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35 実験のついでに誓いを果たす
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レヴィンは呆然としていた。恋敵がシスイだったからである。
「そんな……シスイだなんて勝てるわけがない」
「違うから! 考えたらわかるでしょ!? それに俺の謎の高評価!」
十年ぶりにアングレアに帰ってきた慧吾がいつその女性と会ったというのか。しかも前から『好きな人がいる』と言っていたそうではないか。
「ちょっと冷静になってくれよ。その人とは今日初めて会ったから。ジルへのプレゼントの相談に乗ってくれてたんだよ」
慧吾は昼間のことをレヴィンに話した。目に見えてレヴィンはほっとしている。
「そのとき『自分にはかわいいものが似合わない。着飾ると元同僚の男が眉を顰める。その元同僚の瞳の色は紫だ』って言ってたんだけど。言わないでって言われたけど言うよ。どういうことよ?」
レヴィンはじっと考えているようだ。自分でもよくわからないらしい。
「自覚はないんだが……おそらく彼女が眩しすぎて、平民の私に手にはいるはずもなく……たまらない気持ちになっていたんだろう」
なんだ……と慧吾は脱力した。何か理由があるだろうとは思っていたけど、女騎士を貶める気持ちなんてひとつもなかった。お互いに誤解しているのだ。
「でも今はさ、次期侯爵じゃないか。身分は申し分ないだろ」
「しかし私では釣合いが……。それに好きな男もいると……」
「なんのだよ! レヴィンは立派だよ。王女様だってお嫁さんにしてもいいくらいだよ。そんなこと言ってて、ほかに取られてもいいの!?」
「良くない」
レヴィンはすくっと立ちあがった。
「どこ行くの!? 夜遅いから明日、明日ね!」
ともかくも話はついたので、部屋をぐるぐる回りだしたレヴィンはほうっておいて慧吾は家に帰った。これ以上は首を突っこまなくてもうまく収まることだろう。
慧吾も思うところがあったのか、これまで以上に実験に励むのだった。
それからまもなくのこと。朝食の皿洗いを済ませた慧吾は、手を拭きながらジルにこう告げた。
「ちょっと何日か出かけてくるね。ちゃんと帰ってくるから心配しないで」
「そう……。いってらっしゃい」
ジルは聞きたいことや言いたいことをぐっと呑みこんで、その言葉だけを口にだした。それがわかったのか、慧吾が眉尻を下げてじっとジルを見つめる。
「帰ってくるよ」
「ええ、待ってるわ」
レヴィンにもしばらく王宮に行けないことを連絡し、慧吾は手を握りしめて転移した。
いよいよ転移石の実験だ。まずはいちばん遠いドランス帝国のシロトラの住んでいるあたりを目指す。
「ついた……」
握りしめた左手を開く。補助として握っているからか、石の状態も自身の状態も変わりがないように見える。
「成功したみたい。まだ余裕そうだ、往復してみよう。……あ、そうだ。その前に」
せっかくドランス帝国に来たのだ。慧吾は大事な大事な用事を片づけることにした。簡単な用事だったのですぐに終わり、慧吾はおもむろにもうひとつ転移石を取りだした。
慧吾は次の日爽快な気分で目覚めた。主な理由は転移石が好調だったからだ。ほかにも理由はあるが。これなら日本に飛んでみてもいいかもしれない。拠点にしている宿でひと晩ぐっすりと眠ったため魔力は満ちている。ただ時間の調整が多少不安要素ではある。
朝食を取ったあと、もういちど部屋に戻り日本の洋服に着替えた。
「よし」
慧吾は覚悟を決め、声に出して気合を入れる。さきほどまでの勢いはどこへやら、緊張のあまり顔面が蒼白になっている。
(俺だって……ずっとこのままだったらジルを取られてしまうかもしれない)
「よし」
もういちど声に出して気合を入れると目を瞑ってぐっと拳を握りこんだ。
次に目を開けたとき――――。
そこは慧吾の日本のアパートだった。いつもと変わりがないように見える。慧吾は慌ててテレビ台に置かれている日付入りの電波時計を取った。
「良かった……」
慧吾は体育座りをして膝の上に頭を伏せ、両手で頭を抱えた。緊張しすぎていてくらくらする。
電波時計に表示されていたのは慧吾がドランス帝国に転移をした日付。転移時点から遡った時間にいくことはできないため、どうやらその直後あたりだと思われる。
「成功だな。……えっと、そうそう実家に転移しようとしてたんだった」
