にエングリット王子は入学してきたジルに夢中になった。忠告すれば生意気にも『自分にはその気がない』と言う。しかしエングリット王子はその後もジルを追いまわしていた。
「まあ、あんなところにいるわ。誘われるのを待っているのかしら」
取り巻きの令嬢の言葉にフィーネリアは穏やかな表情を取りつくろった。
「そんなことを言うものではないわ」
「フィーネリアはお優しすぎます」
悪役令嬢になって断罪されないためにはジルをいじめてはならない。業腹ごうはらだが、表だって何かするわけにはいかないのだ。
(それに殿下はもうすぐ卒業。そうしたら平民と会うことはないもの。でも……)
フィーネリアは少し不安に思った。気に入った平民を貴族の養子にして後宮に入れることもあるからだ。
徹底的に排除せねば――――
フィーネリアはもう一度暗い目でジルを一瞥し、取り巻きを連れてその場をあとにした。
それからまもなくエングリット王子は卒業していった。ジルとは特に進展がなく、フィーネリアは油断していた。
それはエングリット王子に会いに王宮に参殿したときだった。
「本日は殿下はお会いになれません」
いつも案内してくれる侍従が来てそう言った。
「なぜ? 今日は約束していましたのよ」
「申し訳ございません。急用ができまして」
それきり侍従の説明はなく、仕方なくフィーネリアは邸に戻った。不幸のどん底に叩きつけられることになるとも知らず。
「大変なことになったぞ」
父親のガルバン公爵が泡を食った様子で邸にいつもより早い時間に帰宅してきた。
「聖女が見つかったらしい」
ガルバン公爵はフィーネリアを座らせて、落ちついて聞くように言った。
「お前と同じ年のジルという少女だ。前から殿下のお気に入りだったらしいじゃないか。まずいことになった。……だが心配するな、私がなんとかする」
フィーネリアは愕然とした。では……ではこの婚約は……。顔を青ざめてぎゅっと握りしめたフィーネリアの震える手を、父親の公爵がそっと取った。
「大丈夫だから。私に任せておけ」
フィーネリアは頷いてしばらくじっと動かなかったが、やがて燃えるような目をまっすぐ前に向けた。
(やっぱりあの女! 油断させておいて追いおとしに来たわね! 王妃の座は渡さないわ!)
ようやくエングリット王子に会えたとき、すでに横にはうつくしいドレスを着た花のようなジルが立っていた。二人の足元には聖獣と呼ばれる獣を侍らせ、一幅の絵のようだ。
「やあ、久しぶりだね。既知の間柄であろうが、こちらが聖女のジル殿だ」
「ええ、存じあげております。よろこばしいことですわ。ジル様、おめでとうございます」
フィーネリアは邪気のない瞳でジルを見たが、ジルは騙されなかった。
「ありがとうございます。身に余ることでございまして、いまだ戸惑うことばかりですわ」
顔には出さないがジルは腹を立てていた。うっかりけが人を治してしまったばかりに噂が広がり、ついに強引に連れてこられてしまったのだ。
「それで、ジル殿の身柄は私預かりとなってな。歴代の聖女は王室に嫁いで守っておる。いずれそうなろう」
エングリット王子はフィーネリアの顔色に気づき、朗らかに付け加えた。
「フィーネリア、心配はいらぬ。お前もきちんと娶るつもりだ。この国では第三王妃まで持てるからの」
「では、ではわたくしに第二王妃になれと?」
「そうなるであろうの。しかし聖女には王妃の実務はさせぬ。聖女の仕事をやってもらうことになる。実質、第一王妃の役割を務めるのはお前だ」
それでフィーネリアがよろこぶと思ったのだろう。エングリット王子はフィーネリアが能面のような表情をしていることに気づかなかった。
「かしこまりましたわ。殿下のお心のままに」
帰り際、キッとフィーネリアに睨まれたジルはどうにかして逃げだそうと固く決心をした。これ以上被害を被りたくない。
「殿下、わたくし一度実家に戻ってきたいと思いますの。誰にも挨拶しておりませんし、荷物も……」
「心配せずとも良い。家族は呼んでやるし、荷物は取りにいかせる。不自由はさせぬから安心してここで暮らすと良い」
親切にもエングリット王子はそう申し出た。確かに好待遇だがそうじゃないのだ。ジルはがっかりした。このままでは王妃になってしまう。
逃げ出すことのできないまま、お披露目と婚約の儀の日取りが近づいてきた。
そんなある日、フィーネリアはガルバン公爵から書斎に来るように言われた。
「聖女は偽物だった」
ガルバン公爵はにやりと笑った。フィーネリアは驚いて父親に尋ねた。その榛色の目は期待と不安に満ちている。
「まあ、どういうことですの?」
「癒やしの力を使われたけが人どもが証言したのだ。聖女は偽物だと。本当はポーションと魔術師を使った手妻であった」
フィーネリアは疑わしそうにガルバン公爵を見つめた。しかし口では白々しい言葉を発した。
「なんて人でしょう。殿下がおいたわしい」
「そうだな。だが、婚約前にわかって良かったのだ」
公爵も口先だけでそう答えた。お互いに目で会話をしている。
「ではわたくしは殿下をお慰めしに行って参ります」
