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34 俺だよ俺
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なし崩し的にジルの小屋に住むようになった慧吾は、毎日それなりに忙しく過ごしていた。転移石を作ったり魔獣を倒したり畑の手入れをしたり。
元来この小屋は慧吾のもので、調度品も最初の生活必需品や金銭も、用意したのは慧吾だ。しかし慧吾はそれに甘えるつもりはなかった。女性に世話になって何もしないというわけにはいくまい。
収納にしまいっぱなしになっていたレシピ本もジルにようやく渡せた。写真がたくさん乗っているものだ。材料の、日本語で書かれた文字とこちらの食材の対照表も同時に渡した。これなら作りやすいだろう。
ジルはそれを見ておおよろこびし、さっそく食材を集めていろいろ作ってみていた。
初めは横で慧吾が本を読みあげてやっていたが、横に自分でメモを書きくわえたりしてすぐにお役ご免となった。書きこむときにジルが慧吾のすぐそばに来るため、心臓がうるさく跳ねるのをなだめつつの作業である。翻訳がいらなくなってひっそりと残念な気持になった慧吾だった。
王宮にもしょっちゅう通っている。今は偉い人が謁見に来たときに顔を出したり行事に参加したりして、”聖獣様が国を守っている”アピールを積極的に行っている最中だ。ドランス帝国への牽制の意味もあった。もう少し落ちついたら騎士団の訓練や活動へも参加しようと思っている。
狩った魔獣素材を換金するためギルドへ行くときは、この前の魔石の買い取りのときに世話になった若い美人職員さんに魔獣提出所の換金用紙を持っていっている。彼女の探究心を刺激するかもしれないのも面倒だが、ほかの人にあれこれ聞かれるのも面倒だ。
これから何度も来るのだったら、昔みたいにギルドマスターに正体を知らせたほうが得策かもしれない。持ちつ持たれつでいい関係を築けるだろう。まだ会ったことがないので、人となりを確認できたらそうするつもりだ。
本日はギルドで魔獣素材を売ってある程度の金銭が手に入り、魔石や日用品を買ってもまだまだ余裕があった。
(ジルに何か買っていこう)
慧吾はそう決めて、商店街へ足を運ぶ。まずは雑貨屋に入ってみた。かわいいものがいっぱいだ。アクセサリーは今の段階では少々重いし何がいいかと端から順番に見ていっていると、後ろからドン! と何かがぶつかり、たまらず柱に頭をぶつけた。
「あ……、すまない!」
慧吾は声の主を見あげた。頭ひとつ背の高い女性だ。騎士服を着ているので女騎士さんらしい。階級が高そうだ。きりりとした眉にすんなりした鼻、大きめの薄い唇の、凛とした雰囲気がある女性だ。カッコよくてきれいな切れ長のアイスブルーの瞳に慧吾はうっかり見とれてしまった。
「頭が痛むか?」
動かない慧吾に女騎士は心配そうにしている。
「あ、いいえ。驚いただけです」
しっかりした慧吾の返事を聞いて、女騎士はふうと息を吐いた。
「良かった。私は力が強いから怪我をさせたのかと……」
「大丈夫ですよ。こちらも周りをよく見てなかったので」
「ここの雑貨はかわいらしいからな。店主に話をしにきたついでに私もつい見入ってしまった。……私には似合わないのだがな」
慧吾はぽかんとした。
「……どうしてですか?」
「私が着飾るたびに元同僚の男が眉を顰めるのだよ。きっと似合わないと思っているのだろうよ」
「えー?」
変だなあと慧吾は首を傾げた。確かに背は高いし騎士さんだから一般的なか弱い女性とは違うけれど、こんなに美人だったらそんなこと関係なさそうなものだ。その同期が狭量なのか、何か誤解があるのか。
「とにかく悪かったな。お詫びといってはなんだが少し時間があるから選ぶのを手伝おう。プレゼントか何かだろう?」
「ほんとに!? いえ、今すっごく悩んでて……お世話になっている若い女性に何か買いたいんです」
慧吾は女騎士の申し出に飛びついた。それほど切羽詰まった気持ちだったのだ。どんな小さなヒントでもいいから欲しかった。
「そうだな、こちらの……この絹のリボンと、この薔薇の小物入れも良さそうだ」
「なるほど! リボンはいろんな色があるなあ」
「恋人になら瞳の色を送ったりするがな」
「こ、こいびと……」
無駄に慧吾は照れた。
「恋人ではないんだけど……彼女の髪はピンク色だから紫でも合いそうですね」
女騎士は驚いて、かがんで慧吾の瞳を覗きこんだ。
「本当だな。その男と同じだ。珍しい色だが結構いるんだな」