気分がずいぶん良くなり、立ちあがって身体の状態を調べてみた。なんともないようだ。魔力も今すぐ異世界転移ができるほど回復はしていないが、転移石を使えば実家くらいには戻れそうである。どの道すぐにはアングレアには帰れない。本当にあちらに帰ることができるのか不安で、今すぐ実験してみたいと逸る気持ちをどうにか落ちつかせる。焦って失敗したら元も子もないのだ。
「回復するまで実家でのんびりしようかな。母さんには連絡してあるから行かないと心配するしな」
しばらく休んでからリュックを収納から取りだし、慧吾は転移石を握って実家に転移した。
「ただいまー」
「おかえりー。あら?何だか顔色が悪いわね。暑かったの?」
母親は帰省した慧吾の顔を見るなりそう言った。慧吾はへどもどして肯定した。
「う、うん。暑かったね。あと忙しかったからちょっと疲れが出たみたい。休めば平気」
「そう、しばらくいるんでしょ? 部屋で休んでなさい。休みだからって出かけちゃダメよ」
「わかった。荷物置いてくるね」
慧吾はいったん部屋に戻ってリュックを下ろした。行儀悪くベッドへ寝転ぶ。
「即行母さんに気づかれちゃった。母さんにもいつか話さなきゃな」
将来のことをいろいろ考えているうちに、慧吾はうたた寝してしまった。結局そのまま二日ほどグダグダと部屋で過ごした。思いのほか身体に力が入らない。初めての自力での異世界転移で、ひょっとしたら魔力をうまく使いこなせなかったのかもしれない。
三日目になるとダルさが抜けてきたので涼介に連絡を取って、こちらに来てもらうことにした。
『串焼き買ってきたぞ』
涼介はすっ飛んできた。お盆で仕事も休みだったらしい。
「もう行って帰ってきたのか!?」
涼介を自室に入れるなり詰めよられた。とりあえず魔牛串の入った袋をぽんと渡す。それをにまにましながら涼介は食べ、三本目でハッと我に返っていた。
「おい! 詳しく話してくれよ」
また騙されるところだったとぶつぶつ言っているのが聞こえてくる。
「いや、俺さ。ちょっとアイテム発明しちゃって。それで自力帰還したのよ」
「はあ!! なにそれ!! やっぱチートじゃん!!」
「チート……かなあ」
慧吾は遠い目になる。結構大変だったような気がするのだ。チートってもっとかっこよくさらっとやってこそではないだろうか。
「それでさ、あっちにも多分行けると思う。……俺だけね」
話している途中で涼介の瞳が異様に輝きだしたのに気づき、慧吾はつけ加えた。涼介ががっくりしているのが目の端に映る。
「仕方ないじゃん。俺だって異世界間の転移は大変なんだよ。もうへとへとよ」
「ううう」
Tシャツの裾を噛んでおおげさに悔しがる涼介に、慧吾はジルのことを相談してみることにした。
「今俺さ、聖女様と山小屋みたいなとこに住んでるんだよ」
「えっ、なにそれ聞いてない!」
「うん、言ってないしね。悪役令嬢に出てくるヒロインみたいな子なんだよね」
慧吾はジルのことを詳しく話した。初めは羨ましがってた涼介は意外にも真面目に相談に乗ってくれた。
「それって脈あるんじゃね?」
「そうかな。めっちゃかわいいんだよ。俺なんか普通じゃん?」
「カーーッ!! うらやま!! 慧吾は……うーん、目立たないけどいいヤツだよ。きっと聖女様もわかってるって」
「そ、それは褒められているのかな?」
褒められてるのか貶されているのかわからないが、こうやって話を聞いてくれる涼介を慧吾はありがたいと思った。あちらでは頼られることが多くて、相談相手もなかなかいないからだ。家族にも顔を見せたいし、やっぱり行きっぱなしで帰ってこれなくなるのは避けたい。
「今度写真を撮ってきてよ」
「あ、そうだね。そうするよ」
すっかり串焼きを食べてしまった涼介に、慧吾はもう一杯ジュースを差しだした。
いっぽうそのころ――――。
アングレア王国エリオット王のもとへ一報が入った。
「陛下、ドランス帝国に潜入している間諜より火急の知らせが参りました!」
「なんだ騒々しい」
「ドランス帝国に聖獣様が現れました。謁見中の王に咆哮をあげ、王が王座から落ちたところで王座を叩き割ったそうです」
エリオット王はあんぐりと口を開け、それから目を閉じて眉間を指で揉みはじめた。
「……頭が痛い」
「まだございます。その壊れた王座に聖獣様がシュタッっと乗ったと思うと王座が光りに包まれ、その中から『俺を怒らせるな。おとなしくしてろ』と若い男の声が響いたそうにございます。光が消えると誰もいなかったとのことです」