「それが良い」
王宮では大騒ぎになっていた。エングリット王子は信じられない思いだった。だが証人がいるのだ。
面会に来たフィーネリアも追いかえしてしまった。ジルを問い詰めにいかねばなるまい。
「聖女というのは偽りであったのか?」
「偽りかどうかはわかりません。決めたのはわたくしじゃありませんから」
王宮から逃げたいジルだったが罪人になってまで逃げたかったわけではない。口を割るまでと牢に閉じこめられ、ときおり憔悴したエングリット王子が面会にくる日々を送った。
ある日、憔悴しきった暗い顔をしたエングリット王子が聖獣を伴って来た。
「刑が決まった。北の森への追放だ」
エングリット王子が悲痛な表情でぽつりと告げた。北の森への追放とは実質的に死刑と同じだ。ジルはさすがにサッと顔色をなくした。
「すまない。なんとか刑を軽くしたかったのだが……今からでも本当のことを話してくれないか。本当に私を騙していたのか、それとも……」
「いいえ、言うことはありません」
ジルはやつれて髪は艶を失い、その姿は実にあわれだった。なのに矜持を失わず、凛として答える。何かを言ってもムダだとわかったいたのだ。
エングリット王子はじっとジルを見つめたあと、踵をかえして二度と振りかえらずに去っていった。しかしその肩は震えていたのにジルは気がついた。
――――そして数日後、秘密裏に刑は執行された。
この時代になるとドランス帝国とは大きな争いもなく、ひとまずの平和を維持している。イーダン王国のアングレア領は今はもうなく、直轄領となった。王室から派遣された官吏が収め、国の防衛に全力を尽している。
エングリット王子は平和な時代にあって歴代の王族とは違い、少々奔放な面があった。俗に言う『恋多き男』である。
ユークリッドの清廉なうつくしさとは異なり、ちょっと危険な匂いのするところが男女を問わず惹きつけていた。肩のところで切りそろえた、動くたびにかがやく金色の髪、人をからかうようにきらめく水色の瞳、少しだけ端を持ちあげて微笑む唇……。
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そうした王子に三歳下の婚約者のフィーネリア・ガルバン公爵令嬢は気が気ではない。彼女は巻いた赤い髪を揺らし、榛色の瞳を三角にして、遠目に見つけた同学年のジルを睨みつけた。
ジルはピンクブロンドの長い髪、薄桃色の瞳、柔らかそうな頬と唇を持つ美少女だ。
(この子、絶対ヒロインだわ! 王妃の座を乗っ取る気ね!)
そう、彼女は前世では遠野千紗とおのちさという名前の日本人で、乙女ゲームが大好きな少女だった。学園に入学したとき、ジルを見て前世を思いだした。そして自分の立ち位置を鑑みて、自分は悪役令嬢だと思ったのだ。
実際にエングリット王子は入学してきたジルに夢中になった。忠告すれば生意気にも『自分にはその気がない』と言う。しかしエングリット王子はその後もジルを追いまわしていた。
「まあ、あんなところにいるわ。誘われるのを待っているのかしら」
取り巻きの令嬢の言葉にフィーネリアは穏やかな表情を取りつくろった。
「そんなことを言うものではないわ」
「フィーネリアはお優しすぎます」
悪役令嬢になって断罪されないためにはジルをいじめてはならない。業腹ごうはらだが、表だって何かするわけにはいかないのだ。
(それに殿下はもうすぐ卒業。そうしたら平民と会うことはないもの。でも……)
フィーネリアは少し不安に思った。気に入った平民を貴族の養子にして後宮に入れることもあるからだ。
徹底的に排除せねば――――
フィーネリアはもう一度暗い目でジルを一瞥し、取り巻きを連れてその場をあとにした。
それからまもなくエングリット王子は卒業していった。ジルとは特に進展がなく、フィーネリアは油断していた。
それはエングリット王子に会いに王宮に参殿したときだった。
「本日は殿下はお会いになれません」
いつも案内してくれる侍従が来てそう言った。
「なぜ? 今日は約束していましたのよ」
「申し訳ございません。急用ができまして」
それきり侍従の説明はなく、仕方なくフィーネリアは邸に戻った。不幸のどん底に叩きつけられることになるとも知らず。
「大変なことになったぞ」
父親のガルバン公爵が泡を食った様子で邸にいつもより早い時間に帰宅してきた。
「聖女が見つかったらしい」
ガルバン公爵はフィーネリアを座らせて、落ちついて聞くように言った。
「お前と同じ年のジルという少女だ。前から殿下のお気に入りだったらしいじゃないか。まずいことになった。……だが心配するな、私がなんとかする」
フィーネリアは愕然とした。では……ではこの婚約は……。顔を青ざめてぎゅっと握りしめたフィーネリアの震える手を、父親の公爵がそっと取った。
「大丈夫だから。私に任せておけ」
フィーネリアは頷いてしばらくじっと動かなかったが、やがて燃えるような目をまっすぐ前に向けた。
(やっぱりあの女! 油断させておいて追いおとしに来たわね! 王妃の座は渡さないわ!)