「…………。あの、それってレヴィンですよね」
「! 知りあいなのか!?」
「そうです。……なんかすみません。昔からの知りあいで……それとなく聞いてみます……」
もう、うちの子がスミマセン状態である。もっと言いたいところだが、平民の年下の慧吾がレヴィンの変わりに謝るのもおかしいだろう。レヴィンのことだ、きっと何か理由があるはずだ。あっても女性を傷つけていいはずがないのだが。
「いや、構わないでくれ。変な話をして悪かった」
女騎士は慌てて断り、バツが悪そうに下を向いた。
「レヴィンには黙っててくれな」
念を押され、仕方なしに慧吾はその場では了承したが、そういうわけにもいくまい。夜になってからレヴィンの邸に押しかけてみることにした。
親切な女騎士はもう行くというのでお礼を言って、アドバイスどおりに買い物を済ませた。レヴィンに関しての心配ごとはひとまず夜まで忘れることにして、ジルにプレゼントを渡すことに集中しようと心に決めた。何しろ女性にプレゼントを渡すのは初めてのことだ。
その日の夕食後、慧吾はジルに話しかけるタイミングを見計らっていた。何度も口をパクパクしては黙り込む慧吾に、ジルはとうとう吹きだした。
「どうしたの? 何か話があるんでしょ? 言いにくいのなら良くないお話なの?」
「ち、違うよ! 今日は買い物に行ったから、ジルにお土産を買ったんだ」
慧吾は一気にそう言うと、しゅばっとプレゼントをテーブルの上に置いた。不安そうにジルの様子を窺っている。
ジルは目を瞬いた。まさかそんなこととは思いもよらなかった。てっきり出ていくとか、そういう種類のことだとばかり思っていたのだ。それなら気持ちよく送りだそうとまで考えていたのに。
ほっとするやら驚いたやらで、何だかわからない涙がじわりと湧いてきたのをジルは感じた。
そっと手を伸ばして包装をとけば、かわいらしい紫色のリボンと、ピンクの薔薇の乗った小さな白い小物入れだった。ジルの目から新たな涙が湧きあがった。
「かわいい……うれしいわ。シスイ様ありがとう……」
恥ずかしくて横を向いていた慧吾は、ジルの声が小さくて沈んで聞こえたので、気にいらなかったのかとすっかり意気消沈してしまった。それからしょんぼりとジルのほうに目を向けてぎょっとした。
「なななんで泣いてるの!? ごめんね、気にいらなかった!? ごめん!」
慌ててハンカチをジルの頬に当て、やさしく目尻を拭こうとしてセクハラという文字が頭に浮かび、そのままどうしたらいいのかわからなくなってしまった。
ジルはその慧吾の手を上から自分の柔らかな手で覆った。慧吾がビクッとしているうちに頬から慧吾の手を外し、反対の手でハンカチを取ってから自分の目尻に当てた。
(な、な、なんだ……。俺が動かないからハンカチを取りあげて自分で涙を拭いただけか。ドキドキしたよ)
好きな子の一挙一動に踊らされる慧吾だった。
「ごめんなさい、うれしくてなぜだか涙が出ただけなの。それに……このリボンの色……」
「あ、あああの、似合いそうだったから。髪の色とよく合うしさ」
「そう、そうなの」
慧吾の気のせいか、俯いたジルの声がほんの少し弱くなったように聞こえる。
「ジル、いつもありがとう。俺、もう少しここにいていいかな? 迷惑だとは思うんだけど」
「そんなことないわ! シスイ様のお家ですもの、好きなだけいてね」
「お、おう。ありがと」
いくらか押され気味に慧吾は答えた。ジルはやっと晴れやかな笑顔を見せ、慧吾もつられるように微笑んだ。
部屋に引きあげた慧吾はレヴィンに連絡を取ってレヴィンの部屋に会いに行った。念話だと行きちがいが起きそうだと思ったのだ。
「いらっしゃい。どうしたんだい?」
いつになく沈んだ様子のレヴィンが挨拶をする。慧吾は目を丸くした。
「どうしたって、レヴィンがどうしたんだよ」
「でも用事があったのでは……」
「いやそれはあとでも構わないよ。何があったんだよ?」
レヴィンはためらったあと、ぽつりぽつりと語りはじめた。
「今日、彼女が……若い男にプレゼントを買ってもらってたって。好きな男がいるのは知ってた。彼女はモテるからいろんなヤツがアタックしていて、そのときに好きな男がいると言っていたそうだ」
「彼女?」
「第二騎士団時代に同僚だった女性だ。伯爵令嬢なのに強くてうつくしくて私には高嶺の花だった……。私とは目も合わせてくれない。噂ではすでに婚約秒読みとか……」
せつなそうにレヴィンはため息をついた。
「うーん?」
何か変だ。何かがもやもやと……。考えこむ慧吾に突然ピーンと回答が舞いおりてきた。