続きを聞いた王はしばらく絶句したあと、俯いて肩を震わせていた。
「そんな……シスイだなんて勝てるわけがない」
「違うから! 考えたらわかるでしょ!? それに俺の謎の高評価!」
十年ぶりにアングレアに帰ってきた慧吾がいつその女性と会ったというのか。しかも前から『好きな人がいる』と言っていたそうではないか。
「ちょっと冷静になってくれよ。その人とは今日初めて会ったから。ジルへのプレゼントの相談に乗ってくれてたんだよ」
慧吾は昼間のことをレヴィンに話した。目に見えてレヴィンはほっとしている。
「そのとき『自分にはかわいいものが似合わない。着飾ると元同僚の男が眉を顰める。その元同僚の瞳の色は紫だ』って言ってたんだけど。言わないでって言われたけど言うよ。どういうことよ?」
レヴィンはじっと考えているようだ。自分でもよくわからないらしい。
「自覚はないんだが……おそらく彼女が眩しすぎて、平民の私に手にはいるはずもなく……たまらない気持ちになっていたんだろう」
なんだ……と慧吾は脱力した。何か理由があるだろうとは思っていたけど、女騎士を貶める気持ちなんてひとつもなかった。お互いに誤解しているのだ。
「でも今はさ、次期侯爵じゃないか。身分は申し分ないだろ」
「しかし私では釣合いが……。それに好きな男もいると……」
「なんのだよ! レヴィンは立派だよ。王女様だってお嫁さんにしてもいいくらいだよ。そんなこと言ってて、ほかに取られてもいいの!?」
「良くない」
レヴィンはすくっと立ちあがった。
「どこ行くの!? 夜遅いから明日、明日ね!」
ともかくも話はついたので、部屋をぐるぐる回りだしたレヴィンはほうっておいて慧吾は家に帰った。これ以上は首を突っこまなくてもうまく収まることだろう。
慧吾も思うところがあったのか、これまで以上に実験に励むのだった。
それからまもなくのこと。朝食の皿洗いを済ませた慧吾は、手を拭きながらジルにこう告げた。
「ちょっと何日か出かけてくるね。ちゃんと帰ってくるから心配しないで」
「そう……。いってらっしゃい」
ジルは聞きたいことや言いたいことをぐっと呑みこんで、その言葉だけを口にだした。それがわかったのか、慧吾が眉尻を下げてじっとジルを見つめる。
「帰ってくるよ」
「ええ、待ってるわ」
レヴィンにもしばらく王宮に行けないことを連絡し、慧吾は手を握りしめて転移した。
いよいよ転移石の実験だ。まずはいちばん遠いドランス帝国のシロトラの住んでいるあたりを目指す。
「ついた……」
握りしめた左手を開く。補助として握っているからか、石の状態も自身の状態も変わりがないように見える。
「成功したみたい。まだ余裕そうだ、往復してみよう。……あ、そうだ。その前に」
せっかくドランス帝国に来たのだ。慧吾は大事な大事な用事を片づけることにした。簡単な用事だったのですぐに終わり、慧吾はおもむろにもうひとつ転移石を取りだした。
慧吾は次の日爽快な気分で目覚めた。主な理由は転移石が好調だったからだ。ほかにも理由はあるが。これなら日本に飛んでみてもいいかもしれない。拠点にしている宿でひと晩ぐっすりと眠ったため魔力は満ちている。ただ時間の調整が多少不安要素ではある。
朝食を取ったあと、もういちど部屋に戻り日本の洋服に着替えた。
「よし」
慧吾は覚悟を決め、声に出して気合を入れる。さきほどまでの勢いはどこへやら、緊張のあまり顔面が蒼白になっている。
(俺だって……ずっとこのままだったらジルを取られてしまうかもしれない)
「よし」
もういちど声に出して気合を入れると目を瞑ってぐっと拳を握りこんだ。
次に目を開けたとき――――。
そこは慧吾の日本のアパートだった。いつもと変わりがないように見える。慧吾は慌ててテレビ台に置かれている日付入りの電波時計を取った。
「良かった……」
慧吾は体育座りをして膝の上に頭を伏せ、両手で頭を抱えた。緊張しすぎていてくらくらする。
電波時計に表示されていたのは慧吾がドランス帝国に転移をした日付。転移時点から遡った時間にいくことはできないため、どうやらその直後あたりだと思われる。
「成功だな。……えっと、そうそう実家に転移しようとしてたんだった」
気分がずいぶん良くなり、立ちあがって身体の状態を調べてみた。なんともないようだ。魔力も今すぐ異世界転移ができるほど回復はしていないが、転移石を使えば実家くらいには戻れそうである。どの道すぐにはアングレアには帰れない。本当にあちらに帰ることができるのか不安で、今すぐ実験してみたいと逸る気持ちをどうにか落ちつかせる。焦って失敗したら元も子もないのだ。