ようやくエングリット王子に会えたとき、すでに横にはうつくしいドレスを着た花のようなジルが立っていた。二人の足元には聖獣と呼ばれる獣を侍らせ、一幅の絵のようだ。
「やあ、久しぶりだね。既知の間柄であろうが、こちらが聖女のジル殿だ」
「ええ、存じあげております。よろこばしいことですわ。ジル様、おめでとうございます」
フィーネリアは邪気のない瞳でジルを見たが、ジルは騙されなかった。
「ありがとうございます。身に余ることでございまして、いまだ戸惑うことばかりですわ」
顔には出さないがジルは腹を立てていた。うっかりけが人を治してしまったばかりに噂が広がり、ついに強引に連れてこられてしまったのだ。
「それで、ジル殿の身柄は私預かりとなってな。歴代の聖女は王室に嫁いで守っておる。いずれそうなろう」
エングリット王子はフィーネリアの顔色に気づき、朗らかに付け加えた。
「フィーネリア、心配はいらぬ。お前もきちんと娶るつもりだ。この国では第三王妃まで持てるからの」
「では、ではわたくしに第二王妃になれと?」
「そうなるであろうの。しかし聖女には王妃の実務はさせぬ。聖女の仕事をやってもらうことになる。実質、第一王妃の役割を務めるのはお前だ」
それでフィーネリアがよろこぶと思ったのだろう。エングリット王子はフィーネリアが能面のような表情をしていることに気づかなかった。
「かしこまりましたわ。殿下のお心のままに」
帰り際、キッとフィーネリアに睨まれたジルはどうにかして逃げだそうと固く決心をした。これ以上被害を被りたくない。
「殿下、わたくし一度実家に戻ってきたいと思いますの。誰にも挨拶しておりませんし、荷物も……」
「心配せずとも良い。家族は呼んでやるし、荷物は取りにいかせる。不自由はさせぬから安心してここで暮らすと良い」
親切にもエングリット王子はそう申し出た。確かに好待遇だがそうじゃないのだ。ジルはがっかりした。このままでは王妃になってしまう。
逃げ出すことのできないまま、お披露目と婚約の儀の日取りが近づいてきた。
そんなある日、フィーネリアはガルバン公爵から書斎に来るように言われた。
「聖女は偽物だった」
ガルバン公爵はにやりと笑った。フィーネリアは驚いて父親に尋ねた。その榛色の目は期待と不安に満ちている。
「まあ、どういうことですの?」
「癒やしの力を使われたけが人どもが証言したのだ。聖女は偽物だと。本当はポーションと魔術師を使った手妻であった」
フィーネリアは疑わしそうにガルバン公爵を見つめた。しかし口では白々しい言葉を発した。
「なんて人でしょう。殿下がおいたわしい」
「そうだな。だが、婚約前にわかって良かったのだ」
公爵も口先だけでそう答えた。お互いに目で会話をしている。
「ではわたくしは殿下をお慰めしに行って参ります」
「それが良い」
王宮では大騒ぎになっていた。エングリット王子は信じられない思いだった。だが証人がいるのだ。
面会に来たフィーネリアも追いかえしてしまった。ジルを問い詰めにいかねばなるまい。
「聖女というのは偽りであったのか?」
「偽りかどうかはわかりません。決めたのはわたくしじゃありませんから」
王宮から逃げたいジルだったが罪人になってまで逃げたかったわけではない。口を割るまでと牢に閉じこめられ、ときおり憔悴したエングリット王子が面会にくる日々を送った。
ある日、憔悴しきった暗い顔をしたエングリット王子が聖獣を伴って来た。
「刑が決まった。北の森への追放だ」
エングリット王子が悲痛な表情でぽつりと告げた。北の森への追放とは実質的に死刑と同じだ。ジルはさすがにサッと顔色をなくした。
「すまない。なんとか刑を軽くしたかったのだが……今からでも本当のことを話してくれないか。本当に私を騙していたのか、それとも……」
「いいえ、言うことはありません」
ジルはやつれて髪は艶を失い、その姿は実にあわれだった。なのに矜持を失わず、凛として答える。何かを言ってもムダだとわかったいたのだ。
エングリット王子はじっとジルを見つめたあと、踵をかえして二度と振りかえらずに去っていった。しかしその肩は震えていたのにジルは気がついた。
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