「あっ! その女性って騎士だろ? 背の高いきれいな! アイスブルーの瞳の!?」
「……なぜ知ってる……?」
「今日プレゼント買ってたその男、俺だ!」
元来この小屋は慧吾のもので、調度品も最初の生活必需品や金銭も、用意したのは慧吾だ。しかし慧吾はそれに甘えるつもりはなかった。女性に世話になって何もしないというわけにはいくまい。
収納にしまいっぱなしになっていたレシピ本もジルにようやく渡せた。写真がたくさん乗っているものだ。材料の、日本語で書かれた文字とこちらの食材の対照表も同時に渡した。これなら作りやすいだろう。
ジルはそれを見ておおよろこびし、さっそく食材を集めていろいろ作ってみていた。
初めは横で慧吾が本を読みあげてやっていたが、横に自分でメモを書きくわえたりしてすぐにお役ご免となった。書きこむときにジルが慧吾のすぐそばに来るため、心臓がうるさく跳ねるのをなだめつつの作業である。翻訳がいらなくなってひっそりと残念な気持になった慧吾だった。
王宮にもしょっちゅう通っている。今は偉い人が謁見に来たときに顔を出したり行事に参加したりして、”聖獣様が国を守っている”アピールを積極的に行っている最中だ。ドランス帝国への牽制の意味もあった。もう少し落ちついたら騎士団の訓練や活動へも参加しようと思っている。
狩った魔獣素材を換金するためギルドへ行くときは、この前の魔石の買い取りのときに世話になった若い美人職員さんに魔獣提出所の換金用紙を持っていっている。彼女の探究心を刺激するかもしれないのも面倒だが、ほかの人にあれこれ聞かれるのも面倒だ。
これから何度も来るのだったら、昔みたいにギルドマスターに正体を知らせたほうが得策かもしれない。持ちつ持たれつでいい関係を築けるだろう。まだ会ったことがないので、人となりを確認できたらそうするつもりだ。
本日はギルドで魔獣素材を売ってある程度の金銭が手に入り、魔石や日用品を買ってもまだまだ余裕があった。
(ジルに何か買っていこう)
慧吾はそう決めて、商店街へ足を運ぶ。まずは雑貨屋に入ってみた。かわいいものがいっぱいだ。アクセサリーは今の段階では少々重いし何がいいかと端から順番に見ていっていると、後ろからドン! と何かがぶつかり、たまらず柱に頭をぶつけた。
「あ……、すまない!」
慧吾は声の主を見あげた。頭ひとつ背の高い女性だ。騎士服を着ているので女騎士さんらしい。階級が高そうだ。きりりとした眉にすんなりした鼻、大きめの薄い唇の、凛とした雰囲気がある女性だ。カッコよくてきれいな切れ長のアイスブルーの瞳に慧吾はうっかり見とれてしまった。
「頭が痛むか?」
動かない慧吾に女騎士は心配そうにしている。
「あ、いいえ。驚いただけです」
しっかりした慧吾の返事を聞いて、女騎士はふうと息を吐いた。
「良かった。私は力が強いから怪我をさせたのかと……」
「大丈夫ですよ。こちらも周りをよく見てなかったので」
「ここの雑貨はかわいらしいからな。店主に話をしにきたついでに私もつい見入ってしまった。……私には似合わないのだがな」
慧吾はぽかんとした。
「……どうしてですか?」
「私が着飾るたびに元同僚の男が眉を顰めるのだよ。きっと似合わないと思っているのだろうよ」
「えー?」
変だなあと慧吾は首を傾げた。確かに背は高いし騎士さんだから一般的なか弱い女性とは違うけれど、こんなに美人だったらそんなこと関係なさそうなものだ。その同期が狭量なのか、何か誤解があるのか。
「とにかく悪かったな。お詫びといってはなんだが少し時間があるから選ぶのを手伝おう。プレゼントか何かだろう?」
「ほんとに!? いえ、今すっごく悩んでて……お世話になっている若い女性に何か買いたいんです」
慧吾は女騎士の申し出に飛びついた。それほど切羽詰まった気持ちだったのだ。どんな小さなヒントでもいいから欲しかった。
「そうだな、こちらの……この絹のリボンと、この薔薇の小物入れも良さそうだ」
「なるほど! リボンはいろんな色があるなあ」
「恋人になら瞳の色を送ったりするがな」
「こ、こいびと……」
無駄に慧吾は照れた。
「恋人ではないんだけど……彼女の髪はピンク色だから紫でも合いそうですね」
女騎士は驚いて、かがんで慧吾の瞳を覗きこんだ。
「本当だな。その男と同じだ。珍しい色だが結構いるんだな」
「…………。あの、それってレヴィンですよね」
「! 知りあいなのか!?」
「そうです。……なんかすみません。昔からの知りあいで……それとなく聞いてみます……」