「回復するまで実家でのんびりしようかな。母さんには連絡してあるから行かないと心配するしな」
しばらく休んでからリュックを収納から取りだし、慧吾は転移石を握って実家に転移した。
「ただいまー」
「おかえりー。あら?何だか顔色が悪いわね。暑かったの?」
母親は帰省した慧吾の顔を見るなりそう言った。慧吾はへどもどして肯定した。
「う、うん。暑かったね。あと忙しかったからちょっと疲れが出たみたい。休めば平気」
「そう、しばらくいるんでしょ? 部屋で休んでなさい。休みだからって出かけちゃダメよ」
「わかった。荷物置いてくるね」
慧吾はいったん部屋に戻ってリュックを下ろした。行儀悪くベッドへ寝転ぶ。
「即行母さんに気づかれちゃった。母さんにもいつか話さなきゃな」
将来のことをいろいろ考えているうちに、慧吾はうたた寝してしまった。結局そのまま二日ほどグダグダと部屋で過ごした。思いのほか身体に力が入らない。初めての自力での異世界転移で、ひょっとしたら魔力をうまく使いこなせなかったのかもしれない。
三日目になるとダルさが抜けてきたので涼介に連絡を取って、こちらに来てもらうことにした。
『串焼き買ってきたぞ』
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「もう行って帰ってきたのか!?」
涼介を自室に入れるなり詰めよられた。とりあえず魔牛串の入った袋をぽんと渡す。それをにまにましながら涼介は食べ、三本目でハッと我に返っていた。
「おい! 詳しく話してくれよ」
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「いや、俺さ。ちょっとアイテム発明しちゃって。それで自力帰還したのよ」
「はあ!! なにそれ!! やっぱチートじゃん!!」
「チート……かなあ」
慧吾は遠い目になる。結構大変だったような気がするのだ。チートってもっとかっこよくさらっとやってこそではないだろうか。
「それでさ、あっちにも多分行けると思う。……俺だけね」
話している途中で涼介の瞳が異様に輝きだしたのに気づき、慧吾はつけ加えた。涼介ががっくりしているのが目の端に映る。
「仕方ないじゃん。俺だって異世界間の転移は大変なんだよ。もうへとへとよ」
「ううう」
Tシャツの裾を噛んでおおげさに悔しがる涼介に、慧吾はジルのことを相談してみることにした。
「今俺さ、聖女様と山小屋みたいなとこに住んでるんだよ」
「えっ、なにそれ聞いてない!」
「うん、言ってないしね。悪役令嬢に出てくるヒロインみたいな子なんだよね」
慧吾はジルのことを詳しく話した。初めは羨ましがってた涼介は意外にも真面目に相談に乗ってくれた。
「それって脈あるんじゃね?」
「そうかな。めっちゃかわいいんだよ。俺なんか普通じゃん?」
「カーーッ!! うらやま!! 慧吾は……うーん、目立たないけどいいヤツだよ。きっと聖女様もわかってるって」
「そ、それは褒められているのかな?」
褒められてるのか貶されているのかわからないが、こうやって話を聞いてくれる涼介を慧吾はありがたいと思った。あちらでは頼られることが多くて、相談相手もなかなかいないからだ。家族にも顔を見せたいし、やっぱり行きっぱなしで帰ってこれなくなるのは避けたい。
「今度写真を撮ってきてよ」
「あ、そうだね。そうするよ」
すっかり串焼きを食べてしまった涼介に、慧吾はもう一杯ジュースを差しだした。
いっぽうそのころ――――。
アングレア王国エリオット王のもとへ一報が入った。
「陛下、ドランス帝国に潜入している間諜より火急の知らせが参りました!」
「なんだ騒々しい」
「ドランス帝国に聖獣様が現れました。謁見中の王に咆哮をあげ、王が王座から落ちたところで王座を叩き割ったそうです」
エリオット王はあんぐりと口を開け、それから目を閉じて眉間を指で揉みはじめた。
「……頭が痛い」
「まだございます。その壊れた王座に聖獣様がシュタッっと乗ったと思うと王座が光りに包まれ、その中から『俺を怒らせるな。おとなしくしてろ』と若い男の声が響いたそうにございます。光が消えると誰もいなかったとのことです」
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