もう、うちの子がスミマセン状態である。もっと言いたいところだが、平民の年下の慧吾がレヴィンの変わりに謝るのもおかしいだろう。レヴィンのことだ、きっと何か理由があるはずだ。あっても女性を傷つけていいはずがないのだが。
「いや、構わないでくれ。変な話をして悪かった」
女騎士は慌てて断り、バツが悪そうに下を向いた。
「レヴィンには黙っててくれな」
念を押され、仕方なしに慧吾はその場では了承したが、そういうわけにもいくまい。夜になってからレヴィンの邸に押しかけてみることにした。
親切な女騎士はもう行くというのでお礼を言って、アドバイスどおりに買い物を済ませた。レヴィンに関しての心配ごとはひとまず夜まで忘れることにして、ジルにプレゼントを渡すことに集中しようと心に決めた。何しろ女性にプレゼントを渡すのは初めてのことだ。
その日の夕食後、慧吾はジルに話しかけるタイミングを見計らっていた。何度も口をパクパクしては黙り込む慧吾に、ジルはとうとう吹きだした。
「どうしたの? 何か話があるんでしょ? 言いにくいのなら良くないお話なの?」
「ち、違うよ! 今日は買い物に行ったから、ジルにお土産を買ったんだ」
慧吾は一気にそう言うと、しゅばっとプレゼントをテーブルの上に置いた。不安そうにジルの様子を窺っている。
ジルは目を瞬いた。まさかそんなこととは思いもよらなかった。てっきり出ていくとか、そういう種類のことだとばかり思っていたのだ。それなら気持ちよく送りだそうとまで考えていたのに。
ほっとするやら驚いたやらで、何だかわからない涙がじわりと湧いてきたのをジルは感じた。
そっと手を伸ばして包装をとけば、かわいらしい紫色のリボンと、ピンクの薔薇の乗った小さな白い小物入れだった。ジルの目から新たな涙が湧きあがった。
「かわいい……うれしいわ。シスイ様ありがとう……」
恥ずかしくて横を向いていた慧吾は、ジルの声が小さくて沈んで聞こえたので、気にいらなかったのかとすっかり意気消沈してしまった。それからしょんぼりとジルのほうに目を向けてぎょっとした。
「なななんで泣いてるの!? ごめんね、気にいらなかった!? ごめん!」
慌ててハンカチをジルの頬に当て、やさしく目尻を拭こうとしてセクハラという文字が頭に浮かび、そのままどうしたらいいのかわからなくなってしまった。
ジルはその慧吾の手を上から自分の柔らかな手で覆った。慧吾がビクッとしているうちに頬から慧吾の手を外し、反対の手でハンカチを取ってから自分の目尻に当てた。
(な、な、なんだ……。俺が動かないからハンカチを取りあげて自分で涙を拭いただけか。ドキドキしたよ)
好きな子の一挙一動に踊らされる慧吾だった。
「ごめんなさい、うれしくてなぜだか涙が出ただけなの。それに……このリボンの色……」
「あ、あああの、似合いそうだったから。髪の色とよく合うしさ」
「そう、そうなの」
慧吾の気のせいか、俯いたジルの声がほんの少し弱くなったように聞こえる。
「ジル、いつもありがとう。俺、もう少しここにいていいかな? 迷惑だとは思うんだけど」
「そんなことないわ! シスイ様のお家ですもの、好きなだけいてね」
「お、おう。ありがと」
いくらか押され気味に慧吾は答えた。ジルはやっと晴れやかな笑顔を見せ、慧吾もつられるように微笑んだ。
部屋に引きあげた慧吾はレヴィンに連絡を取ってレヴィンの部屋に会いに行った。念話だと行きちがいが起きそうだと思ったのだ。
「いらっしゃい。どうしたんだい?」
いつになく沈んだ様子のレヴィンが挨拶をする。慧吾は目を丸くした。
「どうしたって、レヴィンがどうしたんだよ」
「でも用事があったのでは……」
「いやそれはあとでも構わないよ。何があったんだよ?」
レヴィンはためらったあと、ぽつりぽつりと語りはじめた。
「今日、彼女が……若い男にプレゼントを買ってもらってたって。好きな男がいるのは知ってた。彼女はモテるからいろんなヤツがアタックしていて、そのときに好きな男がいると言っていたそうだ」
「彼女?」
「第二騎士団時代に同僚だった女性だ。伯爵令嬢なのに強くてうつくしくて私には高嶺の花だった……。私とは目も合わせてくれない。噂ではすでに婚約秒読みとか……」
せつなそうにレヴィンはため息をついた。
「うーん?」
何か変だ。何かがもやもやと……。考えこむ慧吾に突然ピーンと回答が舞いおりてきた。
「あっ! その女性って騎士だろ? 背の高いきれいな! アイスブルーの瞳の!?」
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